音更町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月11日
中途失聴者の方の支援対策である聴覚障害者の耳マーク設置について
2009年12月11日、音更町議会の一般質問で、久野由美議員が「中途失聴者の方の支援対策である聴覚障害者の耳マーク設置について」質問し、町長 寺山憲二、民生部長 鈴木俊裕、総務部長 奥村三千雄が答弁しました。
- 質問者
- 久野由美 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、民生部長 鈴木俊裕、総務部長 奥村三千雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 11番 久野由美
通告に従いまして、難聴者、中途失聴者の方の支援対策である聴覚障害者の耳マーク設置について一般質問をさせていただきます。耳が聞こえない、聞こえにくいといった聴覚障害者方々の言葉による意思の疎通を図ることができないという悩み、苦労、不便さを少しでも軽減するために、耳マークが昭和50年名古屋市でシンボルマークとして制定され、全国に普及してまいりました。聴覚障害の方々は、見た目にはわからないため、誤解をされたり不利益をこうむったり危険にさらされたりするなど、社会生活上不安を多く抱えていると言われています。公共の窓口等で聞こえないために後回しにされないなど不利・不便の解消、聴覚障害者の実態を社会一般に認知してもらい理解を求めていく、聴覚障害者が自主的に耳マークを装着し、住みよい社会への協力を求める、この3点が普及趣旨であります。耳に音が集中してくることをデザインしたこれが耳マークです。この耳マークには数種類のグッズができています。病院や役場、店舗などに設置するカード型やポスター、聴覚障害者の方が身につけるためのバッジやカード、保険証などに張るシール、ステッカーなどですが、これらを私は音更町で目にしたことはございません。そこでお伺いをいたします。1、本町に聴覚障害の方は何人おられるのでしょうか。2、聴覚障害者の方が窓口に来られたときに、どのような対応をされているのでしょうか。3、聴覚障害者の方のために職員の中に手話教室などの研修に参加されている方がいるというふうに伺っております。自発的に参加されていると思いますが、その現状と、今後本町として研修を設ける、職員の参加を促すなどの計画をお持ちかどうかお伺いをいたします。最後に、耳マークを全庁的に設置するお考えはないかお伺いをいたします。御答弁よろしくお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
聴覚障害者の耳マーク設置に関する御質問についてお答えいたします。初めに、聴覚障害のある方の人数についてでありますが、聴覚障害による身体障害者手帳の交付者数は平成20年度末で206名となっております。その中には、加齢とともに耳が聞こえにくくなり、補聴器により補っている方が多数おられる状況にありますが、障害等級2級で補聴器を使用されていない方は14名と把握しております。なお、手話通訳の必要な方にはコミュニケーション支援事業による障害福祉サービスを実施しておりますが、現在7名の方が登録されており、このうち6名の方については、病院の受診や学校行事に参加するときなどに利用されております。次に、聴覚障害の方が窓口に来られたときにどのような対応をしているかについてでありますが、窓口対応につきましては、主に筆談形式の対応が中心であります。なお、ことしの臨時職員採用試験では、応募者の中に聴覚障害の方がおられましたので、事前に手話通訳者を手配し、2回の面接時に対応していただいたところであります。次に、聴覚障害に関する職員の研修参加と今後の計画についてでありますが、研修会の参加につきましては、さきに社会福祉協議会が開催いたしましたボランティア団体の初級手話教室に、障害福祉係の担当者が聴覚障害の方の理解を深めるために自主的に体験参加しております。本町におきましては、まだ職員研修として取り組んでおりませんが、帯広市が実施している手話奉仕員及び要約筆記者の養成研修に町職員も参加できる機会を設けるなど、今後、新たな研修として検討したいと考えております。最後に、耳マークを全庁的に設置する考えについてでありますが、このマークは、耳が不自由ですという自己表示が必要ということから考案されたと聞いております。耳の不自由な方は外見ではわからず、周りの人から誤解を受けたり、不快な思いをすることもありますので、聴覚障害の方がそうした不安を感じることなく安心して来庁していただけるように配慮する趣旨もあると思っております。したがいまして、この耳マークにつきましては、「誰にもやさしいまちづくり」を進める観点から、設置に向けて検討したいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 11番 久野由美
前向きな御答弁というふうに受け取らせていただきます。細部に詰めてまいりたいと思いますので、再質問させていただきます。私のほうでも、聴覚障害者の方で手帳交付されている方、されていない方と、いろいろと、また、申請中の方とかといらっしゃると思いますけれども、実際にこのような高齢化社会が進んでいく中では、加齢によりまして、先ほどの御答弁にもあったように、耳が聞こえづらいというふうな方が今後どんどんふえていくだろうなというふうに思っております。これからもその増加するであろうと思われる、要するに耳が聞こえづらいという方々がふえていくというふうに思いますけれども、そのときに役場の対応としてどのように対処されるおつもりかということをまた再度伺いたいなというふうに思いますが、先ほど、2問目の質問のところに、聴覚障害者の方が窓口に来られたときにどのように対応されているのかと。主に筆談というふうな御答弁いただきましたけれども、今後そのような方々がふえてきたときに、どういう手法が一番聴覚障害を持たれた方々に対応していくのがいいのかというふうな何か考え等がございましたら、その点をお示しいただきたいというふうに思います。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
今後の対応ということでございますが、基本的に私ども理解している部分でございますが、加齢によりましてだんだん耳が聞こえにくくなった、聞こえなくなったというような方々につきましては、手話を取り入れてという部分には、その方も手話をその後練習しなければならないという部分もございますし、なかなか難しいものでないだろうかというふうに基本的には考えております。なお、そういうような方もいらっしゃるかとは思いますけれども、基本的にということで御理解願いたいと思います。そのようなことから、基本的には、今回御質問いただきましたまずは耳マークを全庁的に対応させていただく、置かせていただくという部分で、その人から耳が悪いという部分の意思表示をいただいた中で、筆談というようなことを中心に今後もやっていかなければならないんでないかというふうに考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。
質問 11番 久野由美
聴覚障害者の方のみならず、聴力が弱っている方に優しい対応をすることというのが私は一番、心のこもった対応をすることというのが一番必要なんではないかなというふうに思っております。役場を訪れた方にとって、その窓口での対応がどれほど重要な意味を持っているのかというのは私が言うまでもないというふうに思います。先日、会派視察で滝沢村のほうに行ってまいりました。印象に残ったのは、視察項目とはまた別だったんですけれども、役場に入ったときの職員のその対応のすばらしさに感動をいたしました。具体的なことというのは省きますけれども、職員の説明の中にも、職員はどこに出しても恥ずかしくないという、来庁された方に対する対応は自信と誇りを持っておりますというふうな御説明をいただきました。本町でもそれだけ言い切ることができるのか、またはそういうことを言い切ることができるような、そんなまちづくり、または役場づくりが必要なんではないかな。どのような方が見えても対応を誤らずにできるように再度、先ほども研修等にも参加されるというふうなお話もありました。例えば、民生部所管の方々の職員だけではなく、全庁的に職員の方、自発的なものも当然あるとは思いますけれども、皆さんが参加されるというような、そういう趣旨での研修方法というのを御検討願えないものだろうかというふうに思うんですが、その点はいかがお考えでしょうか。
答弁 総務部長 奥村三千雄(総務部長は2010年3月まで)
いろんな形の研修があろうかと思います。今回こういった形のことを御提起をいただきましたので、これも一つの研修手法の部分だというふうにも認識をいたしますので、一定の部分の中で、全庁的にどういうような形で取り組めれるかということもありますが、ひとつ御答弁させていただきましたように、帯広市が実施をしているそれぞれの養成研修等に希望者もしくは一定程度の年数を経過した部分で研修をできるような形で、帯広市とも協議をさせていただきまして対応させていただきたいというふうにも考えております。現実的に合同の部分の中でできなければ、どういうふうな形で研修に取り組まれているかということもお聞きをしまして、単独でできるものであれば単独で対応することも考えていきたいというふうにも考えます。以上でございます。
質問 11番 久野由美
訪問させていただいた滝沢村では村長選がありまして、当選された村長のマニフェストの実現のために半ば強引に職員指導が、教育がされたというふうに伺っておりましたけれども、功を奏して、それが本当に村民、村外の方々に誇れるような職員づくりをすることができましたというふうなお話でございました。今の本町の現状として、臨時職員がとても多く、それも3年で更新は終了というふうな形をとっておりますけれども、職員の意識の中にも、1年で仕事を覚えると。2年目に、それ以降にスキルアップといいましょうか成長を目指す。ですけれども、3年目になると、もう次の就職活動をしなければならなくなってくる。早い人は就職活動に入るとさえ見える。今回の通告内容からは若干それますので、この点についての質問というのはまた別の機会にさせていただきますし、御答弁を要請するつもりはございませんけれども、役場改革というのはやっぱり役場職員改革であるというふうに思います。町民に愛される、また、来庁してくださった方々に胸を張って職員の対応を見てもらえるということがやっぱり必要なんではないかなというふうに思います。全庁的にその研修等に参加をということで先ほどお話しさせていただきましたけれども、手話の技術を習得するというのはもちろんでございますけれども、そういう研修に参加すること、参加した中で得るもの、それから、知識だけにとどまらず、経験したこと、そういう方々と触れ合ったこと、それらがすべて職員一人ひとりの財産になっていくだろうな。そういう職員を数多く持つことが町の財産をふやしていくことに私はつながっていくだろうというふうに思います。9月定例のときにもまちづくりは人づくりからというふうに私は言わせていただいたんですけれども、ぜひ職員の皆様方の自発的な研修参加のほうをまた促して、独自に研修できるものは前向きに取り組んでいただきたいというふうに要望をしたいと思います。次の質問に移りますけれども、この耳マークグッズ、私も帯広市から実は借りてまいりました。耳が不自由な方は筆談しますのでお申し出くださいと書かれたポスターがございます。A3判かな。それは100円。同じように書かれた表示板用カードはこのスタンドとセットで300円だそうです。耳が不自由ですと書かれたカードが200円、それを首からつるすように下げるためのホルダーつきのセットが400円、同じくバッジが600円、シールが、保険証ですとか、それから診察券のところに張って出すような形になっているシールが100円。どれも予算がかさむものではありません。こういう運動をやっぱり民間レベルではなくて社会全体が取り組めるようにしていくのがやはり行政の側にある使命かなというふうに思っております。ぜひ早期設置のほうを御検討していただきたいなというふうに思います。具体的なその利用方法として、提案なんですけれども、まず庁舎内にその耳マークのポスターを設置していただきたい。耳マークを窓口に当然置きますけれども、聴覚障害の方が来庁されたときに、当然バッジをつけていらっしゃる方もいるかとは思います。ですけれども、その耳マークのカードを提示する、またはホルダーとして来庁した方がかけていただいて各自分が必要とされる窓口のほうに行って用事を済ませられるという、この一連の流れができるように最善の配慮を尽くしていただきたいなというふうに思うんですが、この点はいかがお考えでしょうか。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
今御提案いただいた部分、本当にありがたくお聞きさせていただいております。この耳マークにつきましては、社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会、こちらのほうが認証を持っているということで、早速こちらの団体のほうに使用の許可をとっているという状況に今なっているという状況でございます。今お値段等もお聞かせいただきましたけれども、できるだけ購入しまして、庁内ある程度までは置きたい。ポスターにつきましてはちょっと今、まで基本的に考えてございませんでしたので、自家製のポスターというような形ででも何とか対応できるような形にはしていきたいというふうに考えております。また、来られた方につきましては、首に下げてというようなお話もございましたが、例えば、住民係の窓口が一番近いかと思います。そこで指を指していただければ、またこれから庁内に周知徹底を図っていきたいと思うんですが、できればその方を必要なところまで案内していってあげられるというような状況のところまで気を配っていければいいのかなというふうに考えておりますので、その辺で御理解を願いたいというふうに思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
滝沢村の職員の対応は、自信と誇りを持ってうちの職員は一番ですと言えるような音更町役場を目指していかなければならないかなというふうに思っているところでございます。私、就任以来、役場の敷居を低くして、どなたがお見えになっても気軽に入ってこれるような役場づくりを目指しておりますが、役場職員が町民に愛されることも必要でございますけれども、まず役場職員が町民一人ひとりを好きにならなければだめだというふうに思っています。職員が町民の皆さんを差別するんではなくて、一人ひとりを大切に、好きになるようなことでもって指導をしていきたい。そのことが町民に対する対応、これが人間力といいますか、そういうものを高めていくことになるんだろうというふうに思っておりますので、そういったことに対しまして十分意を用いてまいりたいというふうに思っております。今回、議員からは耳マークという形でもって御提言をいただきましたけれども、障害のある方、それ以外の方々も、そういったいろんな工夫でもって役場の敷居が低くなるんであれば、そういった御提言を十分取り入れていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 11番 久野由美
御答弁本当にありがとうございます。私の友人に聴覚障害の方がいらっしゃいます。その方は、話している人の口元を見て、口の動きを見て言葉を理解して会話をいたします。ですから、見た目には本当に聴覚障害ということが全くわかりません。目の不自由な方は例えば白いつえをついていらっしゃりとかするので、そういうふうにして判断されることができる方もいらっしゃいますけれども、本当にこの方については全くと言っていいほど、車も運転されますので、全くわからない状態です。その方から伺ったお話の中に、病院に行って受け付けを済ませた。待合室で待っていたんですけれども一向に順番が来ない。1時間ほど待ったんだけれども、待ちくたびれて、受付のほうにどうなっていますかというふうに伺ったら、お呼びしましたけれども、お返事がなかったので次の方に回しましたというふうに言われたそうでございます。それからはその方は派手な服装で、目立つ色の洋服を着て、どこに座っているかが受付の方にもわかっていただけるように本人は工夫をして、それから病院等に行くようにしているんだというふうに言っておりました。また、ことしは新型インフルエンザが春からはやりにはやり、マスクが店頭から消えるというような社会現象まで起きました。この方は、先ほども言ったように口元を見て何を話しているのかを理解される方で、この冬の時期に入りまして、マスクをされている方が非常に多い。そうすると何を話しているのかが全くわからない。病院でもそうです。看護師さんですとかお医者様もマスクを当然されております。それから、役場によっては庁舎内の職員全員がマスクをして対応しているという役場もございます。とてもやはり本人はこの冬の時期に、マスクがふえる時期に大変苦労するんですというふうに話してくださいました。私たちが不便とか不都合とかに感じていないようなことも、聴覚障害の方々は、その御本人から聞いてみなければわからないような苦労をたくさんされているんだなというふうに私は感じました。この耳マークの設置は、聴覚障害者の方が安心して窓口を訪れることができるようにという、または町民の方々への普及啓発の促進のためのシンボルマークというふうに私は思っております。そこで、先ほど全庁的に取り組んでくださるというふうなうれしい御答弁をいただいたんですけれども、これを大きく広げて、庁内の公共施設、それから病院、金融機関、商店など、この耳マークの設置をさらに呼びかけていただくというふうな、そのようなお考えはないのかどうか、御答弁をよろしくお願いいたします。
答弁 民生部長 鈴木俊裕(民生部長は2011年3月まで)
先ほど庁内にというお答えをさせていただきました。そのときに漏れました。漏れてしまったということで、大変申しわけございませんけれども、コミセン等、町内の主要なところには置かせていただきたいなというふうに考えております。また、その他の金融機関等という今御意見いただきましたが、ここにつきましては相手方の御意見を聞かなければならない部分がございますので、その辺ちょっと打ち合わせしての対応ということでお願いしたいというふうに考えております。
質問 11番 久野由美
ぜひ、当然相手方がいることですし、設置をされるのは相手方になりますので、病院、金融機関、商店など人が集まるところにぜひ積極的に声かけのほうを、呼びかけのほうをお願いしていただきたいというふうに要望いたします。最後に、住みよいまちづくり、音更づくりというのは、障害を持っていらっしゃる方にも、先ほど町長が御答弁してくださったように、本当に平等に通じていくものでなければならないというふうに、聴覚障害の方にもまた住みよい町音更というふうに思っていただけるようにさらなる取り組みを希望いたしまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。