音更町議会 平成21年第3回定例会 2009年9月28日
ジャガイモシストセンチュウの発生について
2009年9月28日、音更町議会の一般質問で、宮村哲議員が「ジャガイモシストセンチュウの発生について」質問し、町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二が答弁しました。
- 質問者
- 宮村哲 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、経済部長 西坂賢二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 宮村哲
追加質問をさせていただきます。ジャガイモシストセンチュウの発生について。平成22年作付予定地の土壌検診の結果、ジャガイモシストセンチュウと確定したことにより、蔓延防止対策として町がどのような協力と支援をできるかお伺いするものであります。一つとして、現時点でどのような対策がとられているか。二つとして、管内発生地区(上士幌、帯広、清水)ではどのような対策がとられているか。三つ目として、発生地区に対し簡易洗浄装置設置などが必要とのことでありますが、町としてどのような支援ができるかお伺いするものであります。以上3点について、よろしくお願いします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
ジャガイモシストセンチュウの発生に関する御質問についてお答えいたします。9月10日に、音更町内の1地区3圃場におきまして、ジャガイモシストセンチュウの発生が確認されました。発生を受けて設置された「JA音更ジャガイモシストセンチュウ対策本部」は、町、農協、十勝農業改良普及センター十勝北部支所、十勝農業共済組合北西部事業所、日甜西部センターなどの農業関係機関と、バレイショ部会などの生産者団体で構成されており、対策会議には、十勝支庁、十勝農試、十勝農協連もオブザーバーとして出席しております。行政報告でも申し上げましたが、ジャガイモシストセンチュウは、ジャガイモの根に寄生して養分の吸収を阻害するため、生育不良や収穫前に作物が枯れるなど、生産者に被害をもたらす害虫であります。イモ自体に付着するわけではなく、人体には無害で、感受性品種のジャガイモを作付しなければ徐々にセンチュウ密度が低下しますが、拡散防止のためには、畑に入った車両や作業機の土を洗い落とすことにより土の移動を防ぐほか、輪作体系の遵守や抵抗性品種の作付が重要となります。初めに、現時点での対策についてでありますが、対策本部で決定した対策として、土を移動させないために、出作、入り作を含めて、まず発生地域内で行われておりますのは、畑に入った車両、作業機等は圃場を移動するたびに洗浄して土を落とすこと、農産物の集荷配送トラックについても地域内の出入り時に洗浄を行うこと、圃場ごとに収穫物の一時集積場を設けることとなっております。なお、地域内には既に臨時洗車施設を設けておりますが、発生地域以外においても、音更町農協の青果管理センターなどの集荷施設では、集荷トラックの洗浄、施設内の清掃、コンテナ等容器の洗浄、残土・遊離土等の適正処理のほか、圃場を移動するニンジン収穫機の洗浄などが行われております。また町がとっている対策としては、職員も公用車も畑に入らないことを原則としておりますが、業務上やむを得ず畑に入る場合にはブーツカバーを履くことと、畑に入った公用車は帰庁後に庁舎西側車庫の横に用意した高圧洗車機で洗浄することを徹底しております。さらに農業者以外の方々に対しても、拡散防止と風評被害の未然防止を図るため、無断で農家の畑に入らないことや、ジャガイモシストセンチュウとは何かを知ってもらうこと、バレイショは食べても安全であることなどについて、町のホームページと広報の折り込み文書により広く周知を図ったところであります。このほか、次年度にバレイショの作付を予定している全ての圃場について、従来どおり土壌検診を実施するほか、今回発生した圃場においては、今後、年2回の検診を実施し、普及センター等の指導、協力のもとにセンチュウ密度の追跡調査を行うことにより、防除対策の効果を確認するとともに、抵抗性品種への転換も検討されているところであります。次に、管内発生地区での対策についてでありますが、十勝管内では、平成15年に三つの自治体でジャガイモシストセンチュウが発生しております。対策につきましては、北海道が定める「ジャガイモシストセンチュウ防除対策基本方針」に基づいて実施されておりますので、発生地域の範囲が本町のように狭いのか、それとももっと広いのかなどによって若干異なる部分はありますが、拡散防止のための車両洗浄と、土壌検診を初めとする項目を実施しており、先ほど申し上げました本町の対策とほとんど同様となっております。ただ、車両洗浄につきましては、恒久的な施設として自動車両洗浄施設を設置する場合が多く、その場所につきましては、農協の集荷・貯蔵施設の出入り口や発生地区、さらには農産物を集荷配送するトラックに対応するため幹線道路沿いに設置したケースもありますが、これらについては、いずれも国の補助を受けて農協が設置しております。このほか、該当農家が購入する移動式洗浄機の費用を自治体と農協が助成しているケースや、自治体が独自に融資したケースもありますが、いずれの自治体においても、住民の方々に対して安全性の周知と拡散防止の注意喚起を行っているところであります。最後に、町としての支援についてでありますが、まず、発生した地域の皆さんの心痛いかばかりかとお察しし、心からお見舞いを申し上げる次第であります。また、発生から昼夜を問わず対策に奔走されました関係者の皆さんに対しましても、心から敬意を表し、厚く御礼を申し上げます。発生地区の皆さんは、今後、圃場を移動するたびに車両や作業機の洗浄が必要となりますので、移動式洗浄機を用意しなければならないこととなりますが、その購入費用に対して町と農協が助成する方向で検討しており、これにつきましては早目に結論が出せるよう進めてまいりたいと存じます。また、先ほど申し上げました、農協が恒久施設として設置している自動車両洗浄施設につきましては、音更町農協の考え方として、発生地区と青果管理センターのほか、現在はまだ用地を選定中でありますが、集荷配送トラックの洗浄に対応した利便性の高い場所への設置についても検討しているところであります。なお、これらにつきましては、今年度中に国の補助事業を活用して設置できないか、事務を進めているところでありますが、今後、予算化などの動きが出てまいりましたら、議会にも御相談を申し上げたいと存じますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 9番 宮村哲
今、町長から3点について詳しく答弁がありましたから、まあ再質問しなくてもいいのかなというぐらいの感じを受けております。本当に前向きの姿勢というふうにとらえております。ただ、たしか経済委員会だったかと思いますけれども、シストセンチュウの報告とあわせて、対策本部の役員の本部長は大塚組合長というような話があったかというふうに思っています。その中で、私もこのような音更町にとっては大変なことなのに、どうして町長が本部長にならないのかなというような疑問を、私は正直なところ持っていました。その中でいろいろと聞かさせていただいた中では、音更には2農協があり、そして今まで管内で発生した市町村よりも非常にセンチュウ等の数もかなり少ないというようなことの中の話があったわけでありますから、私はやはりこれは、この対策本部の中に町長が入っていないということはいかがなものかと、若干私はそんなふうに思っています。やはりこれは対策本部ができたわけでありますから、町長も会議の都合ができるときは、やはりそのオブザーバーとしても、その動きについてきちっと把握する必要もあるだろうと、そんなことを望んでおきたいというふうに思います。それから、余りこのジャガイモセンチュウという言葉というのは、私は農家でありますから余り使いたくないのが事実であります。しかし、全道のこの発生地区の地帯を見まして、11市があります。28の町と村で発生をしております。ですから、行政区という中で調べてみますと、おおむね190区、そして町ですね、三つがありますけど、1地区ですけれども、抜いたほか、全町というようなところがありますので、これはやはり今のうちに、答弁がありましたように、やはり政策をきちっと打つことが最小限に封じ込め作戦になるだろうというふうに思っています。私は今回取り上げたことにつきましては、やはり関係、発生したその地区の方々の、今答弁の中で、農協と町とでその経費を持とうというような前向きの姿勢でありますけれども、その地区に住んでいる戸数というのは、恐らく20戸程度か前後かなというふうに私は考えていますけれども、やはり、そういう人たちに対して犠牲にさせない、農協と町と言うけれども、ほとんどやっぱり、そういう個人的な近郊の農家にそういうものを持たせないことが一番頑張って、洗浄からいろいろ、移動式ですか、やってくれるのではないのかなというふうに思っていますよ。そういう人たちを犠牲にさせないということが基本だというふうに私は思っていますから、そのことについてもですね、まあ、これからいろいろと議論を進めていくだろうと思いますけれども、この際、町もしっかりと対策を、手を打ってほしいなというふうな要望をしたいのでありますけれども。特に一つだけ聞きたいことはですね、今まで管内で発生したところのセンチュウの数は音更町は非常に低いというふうに聞いていますから、その点まず先にお聞かせください。答弁願います。
答弁 経済部長 西坂賢二(経済部長は2012年3月まで)
シストセンチュウの密度の関係なんですけれども、低密度から甚密度まで4段階に分かれておりまして、一応、卵の数が何個入っているかと。300個以上になりますと甚密度、100から300だと高密度、10から100だと中密度といったような形になっております。今回音更町で発生した3圃場につきましては、1カ所が44個で中密度でございます。もう一カ所、12個で同じく中密度でございます。さらにもう一カ所につきましては2個ですから低密度といったような状況になってございます。これについては、平均的には相当低いほうだと聞いております。
再質問 9番 宮村哲
答弁あったように、非常に低いということで、まあ、それがすぐなくなるということではないと思いますけれども、やはり徹底した対策をとっていくことがこれからの、やっぱり音更町は基幹産業が農業ですから、バレイショをつくらなくてはならない。そういう作物でありますので、これを町を挙げて対策に、いろんな面で、また金銭的にも支援してほしいなというふうに思っています。今のうちだろうというふうに思っていますから、やはり先ほど申し上げましたように、町の、今まで寺山町長がいつも言っているように、何か問題あれば現地に向かってその対策を打つんだというような、これが寺山町長の信条だろうと思いますので、いま一度、このことについて町長の考え方をもう一度お聞かせをしていただいて、私の質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
バレイショというのは音更町の基幹的な作物でございますし、輪作体系上なくてはならない作物でございますので、これが作付できないというような事態になれば、音更町の農業そのものを揺るがしかねないことになりますので、これが防除というか、蔓延の防止には万全を期していかなければならないだろうというふうに思っているところでございます。このことについては議員と多分認識は同じだというふうに思っております。これから今、農協とも一生懸命話し合いをしなければいけないというふうに思っておりますけれども、支援の方法については農協と十分相談しながら、農家の洗浄機等の購入支援に当たってまいりたいというふうに思っておりますが、一応窓口は農協という形になってございますので、農協との協議を進めていきたいなというふうに思っているところでございます。以上でございます。