音更町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日
格差拡大の全国的な状況を踏まえた上で、音更の問題について
2006年3月10日、音更町議会の一般質問で、真田健男議員が「格差拡大の全国的な状況を踏まえた上で、音更の問題について」質問し、町長 山口武敏、教育長 高橋晃、助役 藤井勉が答弁しました。
- 質問者
- 真田健男 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、教育長 高橋晃、助役 藤井勉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 真田健男
それでは、一問一答方式で一般質問をさせていただきます。現在開かれております通常国会、各党の代表質問等で、今回は格差社会の是正問題など、小泉構造改革の実態が大きな論議となっております。トヨタ自動車は3年連続年間1兆円以上の利益を計上するなど、大企業や銀行はバブル経済と言われた時期以上の史上空前の利益を出しております。その半面、国民の勤労所得は7年連続で前年所得を下回っております。今後も国民負担増が予想されるところでありまして、国民の暮らしはますます大変になろうとしております。格差拡大の全国的な状況を踏まえた上で、音更の問題について質問をしたいと思います。国家財政はGDP、国内総生産500兆円に対して、国の長期債務は770兆円など、GDP比1.5倍もの借金を抱えております。先進諸国の中では最悪の財政状況に陥っております。この深刻な財政危機からの脱却を、地方交付税の削減を初め国庫負担金等の地方自治体への転嫁、そしてとめどもない国民の負担増でこれを切り抜けようとしております。分権型社会の構築も標榜されておりますけれども、地方切り捨てとも懸念されるような政治ではないか、こういう声も起きております。自治体行政、自治の形も大きくさま変わりしようとしております。このような、地方政治を取り巻く厳しい環境のもとでも、住民の暮らしを守ることが地方自治体の本来の仕事であるとするならば、地方の現場の実態から情報を発信していくことが今求められているのではないか、このように考えるものでございます。格差社会と貧困の広がりを示すメルクマール、判断するための指標ということでございますけれども、その一つには国保の問題があると思います。厚生労働省の2005年6月1日現在の調査で、全国の国保加入世帯2,490万世帯の18.9%を占めております470万世帯が滞納となっております。資格証明書交付世帯数は31万世帯、短期被保険者証の交付世帯数は107万世帯となっており、それぞれ増加しております。滞納世帯が2割近くを占めるということは、音更の決算でよく言われますように納税意識の欠如という分類以前に制度の構造的改善が緊急に求められているのではないか、このように考えます。第2の問題といたしまして、生活保護の問題でございますけれども、この10年間で60万世帯から104万世帯に増加をしております。自治体の担当者も、財政難の折、就労の促進の努力や、一部には保護辞退の強要とも受けとられかねないような問題も抱えながら、大変苦労されておりますけれども、憲法第25条でうたわれている健康で文化的な最低限度の生活、これが確保できないような社会的な実態が広がっていることが問題だと考えます。第3には就学援助の問題ですけれども、援助を受ける児童も、2000年の8.8%から2004年には12.8%、東京や大阪などの大都市では4人に1人という実態も文科省の調査で明らかになっております。憲法では、義務教育は無償、このようにうたわれております。しかし、生活保護世帯や準要保護世帯の増加が就学援助の受給者数をふやして、援助率を高めているわけでございます。第4には、貯蓄ゼロ世帯の問題です。2000年の12.4%から2005年では23.8%に増加をしております。特に単身世帯では、2004年の35.1%から2005年、1年後には41.1%と、半数近くが貯蓄ゼロ世帯という、驚くべき実態であります。これは、毎年発表されております金融広報中央委員会の家計の金融資産に関する世論調査、これで明らかにされております。このことと連動いたしまして、家計の貯蓄率は、1990年代には10数%を占めておりましたけれども、最近、内閣府が公表した2004年度の国民経済計算確報では、調査開始以来、最低の2.8%に激減をしております。第5に貧困率の問題でございます。これはOECD、経済開発機構の報告、所得格差と貧困、この中で公表されている数字でございますが、OECDは国民の標準的な所得の半分を下回る所得の人を貧困と見なしております。厚生労働省の国民生活基礎調査によりますと、2002年の日本の1世帯当たり年間所得の平均値は590万円であります。そして、中央値は476万円です。中央値というのは、所得順に並べたときに、その真ん中に来る人の所得額でございます。OECDの算出方法に従えば、中央値の半分、238万円より所得の少ない世帯の割合が貧困率となります。日本は15.3%で、この10年間に約2倍にふくらんでおります。OECD加盟24カ国の中で、メキシコ、アメリカ、トルコ、アイルランドに次いで5番目となっておりまして、貧困率が高くなっていることが明らかになっております。一方、国税庁の調査によりますと、年収2,000万円以上のサラリーマンは、この10年間で2万人もふえております。所得格差の広がりが指摘されているところでございます。第6に、収入、所得の減少をもたらしている雇用形態の破壊も申告だと言わなければなりません。総務省の労働力調査によれば、雇用労働者に占める非正規労働者の割合は、1995年の20.9%から毎年増加してまいりまして、2004年には31.4%と、ほぼ労働者3人に1人、青年では女性では2人に1人が収入や身分が不安定な非正規労働者になっております。2001年から2005年の非正規労働者数は1,360万人から1,633万人と、273万人がふえました。しかし、この同じ時期に正規労働者は229万人減少しております。非正規雇用の平均年収、これはリクルートワークス研究所の非典型雇用労働者調査2001によりますと、パート、アルバイト、フリーターで、年収110万円、派遣労働者が192万円、契約・嘱託社員が268万円で、これら非正規雇用労働者の全体の平均は、年収133万円となっております。これでは結婚も出産も難しい収入と言わなければならないのではないでしょうか。派遣労働者の自由化など、非正規雇用を促進する労働法制の改悪は、少子化対策にも逆行する雇用政策、このように言わなければならないと考えております。次に、所得格差をはかる指標として一般的にジニー係数というものが使われております。これは、完全な平等状態から実際の所得の分布がどれだけ離れているかを示す指標でございます。所得格差がないときの数値がゼロであります。格差が大きいほど数値は大きくなり、最大値で1であります。勤労者の所得は1997年をピークに毎年下がっておりますけれども、内閣府の経済社会総合研究所の報告では、97年と2002年の比較では、20歳から24歳は0.191から0.221、25から29歳では0.184から0.204、30から34歳では0.194が0.216、35から39歳では0.215が0.234、40から44歳は0.238が0.253、45から49歳が0.260が0.271、50から54歳は0.283が0.295、55から59歳では0.316が0.327、このように5歳刻みの各年代でも確実にこのジニー係数は上がっているわけでございます。それだけ格差が拡大をしているということになるわけでございます。また、このほど発表されました2004年度の地方公共団体決算概要、これでは、総務省は東京、神奈川、愛知、大阪を除く43道府県で財政構造が悪化をしている、このように総括をしております。市町村の財政も同じような比率であろうと推測されるところでございます。今月7日から北海道新聞の1面で「シリーズ評論格差社会を考える」という連載が始まっておりますけれども、経済アナリストの森永卓郎さんは、「これからの日本の政治が何を目指すのかというと、金持ちが世の中を引っ張り、周りの貧乏人を食べさせる、そういう社会だ。食べさせるという社会だ。金持ちが外国に逃げないよう、どんどん減税する一方で、貧しい層には負担増を押しつけるという新自由主義の政策だと。こういう新自由主義をグローバルスタンダードだと言う人もいるが、実は先進国では米国と英国、そして日本だけが行っている異常な経済だ。欧州の国々は、ほとんどが平等を重視する社会民主主義的な政治を行っている」、このように述べておりまして、小泉構造改革の政治が財界、大企業、資産家優遇の政治を推し進めていることを論じているわけでございます。その結果として、地方自治体の行政や国民生活に深刻な影響を及ぼしていると、私はこのように考えるわけでございます。前置きが大変長くなりましたけれども、このような格差と貧困の拡大が音更町でどのようにあらわれているのか、また、そのような状況のもとでどのような行政を執行すべきであるか等について、次の四つの問題について質問をいたします。第1に、国保の問題であります。国保税滞納の2000年以降の件数と滞納比率及び金額、そして複数年滞納となっている件数や滞納世帯の実数の増減、私は恐らく滞納している世帯は何年にも渡って滞納をしているのではないかと。その年に新しく滞納世帯に入った実数は、年度別にどんな状況を示しているのか明らかにしていただきたいと思います。さらには、資格証明書の発行も重大な問題で、無保険による死亡者も全国では発生をしております。この北海道でも出ておりますけれども、これらに対する予防や対策をどのように考えているのか。さらに、毎年行われてまいりました平準化政策によって低所得者の滞納が一層増加しているのではないかと、このように考えますが、理事者の見解をお聞きしたいと思います。国保税は前年度所得によって強制的に徴収をされる仕組みでございます。担税能力や生活実態に見合った減免規定が必要ではないか。さらに、税滞納整理機構、これも1市19町村で来年度からスタートする予定でございますけれども、国保問題の改善のために、長期的にはどのように考えておられるのか、明らかにしていただきたい。そして、今定例会の冒頭、初日に先議案件で補正予算が通りましたけれども、そこの中では、一般会計から6,000万円繰り入れをいただいて、総額1億円になっておりますけれども、このように、一般会計からの繰入額の増額、必要ではないかと考えておりますけれども、これらについて見解を示していただきたいと思います。二つ目の問題として、生活保護の問題についてお聞きをいたします。生活保護の世帯数、人員数、保護率の推移、そして世帯比率の推移等を10年程度示していただきたいと思います。そして、保護申請の主な理由、そしてその理由が以前と違って、最近の特徴的なことがあれば示していただきたいと思います。さらには、生活相談の件数と実際に申請した数、そして認定された数、これらの推移についても説明をいただきたいと思います。それぞれ自治体は厳しい財政状況のもとで、音更町の場合、十勝支庁に申請するわけですけれども、申請するに当たって、担当者等におかれて自粛や抑制も一定程度あるのではないか、そういうテレビ番組もございましたけれども、いろいろな報道もされているところでございますが、そのようなことがあるのかどうか。大変担当者も苦労されていると思っておりますけれども、窓口対応で留意をしていること、心構え等についてもお聞かせをいただきたいと思います。三つ目の問題として、就学援助の問題でございますが、これにつきましても、就学援助の援助率の過去10年間の推移と特徴を明らかにしていただきたいと思います。申請要件、受給要件はどのような規定になって運営をされているのか、そしてまた、この予算の財源はどのようになっているのか、これらについても明らかにしていただきたいと思います。今、家庭の経済格差がそのまま学力へ影響も出ている、このようにも言われておりますけれども、これらについての教育委員会の見解もお聞きしたいと思います。学力の底上げのためにも教育予算あるいは教員配置、手厚くする必要があると考えますが、教育委員会の見解をお聞きしたいと思います。四つ目の問題といたしまして、私は格差が拡大をしているというふうに思いますし、この格差を是正する必要があるのではないかと。そのために、地方行政のあり方について、若干お聞きをいたします。第1は、地方自治体の仕事は住民の福祉を守り発展させる、皆さんに配られている通告要旨では、そこに点がなくて発展させる産業の振興となっているかと思いますけれども、住民福祉を守ること、そして産業を発展させること、文化を守り継承する、こういうことが言われているわけでございます。そのために、バランスのいい予算執行が求められているわけでございます。しかし、現在の格差拡大の状況の中では、一部の特定の生活困窮者だけでなく多くの住民の生活悪化が懸念される状況の中では、限られた財源ではありますけれども、町民の生活を守る視点、そしてその施策、これを従来以上に配慮する特段の努力が必要であると考えますが、見解を求めるものでございます。二つ目といたしまして、国保や生活保護、就学援助等の問題、基本的には国政の影響が強い問題だと承知はいたしております。従来のように、国の方針に従っていれば予算が配分されるという時代ではないとも考えております。地方分権社会を実現するためにも、地方行政の現場の実態から、国や道に対して発言していくことが必要だと考えます。町村は行政組織の末端組織であって、国や道にものを言っても通らない、このような姿勢、改める努力を強めることが必要だと思います。国や道に対しましても対等、協力の精神で物事を考え、発言することが必要だと思います。困難なときだからこそ、苦しくても頑張って、新しい地方自治の形、これを創造できるチャンスではないか、このようにも考えるわけでございます。そのためには、職員の頑張りが第一に必要でございますけれども、何よりもリーダーの見識と指導力が決定的に大事だと考えますが、町長の見解を求めたいと思います。第3には、政治は税金の集め方と使い方を決めること、このように言われます。それは、国政でも地方政治でも同じであろうと考えます。国政のありようが地方政治に重大な影響を及ぼしますし、近年はますます国政と地方政治の関連性、連動性が強まっていると考えます。町政の執行は、ほとんどすべて法律に基づいております。また、国や道の方針のもとで通常の行政執行は国の考え、国の論理で執行が行われておりますけれども、議会の議論等では、例えば医療保健問題等を取り上げたときにも、それは国の問題ということで答弁がされることがしばしばでございます。もちろん、この議会で法律の内容、賛否や可否を問題にしようとしているわけではございませんけれども、町民の生活にかかわる問題、影響等、これらについては地方自治体と言えどもきちんと答弁をいただきたい、このように考えております。見解を求めます。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
盛りだくさんの質問をいただきました。できるだけ丁寧に答弁申し上げようというようなことで、多少の時間がかかりますので、お許しをいただきたいと思います。格差社会の是正に関する御質問にお答えをさせていただきます。初めに国保問題についてでありますが、まず国保税滞納の2000年以降の件数と滞納比率及び金額、複数年滞納となっている件数、滞納世帯の実数の増減についてお答えいたします。国保税の単年度における滞納件数、比率及び金額は、平成12年度、710件、9.47%、7,253万7千円。平成13年度、757件、9.66%、8,314万7千円。平成14年度、898件、11.28%、9,408万8千円。平成15年度、919件、11.07%、9,020万5千円。平成16年度、896件、10.46%、8,411万9千円となっております。また、平成16年度での複数年滞納件数は、1年滞納が652件、2年滞納が281件、3年滞納が168件、4年滞納が98件、5年滞納が62件、6年滞納が50件、7年滞納が34件、8年滞納が19件、9年滞納が12件、10年滞納が6件、11年滞納が4件、12年滞納が2件、15年滞納が1件、合計1,389件となっており、平成12年度からの滞納実人数と前年度対比で申し上げますと、平成13年度、4.8%、平成14年度、12.3%、平成15年度、5%、平成16年度、1.5%で、平成12年度から平成16年度までで25.5%の伸び率となっております。次に、資格証明書の発行に伴って発生する問題の対応についてのお尋ねでありますが、国保税の滞納者のうち、前年度の税収納率が4割未満で、滞納額5万円以上の方を短期保険証対象者とし、さらにこのうち納税に対し特に誠意が見られない方で乳幼児医療費助成等公費負担医療の受給を受けていない方を資格証明書の対象者としております。現在、資格証明書の交付状況は2世帯となっておりますが、2名の方はここ1年間、病院で受診している状況は確認されておりません。資格証明書の発行が最終的な目的ではなく、そこに至るまでに被保険者との納税相談の機会を増やし、国保税に対する理解を求めることが趣旨でありますので、臨戸訪問や電話、郵便など、連絡をとっているところであります。これからも本人と接触できるように努めていくことが、事故などを未然に防ぐことへの対応となると考えております。次に、平準化政策によって低所得者の滞納が増加しているのではないかとの御質問についてでありますが、国保の被保険者には比較的低所得者が多く、保険税の負担が荷重となることを避けるために軽減対策が講じられておりますが、負担の公平を図りながら軽減割合を高めるため、平準化を段階的に行ってきたところであります。平成16年度に応益割率が45%以上となったことから、低所得者軽減を7割、5割、2割の軽減としたところであります。したがって、2割軽減の実施により、新たな低所得者層に負担軽減を図っておりますので、低所得者の滞納の増加につながっているとは考えていないところであります。次に、国保税は強制徴収、担税能力や生活実態に見合った減免規定が必要ではないかとの御質問についてでありますが、減免については、これまで幾度か御質問をいただきお答えしてまいりましたとおり、納税相談等を通じて十分状況を把握し、納税が困難な特別な理由があると認めたときには、現行条例の規定に基づいて減免を行っておりますが、減免に当たりましては、一律的なものではなく、個々具体的な事情を勘案して行うべきとされており、極めて慎重な姿勢が必要と考えております。平成16年度には減免基準を改正したところであり、現在、道基準に基づいて減免の措置を講じているところであります。次に、国保問題に対する長期的な考え方と一般会計からの繰入額の増額についての御質問でありますが、国保運営の健全化に向けて、これまでもいろいろ取り組んできたところでありますが、課題の一つであります収納率向上対策については、道と管内市町村で税滞納整理機構を平成19年に開設する方向で準備作業が進められ、税収確保を図ることとしております。また、構造的な問題を抱えていることから、国の財政支援策として、保険者支援制度や国保財政安定化支援事業等が18年度以降も継続されるほか、具体的な内容はまだ出ておりませんが、新たな支援政策も予定されていると聞いております。さらに、診療報酬の改定や患者負担の見直しのほか、平成20年度には75歳以上の後期高齢者を被保険者とした新たな高齢者医療制度の創設などが予定されており、将来的には都道府県を単位とする保険者の再編・統合などを進め、保険財政の基盤の安定化を図り、医療保健制度の一元化を目指すことが検討されておりますので、これらの国の政策とともに医療費の動向を見ながら、国保運営の健全化に取り組んでまいりたいと考えております。一般会計からの繰り入れにつきましては、今年度は大幅な累積赤字が見込まれることから、財政の許す範囲内で繰入金を増額補正したところであります。今後においては、恒常的な繰り入れは避けなければなりませんが、国保特別会計の決算状況や町の財政状況を見ながら国保財政の健全化を図るために必要な措置をとっていく考えであります。いずれにいたしましても、単年度において赤字を出さない運営を念頭に置いて、国保の財政健全化に取り組んでまいりたいと考えております。次に、生活保護に関する御質問にお答えをいたします。まず、被保護世帯数及び人員数並びに保護率の推移でありますが、ほぼ10年前の平成8年の平均値と、昨年10月現在の数値を比較して申し上げますと、被保護世帯は平成8年度が202世帯、総世帯数に対する割合は1.46%、昨年10月現在が314世帯、総世帯数に対し1.83%で、世帯数で102世帯、割合で0.37ポイント、いずれも上昇しております。また、類型別の被保護世帯数を平成8年度と平成16年度の平均値で比較いたしますと、母子及び傷病障害世帯の数そのものに大きな変化はなく、被保護世帯の増加とともに構成割合は下がっておりますが、高齢世帯は数で54世帯、割合で6.8ポイント上昇しております。また、被保護者数では、平成8年度が327人、昨年10月現在で442人でありますので、この10年間で115人の増となっており、さらにこの数を住民基本台帳人口で割り返した保護率は、平成8年度が0.84%、昨年10月現在が1.03%でありますので、0.19ポイント上昇している状況にあります。次に、保護申請の主な理由及び以前と比較した場合の特徴的なことはとのお尋ねでありますが、保護申請の理由別について、音更町単独で集計したものはございませんので、十勝管内全体の保護開始理由別の数値で申し上げたいと存じます。平成16年度の十勝全体の保護開始件数143件のうち、預貯金や仕送り等の減少、喪失によるものが60件で、全体の42.08%を占め、続いて世帯主や世帯員の傷病によるものが52件、36.4%、働いていた者の死亡や離別等によるものが14件、9.8%となっております。これらを平成8年度の数値と比較いたしますと、保護開始件数126件のうち、世帯主や世帯員の傷病によって保護が開始される者が69件、54.8%でありますので、件数で17件、割合で18.4ポイントの減であるのに対し、預貯金や仕送り等の減少、喪失によるものが23件、18.3%、件数で37件、割合で23.7ポイントの増となっており、本町の傾向も大きな差はないものと推測しております。次に、相談件数と申請数、認定数の推移でありますが、生活保護に関し、本町の窓口に相談に見えられる方は、平成12年度が64人、平成17年度が、この2月まで既に81人となっております。また、保護の申請と決定の状況でありますが、十勝支庁に直接申請をされた方を含め、平成12年度は48件の申請に対し決定が42件、平成17年度は、この2月末で45件の申請に対し決定が41件となっております。次に、保護の実施機関である北海道の厳しい財政状況のもとでの保護申請の自粛あるいは抑制の考え方でありますが、御承知のように、保護決定の権限は北海道にあり、町として相談を受ける際には、制度的なことあるいは生活改善のために必要な助言などのお話をさせていただいておりますが、保護申請を恣意的に拒んだり抑制したり自粛させたりというようなことは考えておりませんし、行ってもおりません。相談窓口の立場としては、今後とも個々の実情に応じて適切に対応していくことに変わりはありませんので、御理解をいただきたいと存じます。次に、相談窓口としての苦労と対応の心構えについてでありますが、先ほども数値的にお答えいたしましたとおり、相談申請決定において増加傾向が続いており、また、相談の内容が単に生活苦ということばかりではなく、ときによっては多くの時間と労力を要する場合があります。ただ、生活保護法には町村の役割として、保護の実施機関の保護事務の執行を適切たらしめるため、要保護者の発見や被保護者との状況変化の通報、申請書の送付、保護金品の交付及び保護実施機関の求めによる調査を行うことが定められておりますので、一義的には、これらを着実に遂行することだと考えております。加えて、法の趣旨は必要な保護を行うことだけではなく、その自立を助長することにありますので、その点においては、生活保護制度の内容をきちんと理解していただくとともに、でき得る範囲内において、自立に向けた助言をしてまいりたいと存じます。いずれにいたしましても、町民の皆さんの生活を守る仕事でありますので、相談に来庁された方の実情をよくお聞きし、誠実に対応してまいりたいと存じます。次に、格差是正のための地方行政との御質問に一括してお答えをさせていただきます。地方分権一括法による改正後の地方自治法は、地方公共団体は、地域における行政の自主的かつ総合的な実施する役割を広く担うと規定し、市町村がさまざまな仕事を総合的に処理する行政主体であることを求めており、議員がおっしゃるとおり、市町村は福祉、教育、生活環境整備、さらには産業振興などの施策をバランスよく展開していかなければならないものと考えております。ただ、そのときどきの社会情勢や特定の行政課題など、緊急的、優先的に実行しなければならない施策にあっては、財政状況を十分見きわめ、選択と集中を図っていく必要があるものと考えており、18年度予算においては、特に少子化対策や子供たちの安心、安全に意を用いたつもりであります。年々縮小する予算の中にありましても、福祉関係の施策はでき得る限り確保するように努めておりますが、現金給付的な事業につきましては、財政健全化5カ年計画に基づき制度の見直しをさせていただいております。ただ、町民の生活を守るために最も必要なことは、町民の働く場を拡大し、いかにして収入の道を確保していくことが重要なポイントであろうと考えており、地域産業の振興や企業誘致に全力を挙げて取り組んでまいりたいと存じます。地域の問題は地域の近いところで住民の責任において決定していくという地方分権の法整備がされつつありますが、財源措置がまだ不十分なことから、施策の多くに国の関与を残すこととなっております。このため、私は機会あるごとに自治体の置かれている立場や地域の実情を説明し、財源の移譲、さらには制度の創設や改正について、国及び道に対し強く要請してきております。財源が厳しい中で、将来に向けた町づくりを進めるためには、いま一度自治体の原点に立ち返り、町民とともに考え、共に歩んでいくことが何より大切なことであろうと考えております。第4期総合計画に盛り込んだ施策の実施においては、パートナーシップによることが掲げられており、さらに現在、仮称自治基本条例の制定に向けた作業を進めております。この条例に魂を吹き込み、町づくりに生かしていくためには、まず第一に、私自身を含め、職員の意識改革を促していくことが必要であります。町民の中に入り、広く論議し、説明責任を果たし、よい町づくりのために、多少時間がかかっても町民の意見、要望をまとめ上げていく能力のある職員を育て、生かしていくことが私の使命であろうと考えております。私は、今まで議会での質問に対しては誠心誠意お答えさせていただいていると考えておりますが、もしもそのような受けとめ方がいただけなかったとするならば、私の不徳のいたすところでございます。国、都道府県及び市町村は、行政施策の実施にそれぞれ役割分担がありますので、私の権限ではお答えできない事柄も多くありますが、そのような場合、町民生活に大きな影響を及ぼすものについては、国や道に対し町民の代表として意見、要望を申し述べてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。なお、就学援助に関する質問につきましては、教育委員会の方からお答えをさせていただきます。以上でございます。
答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)
3点目の就学援助についてお答えを申し上げます。初めに、過去10年間の本町の就学援助の援助率についてでありますが、全小中学校の児童生徒に対する受給者の割合は、まず平成8年では10.9%、平成9年度10.6%、平成10年度11.1%、平成11年度11.7%、平成12年度12.9%、平成13年度12.7%、平成14年度13.3%、平成15年度14.5%、平成16年度15.7%、平成17年度は、2月末で16.9%と、過去10年間を見た場合、徐々に受給者が増加の傾向にありますが、これも今の景気や経済の状況が影響していることも要因かと思っております。次に、申請要件、受給要件についてでありますが、就学援助は、小中学校に在学する児童生徒の保護者で、経済的な理由によって就学が困難な児童生徒の保護者を対象に、学用品費や給食費などを援助する制度であります。就学援助の対象者としては、現に生活保護を受けている方または生活保護を必要としている方の要保護者とそれに準ずる程度に困窮していると思われる方の準要保護者が対象であります。収入の認定方法といたしましては、前年の総収入から生活保護法に準じた実費控除方式で算出した額が収入の認定額となり、その収入認定額が需要額の1.25倍未満の方を対象としております。また、この予算の財源についてでありますが、従前の国の補助率は要保護、準要保護ともに2分の1以内でありましたけれども、平成17年度からは三位一体改革により、国の補助は要保護者に限定され、準要保護者への児童生徒援助費補助金は廃止されており、一般財源化となったところであります。また、家庭の経済格差が学力への影響もあると言われているが、その見解についてでありますが、さきに共同通信社が日教組の全国教育研究集会に参加した126名の小中学校教員を対象に実施した家庭の経済格差の学力への影響についてのアンケート調査結果がこのほど発表されました。その調査結果によりますと、家庭の経済的格差が拡大し、その影響が子供の学力に及び、成績の下位層がふえたと答えている教員が半数近くいたという結果が報じられました。家庭の経済格差が拡大し、学力に影響を及ぼしているかについては、その裏づけと実態の把握は難しいものがありますが、親が子供の勉強の面倒を見る余裕がなくなったとか、あるいは親が子供の成績に関心を持つ余裕がなくなったとか、あるいは家の生活を考えることだけでいっぱいだ、そして、また塾や参考書などに充てる額が減ってきた、こんなことが言われております。家庭の経済状態が子供たちに少なからず何がしかの影響を及ぼすことはあろうかと思っております。常日ごろから、子供たちの家庭での環境や学力実態の把握により一層努め、学習のつまづきを早期に発見し、適切な指導を行うなど、習熟度別指導や少人数指導あるいは補充的な学習など家庭訪問を通して個に応じたきめ細かな指導にさらに努めてまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。次に、学力の底上げのためにも、予算や教員配置をもう少し手厚くする考えがないかといった御質問でありますが、確かな学力の育成を目指し、学習指導における少人数教育を充実させ、児童生徒に対する個に応じたきめ細かな指導をするためには、教員の増員が必要となってまいります。今、北海道教育委員会では、これまでの少人数指導のための加配や小学校低学年の第1学年と第2学年を対象とした35人以下学級、また平成18年度から新たに始まる中学校第1学年にも35人以下学級を導入することが打ち出されております。また、国においてもきめ細かな指導の少人数教育を一層推進するための教職員配置が今検討されておりますので、この動向に期待をするところであります。御理解を賜りたいと存じます。休憩(午後 1時55分)
質問 8番 真田健男
御丁寧な答弁、ありがとうございました。国保の問題でも、それから就学援助でも、今の格差社会といいますか、全国的な傾向というのが音更にもあらわれているということが裏づけられたのではないかというふうに思いますが、まず国保の問題について再質問をさせていただきます。先ほどの答弁にもありましたように、滞納が経年的に、1年から15年まで言われましたけれども、毎年のように国保税を改定をしている。確かに、以前の国が医療費の45%を負担していたときから、今、36ないし37%ぐらいの国庫負担になっていますので、あとは被保険者で医療費を賄うと。確かに納められたあるいは国保会計の98%前後は医療費に支出されております。医療費も上がっていることも事実ですけれども、これだけ医療費がかかるからこれだけの財源をつくらなければならない、それで機械的に毎年のように国保税を引き上げる、特に所得の少ない層に負担が重くなる応益部分ですね。世帯割や均等割、ここが上げられることによって所得の少ない方は、去年滞納した人がまたことしも滞納になるというようなことがずっと繰り返されている。今、確かに累積、4億からの国保会計、赤字になっていると思いますけれども、ここのところに手を打たないと、これが今後ますますふえることになっていくのではないか。そういう点では議会も毎年それを認めているわけですから、問題あると思います。私は問題があると思うんです。例えばこの間、税金の大口滞納等は不納欠損をしていますね。今回の土地、財産の取得等でもそういうところに大きなお金がつぎ込まれるわけですけれども、これは地方税法によって国保税決められているわけですけれども、なぜこんなに何年も滞納がそのままになっているのですか。5年でこれこそ欠損処理できるのではないだろうか。かといって滞納を推奨するということではもちろんありませんけれども、それと、所得の少ない人もきちんと払えるような国保税にするということがどうしても必要なのではないかと思うのですね。ですから、そういう点で、確かに国等にも働きかけているということ、これ前から確かに答弁されていますし、そういう努力もされていると思うのですが、今の状況の中、これだけ収入が減る、そしてまた生活が大変になってくる中で、この問題、改めて対応しなければならないのではないかと。整理組合つくったからといって、それで好転するような状況ではないのではないかというふうに思いますが、国保税、担税能力を超えていると私は思いますが、自治体独自で努力をする意識があるかどうか、この点について再質問をいたしますので、答弁お願いします。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
お答えをさせていただきます。御承知のように、今これからお話しすることが音更町のみならず国保会計そのものの性格といいますか、そういうものから大きな原因といいますか起因があるのかなと。やはり、基本的には17年度の決算を迎えるに当たりましても、やはり今後ますますふえていく、今ちょうど音更町としても健全財政というようなことをうたっている。そういう中で、できるものであれば前からこれも気になっている一つでございまして、できれば、これを3億越すような状態になる、これは累積ということでありますから、必ずそれは町が返さなければならないということでございます。これが余り大きな雪だるまになってしまったらにっちもさっちもいかない。私の腹づもりとしては、前々から3億超えるような状況、決算が出るとするならば、やはり計画的な負担という繰り入れをしていかなければならないだろうというのが17年度の結果は御承知のとおり4千万円等当初に組み、6千万円補正と、こういうようなことでございます。しかし、まだ17年度の結果が出ておりませんけれども、これとてもかなりの赤字というようなことでございまして、何とか3億円以内に定まるのかな、これだけ繰り入れをしましても、そういう状況でございます。基本的には、この国保というのはなかなかこれは国の社会保障の一つとして当然やられるべきで、今、町村にこれらげたはかされましても、音更町もおかげさまで人口ふえて、しかしながら高齢人口もふえていくというようなことでございます。ただ、今後期待ができるのかなというのは18年度から医療費の報酬が下げられた。それから、一番の要因が高齢者が多いということと年金生活者である、そういうような一つの性格がございますから、これらの後期高齢者、75歳以上、この方々が今度北海道一つになった保険組合的なもの、どういうふうになるか具体的にはわかりませんけれども、これが一番国保の焦げつく状況にあるというようなことで、75歳以上の保険加入者は別扱いの形でやっていくというようなことでございます。この保険問題は、単に国保そのものが身近な問題として考えられるわけでありますけれども、根本的に医療制度というそのものをやっぱり変えていかないと、いつまでも75歳の高齢者の方を去ったはいいけどまだ残っている方々がいらっしゃる。そこで何ぼ赤字になっても国が全部持ってくれるのはいいわけでありますけれども、最後はやっぱり町村にげたをはかされる、こういうようなことでもございますし、先ほど議員がおっしゃったように、今の加入率の保険は37%ぐらいというようなことでございますから、そういう性格の全町民というものを対象にしていないというものだけに、私どももこの国保だけを一挙にというようなわけにいかないと。やはり、議員も知っているような全体的な、国保なら国保、医療なら医療としての全体のバランスを考えながら取り組んでいかなければならないのかなと。そんなようなことで、私ども来年を迎えるに当たって、今後国保会計そのものが明るい見通しが立つというようなお話は聞くわけでありますけれども、どうも中身をよくよく考えてみたらそう簡単なものではなさそうな気がするわけでございます。そんなことで、この国保については、今の基本的な考え方としては、ある程度の金額が累積になってくると、やはり一挙にというわけにはいきませんから、その辺のところは全体的な道の繰り入れる財源的なそういうものを考えながら取り組んでいきたいと、そのように考えております。
質問 8番 真田健男
新たな自治体独自の努力というか検討というか、そういうものはちょっと答弁にはなかったのですが、従来どおりということなのだと思いますが、やはり今の時代、状況に合わせた対応が必要だと。申請、減免等の問題につきましてもそういふうに考えますが、先ほど言ったように、毎年これが引き上げられる、このことが滞納している世帯はまた滞納を繰り返すと。これは、先日20日の運営協議会に諮られた資料ですけれども、歳入だけを見ますと、国保税で17年度14億ですけれども、来年の予算見積もりは15億3,300万円、また1億もふえているのですが、6月議会でまた国保税の改定を予定しているということでしょうか。その点についても答弁お願いします。
答弁 助役 藤井勉
今、予算上の数字をお話いただきましたけれども、前年度予算で行きますとほぼ同じ額の予算という状況になろうと思いますけれども、決算対比で行くとそうのようなことに現在のところなっておりますけれども、今、所得の状況は完全に把握されている状況ではなございません。じきに予算を計上したというようなことでございますので、今後、今年の確定申告の結果が3月15日、それから給与等についてはもう既にある程度確定しておりますけれども、全体の所得の確定が出た時点で検討するような事項にはなってくるのだというふうに思いますけれども、考え方としては、できるだけ税については上げないようなことを考えていきたいなというふうに思っておりますけれども、残念ながら所得の状況を見ますと、先ほどもいろいろお話ありましたように、下がり傾向にあるというのが実態だと思います。同じ税を確保しようとすれば、所得の全体が下がりますと、税の収納の、同じ税率でいっても所得が下がれば税が下がってくるというようなことになる仕組みになっておりまして、その辺の状況を判断はしなければならないというふうに思っておりますけれども、できる限り増税しないような形の中で工夫ができないかというふうに今のところ考えておりますけれども、全体の所得の状況を個別に積み上げることにしておりますので、その推移を見て、新年度の税率等についても検討させていただきなと。基本的には、できるだけ上げないような方向で考えたいなというふうには思っていますけれども、極端な所得の減となりますと一定の税を確保しなければ、今年度でもかなりの単年度赤字ということになりますので、その辺十分検討してやっていきたいというふうに思っております。
質問 8番 真田健男
毎年そういう答弁なのですね。12年度、介護保険が導入されたときだけ動いておりませんが、あとは毎年国保税改定といいますか、所得の少ない人たちにとっては引き上げ、これが行われているわけですよね。これが滞納問題を生む大きな要因だと思うんです。仕組みは私もわからないわけではないですよ、先ほど言ったように。財源はつくらなければなりませんから、どこからどういうふうにということにはなってくるわけですけれども、それありきと言いますか、一程度これぐらいの赤字は残す形と言いますか、収納率も引き上げないと、5%のペナルティの問題もありますから、だけど本当にここの辺でといいますか、対策をとらないと繰り返すことになるのではないか。多くの方は決められている保険税を納めないのはけしからんでないかというふうに受けとめているのも事実だと思いますけれども、本当に今の収入や生活実態にあった賦課をしないと、すべて前年所得に対して賦課されるわけですから。ところが、今の経済状況から言って、所得はますます厳しくなるような状況ですので、この辺は水かけになるかと思いますので切り上げますけれども、毎年引き上げていることが所得の少ない人の滞納を積み上げてきているという問題に対してもきちんと検討をしていただきたい。そこで、そんなにうまい手があるわけではないと思うのです。最高限度額も今回介護の関係で引き上がることも予定されているようですけれども、その辺の中身のやりくりときちんと減免の対応、金額的に見たら、法定減免等現在の条例で規定されている減免というのはほんのわずかですよね。まさに生活が大変なときに、その生活を支援するための制度なのですよね、医療保障制度、社会保障制度。介護保険料にしたってそうですけれども、それが生活を圧迫するような要因に今なりつつあるのではないかと。先ほど75歳以上の新しい医療制度の創設の問題も出されましたけれども、これだって全国平均で見れば恐らく6千円ぐらいの保険料、これを年金から天引きというようなことも想定されているわけでしょう。本当に住民の生活を守るという視点で行政が対応する、仕組みは仕組み、限界もあるのもわかりますけれども、そこで住民の期待にこたえるような町政執行をぜひ努力していただくように、この点では要望にしたいと思います。それから、生活保護等の問題、これも確かに以前はこれは千人に対してというようなことで、パーミルという単位でしたけれども、今度はパーセント、100人に対してというような状況にまでなってきていますね。特に全道で言えば2.29%ですか、大阪に次いで2番目に高い状況になってきています。それから見れば、まだ音更はその半分、音更町としても、これは昨年の、先ほどの答弁にもありましたように、10月段階で10.3ということで、今までになく一番高い数値になってきていると思うのですね、この10年間を見ましても。そのときに、確かに先ほど相談件数、それと申請認定件数お聞きしましたけれども、これを決定するのは都道府県ですね。ただ相談を受けたときに、やはりこれは通りそうもないといいますか、通る者を申請をする、これ担当者の気持ちもわからないではないのですけれども、何でもかんでも申請するということにはならんという言い分もわかるのですけれども、きちんと相談者の状況を聞くといいますか掌握するというか、あなたの場合、こういうことあるからだめですよという形で対応されている方も現にいるわけですよね。その問題をクリアするためにはどうしたらいいのかという相談にならない。それは、借りている車のでもそうですし、生命保険等の扱いでもそうです。解約したって1紋も戻らない生命保険でも解約を求めていると思うんですね。本当にその人の自立を促進する、そういう方向での対応というか、それが必要だろうというふうに思います。この点も、時間がないので要望にとどめておきます。それから、最後の行政のあり方ですけれども、必要なことは国にというふうに言われているのですが、今回の三位一体改革でも税源移譲、確かに3兆円というようなことを言われています。しかし、補助金削減は4兆円、交付税で5兆円。ですから6兆円、国の支出は減っているわけでしょう。今後ますますこういう方向、今の国家財政の状況から見れば、自治体と国民に負担してもらうしか、国の財政再建はないと。そういう中で、どんどん減らされても、その範囲内でどうにかやりますという対応では、減った分、住民にかぶせれば埋まるかといえばそんな金額ではないと思うのですね。この国保の制度だって、本来やっぱり先ほど町長言われたように、自治体だけでどうこうできる問題でないところが基本的な問題ですけれども、そのことをやはり地方の現場と言いますか地域の生活実態を反映して、もっともっと、本来こうあるべきではないかという発言をしていくことが必要だと思うのですね。現在の小泉内閣だって、この5年間で新たに170兆円も借金ふえているわけでしょう。来年度予算では30兆切ったって、そんなところばかり強調されていますけれども、そうなってくると、地方自治体にそのしわ寄せが来るわけだし、国民に負担を求めることになるわけですから、そのことに対して住民生活に責任を持つ首長として、そういう視点で対応を、これが問題で、音更町内で一番悩んだり考えているのは町長自身だというふうに私は思いますよ。それは責任ある立場ですから。でも、今後長期的なことを考える、あるいは地方分権のもとでの自治体のあり方を考えるといったときに、やはりここで新たな模索といいますか、これがあってしかるべきではないかな、もちろん、町長やっていますよという答弁返ってくるかもしれませんけれども、そういうことで、これは町内的にもそうですけれども、今後の方向性を示すリーダーシップ、これをもっと発揮していただきたいと、こういうふうに思うわけです。その点での、山口町長、確かに堅実といいますか無難な行政執行という評価は定着しているかと思うのですが、さらに一歩、そういう視点での努力を求めたいと思うのですが、ぜひ答弁をお願いしたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
今、質問いただきましたけれども、これからこの二、三年が本当に我が町にとりましても、また我々が生きていく上におきましても、大きな一つの転換期を迎えるのかな、そんなふうに押さえております。ただ、今、議員もおっしゃったように国の財政も台所も、今もう本当に火の車というような状態で、先が見えない、読めないと言いながらも、その中身たるものは大きな期待はできない。むしろマイナス要因として出てくることはほぼ間違いないだろうと。確かに私どもも地方分権一括法、これそのものはやっぱり地方に主体性を持たせて、それぞれ特色あるそれぞれの町がその決定権を持ち、権限を持ちながら生き残っていく新しい町をつくっていくということについては、この考え方そのものにこれは反対するものではございません。ただ、いろいろな権限移譲が来るとか税源移譲だとか、そういう北海道特区の問題にしても関連があるわけでありますけれども、どうもそれらの約束事というのははっきりしたものが出てこないというのが実態でございます。そんな観点で、いずれにしてもこの三位一体の中の19年というのが大きな山場といいますか、今後日本の経済が、あるいは地方自治体がどう生き残っていくためにはどう考えたらいいのかというようなことの年に当たるだろうというようなことからすれば、少なくとも今年の7、8月ごろまでには来年、19年度に対する国の財政措置というものがとられて、一つの方向が見えてくるのかな、そんなふうに思っております。しかしながら、議会の中でもいろいろ御論議をいただいて、やはり音更町としてはまず自主自立を目指せというようなことで5カ年計画、これを最重点策として、ある程度今辛抱の時代だというようなことで、もちろん町民負担も仰ぐわけでありますけれども、それもただ単に安易にそちらの方に取り組むということだけではなくして、もちろんその前に私どもの行財政改革というものを十分やりながら、場合によっては町村合併しなくても生き残っていけるような、そのぐらいの体力を持った音更町をまず築くことが先決だろうと。そういう中で、やはり先見性といいますか、そういうようなものを考えた場合に、やはり日本の人口もだんだん冷え込んでいく、こういうようなこともはっきり統計的に出ているわけでありますから、そういうものを、やはり当座の生き方、長期的な生き方、この二面性を持ってやっていかなければならないですし、少なくとも各自治体の生き残り方というのは、もう今年7、8月ごろにはどうなるのかと、本当に選択肢がそれぞれ持っておられますけれども、選択するだけの余裕があるのかないのか。やはりその瀬戸際までいくのではないかなと。ですから、場合によっては選択肢がなくなるという町村も出てくるのかもしれません。私どもできればそういうようなことのないようにともに願っているわけでありますけれども、そうならないように、人のことよりもまず我が身を考えてみる必要があるだろうと、そんなことをやはりこの財政あるいは行政、そういう両面から真っ正面にやはり取り組んでいく、こういうときだろうと。より慎重気味にならざるを得ないといいますか、そういうようなことで、ある程度状況判断そのものをどうとらえるかということが最後のキーになるのかなというふうに思っております。そのようなことで、今いろいろ御意見もありました。世の中すべて平等といいますか、そういうことだから最高でございますし、先ほど議員も言ったように、今、道新の中で、これから7回ぐらいというようなことで、ちょうど見たら、議員のテーマと同じなものですから、こういうところからまた勉強させていただこうというようなことで新聞をまた読ませていただいているところでもございますので、非常にお話そのものの中で、できることであれば理想的な町ということの御意見につきるのかな、そのように思いますけれども、町そのものが生き残りというようなこともございますので、多少なりとも慎重に取り扱っていかなければならない時期なのかなと、そのように思ってございます。