みんなの議会

音更町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月11日

(1)町税などの誠実性を欠く、悪質滞納者に対する行政サービスの制限について/(2)ペイオフ全面解禁に対する対応について

2005年3月11日、音更町議会の一般質問で、後藤良勝議員が「町税などの誠実性を欠く、悪質滞納者に対する行政サービスの制限について」「ペイオフ全面解禁に対する対応について」について質問し、町長 山口武敏、収入役 奥山政則が答弁しました。

質問者
後藤良勝 議員
答弁者
町長 山口武敏、収入役 奥山政則

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 2番 後藤良勝

通告に従いまして、2問について質問をさせていただきます。1問目は、町税などの誠実性を欠く、悪質滞納者に対する行政サービスの制限についてお伺いいたします。納税は国民の義務であり、納付された税金により国や町が運営されております。本町においても福祉・建設・教育・農業・商工業などなど、全て町民から納められた町税等によって賄われております。したがって、滞納があると、行政運営に支障を及ぼすことになります。また、目的税の国民健康保険税は、国保会計を運営するために使われており、国保税の滞納者が病院にかかった場合の医療費も税から支払われております。このように滞納によって生じる不足分を善良な納税者が更に補うことになり、税の公平な負担の原則が大きく崩れることになります。いただきました資料によりますと、過去5年間の滞納状況を見ても年々増加傾向にあります。15年度決算では、14年度に2億1千万円の不納欠損を行っても一般会計、特別会計を合わせて7億7千万円の滞納額となっており、恐るべき数字と言わざるを得ません。どこの自治体も長年にわたって収納向上対策を講じ、滞納処分を行っておりますが、思うように効果の上がらないのが現実であります。本町におきましても誠実性を欠く滞納者に対して、水道の給水停止、公住の明け渡し、更には入札参加資格に対しては完納を要件としておりますし、国保税で言えば短期保険証や資格証明書の交付など、サービスの制限や町税の完納を条件としているものもありますが、更に申し上げましたとおり、税の負担の公平性や納税意識の高揚を図るために、もっと身近なサービスにも範囲を拡大してサービスの強制措置を明確化し、制限を強化する必要があると思いますので、町長の考え方をお伺いいたします。2問目として、ペイオフ全面解禁に対する対応についてお伺いいたします。政府は、大手銀行が抱える不良債権の比率を半減させるという目標は、この3月の達成が視野に入ってきたと。大手銀行よりも遅れている地域の金融機関の健全性も向上しており、金融システムは全体的に安定し、予定どおりペイオフを実施する環境にあるとしております。これによって、4月1日から決済性預金のペイオフ解禁により、自己責任時代の本格到来を控え、市町村など多額の現金を持つ団体は、預金保護に万全を期さなければならなくなりました。14年3月議会において、私は定期性預金のペイオフ解禁に当たり、その対応をお伺いいたしましたが、その時点での答弁として、定期性預金は借入金との相殺を活用するとともに、相殺については基金条例の改正により歳計現金に振り換え、また、繰り入れの準備を進めている、預託基金については定期から普通預金に移し保護すると、答弁をされております。この決済性預金のペイオフ解禁が実施されるに当たって、今後の対応をどのようにしようとされているのかお伺いいたします。以上、2問について御答弁をよろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

1点目の町税などの悪質滞納者に対する行政サービスの制限についてお答えをいたします。御承知のとおり、長引く不況の影響などから、町税などの収入未済額は年々増加する傾向にあり、平成15年度決算では、一般会計及び特別会計を合わせて7億7,374万4千円の滞納となっております。ちなみにこれらの主立った内訳を申し上げますと、町税では一般会計で3億3,500万円、国保会計で3億8,500万円、こういう結果になっておりまして、これは15年度決算というとらえ方でございますけれども、何とか今年度の収支については3億円以内に、一般会計でとどめたいという一つの数値目標を上げて取り組んで現在おり、おおよその目標は達成されるだろうというふうに職員が一丸となって取り組んでおります。そのほか主立ったものを申し上げますと、保育料で1,700万円、下水道で1,200万円、水道は7億7千万円の中に企業会計で別枠で今4千万円、これにつきましてもそれぞれ努力目標で3,400万円ぐらいに何とか達成したいということで取り組んでいるところでもございます。また、三位一体の改革により、税源移譲や地方分権などが今後更に推進される方向にあり、自主財源である町税などの収納確保は、町の財政を左右する大きな行政課題として、積極的に取り組むことが必要となっております。このため、本町におきましては、納税担当参事を中心に税務課を初め公営住宅、上下水道などの担当課と調整を図り、昨年度策定した音更町収納向上対策基本方針に沿って、町民一人ひとりの納税意識の高揚に努める一方、関係職員の連携のもとに情報の交換や滞納者に対する処分を強化するなど、鋭意収納向上に取り組んでいるところであります。確かに、町税や使用料等は100%収納することが理想でありますが、現実問題としては厳しい経済情勢を背景とした滞納や納税意識の欠如による滞納など、さまざまな要因により滞納額が生じており、特に納税意識が欠けている方に対しては、納付秩序維持と債権を確保する必要性から滞納処分を行うなど、厳正な収納確保に努めているところであります。現在、本町では、これらの滞納者に対して行政サービスを制限する包括的な規定は特に設けておりませんが、個々の条例や規則、要綱などでそれぞれ対象要件を設定し、一定のサービスについて制限を行っている実態にございます。具体的に申し上げますと、水道料金の滞納者に対しては給水停止を、また、公営住宅料の滞納者には明け渡し請求を行っているほか、排水設備改造資金、商工業振興資金、音更町中央通商店街近代化事業などの利子補給や物品等の購入、業務の委託、工事請負の入札参加資格、更には音更町事業所立地奨励金の交付や指定ごみ袋など取扱店の申請につきましても、町税の完納をその要件に加えているところであります。また、国民健康保険税の滞納者に対しては、有効期限が通常より短い短期保険者証や窓口で一たん医療費の全額を支払う資格証明書の交付をおこなっているほか、介護保険料の滞納者に対しては、保険給付の制度措置を講じることとしております。ただ、これらについては行政サービスの一部にとどまっている状況にありますので、負担の公平性や納付意識を高める観点から、更に制限するサービスの範囲を拡大する必要については、十分検討しなければならないと考えております。御質問のサービスを制限する規定の作成につきましては、町税や使用料などの滞納者を対象とした行政サービスの規制措置を一本の条例や要綱などにまとめて明確化し、サービスの制限を強化するものでありますが、この動きは全国・全道的にも広がっており、十勝管内では新得町が今年度中の条例化を目指しているほか、帯広市、足寄町においても条例化の検討作業を進めていると聞いております。これらの取り組みは、収納向上につながる方策の一つとして考えておりますので、本町におきましても滞納者に対する行政サービスの提供状況を精査した上で、納税等に誠意のない、いわゆる悪質滞納者を対象とした行政サービスの制限規定について、検討してまいりたいと存じます。なお、ただいま答弁申し上げましたけれども、悪質滞納者といいますか、納税に応じていただけない、支払い能力がある程度あると見た場合に、こういった方々には今具体的に、先ほども一部申し上げました。給料の差し押さえ、貯金の差し押さえ、不動産、あるいはこれらの納入に当たっては分割納入、あるいは電話債券、あと生命保険、それから住宅家賃といいますか、本人が住宅を持っていて家賃を持っている場合には家賃等も差し押さえしておりますし、それからこういう収納に預かる職員でございますけれども、兼務発令といいますか、併任発令をして、それぞれ横の連携を保ちながら、現実としては取り組ませていただいておりますことをつけ加えさせていただきます。2点目のペイオフ全面解禁に対する対応についてお答えいたします。今年4月からペイオフが全面解禁され、預金保護法による特別措置がなくなることにより、預金者には金融機関の破綻などを意識した自己責任による金融機関の選択などが求められることになります。このことは、町の公金預金も例外ではないことから、より安全確実な管理が急務となっております。初めに、公金の取り扱いの状況についてでありますが、一般会計及び特別会計と基金会計に分けて申し上げますと、一般会計及び特別会計については、支払い準備金の歳計現金が主であり、これにつきましては指定金融機関の普通預金で管理しており、また、基金会計の各種基金については指定金融機関がほとんどで、一部を木野農業協同組合ほか町内の3行に、基本的に定期預金で管理しております。ただ、指定金融機関における基金の預金について、歳計現金への繰替運用予定分については、一定期間普通預金で管理することもあります。なお、町内銀行3行については、1千万円以下の預金額であります。このほか、預託基金として2金融機関に普通預金で預けており、更に歳入歳出外会計も同様の普通預金で対応しております。次、ペイオフ対策でありますが、公金管理については、歳計現金は最も確実かつ有利、基金については確実かつ効率的な方法が基本であります。指定金融機関を初め、公金を預け入れしている金融機関については、安全性を判断する基本的な経営指標の一つである自己資本比率が、現在、国内基準を大きく上回っており、特に指定金融機関については北海道及び全国の農協相互援助制度、いわば二重のセーフティネットが確立されているところであり、各金融機関ともに急激な信用不安が生じるとは考えにいくところでありますが、公金でありますことから、確実性に重きを置き対策を講じていく考えであります。その内容は、まず、一般会計及び特別会計の歳計現金については、現行の普通預金から預金残金が全額保護される決済用預金に移行したいと考えており、歳入歳出外会計についても同様の方法をとりたいと考えております。また、基金会計の対応については、各基金条例の趣旨から、最も確実かつ有利な方法により運用しなければならず、収益を実現するという観点から、従来どおりの保管管理とし、ペイオフの事態になった場合においては、預金債権と借入債務との相殺策を講ずる方法を選択してまいりたいと考えております。なお、水道事業会計については、一般会計及び特別会計に沿った対応を考えております。今後においても金融機関の経営状況については、常に財務指標の把握に努めるなど、必要な対策を講じてまいたりいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。休憩(午前11時55分)

質問 2番 後藤良勝

1問目の表現が難しいので、あえて誠実性を欠くという言い方をさせてもらいましたけれども、不誠実な滞納者に対する行政サービスの制限についてでありますけれども、答弁は、私は非常に大変前向きな答弁をいただいたなというふうに理解をしております。担当参事と少し意見を交わした中では、参事自身もほかの自治体の動向や情報もかなり収集しておりましたので、あえて私はここで申し上げませんが、非常にサービスの制限で歴史の古いところは群馬県の太田市、平成9年から条例化して取り組んでおりますけれども、非常に効果を上げていると。当時、県下で最も収納率の低かった太田市が、非常に効果を上げているということだけ申し上げておきたいと思います。それで、本町においても収納対策については、非常に努力していただいているということは、私も承知しているつもりでありますけれども、しかし、実態としては滞納額が右肩上がりで推移していると。たまたま15年、16年ですか、収納率はいいようでありますけれども、15年は先ほど申し上げたように、前年に2億1千万円という不納欠損を行ったことによって、残った滞納額が減ったという結果的な要因もありますので、全体的には右肩上がりであると。更に、給食費、あるいは保育料、使用料等の滞納もこれに加わるわけで、これはやっぱり放置しておけないだろうと、そう思います。したがって、前向きな答弁をいただいたわけですけれども、それを更に是非17年度において精力的に検討いただいて、できれば18年度に実施をするのだというような意気込みで取り組んでいただきたいと、そう思っております。この点についてだけ再度お伺いをしたいと思います。それから、ペイオフの実施についてでありますけれども、定期性のものは借入金との相殺で対応するよと、それから今回問題になるのが、普通預金等のいわゆる決済性の預金であります。14年の定期性の預金を対象にしたペイオフの解禁に伴って、そのときの対応として普通預金に、当時はまだなっていませんから普通預金に、普通預金に相当移行してきているという経過があって、私はこれらの普通預金の対応というのは、どこの自治体でも決済用預金に口座を設けて対応するというのが大方のようでありますけれども、幸か不幸か金利が非常に安い時代でありますから、決済用預金の利子のつかない口座にしていくということも幸か不幸かいいのかなと、保険を掛けたつもりであれば安い、安上がりだなという気がしないでもありません。ただ、1年間の時期によっては、借入金を超える預金が生じる場合があるだろうと思うのです。たしか14年の3月の質問のときに、14年度においては借入金が47億円でしたか、それに一時的に66億円だかの預金が生じたと、つまりそこでは20億円近い借入金を上回る預金が発生するわけでありますが、16年度において最高額の預金が借入金を上回った実績があるのかないか、あればその対応をどうされようとしているのか。公金を安全で効果的なといいますか、保管をしなければならない。収入役、総務部長のときのさわやかな答弁を聞いておりますけれども、収入役としてはまだお伺いしたことがありませんので、できれば収入役からこの点について御答弁をいただきたい。以上であります。

答弁 収入役 奥山政則

それでは、私の方からお答えさせていただきたいと存じます。今、議員さんがおっしゃいましたように、確かに今、金利が安い時期でございます。そういうようなこともございまして、決済用ということも考えれるという面もあるわけでございまして、これにつきまして金利等の動向もございますので、今後、いずれにいたしましても慎重に対応していかなければならないだろうというふうに思っているところでございます。それで、平成16年度におきましての預金が、借入金を上回ったことがあるかどうかというようなことでございますけれども、預金額これは歳計現金、それから基金を合わせて申し上げますと、借入金を上回っていることはあります。ただ、歳計現金だけでいきますと、平成16年度におきまして歳計現金だけでとってみますと、借入金を上回っているということは、現在のところないところでございます。基金会計につきましては、先ほど申し上げましたように、相殺を一義的に考えていきたいと。そんなようなことで、今後、金利の動向もございますが、更に借入金との絡みにつきましては、更に研究していかなければならないだろうというふうには思っているところでございます。以上でございます。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

先ほどの再質問でございますけれども、これらの方法論については別といたしまして、是非検討を加えていきたいという考え方には変わりはございません。議員おっしゃるように、やはり正直者がばかを見るというようなこと、こんなことがまかり通ったのでは秩序なんていうものはあってないようなものと、こういうことになりますし、私も常にお話申し上げているように、公平ということから言いましてもこういったことに対しては、厳格に扱っていかなければならないだろうと。ただ、そういう中で実際に本当にこういう時代背景があり、国の経済というようなものからそれぞれ個々の家庭なり個人なりまで影響がある。お話を聞けば見るに見かねる、聞くに聞かれぬこういうことがありますから、やはりそういう面はそういう面としてきちっと対応しなければならないだろうと。そんなことを前提にして悪質な滞納なんていうことは、これは許されるべきではないというようなことで、同じそういう要綱だとか条例化だとかというのをやっておりませんけれども、実際の取り扱いの中身どちらかというと、町はそこまでやってこないだろう、差し押さえまでしないだろうと、そういうような甘い考え方で少し受けとめられている場合があって、そういう執行をすれば慌てて納めるとか、正直言ってそういうような事実の話もあるわけでございます。その辺はやはり今申し上げましたように、きちっと秩序を保つために厳格にやっていかなければならない。これらのことについては、本当に差し押さえから全て給料の果てまでやるようになっていますし、財産も押さえて、そしてこれを競売にかけたという経緯もございます。こういうようなことで、一応、条例にするか規定にするか、あるいは要綱にするかという点がありますけれども、いずれにしてもそれぞれ所管の中で、同じ行政でありながらまちまちの扱いだということは好ましくございませんので、そういう検討委員会もつくってございます。そういう中で十分、できるだけ17年度の早めにこういうものを定めて、そして17年度でき次第というか、今からという考え方は、そういう先行をしながら取り組んでいきたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいと存じます。

質問 2番 後藤良勝

大筋で了解いたしますけれども、先ほど1点ちょっと申しおくれましたので、これもあわせて御検討いただきたいと思うのは、誠実性を欠く滞納者に対する制限の中で、今、既に実施している自治体の中には、更に氏名の公表まで取り組んでいる自治体がございます。きちっとした審査会を設けた中で対応しているわけですけれども、こういったことも含めてひとつ御検討いただきたいと、そう思っております。それから、ペイオフについてですが、決済用預金での対応、これはこれで私はよしとするわけですけれども、ややもすると、この決済預金で対応するから一段落ということになりがちなので、先ほど収入役も金利等の状況を見ながらという答弁いただきましたけれども、やはり常にその辺を状況把握していただいて、たとえ少しと言えども本来であれば利子のつくものがつかないわけですから、やはりいつまでも放っておくということにはならない。したがって、状況をきちっと、経済状況等を把握した中で、適当な時期を見はからって決済用預金というものにいつまでも置いておくのではなくて、常に対応を心がけていただきたいなということを申し上げて、私の質問を終わります。

出典:音更町議会 平成17年第1回定例会 2005年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる