音更町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月13日
借り上げ公営住宅制度の早期導入について
2004年12月13日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「借り上げ公営住宅制度の早期導入について」質問し、町長 山口武敏、建設水道部長 安藤正和が答弁しました。
- 質問者
- 塩田潤一 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、建設水道部長 安藤正和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 塩田潤一
お疲れだと思いますけれども、短時間で終わらせたいと思いますので、御協力のほどをお願い申し上げます。それでは、借り上げ公営住宅制度の早期導入について質問をしたいと思います。平成2年から平成4年にかけて、音更町は、市街化区域への編入により、大型店舗などの進出と並行して宅地造成もされ、かつ道路・橋梁の整備により利便性及び快適性の向上による良好な生活環境によって、本町に住みたいという人たちが急増いたしました。その後も、帯広市を初め周辺町村より人口の流入による増加傾向にあります。そこで、現在、音更町の公営住宅に入居希望160世帯、年度末などの多いときには200を超える人たちが本町に住みたいと考えております。本町の公営住宅建設計画では、桜が丘団地建て替え事業で3棟84戸を平成17年より20年度で完成を予定しているが、現在入居している方もおられますので、新規に入居できる方は大幅に減ることになります。このように入居を希望する人たちを早い時期に入居させるには、現在の計画では余りにも時間がかかり、長い年数を待つことになりますし、音更町の直接建設方式では建設費に膨大な資金が必要となります。そこで、第4期総合計画の中に、平成11年度に公営住宅のマスタープランを見直しをしています。また、この中には民間活力を活用し、買い取り、借り上げ公営住宅制度の活用を図りますとうたわれております。私が主張したいことは、現在、国が推し進めている三位一体の改革に伴い、地方交付税を初め補助金の大幅な削減などによる公共事業の見直しが迫られていること、マスタープランの再度の見直しが緊急を要すること、そして民間の活力を大いに取り入れ、活用することが、今地方自治体に課せられた重要な課題と受けとめております。本町の議会においても、財政健全化計画調査特別委員会を発足、今後論議していくものと考えますが、本町の財政状況を見るとき、大胆な経費の削減を実施しなければならない状況に追い込まれているのが実態と考えます。そこで、民間が所有する土地の上に民間事業者がマンションを基準に基づき建設し、公営住宅として活用する、その公営住宅を音更町が管理することになりますが、建設費に対する補助金が大幅に軽減できるし、維持管理の経費も、軽微な修繕は別ですが、大規模な修繕は事業者による計画営繕で対応でき、早期の入居難解消など、本町に大きなメリットがあります。このシステムを借り上げ公営住宅制度といい、早急に検討、導入することが、官民共同作業とし、その事業効果ははかり知れないほど大きいものと考えます。公営住宅建設にかかわる諸問題を一気に解決できる施策と思いますが、音更町の見解を伺いたいと思います。以上であります。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
借り上げ公営住宅制度の早期導入についての御質問にお答えをさせていただきます。平成8年の公営住宅法の改正により、公営住宅の整備手法が、直接建設方式に加え、民間事業者が保有または建設する住宅のうち、一定の質や規模を備えるものを公営住宅として借り上げまたは買い取る手法が導入されました。これらは、民間活力を導入した整備手法であり、本町におきましては、市街地再開発事業で整備した住宅を買い取った事例がございます。昨年の厳しい財政状況から、民間活力の導入も視野に入れ、借り上げ公営住宅の先進自治体の取り組みを調査するなど、今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。非常に、この問題につきましては、議員のおっしゃるとおりの意味合い、あるいは目的というものは十分理解するところでございます。今お話ありましたように、これらにつきましては、買い取り方式あるいは借り上げ方式、こういうことでございまして、民間が行う場合においても、ある程度公営住宅並みの規格、建設されているものについては、買い上げなり借り上げの方式があります。もちろん、これらには補助がつくということでございますけれども、一気な自己資金といいますか、こういうまとまったものがない場合には、非常にこれは有効かつ適切なものだなと。しかしながら、町村におきましては、その家賃の2分の1は国が持つ、ただし残りの2分の1は市町村が持ちなさい、こういうようなことで、いやが応でもある程度町村の負担は免れない、こういうようなことでございます。しかし、過去3年ぐらいの建設状況を見ますと、共同住宅で、平成13年で205戸、あるいは14年では1,419戸、15年では231戸、合わせておよそ1,900戸のこういう共同住宅が建ってございます。議員もおっしゃられるように、区画整理事業、宅地造成、こういうものが進んでおります。最近とみに、自分なりに感ずることは、それぞれ企業の皆さんが、経済の浮き沈みがある、安定した経営を行うために、こういう持ち家対策、マンション経営というものが経営の中に取り入れられている傾向がございます。そのようなことで、これは宅建業者の方だとか、建設事業を営んでいる方だとか、そういう方々からも私なりに一つの情報としてお聞きしていることは、そういう経営を営まれていると。そのようなことが、音更町の立地条件からいって、共同住宅が多いのかな、そんなふうに思っております。いずれにしましても、音更はやっぱり帯広に近いというようなこともございまして、非常に待機者が多いということも現実の問題でございます。そういうようなことで、今、ちょうど住宅対策についてはやりにくい時代といいますか、議員のおっしゃるようなことを考えることを貫こうとすれば、今それぞれ、再生マスタープラン、これによって、とにかく古い公営住宅を新しくしなさい。それから次の需要にこたえるべく住宅建設を考えなさい。そのようなことで、何とその計画の行き先は、多少こういう経済情勢ですから引き延ばしをしておりますけれども、平成32年までが今のマスタープランでございまして、今待機されている方も、これでは年を召されてしまうと、このようなことで、まず、それぞれの市町村の再生プランをまず実施しなさいというのが今国の考え方でございます。いずれにしましても、この手法そのものは、地方財政が苦しくなれば、逆に町民の需要に応えていくという一つの制度としては非常に、町村自治体にとっては助かるものといいますか、そういう事業であるというふうに受けとめますけれども、今の財政なり、あるいは民間の進出でこのような形が行われているというようなことで、これらにつきましては、また将来の財政と絡めた公営住宅のあり方というようなことに絡めてまた、調査なり研究なりさせていただきたいと、そのように存じますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。
質問 5番 塩田潤一
確かに、今、町長が言われました家賃の差額の問題は多少残ります。しかしながら、一般の直接建設方式と借り上げの方式の、私なりにちょっと勉強しまして、試算をしてみました。そうしますと、直接の建設方式では、国が50%、町が50%の負担になります。借り上げ方式になりまして、特に今計画されております桜が丘の住宅の関係では、おおよそ1棟28戸で5億円程度になるかと思います。その場合、借り上げ公営住宅の場合は、廊下、エレベーター、玄関などの供用部分の3分の1が国、3分の1が町、3分の1が事業者が負担することになっております。このことを1棟に町の負担を考えますと、直接建設した場合2億5千万円、借り上げ公営住宅の場合1棟7,500万円。そうしますと、3棟にしますと、7億5千万から2億2,500万を引きますと、その差5億円強の差が出てきます。これはやはり、今後、地方自治体の抱える財政状況の悪化、これらをかんがみますと、やはり再生プランを見直して、やっぱり導入してもいい価値は十分にあるのではないかなと。3棟で5億ですから、もう1棟できるわけでございますから、その点はやはり、もう少し、こういう状況を反映しまして、柔軟にやっぱり考えて、問題を起こしてもいいのではないかなと、そのように思われます。その点、町長の考え方をお聞きしたいと思います。
答弁 建設水道部長 安藤正和(建設水道部長は2009年3月まで)
民間借り上げという方式、これにつきましては、数日前にも北海道の方では、北26条というところでは、公有地を一緒に売ると、そして民間を導入したいと。ただ、帯広市の方でも平成12年には、10階建て以上の63戸というマンションを2棟やろうという計画を持ちました。その中では、やはり家賃の、業者側で言う家賃と、市が家賃設定をした家賃との開きが約2万円あったと。それで、業者側の方でこれ以上できない。今回、7業者100戸が、200戸程度までできるような、区域の拡大と、そのような技術的な緩和をしたように聞いております。町の方でも、この民間借り上げについては今後、各自治体の状況も勉強させていただきながら、導入をできるかどうかも含めまして、検討していかなければならないだろうと思っております。町のマスタープランでは、22年までの計画と32年までの構想ということで、最終的には1,191戸という戸数を確保したいと、そういうような今計画もありますが、この借り上げにつきましては、十分これからも、地域の状況がどうなのか、またそれに自治体が示す家賃設定でのんでこれるのか、その辺も十分今後、流れを見ていきたいなというふうに考えております。以上であります。
質問 5番 塩田潤一
確かに、帯広で1棟60戸をやっていますが、非常に、あの場合、駅のすぐそばでございまして、一等地でございます。帯広の場合。非常に土地代が高いと。それがはね返りまして、非常に家賃の差が大きく開いて、今回、かなり柔軟に、広い範囲で、それから農村の関係についても広げて募集したところ、かなりの戸数が、応募はあったと聞いております。それでやはり、公営住宅ばかり使いますと、民間のマンション業者なり、そういう方に圧迫といいましょうか、当然、いろいろと問題を抱える状況もございます。やはり民間の借り上げ公営住宅制度を取り入れることになりますと、民間の方々にも影響を少なくすると、そういう問題をするわけでございますから、今後はやっぱり官民一体になって考えていく必要性が十分にあると考えておりますので、私は、できるだけ、先ほども言いましたけれども、柔軟に考えて、1棟だけでも導入して、試みる必要性があるのではないかなと、そのように思っております。要望事項で最後終わります。以上です。