みんなの議会

音更町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月22日

「明日は、音更神社の本祭りでございまして、秋の豊穣を願いまして…」

2004年9月22日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が質問し、町長 山口武敏が答弁しました。

質問者
塩田潤一 議員
答弁者
町長 山口武敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 塩田潤一

おはようございます。明日は、音更神社の本祭りでございまして、秋の豊穣を願いまして、質問に入りたいと思います。将来の高齢化や地域環境問題への取り組みなどを背景に、国民のライフスタイルの価値観が多様化する中で、教育問題や福祉などへの関心が高く、自然豊かな環境の中で、健康的な暮らし方やゆとりある時間を持ちたいという傾向がふえております。農村地域を農業の生産の場としてだけでなく、自然との触れ合いや農業体験、そして、地域農業者との交流など、社会的ニーズに応じる場として、農村資源を積極的に活用する取り組みが必要と考えます。農業者の中で、高齢になったから、後継者がいないなどの理由によって離農する方の受け皿として、農地を有効活用するとか、町が所有していて遊休している山林や原野を有効利用する取り組みの一つとして、家庭菜園つき住宅団地を造成して、そこに住む人が野菜やガーデニングを楽しみ、土や自然と触れ合いを通じて、ゆとりある豊かなくらしを可能とする居住環境をつくります。この施策を実現することにより、広く道内外にアピールし、ニーズに対応すると同時に、定住促進や農村景観の保全に寄与し、かつ全国に展開することにより、IC団地や民間の宅地販売など、官民挙げてPRでき、相乗効果が期待できると確信するものです。本町は、農村地域と市街地が存在する状況にあり、良好な住環境を誘導する最適な施策と考えます。ここで、北海道でこの政策を展開して成功している事例を紹介いたします。空知支庁にある由仁町では、離農による農地の遊休化対策として検討に入り、補助対象事業の確認後、平成11年秋、基本方針作成。平成12年6月、希望者説明会を実施。予定区画数35区画に対し、なんと申し込み総数145組。平成13年度中建設予定の80組を対象に抽選会を実施。1期目8戸、2期目19戸、合計27戸を完売し、もう既に住んでおられます。その内訳は、札幌周辺が圧倒的に多いわけですが、遠くは東京都、愛知県から移り住んでいる状況でございます。募集時には、愛知県ほか5件、10組の申し込みがあったと聞いております。現在、3期目を計画実施に移すための作業に入っているとのことでございます。人口7千人弱の由仁町が実践し、成功しましたことを、本町にスライドして、音更町の資源や特性を有効に活用して、新たな地域づくりの可能性を広げ、ゆとりや潤いのある生活を求める人たちのニーズに対応することが急務であると考えます。そこで、次の2点について、町の見解を伺います。一つ、近い将来、本町で基本方針を作成し、町独自の事業として開発する意思があるかどうか伺いたいと思います。一つ、町独自の事業展開が困難な場合、民間主導で開発する場合に、法的な整備や関係書類など、諸手続などに本町が積極的に協力体制が敷けるかどうか伺いたいと思います。以上であります。よろしく御回答をいただければありがたいと思います。終わります。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

菜園つき住宅団地の開発についての御質問にお答えをいたします。まず、近い将来、本町独自で開発する意思があるかとのお尋ねでありますが、恵まれた自然の田園都市に住み、土に親しみながら野菜を育て、自ら食材づくりを志向する人たちが近年増加の傾向にあります。しかしながら、農村地域に住宅を建設するとなりますと、これら土地の多くは、農地法や都市計画法、更には農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法などの制限があり、現実には、離農跡地の取得などの方法以外は難しいのが実態でございます。こうした法律的問題を緩和するため、平成10年に、議員立法として優良田園住宅の建設の促進に関する法律が成立、施行されております。この法律の趣旨は、住宅の多様な選択可能性を最大限追求し、自然に恵まれたゆとりと潤いのある生活空間を国民に提供しようとするものであり、市町村は、優良田園住宅の建設について、住民の間に気運の盛り上がりが生じたときには、自然環境の保全、農林業の健全な発展との調和に配慮しつつ、個性豊かな地域社会の創造のため、地域材の活用などを内容とする基本方針を作成し、知事と協議を行うことになっております。現在、本町では、民間が主体の事業ではありますが、南宝来すずらん台の両区画整理事業を支援してきており、管内的に人口が減少する中で、宅地開発の整合性を図っていくことが必要と考えております。したがいまして、現在進行中の住宅地の分譲を第一義としている段階において、農村部の菜園つきと市街地の住宅を希望する人とに、ライフスタイルそのものに考え方の違いがあるとはいえ、町が新たな住宅地を造成することは困難であると思っております。次に、民間主導で開発する場合に、法的な整備や書類手続などに町として積極的な協力体制を敷けるかとの御質問でありますが、現時点において、民間業者から菜園つき住宅の造成を実施したい旨の相談を受けておりませんが、今後、この種の計画が示され、協議がありましたら、本町のまちづくり、土地利用計画などに照らして整合性が図られるのであれば、法律に沿って、行政として必要な事務手続をしてまいりたいと存じます。なお、民間宅地開発への本町の財政的支援については、市街化区域内での区画整理事業に対しては要綱を定め、これに基づいて行っておりますが、市街化調整区域や都市計画区域外でのこれらの開発に対して、支援制度を設けていない実態にあり、今の財政状況から、今後も極めて難しいものと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。ただ、参考までに、いろいろな由仁町のお話をいただきました。本町においても、バブルの最盛期のときには、民間サイドから農村公園整備事業、こういうものにのっとって、一時、そういう30戸ぐらいで、できれば300坪、そういうような計画で話が盛り上がった経緯がございます。ただ、現在となっては、こういう時代でございますから、なかなか民間といえども、そういう計画倒れというような心配もあって、頓挫を今のところしているわけでありますけれども、こういうような今議員がおっしゃったような、そういう希望のあることも確かでございます。特に、大都会の中から、退職後、ひとつ自然と交えながら生活を送りたいと、そういう声も事実あるわけでございます。暫定処置としては、農協さんともいろいろお話を伺いながら、離農跡地の宅地を利用するとか、そういう方法で何人かの方々が実際に音更を選び、そこに生活をされ、それで議員がおっしゃるようなこういうライフスタイルを望む方が生活されていることも事実でございます。以上で答弁とさせていただきます。

質問 5番 塩田潤一

今、御回答をいただきましたが、非常に残念な感じをいたします。この由仁町を私が事例を出したわけでございますが、ほかに、非常にまちづくりで非常に一生懸命やっておられます旭川の近くの東川町、これは町で基本方針を作成して、民間で施工しまして、27戸を売って、若干残っているようなお話がありました。また、全国的にも有名なニセコ町、これがやはり町で基本方針を作成し、これは民間の開発を待っているという、今そういうところでございまして、非常に北海道の中でも、ユニークなまちづくりに着目をしてやっているのが、3カ所、この今披露しているのがやってございます。それで、私は、近い将来、何とかこの町で基本方針だけでもつくっていただけないかなと、基本方針ですね。そうすると、あとは、それにのっとって、民間がやりたいということになれば、すぐ準備にかかれるというようなことがあると思いますので、その点、基本方針を作成する意思があるかどうか伺いたいと思います。以上です。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

ただいまの再質問でございますけれども、いろいろ道内にそういう事例があるということも、私どもも承知をしているわけでございますが、私どもも、やはり総合計画ということで、ひとつの人口についても、この10年間の中で4万5千人を目指すと、こういうひとつの総合計画に基づいて行政が進められてございます。ただ、こういう優良田園住宅だとか、そういう法的に認められておりますけれども、その計画そのものが、議員おっしゃるように、まちづくりとして、あるいはこれを国が許可するという、農振なり農地法なり、そういうものを許可するということになりますと、やはりこの経済効果といいますか、こういうものも強く要望されます。それからまた音更町にも、そういう田園というようなひとつの計画を持ちたいという話も、事実あったことも事実でございますが、そういう話の中の道とのいろいろ接触の中では、一様にどこでも認められるかと。例えば田園というようなことで、畑のど真ん中にそういうものが認められるのかといいますと、なかなかそうはいきませんよと。ある程度、その市街化区域に隣接、あるいは近い将来は、ここはやはり宅地造成として今後開発すべきだ。そして、まちづくりとしてそれが適切だと、こういうようなところでなければ、なかなか位置指定をしましても、非常に難しい。もちろんこういうものをつくりますと、需要と供給でございますから、やはりつくれば、即完売するというような仕組みでなければならないというふうに思います。また、最近の中には、やはり農地法、農振法というのは、これはもう絶対的に強いものでございまして、農地を農地以外に使わないというのが、その法律の趣旨でございます。そういう点からいきますと、非常に難しい点があって、例えば、最近の中では、特区という言葉がありますけれども、一定の地域、一定の場所を特区として、そういうものを認めていただくと。ただし、そういう開発の費用そのものは、国は許可はするけれども、びた一文出さないと、こういうような性格の特区制度がありますけれども、中には、こういう制度的なものを生かして、結局法をクリアするために、まずこういうような形をとっているというふうにも、私自身も聞いているところでもございます。今議員がおっしゃったように、やはり私は、基本的にこのまちづくりの計画、あるいは音更町の発展として、やはりそうあるべき事業の一つなのかと、こういうこともきちんと押さえる必要があるのかなというふうに思っているわけでもございますし、また、先ほども申し上げましたように、今、宝来なりすずらん台、これも確かに民間という形をとっておりますけれども、一応町のまちづくりというような公共事業的なものは、町もそこに40%投資をしながらやっていると。これには、もう一つの意味は、やはり自主自立ということになりますと、一般財源をいかにふやすか、そうなりますと、やっぱり宅地開発で、それもまた今まで区画整理事業を行政が行っておりましたけれども、これではなかなか手ぬるい、やはり民間の力をかりるべきだと。そして、そういう中に自主財源的な固定資産税等をふやしていく。こういうようなひとつのまちづくりを考えて、現在進めているわけでございます。したがいまして、公共が今やっていて、更に新しく今、田園型といいますか、そういうようなことをやるということになれば、まちづくりそのもので、公共が責任を持ってやるということになるわけでありますけれども、やはり民間がやっていくということになりますと、そこへまた町が今のひとつの発想、構想を生かした中でやるということになれば、民間の場合によっては、足を引っ張るというようなことにもなりかねない。ですから、ある程度、こういう時代でありますから、もう少し経済が好転をする、そういうひとつの別荘的要素を持ちながら、そういうような発想も必要なのかなと。将来的には、そういうこともやはり必要だなというふうに思いますけれども、現時点では、先ほども申し上げましたように、今民間が盛んに販売をしているというような段階で、町としてそういう形をとるということは、私は適切ではないのではないかな。ですから、将来的に、そういうひとつのライフスタイルを求める人方がいるということであれば、またできれば、これは公でするよりも、やはりこれも民の力をかりながら、そこに公として協力申し上げていく。そういうような形の中での将来というふうなことになれば考えられますけれども、今即やるというようなことについては、今申し上げましたようなことで、ひとつ御理解をいただきたいなと、そのように存じます。

質問 5番 塩田潤一

私も、今すぐにという、やりなさいということではございません。近い将来ということで言っているわけでございましてね。やはり農振の問題等、私も隣町に勤めていまして、飛行場、それから担当であった刑務所関係で非常に苦労をした経緯がございまして、それは十分わかっているつもりでおります。しかしながら、やはり第4期総合計画も、非常にこういう時代を背景にしまして、見直していかなければならない時代に入っていると思うのですよ。当時は、やはり第3期、当時は箱物をつくって、それぞれやってきたことは、よい点もあると思いますが、反省しなければならない部分もあるのではないかなと思っております。やはりこれからのまちづくりについて、やはりニセコにしましても由仁町にしましても、東川町にしても、非常にどこか特徴を持ったというか、個性を持ったまちづくりに邁進をしているというのが実態でございまして、私は、やっぱり今後音更町を何としてもPRしていかなければならないだろうと、特徴あるまちづくりに変換していかなければならないのではないかなと、そのように思っているわけでございます。そういう点では、やはりユニークな発想の政策、施策、そういうものを実践していかなければならないのではないかな、私はそのように思うわけでございまして、町長も、この辺発想を少し変えて、何とかユニークなまちづくり、そして発展するまちづくり、そういうものに着目して、是非実践していただければありがたいなと希望を申し上げまして、質問を終わります。

出典:音更町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月22日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる