みんなの議会

音更町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月11日

エコスクール整備の推進について

2004年3月11日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「エコスクール整備の推進について」質問し、教育長 高橋晃が答弁しました。

質問者
塩田潤一 議員
答弁者
教育長 高橋晃

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 塩田潤一

通告に従い、エコスクール整備の推進について御質問をさせていただきます。昨今、二酸化炭素排出に伴う地球温暖化、酸性雨による森林や湖沼の被害多発、化石エネルギーの枯渇などの地球規模で進んでおります。これら環境問題に対し、学校施設についても環境への負担の軽減に対応した施設づくりが求められております。そこで、環境に優しい学校施設、すなわちエコスクールの整備に力点を置き、今後、新設や建て替えが必要な小・中学校に採用していく方向で検討されるよう、強く要望するものです。その内容について具体的に提言するものです。エコスクールの整備に当たっては、次のことを基本に策定することが大切です。1、施設は優しくつくり、学習空間として、健康で快適であること。2、環境への負担を軽減させる設計、建築とする。3、自然エネルギーを有効に活用する。4、無駄なく、効率よく使う。5、環境教育にも活用する、などが考えられます。その1、新エネルギー活用型では太陽熱利用があります。この十勝は晴れた日が多く、北海道の中でも日照時間が長く、その恵まれた特性を利用した太陽光発電システムを導入して、太陽光発電での発電電力を負荷に供給するとともに、余剰電力は電力会社の系統に逆潮流させる。すなわち買電システムです。また、発電電力が不足している場合には電力会社から供給を受けることができます。学校施設では屋上に太陽集熱板を設置して、暖房、給湯、プールの加熱に利用するものです。そして、児童には節電意識の向上、社会経済の仕組みを学ぶ教材とし、また、年間150日程度の学校休日による余剰電力の活用としても有効と考えます。確かにこのシステムを導入した場合、設備費にかなりの経費が必要となります。経済産業省の補助が受けられ、その率は50%です。2番目に、省エネルギー、省資源型では雨水を利用するものです。建物の屋根から集めた雨水を貯水槽に溜め、ろ過処理をした注水としてトイレの洗浄水や、校庭の散水に利用するものです。帯広、音更の降雨量は平均年間750ミリ程度ですので、どうしても上水の補給ができる構造としなければなりません。次に、外断熱工法です。従来はほとんどが内断熱でしたが、外断熱は構造体を蓄熱体として利用できることから、急激な室温変動が少なく、室内温度分布を均一に保つことができ、健康的で快適な室温を確保することができます。あわせて高気密、高断熱サッシを採用して、熱損失を減少させない手法があります。学校は一般建築物に比べて自然採光を重視することから、窓面積が大きく、開口部の断熱性能を上げるため、複層ガラスや二重サッシを取り入れることにより、その効果を高めます。3番目に、自然共生型です。学校敷地の一画に樹木や植物の緑と、小川や湿原の水を組み合わせた学校ビオトープを設け、トンボやホタルが住める環境をつくることにより、動植物の生態を見ながら、生きた教材に触れる貴重なスポットであり、ポケットパーク的な要素も加わり、憩いの場や遊び場にも活用でき、ゆとりのある空間も学校に最も必要と考えます。最後に、私が釧路、帯広、両市役所で携わってきた経験から御提言をさせていただきますが、屋内体育館を2階建てとし、1階に、中学校であれば木工教室を含む技術系の特別教室や、柔剣道場並びに卓球などクラブ活動に使用できますし、小学校であればプール等に使用が可能でございます。このことは、学校における児童の動線の流れをよくすることや均一化が図れますし、基礎工事にかかる建設費負担の軽減が可能であり、学校敷地に対する有効利用や効率化が図られます。以上、6点を提言いたしましたが、全て文部科学省の補助対象であり、国の施策として既に5年以上を経過している事業であります。また、この事業は、エコスクールパイロットモデルの調査・研究経費の負担並びに整備の実施に伴い、必要となる面積及び単価の加算も考慮してくれる特典もあります。建設費を現時点で考えれば、普通校舎より負担が多いと思いますが、30年、40年の長きにわたる維持管理費、すなわちランニングコストは低減いたします。3年先、5年先になれば建設単価も緩やかに下降傾向にありますし、太陽光などは普及・拡大することにより大幅に安くなることは確実です。環境に優しい学校づくりは、現在の環境問題を取り巻く状勢や背景を考え、そして児童には生きた教材で学ばせることが大切であり、かつ、時代の趨勢でもあります。このような状況を踏まえて、学校の新設や建て替え時には、是非このエコスクール事業を導入し、実現することを強く望むものです。よって、音更町の見解を伺います。以上で終わります。

答弁 教育長 高橋晃(教育長は2007年3月まで)

エコスクールの整備の件について、お答えを申し上げます。近年、温暖化など地球的規模での環境問題が大きな課題となっておりますが、学校など文教施設におきましても、機能の高度化や快適性などが求められると同時に、それに使用するエネルギーの増加が予想され、これからは環境への負荷の低減に対応した施設づくりが一層重要となっているところでございます。このような状況を踏まえ、文部科学省は環境を考慮した学校施設、いわゆるエコスクールに関する調査・研究を実施し、平成9年度から児童・生徒の環境教育にも役立つ学校施設の整備・充実を促進するために、経済産業省の協力のもとに、また、平成14年度からは農林水産省とも連携を図り、エコスクールパイロットモデル事業を実施しております。具体的には、太陽光や風力発電など新エネルギーの活用、省エネ、あるいは地域の木材を利用する学校の新築あるいは改築、そのほか雨水を注水として雑用水に利用するなどの各種の省エネルギー対策を施すことによって省資源化を目的に、助成措置が講じられております。エコスクールの整備につきましては、建物の建設時だけではなくて、完成後の維持・管理、改修から解体に至るまでの建築、建物全体に対するイニシャルコスト、ランニングコスト等を考慮した総合的に見ることが必要であり、また、施設面、運営面、教育面という三つの視点に立って行うことが欠くことのできない条件と考えております。今後におきましては、小・中学校の新改築事業の時期が到来した折には、設計あるいは建設手法、そして維持・管理の面など、より幅広い観点からエコスクールの整備につきまして十分検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。今、いろいろ御提言をいただきましたけれども、今建設中の下士幌小学校改築時に、このエコスクールといいますか、太陽光について調査・研究をした経過がございます。工事のやり方だとか施設の大きさだとかもあるのでしょうけれども、この調査の段階では、あのときは20年、30年サイクルでこの施設を利用したときというようなことで試算をしたようでございますけれども、コスト的には回収できないという結果で、実際的には、その教育面を配慮した部分だけの、教育効果を与える部分だけの施設整備というようなことで留まっているようでございます。そのとき、そのときでだんだん施設の内容だとかいろんなものが改善されたり研究されてきますから、コスト的にも安くなることも十分考えられると思いますけれども、いずれにしましても、これら環境の問題については避けて通れない問題でございますので、こういうような時期につきましては総合的に判断して、一方では厳しい財政状況ということもございますけれども、金の面だけではとらえられない部分もございますので、このことも含めまして十分検討してまいりたいというふうに考えております。御理解をいただきたいと思います。

質問 5番 塩田潤一

非常に前向きの御答弁をいただきまして、ありがとうございます。ただ、今の下士幌小学校のお話がちょっと出ましたので、私の方もちょっと。昨年の6月の議会の中で、休会の中でお話をさせていただきましたけれども、その中で、北側に教室を持っていかれているという配置でございまして、この部分につきまして、やはり将来を含めまして、例えば電気代、それから暖房代、これらのランニングコストが非常にかかっていくのではないかなと、そのように懸念をしております。その点やはり今後、研究をしていただければなと思ってございます。それから、私の方もこのエコスクールにつきまして、先進地をできるだけ見て研究、より一層研究していきたいなと思っております。できるだけ、昨日町長も言われましたが、継続の事業は非常に役所は得意でございますけれども、新しい事業に対して取り組みが非常になかなか難しい問題だという御指摘をされておりましたけれども、そのとおりでございまして、このエコスクールにつきましても、新しい事業になって5年以上経っておりますけれども、なかなか経費の問題、いろいろと研究課題の問題がありますでしょうから難しいと思いますが、是非担当者、係長クラスを先進地に是非研修だとか、そういうもので行っていただければありがたいなと思ってございますので、その点を要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。以上でございます。

出典:音更町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる