音更町議会 平成13年第3回定例会 2001年9月13日
「通告をさせていただきました私の質問は、十勝川温泉「街」を十勝…」
2001年9月13日、音更町議会の一般質問で、佐藤英議員が質問し、町長 山口武敏が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤英 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 23番 佐藤英
おはようございます。通告をさせていただきました私の質問は、十勝川温泉「街」を十勝川温泉「郷」に大改造して、活気を取り戻そうであります。本町において観光産業は、農畜産業に次ぐ基幹産業であることは言うまでもありません。その中心を担っているのは十勝川温泉であり、景気の低迷にあえぐ現状ながらも入り込み客の確保等に関係者は必死の努力をしているところであります。これまで何度も十勝川温泉の活性化について、さまざまな角度で私を含め多くの方々から質問や提言が行われてきましたが、その実行と効果については遅々として一向に上がっていない感があります。地方分権時代を迎えて、自主自立のために自前の財源を確保するための産業を生み、育てていくことは、これからの政治の要諦と感じているところであります。温泉街と道立公園、道道拡幅などとに関する議論は既に出尽くしました。期待されることはその実行であります。私の持論でもありますが、観光産業の成功は、顧客に対して非日常性を提示することができるかどうかにかかっていると思います。しからば、魅力ある観光地として十勝川温泉「街」を活性化させるためには、既に今ある環境に手を加えるような小規模のリニューアル化ではなく、周囲の環境や修景を利活用した、そしてまた、それを大幅に発展させた森の中の十勝川温泉「郷」、「郷」に抜本的大改造を行う必要があると思いますが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。(拍手)
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
十勝川温泉「街」の活性化についての御質問にお答えをいたします。御質問にありますように、十勝川温泉は本町の観光産業として重要な地域にあるというふうに自覚をしております。平成12年度における北海道の観光入り込み客調査によりますと、道内の各主要観光地が軒並み入り込み数を対前年比で10%程度減少させているのに対し、十勝川温泉につきましては、入り込み総数で136万9,500人、対前年比で100.3%、うち宿泊客延べ数で64万1,300人、対前年比で99.2%に、ほぼ前年並みの入り込み数を確保しているところであります。しかしながら、十勝川温泉の入り込み数がピークであった平成8年度に比較しますと、入り込み総数で2.9%、宿泊延べ数で9.2%の減少で、加えて宿泊単価の低迷、1室当たり宿泊客数の低下など、道内各観光地との地域間競争の中で、その経営は決して楽観を許さない状況にあるものと認識しているところであります。しかし、このような経済情勢にありながら、観光産業が本町経済に与える波及効果は大きなものがあるとの認識のもとに、これまでも町といたしましては、十勝中央大橋架橋による国道38号線との交通アクセスや上下水道の整備、あるいはハナック・アクアパーク・エコロジーパークといった3つの都市公園整備、また、温泉の集中管理化に対する支援、さらには従業員住宅やガイドセンターの建設など、直接的・間接的に十勝川温泉の観光基盤の整備に努めてきたところでございます。また、ソフト面においても、観光協会をはじめとする観光関連諸団体と連携して、道内外や台湾・中国への観光キャンペーン、あるいは旅行商品としてのロングランイベントの開催、さらには観光地間の交通アクセス対策など積極的に支援をしてまいりました。一方、十勝川温泉観光振興協議会を中心に、十勝川温泉を「3つの公園につつまれた静かな森の温泉保養地」という周辺環境を重視した地域の共通テーマのもとに、町内会、旅館組合、飲食店組合、あるいは、事業者自らが道路や公園をはじめ、事業所内の植樹にも意欲的に取り組んでおります。このように、住民と行政のパートナーシップによる環境づくりをはじめ、エコロジーパークなど恵まれた自然環境を生かした体験・滞在型の観光地づくりの目指す方向は、町としても大いに期待をしているところであり、また、支援もしていきたいと考えておりまして、議員が考えておられる温泉「郷」とも共通しているものと思っております。御承知のとおり、温泉は市街化調整区域であり、観光区域として一定の緩和措置があるものの、基本的には建築制限、あるいは都市計画事業が入れられない区域であり、十勝川温泉の都市基盤の整備、温泉活性化のために、何といっても市街化区域編入が必要でありますので、編入する上でクリアしなければならない幾つかの課題はありますが、何とか次期見直しに飛び地市街地として市街化編入ができないか考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。議員がおっしゃるように温泉「郷」というようなことになりますと、それぞれ利用者にはそれぞれの条件といいますか、そういうものを多角的に物事を判断して整備をしていかなければならないということはごもっともだと私も思います。ただ、残念ながら、今申し上げましたように、調整区域であるがゆえに、たまたまあそこに十勝が丘公園10ヘクタール、あるいは都市公園整備とし得る形でございますし、また、15億円をかけて下水道の再整備、拡張整備を終えたところでありますけれども、これらについては特例として都市的な一つの事業ではありますけれども、認められたという経緯がございます。しかしながら、それぞれ自分の土地を持ちながらも、建物一つ建てるにもやはり規制がある。一部100ヘクタールについては、温泉そのものを使う施設については、これは認めるというような一つの拡大はされてはいるものの、実際に職員の寮を建てるにしても、その敷地の中には建てるものが建てられないという一つの規制されたものがあるわけでございます。平成15年には、およそ今1市3町の都市計画の見直しというものがありますから、私どもといたしましては、何が何でもこの都市基盤整備をする上に市街化区域に編入をするというようなことを第1条件に考えていかなければならないだろうと、そのようにも考えているところでもございます。いずれにしましても、この十勝川温泉ようやく平成18年までには、今の中央大橋まで道路の拡幅が行われる、あるいは道立公園が平成15年で、一部ではございますけれども供用開始というようなことで、議員がおっしゃるように、本当に遅れ遅れているよというのも御説だと思いますけれども、そういう財政的なもの、あるいはそういう条件的な整備が十分なされていなかったというようなことで、今までの念願でありましたそういう事業等がようやくもう手にとる段階になってきたというようなことでございます。私ども、都市計画区域の市街化区域ということを前提にしながらも、いつまでもそういう悠長なことでいいのかというようなことで、先ほどもいろいろな、決してこの地域に事業の手を加えなかったということではなくして、ざっと初期投資だけでも50億円の事業費がこの中に、十勝川温泉地域に投資をしておりますし、また音更町の今後自立していかなければならない我が町のやはり財政基盤、こういうものからいたしますと、この観光の果たす役割は非常に大きいものがありますし、また、これらをやはり整備していくということが、音更町の財政を、あるいは自立していく上での条件として大切なものであると、そういう認識に立っているのは議員と同意見というふうに思ってございます。そんなことから、一応私どもといたしましては、やはりこの温泉としての今、200戸の300人の方々があそこに住んでおられます。どちらかというと、ホテル・旅館が中心というようなことになるわけでありますけれども、駒場・温泉地域がやはり今後一つの市街地を形成していくということになりますと、これも一つの100年の大計で物事を考えなければならないと思っておりますけれども、少なくても2,000人、できれば3,000人ぐらいが、要するに観光区域と居住区域をきちっと分けて、そういう中で温泉地が一つの市街地として、経済的にも運営が可能だというような一つのまちづくりも目指していかなければならない、そういうふうにも思っております。あそこにおよそ1,000人ぐらいの、パートも含めますと働いていらっしゃる方がおりますけれども、なかなか地方から通ってという方もかなりの方がいらっしゃいます。そんな点からいたしますと、あそこに町営の公営住宅建てるにしても、やはり都市計画法上建たない。こういうような面がございますので、それらをクリアし、十勝川温泉をより大きなものとして、一定の市街地としてあそこが生き残っていくためには今申し上げたような、そういう考え方も町としても積極的に入れながら、また、旅館組合なり観光協会なりがやはり一緒になって、この地域づくりを進めていかなければならない、そういう認識をしておりますので、十分な御答弁にはならないかもしれませんけれども、意図するところを御理解いただきまして、答弁とさせていただきます。
再質問 23番 佐藤英
答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきたいと思います。平成12年の2月に策定されました「十勝川温泉活路開拓ビジョン調査事業報告書」のコピーがここにあるわけでありますけれども、これにおいて記述されてあるのを読ませていただきました。そこには、「国土庁地方振興局が国民の観光レクリエーション活動に関する意識調査をした」と。その結果、「今後期待される観光地のタイプとして、どのようなレクリエーション活動を行うにしても、自然環境を重視する傾向が強まっており、宿泊施設のグレードアップ、こういったものよりも、その周辺の環境のよさが重要視され、効果的な対策だ」と、このようにされております。また、平成2年に行われました「十勝川温泉観光診断書」におきましても、これはもう何度も何度も私が引用させていただいておりますけれども、「温泉街が失ってしまった情緒・らしさを取り戻すことが必要」とされておりまして、それ以外の整備の方向性というのは、ここにはうたっておりませんでした。更には、この観光診断書で提言をされておりますけれども、「庭園のある温泉づくりを目指す」というふうにされております。今、町長の答弁にもありましたが、道路、道道の拡幅など、こういった整備事業にあわせて敷地内の整備を行う考えがあるのかというふうなことをホテルなど事業所にお尋ねをしたところ、その考えはあるというふうに回答を寄せております。そしてまた、答弁にありましたように、既に各ホテル、ほとんどのホテルがそれなりの整備を既に終えております。一方、十勝川温泉を取り巻く環境というのは非常に変化をしておりまして、帯広市内のビジネスホテル等の建設ラッシュ、こういったものによりまして大変厳しく変わってきております。本来、ビジネスホテルと十勝川温泉が持つ宿泊のターゲットといいますか、顧客の層というのは、基本的なコンセプトが違いますから、影響がそんなに、少ないであろうというふうに考えるのが普通なのでありますけれども、施設につきましても、十勝川温泉が持つ施設につきましても、それから立地環境ですね、周辺の立地環境、こういったものにつきましても明確な差別化が行われておりません。ホテル内の限定的な整備はそれぞれがやっておりますけれども、全体的な環境整備、立地環境という面では、明確な差別化は本当に行われていないということが原因となりまして、もう大変大きなライバルというふうなことになっております。単に価格競争で客を奪い合うと、こういうふうな環境にあるのではないかなと認識をしているところであります。他地域に打ち勝つためには、町民の理解を得て、私は音更町の資源とするならば、税金を投入して、積極的に投入しまして、公として周辺環境の、いわゆるその恵まれた立地条件というのは潜在的にあるわけでありますから、これを生かして、付加価値をより高めていく思い切った手だてが必要ではないかというふうに考えております。景観形成、街並みづくりの重要性など現況の課題、整備の方向性、こういったものにつきましては、さきに述べさせていただきましたけれども、既に議会、委員会、総合計画にもあります。音更町景観計画にもあります。音更町みどりの基本計画にもあります。十勝川温泉観光診断書、これにもあります。再三再四指摘をしてきましたとおりであります。現状では、さきに言いましたように、ホテル内のガーデニングが行われて修景をされておりますけれども、本当に町全体としての修景というのは、まだまだ不足どころか全く手をつけていないというのが実態ではないかというふうに思っております。周りには十勝川というものもありますし、町長が答弁をしました十勝中央大橋、ハナック、それから今後オープンする予定であります道立公園という、パブリックな空間がせっかくあるわけであります。これを環境と融合する、周辺の公園などと融合するという意味で、もっともっと緑だとか、花だとか、こういったものを集中的に効果的に使って、潤いづくりが私は必要だと。これが重要なテーマではないかというふうに考えます。この「活路開拓ビジョン調査事業」の1999年10月2日に行われました「第5回ワークショップ」でありますけれども、ここでも会議の内容が記載されておりまして、非常に興味深い点が指摘されております。これは、「温泉街を訪れる客は、いやしを求めてくる。飲食店にしても、商店にしても、普通の町にあるようなものでは喜ばれない。森の中のスナックだとか、他にない特徴を持った店が必要だ」というふうに提言をされております。町長が言われるように、市街化編入も大切でありましょう。各種事業を有利に取り入れるためには、それも一つの方策だと思います。しかし、私は、むしろ建物ですとか、道路ですとか、そういったものを余りイメージしておりません。四季折々に花が咲き乱れる、圧倒的な量の木々の中の温泉街、温泉「郷」、これを私はイメージしておりまして、例えば静内の桜並木など、こういった非日常性を求めて訪れる観光客は、地元近隣の方々も含めて、相当数あるわけであります。こういったものを利用しない手はないだろうと、私はそういうふうに指摘をさせていただきたいと思います。消費者の観光客のニーズというのは、もう既に広いアスファルト道路ですとか、巨大なビルのようなホテルですとか、それから関連施設、こういったものが建ち並ぶような温泉「街」ではないわけでありまして、そしてまた、少し目を横に移しますと、洗濯物ですとか干した布団が翻っているような、日常性が広がるような中であるような、そういう風景が広がる住宅地横の温泉「街」ではないと思います。また、もういろいろなアンケートで、都市圏含めて、それから近隣、帯広市、1市3町も含めてでありますけれども、そういうアンケートでも如実にそこら辺は指摘をされているわけであります。いやしを得られる木々の中の春夏秋冬、その風情を漂わせるような花が咲き乱れるような、森の中の温泉「郷」こそ、目指す方向ではないかというふうに私は思うわけでありますけれども、これについて再度答弁をいただきたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
ただいまの御意見に再答弁をさせていただきたいと存じます。今までにも町もいろいろかかわりながら、この十勝川温泉をどうしていくか、あるいは、それぞれ観光協会なり、あるいは地元旅館組合とも十分話し合いをしてまいりました。ただ、そういう中に、やはりそこに住んでおられる住民の方、あるいは、そこで営業を行っておられる飲食店の方、あるいは、今申し上げました旅館組合の方々、これはそれぞれの思いが異なってまいります。そういうところからやっぱりそれらの住んでおられる一つの業種の違い、あるいは、そこに居住しておられるそれぞれの立場を尊重しながら、十勝川温泉というものをやはり考えていくというのが、町として総体的な、考え方には先ほど申し上げましたような一つの市街地として形成されていくような、そういう考え方を持っていかなければならないというふうに思ってございます。今、おっしゃったように、一つの温泉ということになれば、即観光、観光ということになれば、今、一つの体験型あるいは滞在型と。そういうようなことをこの温泉の中にもやはり取り入れていかなければならないと。そんな点からいたしますと、今、温泉そのものでもネーチャーセンターをつくり、そういう体験型のアウトドアといいますか、こういうような一つの趣向を持っておられる観光客というものを今実際に運営をされておりますし、自助努力というようなことで今取り組んでもおられます。私どももそれらに対する側面的な協力もしているというものがあります。とかく温泉のそれぞれどうしても民間は一つの経済を追求していくというようなことからいたしますと、やること、望むこと、そのものが即即戦力になるといいますか、そういうようなものがどうしても目先のことに追われがちだというようなことになりかねません。それで温泉の今後どういうイメージのらしさだとかこだわりだとか、そういうものを持っていかなければならないというようなことでございますけれども、決して考え方を否定するものではございませんけれども、今までの取り組みといいますか、道立公園ができる、あるいはエコロジーパークができる、そういう河川敷地を有効にふんだんに利用すると。エコロジー全体の道立公園を入れますと約450ヘクタールにも及ぶと。こういうような広大な面積の中で、このエコそのものが、この淡水の中における生態系といいますか、こういうようなことを中心としながら、あるいは、子供たちがそこで水に親しめるような、こういうもの。あるいは、家族、ファミリーで来れるような道立公園としての一部の活用。こういう一つの物の考え方の中に現在は道が進めており、あるいは、エコにつきましては、砂利財団をつくって、その資金源を生みながら、今後具体的に取り組んでいきたいと、こういうようなことでございます。ですから、私どももいろいろこの整備をしていく段階で、あのハナックの10ヘクタール、花時計がございますけれども、あそこにやはり木陰をつくるべきだ。ハナックという以上は、もっと花壇をふやして、四季折々の、冬の花ということはございませんけれども、そういう四季折々の季節感のあるものを考えたらどうだと。こういうような議会論議もあり、私どももあそこの公園を整備していく段階でそういう考えもございました。ですけれども、実際にあそこを利用される観光客のニーズといいますか、その人方から言いますと、やっぱり北海道らしさというようなことで、あそこは人工的に一切、手をつけるべきでない。あの広々とした、あの広場が、何といってもあそこは魅力があるのだと。こういうように非常に一つのこだわりといいますか、こういうものには人間のそれぞれ感覚というものがあって、それぞれ違いが幾分出てくるのかなと。私どもやはり温泉を整備していくということは、やはりまちづくりの一環でもあり、あるいは旅館組合なり、ますますの観光客の入り込み数を増やしていくという一つの大きな目的があるわけでございますから、そういう点にいきますと、やはり客あっての十勝川温泉、こういうことも一方では考えていかなければならないのかなと、そんな感じもしているわけでございます。言い換えれば、今までのここをつくってきた形というのは、一つの自然をできるだけ有効に生かしながら、河川、あるいは一つの道立公園、あるいは十勝川温泉郷という、あそこの一つのまとまった、およそ今では4,800人、1日の収容能力があると言われております。そういうようなことからいたしますと、そこに集まってくる人方が、どういう時間をそこに自然に親しみながら過ごせるのかと。こういうようなことも、議員がおっしゃることもその一つの案だろうというふうに思います。そんな点からいたしますと、今、そういうこの周り、取り巻きの中での自然環境と、こういうものを生かしてやはり取り組んでいくことが、今までの経過を見ましても、あるいは、これから新しく何か大きなものを大改造という議員の御意見もございますけれども、この辺の考え方等については、今のところ残念ながら遅ればせながらインフラ整備といいますか、やはり大型バスが来ても回れない道路があるじゃないかと。こういうような、本当のまだ、まだまだ初歩的な基盤というものが十分整備をされていないという一つの実態もあるわけでございます。ですから、今、道道の拡幅事業というものが18年まで行われてまいりますので、そうすることによって今度はそこの大動脈の道路が整備されれば、それにつながる枝線、あるいは町といたしましても、いつまでも都市計画法、都市計画法ばかりで時間のずらすだけではなくして、現況幅である程度整備できるものについては、積極的にまずそういう基盤となるような整備をまず急いでやることが必要だろうと思いますし、そういう点では、一挙にというわけにはいきませんけれども、今、町中におきましても宅内道路の整備というものも取り組んでおりますので、そういうものも、これは温泉、あるいは、駒場方面にもやはり整備を向けていかなければならないのかなと、そのように存じます。いずれにしましても、議員がおっしゃるように、そういう一つの自然環境というものを生かしながら、あるいは一つの心のオアシスといいますか、そういう一つの十勝の中間的な位置にもございますので、子供たちの遠足だとか、あるいは修学旅行だとか、子供たちが親しめるような自然環境というものを生かしてつくっていく必要があると、そういうふうにも思っております。これはまた、地元温泉だけではなくして、町も取り組ませていただいておりますけれども、民間団体の方々によって、音更から温泉まで桜並木をつくろうというようなことで、それぞれ音更の企業の皆さん方が毎年参加をされて、今、およそ音更からということになりますと、16キロの桜並木ができる。これは一挙に来年花咲くわけではございませんけれども、長い目で見れば、やはりそういう一つの町と町をつないでいく、あるいは一つの観光地としての花で飾る、こういうようなことも民間の御協力をいただきながら、現在進めているわけでございます。いずれにしましても、財政的な問題というようなことになれば、もうこれでもう一言で終わってしまうわけでありますけれども、そういう、こういう財政問題があるがゆえに、我が町の一つの大切な財政的な基盤を一翼を担っていただいている観光地でもございますので、これからひとつ財政というものを十分見極めながら、あるいは地元の御協力なり、あるいはこの地元のまちづくりの考え方なり、そういうものをパートナーシップ的なひとつ知恵と力をお互いに寄り添いながら整備をしていきたい、そのように考えてございます。具体的なものにつきましては、今までにも温泉の開発志向をどういうふうにしていくべきかと、こういうようなことについても、何回となくあそこの温泉街のまちづくりというような一つのサンプルがございますので、具体的には都市計画が市街地として編入になったということになれば、それらの具体的な整備計画というのを持たなければ、これらの区域に編入するというのもなかなか難しい点があるのかなということでございますけれども、いずれにしましても、単費だけでなかなか大改造するというのは非常に難しいのが正直なところでもございまして、できれば国なり道なりのそういう事業を投入しながら、温泉街というものの整備を取り組んでいきたいと、そのように考えてございますので、御理解をいただきたいと存じます。
再質問 23番 佐藤英
私もハナックに木は要らないと思います。あれは、ああいう空間であるからハナックなのであって、あそこに木立があっても私は余り効果はないと思っております。それから、建設業協会だったと記憶しておりますけれども、中心になって桜並木を植えようということの努力も聞いておりますし、その姿も見ております。しかし、私がイメージしている、今提言しているのは、森でありまして、中途半端なとは申し上げませんが、用地木ですとか、街路樹ですとか、都市計画街路事業に沿ったような形で点々と道路沿いに立つ、何メーター置きかにあるような街路樹だとか、こういうことを私は言っているのではないのですよ。圧倒的な量の森なのであります。木なのであります。しかもその木に春夏秋冬、冬はなりませんが、花が咲く。物によってはぼんぼりのような花が咲くような木もあるわけでありますよね。それが一つや二つでは何だろうなということになりますけれども、これが集約して群生しているところに観光客、観光の目玉、資源として私はなるのではないかと、こういうふうに思っているのです。今の都市計画の概念でいくと、その事業を受けるためにこういうふうな整備をしなければいけないというのが、確かにそれは現実の問題としてあるでしょうけれども、そういう手法で仕事を進めておりますけれども、逆転にして、こんな森をつくってみたい。それに有利な補助事業なり何か新規事業というのは一体何なのかと。それを探してこようと。ないのであれば、町長の政治力使って、ひとつ中央に提言して、新しい予算をつくってもらうような、そんな動きをしてみよう。こんなことをやれたらいいなというふうに思って、私は今、質問をさせていただいているのであります。もう周りにある道立公園ですとか、ハナックだとか、それから十勝川ですとか、それから長流枝の山がありますけれども、こういったものの真ん中にコンクリート、アスファルトで固まった、ところどころ街路樹が立っているような中途半端な町ではなくて、私は十勝川温泉のその町、ホテルなどが林立しているこの町、これ全体がもう温泉郷、もう森なのですよ。このぐらいの圧倒的な考え方が、思い切った考え方ができないかなというふうに思っております。かの、今、財政的な話がありましたから、申し上げますけれども、かの上杉鷹山、米沢藩が大変藩財政が逼迫した際に、徹底的なリストラ、節約、もう断行いたしました。もう本当に、もう重臣たち、それから、今までその藩を支えてきた主だった方々、皆さん反対の中もう思い切った改革をしたわけであります。聞くところによりますと、生誕250年というふうに聞いておりますけれども、その上杉鷹山は、徹底的な節約ですとか、財政のリストラ、組織の改革、こういったものを進める中で、一方では殖産事業というのも積極的に行っていたのですよ。それはなぜそういう事業に積極的に行ったかというと、もう本当に米びつにないぐらい逼迫しておりましたから、節約するだけではもう改革は無理だと。やはりこれはもう収入を何とか得てやることが大事だろうというふうに考えたからであろうと思います。そしてまた、今の小泉改革ではありませんけれども、民に痛みを求める結果になります。今までぜいたくしていたものを7分の1ぐらいにしようとか、きれいな着物を着ていたのをもう木綿にしようとか、そういうことをやったわけでありますから、そういう改革に伴う痛みというのを民に理解してもらって、一緒に歩んでもらわなければいけない。そのためには、その先に何か光があるのだよと。今耐えに耐えて頑張れば、そして今、こんなものがどうかなと思うかもしれないけれども、これに命をかけて、勝負をかければ、その先には新しい産業が育って、民の生活も豊かになりますよ。こういったものをやはり言う必要があったからだったというふうに私は思います。そしてまた、見事にその米沢藩の民というのは、それに一致協力して復興を遂げたわけであります。しかし、その上杉鷹山であっても、その殖産事業で全部が全部成功したかというと、失敗しております。これはもう初期の段階で失敗をしているというふうに文献に書いておりますけれども、これは当時漆を植えて、漆の木を植えて、それからとれる油でもってろうをつくろうと。都で使うろうそく、明かり、暖をとる、こういったもの、ろうをつくろうということを一生懸命やったそうであります。しかし、これも大きなもう失敗をした原因がありました。これは何かというと、これは消費地のニーズが既に漆ろうは求めていなかったのですよ。もう既に新しい植物、違う植物で効果的、しかも高品質のものがとれるものがどんどんどんどん開発されて、もう市場に流れておりました。しかし、上杉鷹山はそれを十分なマーケティング、市場のニーズというものを行わなかったために、これも大失敗をしたのであります。その後、今度その上杉鷹山に、これまで大変批判的だった、その者の御子息が提案した殖産事業、これはもう大成功します。これは桑を植えて、(「議長、注意したらどうだ、演説……」と呼ぶ者あり)桑を植えて、蚕を育てて、絹をつくろう。その絹をつくって、原料をそのまま提供するのではなくて、それで織物をつくろう。いわゆる原料から加工品まで一貫生産をしようということでやりました。これは今「米沢織」ということで特産品になっておりますけれども。こういう考え方で、私は、市場を十分調査した結果、その藩というのは見事によみがえったということであります。これは今、不規則的発言の中で、演説だというふうな御批判がありましたけれども、私はこれはもう大事なことだから、あえて我慢して聞いていただきたいというふうに思っているのですけれども。ですから、私は十勝川温泉のあり方についても、言いたいのは、市場のニーズが何なのか、トレンドは何なのかなのですよ。(「議長、いいかげんにせよ」と呼ぶ者あり)ここを私は言いたい。もうくだらぬプライドだとか、従来の慣習だとか、流れだとか、こういったものにとらわれず、消費者のニーズ、トレンドを的確につかんで、やはり当たっていただきたい。何度も指摘しましたように、もう既に観光というところは、大型観光バスで大量のパック旅行というものは、もうトレンドではありません。町長の先ほどの答弁にありましたように、家族だとか、気の合う友人だとか、恋人同士だとか、こういう小規模の旅行、移動、観光、こういったものに私は変わっているというふうに思います。観光客のそういったニーズだとかトレンドの心に響くというか、琴線に触れるというか、こういった観光地ができて初めて私はこれからの21世紀の十勝川温泉の未来というのがあるのではないかというふうに思うのです。その一つが私は森ではないかというふうに提言をさせていただいているわけであります。最後になりますけれども、町長が、あなたが行きたい観光地というのは一体どういうふうな観光地なのか。これをお聞かせいただきたいというふうに思います。その町長が行きたい、イメージする観光地といろいろな方々がアンケートや何かで答えているような観光地とイメージが一致したとき、私はすばらしい十勝川温泉「郷」が生まれるのではないかというふうに期待をしております。是非、最後になりますけれども、町長の行ってみたいなという観光地のイメージ、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
今、最後の方にありましたが、私としてのその観光イメージ、安くて楽しくて近い、これが一つのものであって、現地に行って、やはり他にはない一つのこだわりといいますか、そういうものがあり、あるいは、飽きずに1日なり2日なり、その体験で楽しめる、こういうものがいいだろうと思いますし、決してそれは私一人で行って楽しむものではなくして、家族なり、あるいは今お話ありましたような同級生なり友達なりと、こういう中での一つの遊び心といいますか、そういうものを十分満たしてくれるような、そしてまた、一つの観光というのは、今までの一つの歓楽的なものだけではなくして、精神的な一つの保養の場といいますか、こういうものがあるというふうに思うわけであります。いずれにしましても、先ほどの財政論につきましては、それも一つの考え方だと思いますし、基本的にはやはり今、これからも国なり道なりに頼っていく時代ではない。やはり場合によってはもう自主自立。そのためには、自分の町の経済というものを豊かにしていかなければならない。その中の一つに、一つの観光振興という一つの柱があるというふうに思っております。これがまた我が町の財政だとか経済だとかということになりますと、やはり農業あり商業あり工業ありという面があるわけでありますから、それは総体的に音更町として、その発展進行方向に観光も含めてやはり取り組んでいくという大きな一つの概念でなければならないというふうに思っております。先ほども一つの自然といいますか、やはり自然ということになれば、今、一つの環境と。宇宙の環境というまで言われておりますし、これはただ単に我が町だけではなくして、一つのグローバルな、世界的なやはり規模の中で取り組んでいかなければならない。環境が非常に騒がれている。その環境を守るということは、やはり自然を大切にしていくということが一つの基本であり、また、人間がそれを破壊してきたというものをまた人工的に年数をかけながら、その中にまた再整備をしていく。こういうようなことであろうと、そのようにも思います。先ほども申し上げましたように、一挙に大改造を十勝川温泉だけやるというには、これはもう一挙にやるなんていうことには到底もうならないわけでございまして、できるだけ今のある形そのものを、この自然環境そのものを破壊しないで、やはり長い目の中で十勝川温泉を結局森の中に温泉あり、そういうこともありますし、また、この音更町そのものも、この河岸段丘は西と東にあるわけでありますけれども、新たにつくるのではなく今あるものを守っていくという、そういう一つのことも今まちづくりの中で、これはもう長期の中での展望として取り組んでいかなければならないというふうに思ってございます。いずれにしましても、一つの温泉という限られた一つの範囲の中で考えていくということは、先ほども申し上げましたように、今、200から300人程度がおります。これをもっともっとやはり一つの土地利用というものをしっかり持った中で、観光と住居が混在しない、そういうものも今後のまちづくりの中で考えていかなければなりませんし、あるいは、これは自分のこの思いでありますけれども、橋、士幌川を渡りますと、旭地区、東旭地区、そして温泉という3つの一つの大きな地域の中に温泉が真ん中にあるわけでございまして、今後やはり農業という一つの関連の中でも、ある程度この観光という結びつきも考えていかなければならないというふうに思ってございます。いずれにしましても、議員がおっしゃるのも決して反対するわけではございませんけれども、今後整備を計画していく中での一つのポイントとして、こだわりとして、その森といいますか、そういうもののお考えあるということでございますので、私どもも一挙にそれをやるという約束は今できませんけれども、今後整備計画の中で、長い目の中でやっぱりそういうようなことも一つ一考を要するというふうに思っております。御意見として十分承りながら、今後の整備の中でそういう手法も十分検討させていただきたいと、そう思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。