置戸町議会 令和3年第2回定例会 2021年3月14日
125点のこの石器について
2021年3月14日、置戸町議会の一般質問で、嘉藤均議員が「125点のこの石器について」質問し、教育長 平野が答弁しました。
- 質問者
- 嘉藤均 議員
- 答弁者
- 教育長 平野
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 嘉藤均
それでは2つ目の質問ということで、教育長に質問させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。町指定文化財の現状と課題ということでの質問でございますけども、昔から置戸町と言いますか、この地はですね、何万年も前から、実は旧石器時代からですけども、黒曜石の産地ということで、大勢の方が全国あるいは外国からもここへ採集に来てたというような歴史がございます。昭和31年の北大医学部による安住遺跡の発掘調査以降は世界にもその名を馳せました。安住遺跡と聞けば考古学者は誰もが置戸だということになっておりますし、今でもそれは一時期は教科書にも載っていた時期もありましたから、そういうふうになっておりますけども。実はですね、それ以降ですね、やっぱり貴重な資料が町外に流出する、多数流出するというようなことが目に見えてひどかったもんですから、私議員にさせていただいてすぐの時でありましたけども、遅まきながら財産の流出を食い止めるという意味も含めまして、あるいは保護指定を受けるために平成21年に置戸町に文化財の保護条例を制定させていただきました。その後大矢ボッコという靴と、それから旧石器の藤川資料ということで、125点のこの石器について2つの町の指定文化財ということで指定登録をさせていただきました。残念ながらですね、それ以降については指定が全くないということであります。もう10年経っても全く出てきていない、新たな指定がないということでありますけども、まぁこの指定文化財と言いますと有形無形に関わらずですね、置戸町にもまだまだたくさん守り、後世に伝えるべきものがたくさんあると思います。具体的には森林鉄道の跡地あるいは踊り、あるいは太鼓、人間ばん馬などなど、数えきれないぐらい宝がこの町にはあるというふうに思っておりますけども、今後の指定保存、継承、町の内外にPRをしてですね、置戸をまた知ってもらうというような機会ができることを願っておりますけども、現在の話し合いや取り組みはどのようになってるかということ教育長に質問したいと思います。
答弁 教育長 平野
町指定文化財のあの現状と課題ということについてお答えします。最初に議員の方があの精通されてることですし、またあの今お話していただいたことと重複することがあるかもしれませんが、確認させていただくという意味で、私の方で抑えていることについて最初にあのお話しさせていただきます。置戸町は白滝、十勝三股、赤井川と並んで北海道の黒曜石石器の4大産地と言われています。昭和30年代から北海道大学や明治大学などによる発掘調査が行われ、近年においても札幌学院大学ですとか複数の大学によって発掘調査が行われております。埋蔵文化財包蔵地の登録数ですが、現在安住遺跡を代表として106箇所ございます。発掘された貴重な石器ですが、町外に流出してしまった石器も少なくありませんが、平成22年に置戸町文化財保護条例が制定されてからは、そのような状況はないというふうに押さえております。条例の制定後、大矢ボッコ靴と藤川コレクションが町の指定文化財として指定されております。それ以降文化財保護審議会において専門家の意見も聞きながら11点程度の文化財候補として協議してきましたが、建物や生き物の指定は所有者や生息地の関係でちょっと難しい側面があったり、すでに61国や道レベルで指定されているものがあったりと、新たな指定文化財の指定にまでは至っていない状況にあります。文化財は有形文化財、無形文化財、民俗文化財等多岐にわたっていますが、本町の条例においても文化財の種類を6つの区分に分けています。石器や大矢ボッコのような有形文化財、踊り・太鼓のような無形文化財・民俗風習などの民俗文化財、動物・植物などの記念物、文化的景観などがありますが、町内隅々まで目を向けたとき、候補とすべき文化がたくさんあるなぁというふうに私も認識しているところです。現在文化財として指定されております大矢ボッコ及び藤川コレクションについては、置戸町デジタル資料館として町ホームページに掲載し、全国へ発信しています。また、あの以前議員の方から同じ質問があった時に、私も同様な考え方でしたので、今小学校で使用している社会科副読本の中で大矢ボッコと藤川コレクションについてはページを起こして記載しました。また、置戸町の歴史についても数ページ起こして記載しております。町の歴史の重要な文化財を、あの子どもたちにも知ることはとても大事だということで紹介しております。平成29年度から行っている郷土資料デジタル化事業に伴って、平成30年度から地域おこし協力隊を迎え、デジタル化事業の協力や郷土資料館内の資料の整理等を行っていただいております。隊員活動終了後についても郷土資料や埋蔵文化財等の専門職員として活動を継続する予定としています。これまでの町の文化財の指定、保存、継承の役割を担う専門職員、学芸員の配置はあの大きな課題でしたが、池田協力隊員を採用する際にできれば学芸員の資格もそんななか取ってくださいという話をしてたんですが、あの池田協力隊員頑張っていただいて、学芸員の資格を取っていただきました。また、あのどま工房の那珂主任研究員も取っていただけないかということで話をしていまして、あの那珂主任研究員の方もあの学芸員の資格取りましたので、現在置戸町には2人の学芸員がいるということで、この課題はクリアされてきたのかなというふうに押さえてます。今後については小中学生を対象としたあのふるさと教育をはじめ、郷土資料や埋蔵文化財等の企画展や特別展の開催など、町内外への積極的PRを中心として、文化振興について大きくあの期待しています。今後については専門職員を中心としながら、さらなる町内外への町文化財の情報発信、そして幅広い分野についての文化財の指定・保存等に向けた文化財保護審議会の開催等について進めていきたいというふうに考えております。
質問 7番 嘉藤均
文化財の現状と課題っていうことで答弁をいただきましたけども、10年経っても新たな指定文化財が出てこないということにはちょっと自分はがっかりしているところありますけども、実は昨年十勝から見えたという老人の方が我が家へ訪ねてきました。実はその先程言った黒曜石の話で、秋田地区にも相当の黒曜石等あるんです。あるもんですから集めに来たという話で、その爺ちゃんは軽トラにミニコン4つ、5つ、満杯の黒曜石を持ってですね、これから帰るんだけども、もう少し欲しいからあるとこ教えてくれないかというようなことで尋ねてきました。私はびっくりしてですね、先程教育長、あの流出ないような話をしておりましたけども、実はですね、そういうことでまだまだ相当貴重な財産が町から出ているというような状況があります。そういうこともありますからですね、もっと具体的にというか、中身のあるようなですね、その対策という62のかな、取っていただきたいというふうにも常々感じておりますし、先程あのふるさと教育ということで子どもたちにもという話がありましたけども、その子どもたちにもまだまだいろんな歴史を伝えるという意味でも、新たな文化財の指定が必要だというふうに考えておりますし、なかなかその個人のものについては難しいという側面もありますけども、実はですね、置戸にもあまり公表できないのかもしれませんけども、円空仏のような立派な資料もありますし、そういうことをですね、もっともっとこう教育委員会というか、先程ちょっとお聞きしましたら、その文化財の審議会がありましてね、会議をしてるということでありますけども、実は今回の予算書を見てもそうですけども、どうも年に1回しかないんですよ、会議で話をする機会がですね。できればですね、もっともっとそのあのそういう審議委員さんにね、置戸の魅力をもっと伝えながらね、あの指定をしていくようなことを考えてほしいと思うんですけども、その辺教育長の考えもう一度お伺いします。
答弁 教育長 平野
文化財保護審議会等を積極的に進めて、指定保存っていうのはとても大事だというふうに考えてます。これもしっかりやってかなければならないというふうに感じていますが、私が今一番の重要な課題というふうに押さえているのは、あの今の置戸町の文化財の貴重さをこう認めていない人たちがとても多いんじゃないかな。そんな中であのこう、その価値を受け継いでいくことができるのだろうかっていうところが一番の課題で、やはりあの次の世代へ受け継いでいくという、そこが重要な視点になっていくんだろうなというふうに思ってます。そんな意味で、今ふるさと教育学習を小学1年生から中学3年生まで進めていますが、これをもっと強化していきたいというふうに考えています。それで今年度のふるさと学習の狙いですが、置戸をよく知り、わがまちの魅力と課題を考えることができる、置戸町に関する学びを深め、ふるさと置戸への郷土愛を養うと定めて、置戸学を構築していこうという視点で今進めています。教科、それから総合的な学習の時間、町の行事と関わりの3領域で各学年で何を学ばせるかという構想図を作成しました。獅子舞体験、風穴、鹿の子沢、常呂川学習、石器発掘体験、秋岡コレクション学習、施設見学、置戸の一次産業学習、農業酪農畜産等多岐にわたっています。その一覧表にしたものがこれです。それぞれの学年で何をするかっていうことを系統立てて、子どもたちにわかりやすいように作成して、これをもとに9年間のふるさと学習を進めていこうというふうに考えてます。これが固定するのではなくて、さらに子どもたちが意欲を持って進めるものを考えながら、これを推進していこうということで、次年度さらにこれを進めていきたいというふうに考えてます。前年度、中学校で秋岡コレクションの学習を行ったんですが、そのなかで秋岡コレクションを知っている人はっていうふうに挙手をさせたら1名しかいなかったんです。この結果に愕然として、やっぱりふるさと学習の重要性を改めて認識して、やっぱり子どもたちはあの文化財についても本当に認識していない、そのなかで次の世代に残していくことはできないなというふうに今強く感じています。あの自らこの置戸町愛して、あの置戸町で頑張りたいというような子どもたちを育てる。そして置戸の財産、置戸の良さをしっかりと次の世代につなげていくという、子どもたちみんなそんな大きな役割があるということであるので、あの小中学生のふるさと学習について文化財保存、そして継承の意味を含めて力を入れてやっていきたいなというふうに今強く考えているところです。
質問 7番 嘉藤均
まぁ、今教育長の方から力強いと言いますか、答弁をいただきましたけども、子どもたちは十分にそういうことでいろいろ学習させていただきたいと思いますし、そんななかでもですね、実はですね、今日も傍聴の方、たくさんおられますけども、大人の方たち、この方たちにもですね、まぁ町挙げてですね、あの置戸の町の魅力を発信してですね、文化財とかいろんなことに興味を持っていただいてですね、あの置戸の自慢をしていただけるようなことが一番いいのかなというふうに考えておりますし、先程あの子どもたちについてもそういうことで、まだまだ認識も足りないし、万が一置戸に全員が残ってくれればこれ一番いいことですけども、中にはやはりほかへ出て行く子どもたちもいます。そんななかでですね、ぜひともこうその子どもたちがですね、この町を離れる時も、よその町へ行ってこう自慢ができる、自分の町をPRできるような、そういう子どもたちになってほしいなというふうに考えておりますんで、それについては今後もよろしくお願いしたいと思いますし、もう一つ、あの地域おこし協力隊池田君というお話がございました。今3年目を迎えました。本当に私たちも助かっておりますし、専門的な知識を持って、まぁ今回この質問に対する答弁にも多少なりともこういろいろと手を加えてくれたのかなというふうに考えておりますけども、そういう専門的な知識を持った人たちが少しでも多くこの置戸にいてですね、先程の秋岡資料もそうですけども、まぁ秋岡資料なんてもうとっくにその町の文化財で指定してもいいんじゃないですかというような感じもありますけども、いろいろ教育委員会、まぁ文化財保護審議委員会の方だけでなくてね、教育長始め教育委員会でその辺についての取り組みをしていただきたいと思いますけど、もう一度教育長の決意と言いますか、お伺いしたいと思います。
答弁 教育長 平野
私が置戸中学校に最初に赴任した時に、あの子どもたちに連れられて春日の奥だったと思うんですが、釣りに行ったんですね。そしたら急にコンクリートの橋脚が目の前に現れて、何でこんなところに橋脚があるんだろうというふうに思ったら、子どもたちがそれは昔の森林鉄道の跡だよっていうことを教えてくれて、もうこの跡は誰も人も住んでいないのに、なんでこんなところに橋脚があるんだろうということで驚かされたんですが、最近、旧士幌線の情報が流れていて、いやぁ、置戸もあるんだよなぁって、あの森林鉄道のツアーなんか組めたらちょっと面白いかなというふうに思ったりしてるんですが、営林署のね、平野氏が今回あの鹿の子沢の紹介をしていただいて、そして講演もしていただいて、たくさんの人が集まっていただいたんですが、本当にPRの重要性を強く知りました。ですので、池田学芸員が置戸資料のことについて、今本当に一番っていうか、あの本当に役場職員のなかで最も知っている職員ですので、やっぱりそのね、池田学芸員を利用してっていうか、あの置戸の文化財についての紹介をしっかりとしていきたいなというふうに考えています。講演なんかもできたら面白いかなというふうに思っています。まずは置戸の文化財の貴重さについて、町内の方々にPRをしっかりとしていく必要があるなというふうに押さえているところです。
質問 7番 嘉藤均
本当にあの町の人が自分たちの町の魅力を知らないということは、本当に残念でありますし、実はその森林鉄道の話ございましたけれども、その森林鉄道の本を実は隣64の町の訓子府町の橋爪功さんという方が作っていただきました。置戸に何度も何度も図書館、郷土資料館に足を運んでですね、立派な本を作成、まぁ作成する前に本人亡くなってしまったんですけども、奥さんと娘さんがそれを継いで立派な本を発行していただきました。改めて感謝したいなというふうに考えておりますけども、今後とも町の魅力をどんどんこう発信してですね、教育委員会サイドからもですね、このことに取り組んで、新たな文化財の指定等々やっていただきたいというふうに申し上げて質問を終わります。