みんなの議会

置戸町議会 平成30年第2回定例会 2018年3月11日

仮称と新たな森林管理システムについて

2018年3月11日、置戸町議会の一般質問で、小林満議員が「仮称と新たな森林管理システムについて」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
小林満 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 小林満

それでは通告にしたがいまして町長に質問したいというふうに思います。森林環境税、仮称と新たな森林管理システムについて伺いたいと思います。地球温暖化防止のための森林吸収財源に関する財源確保については、これまで長期にわたり政府与党の検討や関係者による働きかけが続けられてきました。森林を守るための財源確保については、国の動きに先じて主要団体から声が上げられ、特に平成18年度以降は森林が所在する市町村を中心に結成された全国森林環境税創設促進連盟及び促進議員連盟により森林環境税の創設に向けた運動が展開されてきました。この間連盟の役員として井上町長には大変ご苦労されたというふうに思います。心から感謝を申し上げたいと思います。こうした中で平成27年の地球温暖化防止に向けた新たな国際枠組みであるパリ協定の採択や昨今の山地災害の激甚等により国民の森林への期待の高まり等も受け、平成29年度税制改正大綱において税の創設について平成30年度税制改正において結論を得るとされたことを踏まえて、今年度林野庁において市町村が主体となった新たな森林整備の枠組みの検討を進め、具体的な制度設計の検討が進められてきました。これらと平行して税制調査会における結論が行われた結果、12月の税制大綱で平成31年度からの税の創設というふうな結論に至りました。平成31年度から始まる森林環境税仮称と森林環境譲与税仮称を創生するといたしておりますが、62税の贈与と新たな森林管理システムの導入が並行して行われると聞いておりますが、市町村が取り組む具体的な内容について次の4点について町長に伺います。1点目は森林環境税仮称と森林環境税仮称の対応について伺います。2つ目は道町村のその配分とその使途についてです。3つ目は新たな森林管理システムはどのような内容なのか。4.森林計画は作成されていない森林所有者に対し、今後どのように進めていくのか。また、森林所有者が不明な場合にはどう処理していくのかを伺います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

森林環境税、それから贈与税もまだ仮称っていう、この仮称がまだ抜けておりませんけれども、省略して答弁させていただきたいと思います。そこで、この森林環境税と新たな森林管理システムについてということでありますが、議員の方からもいろいろお話がありましたように、この森林の持つ地球温暖化あるいは災害の防止、そして国土の保全、水源涵養等の様々な公益的機能は国民に広く恩恵を与えているわけであります。適切な森林の整備を進めることは国土を守るということと同時に、国民の命を守るということにもつながっているわけであります。しかし、森林整備を進める上で、この森林所有者の経営意欲の低下、それから所有者不明の森林が増えていること、また境界が定かでない森林の存在、さらにはこの担い手不足などが大きな課題になっているということであります。このため、国民の一人一人が等しく負担をして、またその負担を分かち合いながら森林を支える仕組みとして森林環境税の制度が創設されたわけであります。水源税というふうに30年ほど前にいろいろ言われました。それからおそらく30年を超えるぐらいの時が過ぎたんだろうというふうに思うわけでありますが、この間やっとというふうに言っていいと思うんですが、森林環境税が創設をされるということになりました。全国組織も立ち上げられまして、私もその半分ぐらい、15年ぐらい関わってきましたけれども、何とか目処が立ったということについては大変嬉しく思います。そこでご質問の制度の概要について申し上げたいと思います。国民からいただくこの森林環境税とこれを財源として創設される森林環境譲与税の二本立てということになるわけであります。森林環境税の税額については年額1,000円といたしまして、平成36年から課税をされるということになります。対象は個人住民税の均等割の納税者で市町村が徴収をするということになります。納税者は全国で約6,000万人が想定されておりますので、税額では約600億円くらいになるだろうというふうに試算されているところであります。また、配分と使途、使い道でありますけれども、新たな森林管理計画の施行と併せまして、森林環境譲与税が先行して平成31年度から環境譲与税の予定でありますが、平成31年度から都道府県あるいは市町村に交付されることになります。この譲与の割合でありますけれども、都道府県が2割、市町村が8割で、段階的に都道府県が1割、市町村が9割というふうに移行していくことになるだろうと思います。私有林人工林面積、それから林業就業者数、それから人口割合により配分されるということになります。また、使い道でありますけれども、干ばつや路網などの森林整備に加えまして、森林整備を促進するための人材の育成、担い手の確保、また木材利用の促進や普及などに当てることとされております。森林整備は総じて、この人目につきにくい奥地の方で行われることに加えまして、森林環境税の納63税者の多くは森林の整備のところから離れているところで生活している人達が多いということがありますので、やはり納税者の方々にはこの使い道あるいはどんなことに使われているのかということをきちっと説明していく責任があるだろうというふうに思うわけであります。そんなことを念頭に置きながらこの環境税あるいは贈与税について、きちっとした使い方をしていかなければならないだろうというふうに思います。次に平成31年度から施行予定の使い道でありますけれども、間伐あるいは路網などの森林整備に加えまして、森林整備を促進するための諸問題についてやっていかなければならないということになっております。次に平成31年度から施行予定の新たな森林管理システムについてでありますが、主に4点ほど留意する必要があります。1つは森林所有者に対して適切な森林管理を促すため、適期に伐採あるいは造林・保育を実施するという責務を明確にしていく必要があるということであります。2つ目は所有者自らが管理できない場合は、その森林を市町村に委ねることとしています。3つ目は意欲と能力のある林業経営者には森林の経営を再委託することができるということになっております。4つ目は森林管理を行うことが困難な場合は、市町村が公的に管理を行うということになっております。こうした4点を今申し上げましたけれども、この林業の成長産業化と森林資源の適切な管理を両立させていくんだと。そのための仕組みがこの新たな森林管理システムということになっているわけであります。従来の森林整備ということだけで、この財源を使っていくということにはならないということを、くどいようですけれども申し上げておきたいというふうに思います。最後に森林所有者が不明な場合の取り扱いについてでありますが、市町村が所有者等を探して見つからなければ市町村として公告をして都道府県知事との裁定を経て、初めて市町村による管理が可能になってくるということであります。なお、森林経営計画は森林の所有者が作成することになりますが、その取扱いについてはまだ示されておりませんので、今の情報で行きますと、この年度末にはガイドラインが作成されて連絡があるというふうに言われておりますので、それを受けて検討してまいりたいというふうに思います。いずれにいたしましても、今申し上げましたように、多くの国民が住んでいる所というのは森林から遠く離れたところに住んでおりますから、この財源を森林整備のためにもちろん使うわけでありますが、この使っている財源が都市住民って言っていいかも知れませんけれども、そうした方々にきちっと目に映るように、情報としても、また説明もしていかなければならないというようなことになっておりますので、そういう意味では、この森林の多いところで生活をしている私共については、そのことを十分認識しながら使っていく必要があるだろうと、 そのように思います。

質問 7番 小林満

ありがとうございました。そこでですね、町長にまた伺うんですが、これほど大きな林業が改善されるというのは非常に珍しいなっていう感じをしてますが、そこで市町村の課題としてなるのは、今の組織で本当にいいのかっていうのがあります。あの、昔の話をすると笑われますけれども、やはりあの町民の財産とか、あるいは資源を守るというのは、やはりあの単純にはいかないと。そこでやはり専門的な、あるいは技術的な長期にわたる、やっぱりそういうその目標を持った人ですね。ある程度配置して行かないと町民の資源がなくなるん64じゃないかと。せっかくの2,000町歩ある町民の資源をですね、これ以上やはり少なくするんじゃなくて、やっぱりもっと町の財政に寄与するぐらいの働きをしないとですね、駄目でないかと。そこで今言ったように、今の組織で十分なのかと。あるいは人員的にどうなのかいうのは非常に私から見ると危惧するところでございます。去年もこういう質問をしたことあるんですが、ある程度簡易なものは外部委託して、そして町がやるのは本当の計画だとか、あるいは資源を守るための、そういう人員を配置するとか、そういうものだけにして一般の外部の森林の管理だとか、そういうものについては、やっぱりあのどっかに委託する。そういう方法を考えないと、何でもかんでも町がすべてをやるっていうことになりますと、今の人員では本当に足らんではないかと。そういうことも踏まえて、やはり外部からのアドバイザーを雇用するなど、もっと念頭に置いた再構築をしたいということで、町長の再度のご意見を伺いたいというふうに思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

お考えと言いましょうか、ご意見としてはよく理解しますし、そのとおりだと思います。ただ、小さな役場の中で町職員の専門性ということが問われるわけでありますが、現実の問題としてはなかなか事務の関係の専門職を長い間抱えるっていうことはなかなか難しいところがあります。しかし、この林業が成長産業としてこれからやって行くんだということが、まあ総理大臣の言葉としてもありますから、本気でこの森林整備をやって行くんだなというふうに、私なりに理解しているところであります。そうして考えますと、今議員からおっしゃられたように、町の力だけでこの町有林を中心にして、民有林含めてでありますが、守っていくっていうのはなかなか難しいんじゃないかというようなご意見がありました。そこで、外部委託も含めて考えたらいいんじゃないかというようなお話だったと思います。議員は森林組合の組合長さんでもありますから、その辺のことは十分意識しながらのお話かも知れませんが、これから町有林の管理も含めてでありますけれども、森林組合等を中心にして、外部の力を借りていかなければならないだろうというふうに思っています。それと人的なことで申し上げるならば、この森林環境税の創設も睨みながらということもあるんですが、新年度、今年の4月から林野庁の方から職員を1人、2年間でありますけれども貸していただくことになりました。本当は人事交流ということで、町の方からも1人送り込んで、フィフティ・フィフティの関係をつくっていこうという考えだったんですが、こちらの方から送り込むことがちょっと難しくなりましたので、林野庁の方から一方的に2年間お貸ししていただくようにいたしました。これは間違いなく森林環境税の問題も念頭に置きながら計画を作らなければなりませんから、そんなことも含めて人的な支援と言いましょうか、力も借りようというようなことで今進めているところでありますし、まあ林野庁の方から来る職員も33歳の男性であります。結婚されておりまして、奥さんと子供さんが1人いらっしゃるという方でありますけれども、来ていただくことになっています。どれだけの戦力になるかどうか分かりませんけれども、しかし、専門の方でありますし、中央の情報、特にこの森林環境税の問題等についてのことには詳しいというふうに思っていますので、町としては期待してますけれども、それに応えるだけの2年間であってほしいなというふうに思います。その中65で一緒に仕事してもらう町の職員もいますので、できるだけ、その後の戦力としても期待できるような形を作っていきたいと、このように思っております。いずれにいたしましても、町にとって民有林を含めてでありますけれども大きな財産であり、また町の経済にも少なからず関係する森林でありますから、大事に成長させていきたいと、そのように思っております。

質問 7番 小林満

新たな希望を持てるような、そういうものにしていただきたいと思います。私の質問、これで終わりますけども、将来的にですね、やはり町の非常にご大切な資源ですので、これを有効にやっぱり活用すると同時に、やっぱり最終的にはやっぱり町民の財産ですから、それを守るようなひとつ展開をしていただきたいなというふうに思います。これで終わります。

出典:置戸町議会 平成30年第2回定例会 2018年3月11日 議事録 PDF(62ページ) 間違いを知らせる