置戸町議会 平成30年第2回定例会 2018年3月11日
ぶどう園の今後の取り組みについて
2018年3月11日、置戸町議会の一般質問で、澁谷恒壹議員が「ぶどう園の今後の取り組みについて」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 澁谷恒壹 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 澁谷恒壹
それでは私の方から通告にしたがいまして町長へ質問をしたいと思います。ぶどう園の今後の取り組みについてということですが、ぶどう園のことにつきましては、私が2年前に一般質問しておりますが、この時は専門的な職員の配置ということも一緒にお聞きしました。この時の答弁の中では、当時の答弁としては先進ぶどう園の視察など、研修の機会が少なかったことなどと言っておりましたが、現状はどのようになっているのか。また、昨年総務常任委員会所管事務調査で産業振興課より説明を受けた時に、果実酒等の製法品質標準表示基準が平成29年11月1日以降の製品化されるワインより産地表示が大幅に変わったことの説明を受け、2年前とはワインの製造、生産地表示等がPRにつながっていかないような気がしてなりません。その中で変更点が地名を表示できる場合の要件が大幅に規制され、置戸の地名は使用できなくなること。ワインの産地名は地名が示す範囲内にブドウの収穫地(85%以上)と醸造者がある場合しか表示できなくなり、表示収穫地名も地名が示す範囲内にブドウの収穫値85%以上を使用しなければ表示できないことなど、現実は厳しいことになったと聞いておりました。また、一昨年より栽培技術指導を北海道ワインの方により指導を受け始めたと聞いておりますが、このまま北海道ワインの栽培技術指導を当分の間続けていくのか、あるいはおおよその期限をつけ進めていくのか、私も機会があり、その方のお話を聞いており、基本である土地が傾斜地であるため、一番大事な表土が大雨のたびに流亡し、土作りが思うようにいかないのと、粘土質土壌により非常に水はけが悪い。また、土が固いため、根の張りも悪く、思うように生育できてないと、非常に厳しい状況と言っておられました。また、近年は鹿などの野生動物による被害も出てきていると聞いております。そのような中で、条件の整った圃場に苗木を移動しているということですが、これを機会に新たな考えとして、その苗木をゆぅゆ前のふれあい農園のところと景観作物を作っている畑に移植し、栽培してはどうか。どちらに移植しても3年後、5年後には確実に収穫が始まると思います。ここ数年緑肥としてすき込んでいるため、 畑の地力もついているものと思います。また、数年後にはぶどう狩りのできるぶどう園にし、ゆぅゆとの相乗効果が期待でき、検討に値するものと思いますが、今後の取75り組み方を町長に伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
ぶどう園の今後の取り組みについてということでありますが、2年前にも議員の質問を受けております。まずぶどう園の現状でありますけれども、職員体制はご承知のように常用職員1名と作業員1名のほか、平成29年度から北海道ワインの古川氏に依頼をいたしまして、植栽あるいは開花、収穫、剪定の作業に合わせて圃場での技術指導もいただいているところであります。指導の際には担当職員も直接現場で技術指導を受け、植え替えあるいは防除などの作業を行っているところであります。ご質問の先進事例など視察研修の機会でありますけれども、まあ指導委託先であります北海道ワインの担当者と北見市にあるぶどう園、この2カ所での視察研修あるいはブドウ搬入時には情報交換等も行っているところであります。次に、そのワインの製造生産地表示方法の変更であります。平成27年10月に法律酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律、この規定に基づいて果実酒等の製法品質基準、ワインのラベル表示のルールでありますけれども、これが定められて、平成30年10月30日から表示方法が変更となります。表示の基準制定の目的でありますけれども、ラベルを見て購入する消費者の立場から、表示内容が販売元なのか、また原料の産地なのか、また製造地なのかが分かりにくいという理由から、適切な商品選択が行われるように定められたということであります。置戸を例にとりますと、これまで山ぶどうワインを「炎の里おけと」と表示して販売しているわけでありますが、炎の里自体は問題ないのでありますけれども、置戸を使用する場合は地名が示す範囲内に、このぶどうの収穫地があり、その原料を85%以上使用し、なおかつ醸造所がある場合に限って地名の使用が可能ということに変更になるということであります。現状では他の産地のぶどうと一部混合しておりますので、ラベルに置戸と表示できないだろうというふうに思います。そういう意味では置戸の地名を表示して使っていく、PRをしていくということはできなくなります。しかし、専門家に指導を仰ぎながら、生産量の増強、あるいはぶどうの安定的確保に道筋がつけば、地元での醸造も行ってみたいなっていう、そういう思いはないわけではありません。北海道ワインの古川顧問には5年後を目途にぶどう園の方向性を見極めたいということをお伝えしているところであります。そうした意味ではもうしばらくの間、議員さんのご支援とご理解をいただきたいと思います。議員の方からも話がありましたけれども、消費者にとってこのワインの原料あるいは醸造がどこでなされているのか、その辺のことが今までは明確でなかったというふうに思います。国税庁の2016年度の調査でありますけれども、国内製造ワインのうちの輸入原料の使用割合、いわゆる原料を輸入してきて作ったワインが72%を占めてたと。それでも国産という扱いで販売されてきたと。これはいかがなものかということがありまして、先程来申し上げているように、今基準がいろいろ変わってきたと。消費者にとって分かりやすい基準にしようということに変わってきたということであります。なかなか現実はそういう意味では「炎の里おけと」という部分も、また「おけとワイン」という言い方も現状では困難だというようなことになっております。したがって、これからその置戸という部分をどういう表示をしていくのかということになろうかと思います。
質問 2番 澁谷恒壹
今、現状ということでのお話の方が多かったかなと思っておりますし、今後のぶどう園に対する捉え方と言いますか、考え方、そういったことをもうちょっとお聞きしたいわけですけれども、あの場所で当分その5年間っていう時間を費やしていくのか。その辺がどうもあの議会としても町民としても、あの場所自体のやはり土地条件と言いますか、そういったものが非常にかなり前から懸念されてきてる場所ですけれども、その辺を考えた時に、リニューアルしたゆぅゆの前のあの平らな、昔から畑であった土地だったと思います。ああいったところへ移動して、徐々に移動していくっていう方法で考えていく方法っていうことはないかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
やはり場所の問題で言えば、やはり気象条件が一番問われる問題だと思います。気象条件と言っても霜の問題だと思います。そう言う意味では、現在地にぶどう園を設けた時にはいろんな気象条件って言いましょうか、そういうことを精査いたしまして、今の場所がいいだろうということで、あそこに設置したわけであります。しかし、一方では議員からもお話がありましたけれども、この圃場の状況というか、こういう問題があそこにはあったということであります。そこで議員の方からお話がありましたけれども、ゆぅゆのところでどうかというようなお話がありましたけれども、おそらく霜の問題では難しいと思っております。ただ、早霜も遅霜もありますし、霜の状況っていうのはその年々によって違いますから、まあ適地だと言っても、次の年はそうならなかったというのが霜の問題ではあろうというふうに思います。今の現段階においては現在地においてやっていくことがよろしいだろうというふうに判断をしているところであります。ただ、圃場の問題については相当年数も経ちましたし、圃場の状況も当初から見るとだいぶ変わってきたというふうに思いますし、一部は隣接するところに移設をしてというようなことも含めてやっているところであります。まあ、そういう意味ではもう少し時間をいただきたいということを先程申し上げましたけれども、まあ、鹿対策のことも含めてそうでありますけれども、十分な人員配置になっていないということも現状としてはあるんだろうなというふうに思っていますが、できるだけうちの担当職員も現場の方に足を運べるような、そうした状況って言いましょうか、態勢を作りたいというふうに思います。
質問 2番 澁谷恒壹
今後に向けての話でいきますと、答えをいつももらっていませんが、何かしら、私自身は考えるに、やはり明確な話が聞きたいんじゃないのかなと。私自身もそうですけれども、例えばこれから5年、10年、やはりお金はかかってきますし、それなりに生きた金の使い方と言いますか、そういう形になっていかなければぶどう園自体を継続するっていうのは非常に難しいのではないのかなと。そういった意味では、やはり今すぐそういったことも含めて北海道ワインの古川さんのお世話になってやるということですけれども、やはりそういった立地条件にしてみれば、技術者があってもなかなか思うようにいかない。そして自然相手のことですし、むしろ私自身は個人的にはゆぅゆの方にぶどう狩り程度のできる規模の、そして防霜フアン、いわゆる霜除けフアンぐらいを用意して、いわゆる、ゆぅゆとの相乗効果を狙っていった方がいいのかなと、そんな感じをいたしました。77新年度予算を見ましても、諸々考えますと、計算してきますと約500万円掛かっています。労賃からいろいろ入れますと、資材費程度はそれほどではないにしても、そのぐらい毎年かかるわけですから、今まで30年間やってきたわけです。そういった中でも未だに日の目を見ないと言いますか、今後先に続けていかれるような、そんなような状況にはないと、そういうことを常に感じておりましたので、そんなことを申し伝えておきたいなと思いまして行いました。そういうことで、私自身も私なりに考えておりましたのが、今言われたような産地表示のクリアが本当にできるかどうか。これが一番懸念されるところで、本当に置戸のぶどうがそのような形で継続していけるのかっていうのは非常に不安でならないわけです。それと北海道ワインの方の指導を受けるということですが、それが無駄にならないような、そんな方向を考えて行った方がいいのかなと、常に考えております。そんなことで、それについても、もう少し具体的にお話あればお聞きしたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
ほぼ30年の歴史があるんでしょうか。この歴史の中ではいい時もあったし悪い時もあったというふうに思ってます。その間では当初でありますけれども、28種類に及ぶ品種を植えまして、そして何種類かに絞ろうじゃないかというようなことをやってきました。アムレンシスを中心としたワインを作りました。その時は一定程度の量も原料としても採れましたし、ワインとしての本数も確保できたというふうに思います。しかし、それとても天候に大きく左右をされたということで、また苗木そのものも老朽化してきているというなかで更新をしなければならない、そうした経緯にもあったわけであります。目標値としては何とか1,000本ぐらい作ってみたいものだなというふうに思った時期もありました。また、そういう経過の中ではジーガレーベという新しい品種、これは非常にその気候との関係が難しいわけでありますけれども、北海道の中でもなかなか作れないと言いましょうか、苗木も育たないというような状況もあって、殆どの所では作ってないと思います。しかし、それをあえてチャレンジしたということもあります。一時はこのジーガレーベも原料としても採れた時期がありました。採れた時期があったっていうのは、苗木の問題ももちろん良い状況だったというふうに言えるんだと思いますが、もう一つは、やっぱり気象の問題だったと思います。 その時に、アムレンシスだとか他の4種類、5種類からジーガレーベに特化しようじゃないかっていうふうに考えた時もありました。事実そういう形で行った時もありました。しかし、現実はなかなか難しいということで、特化すること自体が難しいというふうに判断しました。と同時に、この苗木については委託をして作ってもらってきた経緯があります。全くジーガレーベについて諦めたわけじゃありませんけれども、やはり並行してアムレンシス等の品種もまあ継続して、何とか置戸のワインとして継続して、そして新しい展望も含めてでありますけれども、考えて行ったらいいんじゃないかという判断をしてきたところであります。議員の方からゆぅゆとの相乗効果ということでのお話がありましたけれども、先程申し上げましたように、あそこの地域においてのぶどう栽培については気象条件、霜の問題ばかりじゃありませんけれども、なかなか難しいんじゃないかなっていうふうに判断をしているところであります。表示の問題については昨年あたりの新聞から今年にかけて、いろいろ新聞紙上等でも紹介がありま78すけれども、まあ、北見なんかは北実の輝きっていうか、北見自体が北に実るという字を使って、北実の輝きというような名称に変更するようであります。置戸もどういうような名称にするかっていうのはまだ決めておりませんけれども、置戸をなんかイメージできるような名称にしなければならないのかなというふうに思ってますが、そんな形で考えざるを得ないというのが今のこの表示方法に抵触しない形での名称変更になるだろうというふうに思います。いずれにいたしましても、今までやってきたこの歴史、ワインを作ってきた歴史ももちろんでありますけれども、置戸としての非常に小さなものでありますけれども、観光資源のひとつの要素として、また町を紹介するひとつとして、ワインも決して無関係なものではなかったというふうに思ってますし、そのことをもう少し大事にして続けたいというような思いであります。議員の皆さんからはいろんなご指摘もあるということは承知しておりますけれども、今申し上げたようなことで、もう少し、もう少しと言っても5年ぐらいの間で判断せざるを得ないだろうなというふうに思ってます。
質問 2番 澁谷恒壹
5年を期待もし、一応目途としてやるというふうに受け止めてよろしいんですね、これは。町長、いいんですか、いいんですね。これ以上話をしても何か先へ進んでいかないような気もしますし、また、なんとか古川さんの指導のもと、立派なぶどう園に戻ってくれるよう期待もします。そんな中で最後になりますが、私の思いを若干聞いていただきたいと思います。産地表示基準をクリアできたとしても先が見えてこないような気もします。町民感情として、果たしてどのくらい理解していただけるかわかりませんが、場合によっては先程町長申しました、30数年経っているわけですから、役割は終わったということにできないのかなと、個人的にはそう思っております。これを機会にブドウにこだわらず、町の他のものに力を注いではどうでしょうか。置戸にはいいものはないかも知れませんが、都会にはない、置戸には素晴らしい自然がいっぱいあります。鹿の子の風穴、ナキウサギ、鹿の子沢、虹の滝、そして鹿ノ子ダム、ゆぅゆでは風呂上がりにコテージなどの周辺で、芝生の上で夜空の星の観察会といったことなど、当たり前のことを再認識し、振り返り、検討する必要があると思います。自然がいっぱいあるわけですので、この自然をいろいろな手法を使い、PRし、時間をかけながら地道に進めることが必要な気がします。そして将来のある若い人たちの協力も得ながら進めていくことが大事なことと思います。以上これからの町の活性化に向けたなかで検討していただくことを願い、私の一般質問を終わります。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
町の活力って言いましょうか、活性化っていう部分ではいろんなことが考えられると思います。議員がおっしゃられたことも一つだと思います。町の資源を少しでも活用して、それが大きなものに成長させていくということが、私どもの務めだというふうに思います。30年という歴史がどうなのかっていうのはあると思います。しかし、今は非常にその停滞しているワイン作りでありますけれども、この30年の歴史の中では自慢した時もあったじゃないかというような思いが私はないわけではありません。多分、この停滞状態って言いましょうか、非常に胸を張って言えるような状況ではないのは十分承知してますけれども、しかし、それであったとしてもワイ79ンを作ってるというのは皆さんも言うじゃないかというような思いがないわけではありません。それがこの小さな町の中でのひとつの町民としての思いというのはいろいろあるかも知れませんけれども、やはりその要素として、要素としてのワイン作りがあるというふうに思っていただければなというふうに思います。まあ、先程もちょっと触れましたけれども、なんとか1,000本ぐらいワインを作って国際コンクールにも出したいというふうに申し上げた時期もあったと思います。それは決して夢みたいな話ではなくて、思いとしてはそうだと。願いというか、そういう思いも含めて申し上げたように記憶しております。今は非常に厳しい状況、いろんな表示の問題も含めて厳しい状況下にあるワインづくりだというふうに思ってますが、議員おっしゃられたことも十分踏まえながら考えていきたいというふうに思います。
質問 2番 澁谷恒壹
思いは十分受け止めておきたいと思います。ただ、私の思いも十分を受け止めていただきたいなと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。以上で終わります。