置戸町議会 平成28年第2回定例会 2016年3月13日
民有林伐採後における植栽希望面積と実施面積の推移について
2016年3月13日、置戸町議会の一般質問で、前田篤議員が「民有林伐採後における植栽希望面積と実施面積の推移について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 前田篤 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 前田篤
通告に従いまして質問をさせていただきます。一つ目は、民有林伐採後における植栽希望面積と実施面積の推移についてであります。民有林は、所有者個人の財産ですが、町にとっても地域生活を守るかけがえのない財産であり、皆伐後の植栽は、環境保護の意味からも大切であると思います。植栽には、植え付ける苗木と、国、道、町による植栽事業補助金、そして植栽作業を請け負う人手が揃って植栽がなされていると思うのですが、平成25年10月、季節外れの大雪被害によって、一作年度より植栽希望の面積が増加していると思われます。そこで、平成25年度から5年間の植栽希望の面積、植栽実施面積の推移と植栽待機面積が増加している場合、その対策を伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
町長になりまして、サンデー議会がちょうど10回目になります。その前は、ナイター議会ということで夜やっていたのですが、サンデー議会になりまして10回目ということになりまして、議員も最初の一般質問をお受けさせていただきたいと、このように思います。最初に、民有林伐採後における植栽希望面積と実施面積の推移ということでありますが、平成23年度から平成27年度までの過去5年間における植栽希望面積等の推移について申し上げたいと、このように思います。植栽希望面積、希望する面積でありますが、平成27年度では240ヘクタール程ありました。平成23年度末で130ヘクタールでありましたので、比較しますと110ヘクター46ル増えているというような状況であります。また一方、植栽実施面積でありますけれども、260ヘクタールで毎年50ヘクタール強ぐらいでありますが、造林しているという状況であります。この他に、ねずみの被害だとか、あるいは雪害などで被害地造林として、この5年間で128ヘクタール造林をしております。植栽待機面積でありますが、平成27年度で198ヘクタールを数えておりまして、平成27年度の72ヘクタールと比較しますと、125ヘクタール増加している、植栽を待機しているという面積が125ヘクタール増加しているというような状況でありました。そこで、議員の方から、平成25年10月の雪害による植栽希望面積が増加しているのではないかというようなご意見でありますが、被害地造林につきましては、優先的に実施しているわけでありますが、平成26年、27年の2年間で19ヘクタール植林を終えているというふうに聞いております。植林希望面積の増加要因というのは、今申し上げました、雪害などの被害による伐採の影響もございますけれども、大きな要因としては、人工林の多くが伐期を迎えているということがあると思います。町内の民有林の伐採面積でありますが、平成25年度の227ヘクタールを最大値として、この5年間で735ヘクタールということになっております。伐採の面積であります。以上のデータにつきましては、新生紀森林組合の方から資料提供いただいているわけでありますが、そこでこれらに対する対応でありますけれども、植林を進めるにあたっては、苗木、それから補助金の問題、加えて人手の問題、この3つの要件が必要であるというふうに思っております。どれか一つ欠けても進まないということは、ご承知のとおりであります。全道的にこの苗木不足ということがずっと言われてきたわけでありますけれども、最近はこの苗木不足ということが解消されつつあるというふうに聞いております。次に、2つ目の補助金の関係でありますけれども、平成28年度、新年度でありますけれども、国の森林整備事業の予算につきましては、前年対比、27年度に対比しまして100%の1,255億円ということになっておりまして、補助金がこれまで以上に多く配分されるということは、なかなか難しいんじゃないかなという状況だというふうに申し上げていいかと思います。それから、3点目の要件であります、人手の問題でありますけれども、林業界、それから林業労働者の高齢化、加えまして担い手の不足という大きな課題を抱えているわけであります。この課題を解決するために、本年度、置戸地区林協傘下の事業所、それから森林組合も加わっていただきまして、林業労働者の担い手対策となるような制度創設を考えたいということを申し上げておきました。なかなか協議が進まないというのは前段いろいろ申し上げてきましたけれども、当然といえば当然のことだと思います。しかし、何とか新しい制度を町の独自の制度としてつくっていきたいなというふうに思っておりまして、この協議についても最終段階を迎えているのかなというふうに思いますけれども、何とか28年度、新年度ではこの制度の創設に向けて協議を進めていきたいと、このように思っております。北海道内における状況でありますけれども、伐採跡地面積は11,800ヘクタール程あるようであります。全国の伐採跡地の約8割が11,800ヘクタールでありますが、8割が北海道に集中しているという状況であります。この植林待機面積の増加ということは、今申し上げましたように本町だけの問題ではありませんでして、北海道を初めとして関係団体とも連携しながら植林の待機面積を少しでも解消していくべき努力を今後とも尽くしていきたいと、このように思っております。また、47林業基幹産業としている本町でありますので、この森林の重要性、また町にとっても大きな財産でありますので、加えまして森林が持つ広域性というものを十分認識しながら植林について今後とも支援していきたいと、そのように考えております。
質問 1番 前田篤
答弁ありがとうございます。まず、私の方から申し上げました3つの懸念のうち、苗木の不足というのは、近年問題になっているということは町長触れていただきました。私も仕事の関係でそういう話も聞いておりましたし、調べてみますと一番近いところでは、訓子府北栄にからまつ採種園があります。それから、有名なところでは旭川市雨紛に大規模なものがあるというふうに聞いております。私も不勉強で分かりませんが、勝山に新たな採種園が平成26年度より準備がなされているということも聞いたりしました。その辺私も大変期待しているところであります。それから、2つ目の予算のことでありますけれども、国の予算と道の予算がありまして、町の予算と3つが揃って初めて植え付けられるものでありまして、町の民有林に対する予算が、昨年予算1,452万円。平成28年度予算も同額の1,452万円という金額だというふうに確認をしてまいりました。町長は、北海道造林協会の副会長もなされていらっしゃいます。置戸のような今回の特殊な季節外れの雪害による事故的な要素のある突発的な事態に関しては、何とかそういうところの回復といいますか、新たな造林の重きを置く部分の、置戸に重きを置いて植え付けられるような何か仕組みでもできないものかなというふうに考えているところであります。最後の、森林作業の担い手の話でありますけれども、ぜひともその辺も大変人手不足というふうに聞いておりますので、森林作業担い手の事業を創設するにあたりまして我々も期待していきたいところだというふうに思います。町内外において天然更新の名目で植栽されていない林地が増えております。その中で、美幌町では、ある一定の条件のもと、森林所有者の負担がゼロの事業が組まれたりしております。また、手元にございますけども、北見市では、これもある一定の条件のもと、所有者の自己負担のない植栽事業があったりしております。一つの方法かと思いますし、この辺について町長どのようにお考えか意見を伺いたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
今の状況というのは、議員も私も共通の認識があるというふうに思います。そこで、美幌町、北見市における負担ゼロというような照会もありました。詳しい中身は私も分かりませんけども、確かにピンポイント的に政策というのを捕らえていけば、もちろん民有林の所有者の人にすれば、負担が限りなくゼロに近いことにこしたことないわけです。ただ置戸のように、町有林含めましてかなりの面積を植林含めてですけれども、間伐、あるいはそうしたことも含めてでありますけども、やはり総合的な林業政策というかこれを見ないと、なかなか負担ゼロというようなことについては、積極的に申し上げるというふうにはちょっと言い切れないというふうに思っております。ただ一例として、議員もご承知のことと思いますのでお話する必要性はないのかもしれませんけれども、例えば、民有林の振興事業、国の制度としては、未来につなぐ森づくり推進事業ということになりますけれども、森林組合との関係といいましょうか、森林組合の方に委託するというような条件も一定程度ありますけれども、そういう条件をクリアした時には、最終的には個人の負担というのは、6%48ということになっています。国や北海道の補助金がありますのと、町の方でも10%上乗せして出しています。町が10%出しているので北海道の方としては、それを一つの条件にして、さらに北海道として16%上乗せしているというような内容のものが事業にはあります。結果としては、所有者の人たちは6%の負担です。6%の負担が森林所有者としてどういうふうに見るかだと思います。私は山持っていませんから、6%の負担で一定程度の山を持てるんだとすれば、これはこれとして理解をしていただけないものかなというふうにも思います。しかし、先程申し上げましたように、公共財としても非常に大きな意味合いがあるんだと。それから、森林の持っている重要な役割というようなものを考えていった時に、この役割の大きさというのは一方ではあるんだけど、もう一方ではなかなかそれが財産として評価されないというのか、お父さんの代から息子さんの代にバトンタッチする時に、なかなか喜んで受け取ってもらえないというのも現実の問題としてあると。これは非常に悩ましい問題だと思います。しかし、先程申し上げましたように、3つの要件というものがきちっと確立していくということが重要なんだろうというふうに思います。3つのうち、どれも重要なことでありますけれども、この担い手という部分については、これ未来永劫続いていく課題でもありますので、先程も申し上げましたように、何とか国の制度と合わせ技みたいなことになりますけども、町の独自の制度として作り上げていきたいなと。それが置戸の結果としては、置戸の林業の振興発展に繋がっていくんじゃないかなと、そんなふうに思っています。美幌だとか北見でのそうした問題についても、なお少し見せていただいて検討を加えたいと思っています。
質問 1番 前田篤
美幌町と北見市を例にとりまして、費用のかからない植栽事業の話をさせていただきましたが、他の町、具体的にということはあれですけれども、3%ぐらいの費用で条件なしに植え付けられるのは、かなりの町があるのかなというふうに思います。町長おっしゃるとおり、本人の財産であるのだから6%ぐらいの自己負担で植えられることもそれでもいいのではないかという考えも確かにあろうかと思いますけども、やはり未植栽の天然更新林が段々増えていく中で、他の町の動きがそういう形になっているのかなということを鑑みますと、これも一つの考え方なのかなと思います。待機面積が125ヘクタールという話が先程ございまして、1年間の植え付けられていかれている平均面積が50ヘクタール強ということに今なっている現状では、丸2年植えても届かない、また新たな面積が皆伐されるということになるものですから、ぜひともその辺何とかもう少し面積が増える、予算でいえば、もう少し1,452万円から予算が積み上がって面積が増えられるような努力をぜひとも期待したいというふうに思います。