置戸町議会 平成25年第8回定例会 2013年12月12日
開町100周年記念歴史資料館、これは私が仮の名前と言いますか、仮称でつけた名前ですけれども、これの建設について
2013年12月12日、置戸町議会の一般質問で、佐藤勇治議員が「開町100周年記念歴史資料館、これは私が仮の名前と言いますか、仮称でつけた名前ですけれども、これの建設について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤勇治 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 佐藤勇治
次に2点目の質問に移らせていただきます。開町100周年記念歴史資料館、これは私が仮の名前と言いますか、仮称でつけた名前ですけれども、これの建設について町長の考え方を伺いたいと思います。ご承知のように平成27年には旧野付牛村から本町が分村いたしまして100周年を迎える歴史の節目の年となります。100周年を迎えるにあたり、町では町内の各界あるいは各層から人選し、本年9月には企画委員会を立ち上げ、3部会での事業仕分けと事業計画の準備に入り、明年度は実行委員会に衣替えし、これら事業の実施作業に入ると承知いたしております。さて、この100周年という歴史の重みとその意義を考えますと、今我々に課せられたその責務は何か。そしてこの100年の歴史に何を学び何を次世代に継承するのかというこれらの問いを問う良い機会でもあると私は認識いたします。そこで私は100周年を迎えるにあたり、今日の置戸を切り開いた先人の苦労と、この広大な原始林を1本1本切り開いた開拓の歩みの史実を未来永劫後世に残し、新たな世紀のスタートの糧として、全く私の仮称ではございますけれども100年記念歴史資料館の建設に着手すべきであると思います。本町は明治の末期に鉄道の開通とともに良質な木材の生産地として森林林業とともに発展し、また戦後におきましても日本の復興に伴う木材供給地としてその役割を果たして来ました。そして昭和29年には洞爺丸台風では膨大な森林の被害による風倒木の処理など、様々な歴史の変遷を経て今日にいたっております。まさに森林林業の盛衰とともに町の形成が図られてきました。また学術的に見れば道内4大宝庫の一つとして黒曜石が多数算出され、旧石器時代の石器や土器などが多数出土し、現在でも先住民の遺跡発掘調査が行われております。さらには春日の風穴周辺では氷河期からの生き残り小動物ナキウサギが国内では初めて発見され、学術的にも希少価値が高い生息地として北海道学術自然保護地区に指定されております。このように様々な史跡や資料など、他の町に類を見ない本町の歴史資料の数々や開拓、開墾に用いた生活道具などが郷土資料館には多数今展示保存されております。現在の郷土資料館は昭和33年に中央公民館として建設され、その後現在の中央公民館の新築により昭和63年におよそ改修費1,500万から1,600万円を費やし、今日の郷土資料館に至っております。築後55年の経過により建物は相当の劣化と老化が進み、貴重な資料を保存するための防火対策も危惧されているところと承知いたしております。開町100周年のキャッチフレーズは20件の応募の中から、「讃えよう先人、伝えよう歴史、繋ごう未来へ」に決まったようであります。まさに100年記念歴史資料館はこの言葉の象徴ではないでしょうか。来たるべき開町100周年を契機に、町民とともに歴史の重みを共有し、建設の合意形成に向けてゴーサインを出してはいかがでしょうか、町長の考えを伺います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
開町100周年を記念した歴史資料館の建設についてというご質問でありますが、議員の紹介ございましたけれども開町100周年記念事業のキャッチフレーズ、「讃えよう先人、伝えよう歴史、繋ごう未来へ」にありますとおり、置戸町100年の歴史を後世に伝えるということは今を生きる私たちの大切な責務でありますし、今後においてもしっかりと継承していかなければならないというふうに思います。後世に伝えるべく貴重な歴史資料をはじめとして、町史あるいは議会史などの書籍資料、あるいは行政文書、古くは開町50周年を記念して制作をいたしました映画「置戸の50年」をはじめ、それ以前のこの映像資料、また郷土資料館に保存されている多くの自然あるいは歴史、産業、生活民族など多種多様な資料があります。とりわけ町の発展を支えて来た林業、それらに大きく貢献をしてきました森林鉄道、そうした資料もございます。また、開拓の苦労が刻まれております農業資料、さらには旧石器時代を代表する黒曜石の埋蔵文化財、あるいは遺跡群の歴史遺産。これらとても非常に貴重であり、また重要な町民の財産でもあるというふうに認識をしているところであります。また、オケクラフトの生みの親である秋岡芳夫氏より寄贈されました秋岡コレクション。置戸町のみならず全国的にも貴重な生活資料であります。これらの貴重な歴史資料というものを大切に保存し、そして後世に伝え、さらに活用して行くということが求められているわけであります。ご存知のとおり現在の郷土資料館は昭和33年に建築の中央公民館を再活用したものでありまして、建築から55年が経過をしております。貴重な歴史資料を劣化させずに保存するためには、現在の郷土資料館は施設の要件としては十分ではありません。何らかの対策が必要でありますし、ご提案の100周年記念歴史資料館の建設という表現がございましたけれども、まあ設置という抑えもいただければなというようなふうに思います。そうした意味ではこの解決策の一つということも考えられるというふうに思います。まあ、しかしながらご承知のように社会教育施設の大規模改修あるいは新築要望もありまして、さらに町全体の施設整備計画も含めますと、優先度あるいは財源対策という課題も抱えているわけであります。したがいまして、100周年記念歴史資料館と言いますか、今申し上げましたように郷土資料をしっかりと守るこの資料館が必要であるというふうに判断しているところでありますが、既存の建物を改修する方法で考えてはどうかというふうにも思います。具体的には第5次の総合計画の後期計画に入ってきますが、第10次の社会教育計画の策定の中で慎重に検討していきたいと、このように考えております。率直に申し上げまして、資料を後世に伝えて行くという重要なことの認識は議員と同様でありますし、しかし、新しく資料館を建てるという部分については極めて慎重にならざるを得ないというふうに思います。適当な施設をリニューアルすることによって、今の資料館が新しく次の世代にその意味合いを伝えて行く施設として考えていきたいと、このように思います。もちろんそうした適当なリニューアルする施設があるかどうかということも含めて検討していきたいと、このように思います。
質問 9番 佐藤勇治
この資料館の建設というのはいろんな紆余曲折と言いますか、いろいろ議会でも議論になってきているということも承知しております。そして、今新しいものの建築に盛り上がっているというそういう情勢でもないかと思います。したがいまして、私の質問も多少は唐突感があったのかなと、そういう思いもありますけれども、ただ、この100年というのは1世紀というか、この時期に私の思いとしては、今やらないでいつやるのか。今がタイムリーではないのかと、そういう思いで質問をさせていただきました。もちろん公共施設をいろいろ活用したり、なんて言うんでしょうか、いろんな面で知恵を出しながら、そういった思いでこれからのこういった資料を守って行くんだということは十分私も認識しております。しかし、今回質問に立たせていただきましたので、せっかくの機会ですので、私の考えというか、思いも若干町長の方にぶつけてみたいと思います。当然建設と言いましたけれども、その来年とか再来年すぐ槌音たかく着工すれと、そういう思いでは私はございません。しかし、この機会にやっぱり十分な住民の合意、あるいは用意周到な準備、あるいはそういったものに対する調査というものが必要であるということも私は十分認識いたします。そして拙速にやる必要はないと思っております。また、もし建設するとなれば、置戸の歴史に造詣の深い方が沢山いらっしゃいます。郷土史研究会なども当然連携していかなければならないと思っています。さらに、私は町内だけでなくて町外にも目を向けるべきだと思っています。というのは、置戸には東京置戸会や札幌置戸会など、置戸を心のふるさととしている人が多数全国におられるわけですね。ですから、これらの人たちの中には何らかの形でふるさとに貢献したいという、そういった思いのある方もいらっしゃると思います。そんな中で、これらの人に呼びかけ、ふるさと納税、これは寄付金制度なんですけれども、国は良い制度をつくってくれたんですけれども、税制上の優遇措置なんですけれども、これらふるさとに都会にいる方がふるさとの町や村、市でもいいんですけれども納税した場合、寄付をした場合、その税の控除を受けられるというそういう優遇措置でございます。こういったものを活用して広く一部財源ということになろうかと思いますけれども、そういったものを充ててはどうかと。あるいは、このことによってこういった都会に出ている方がふるさと置戸、そしてそういったものの絆のシンボルとして、このいわゆる資料館がいつでも都会から帰ってきたり、都会とは限りませんけれども、地方から来た時に置戸をまた懐かしむというか、この資料を見て昔を、ふるさと置戸の心をまた癒す、そういった建物として、このふるさと納税制度として検討してはいかがかなという想い出提案させていただきました。それから今ちょっと町長の方から秋岡資料というお話もありました。僕はここまで踏み込むというのはどうかとは思いますけれども、まあ場所的にはどま工房と隣接し、秋岡資料との連携を図り、あの地域に集中もしくは集積して、一つのエリアとして社会教育施設が公民館から情報センター、そしてクラフトセンター、そしてどま工房といろいろあるわけですけれども、あの一帯は昔は貯木場と言ってまして、置戸の木材をあの場所で積まれたとこなんですけれども、そういった場所的にもそういうことも過去を偲ぶ一つの場所になるんではないかという、そういう思いがございます。まあとかく箱もの行政とか、あるいは維持管理に対する危惧などいろいろこういうことに対する意見はあると思いますが、私の思いとしては、この機会を逃せば現実は相当遠くなるんではないかと思います。そんなことで、いずれにしろ町民の合意形成というのがいちばん大事だと思いますので、先程申しましたように拙速に別に進める必要はないと思いますけれども、やはり2世紀に向かってこういう一つの町の歴史を振り返る資料館と言いますか、記念館と言いますか、そういったものをですね、今後に向かって設置という言葉もありましたし、ありますし、建設という言葉もありますし、いろいろ言葉の使い方もあると思うんですけれども、私は先程申したとおり、どま工房周辺で隣接したところにそれらの資料と秋岡資料との連携を図りながら、ああいったところに建てるのがベストではないかと思いますので、この考え方について町長の考えと言いますか、もしあれば聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
いろいろとご提案いただきました、ありがとうございます。拙速に進めるなというのはそのとおりだと思います。私も拙速に進めるつもりはありません。ただ、こういうものというのはタイミングがあると思います。今議員から言われましたけれども、やはり100周年を迎えて、まさにこれから2世紀を歩む第一歩が2年後にあると、これはやっぱり大きなタイミングの一つだと言うふうに思います。と同時に議員からもお話がありましたけれども、現在のクラフトセンターを中心としているこのエリア。議員の皆さん方のご理解もいただいて工芸のエリアというか、そういうことであの土地については残させていただきました。したがいまして、これからふるさと銀河線の跡地活用のことも含めてでありますけれども、あそこのエリアについてのこれからの展開というものを十分考えながらインフラ整備をしていかなければならないというふうに思っております。その中心になるのはやはりどま工房の活用であり、そして森林工芸館、このクラフトセンターの建物と言いましょうか、施設そのものも考えなければならないというふうに思っております。そうした中で、現在のクラフトセンターをリニューアルをして郷土資料館をそちらに持って行くということも検討材料の一つになるであろうというふうに思っております。もちろん現在の施設がそれで規模として十分なのかどうかということももちろん重要なことでありますけれども、もっと重要なのは人をそこにきちっとして配置しなければならないという、そういうことも含めて考えなければならないというふうに思います。いろんな施設もそうでありますけれども、建物だけあってそこで完結ということではないというふうに思います。そこにやはり学芸員と言われるような人たち、またそれに類する人たちがそこにいなければなりませんし、郷土資料館だからといって資料の貯蔵と言いましょうか、収蔵庫だけでそれでいいというものではないというふうに思います。やはりいろんな人達が来ていただいて、議員から東京あるいは札幌のふるさと会の人たちをはじめとして、置戸から町外に行かれた方々がこのふるさとに帰ってきても、その場所に、その施設に覗いてみたいという思いがなければならないというふうに思います。その時にきちっとしたその資料の説明などをしていただけるような、そうした体制も含めて考えていかなければならないというふうに思います。まあ、施設の整備にあたってふるさと納税のお話もございました。多くの人たちの理解と協力を求めて行くということも重要なことだろうというふうに思っているわけであります。いずれにいたしましても、冒頭申し上げましたように、今の郷土資料館が昭和33年に建設された中央公民館でありますから、それからもう55年も経ちました。現在の資料館、郷土史研究会の人たちが中心になって運営していただいておりますけれども、やはり施設的にもまたそれを案内する人的な対応という部分も率直に申し上げて不十分だというふうに思っておりますので、そうしたことを併せて考えていかなければならないだろうなと、このように思っております。2年後の平成27年に今議員から提案があった、これが形としてきちっと設置をされるというのはちょっとむずかしいかなというふうには思いますけれども、方向性だけはきちっとしたいなと言うふうに思っております。いろんな意味でやはりタイミングというのは当然あるわけでありまして、あそこのエリア全体のインフラ整備と併せて先程来申し上げている重要な資料を後世に伝承して行くという観点からも前向きに議論し、検討したいなと、このように思います。
質問 9番 佐藤勇治
まあ今まで町長から回答があった通り、いろんなことの課題があって、論点整理も必要だということと、当然お金の問題とか人の配置とか、その運営をどうするかとか、いろいろ数々の課題が今町長の方から申されました。まさにその通りだと思います。そして27年は一つの100年を迎える年ではありますけれども、私も先程申した通り、この27年にこだわる必要はないと思います。やっぱり周到な調査だとか、準備だとか、あるいは先進地に行って視察するとか、いわゆる後はですね、そういったなんて言いますか、知識、経験がある方のいろんなアドバイスを受けながらですね、置戸らしい、置戸の歴史に合う、そういったものが出来ればいいなと思います。そんなことを期待申し上げて私の質問は終わりたいと思います。