みんなの議会

置戸町議会 平成25年第7回定例会 2013年9月20日

置戸町におけるジャガイモシストセンチュウの今後の対策について

2013年9月20日、置戸町議会の一般質問で、髙谷勲議員が「置戸町におけるジャガイモシストセンチュウの今後の対策について」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
髙谷勲 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 髙谷勲

通告にしたいがいまして町長にお聞きします。置戸町におけるジャガイモシストセンチュウの今後の対策についてお聞きをいたします。置戸町のシストセンチュウの発生は一昨年の7月25日の町内の植物検診において発生が確認されました。私共馬鈴薯耕作者にとっては余りの突然のことに愕然とした思いがありました。特に発生の地域には種いもの耕作者が多く、今後の種いもの生産にも大きく影響するような大事件でありましたが、直ちにまん延防止のための対策として防風ネットの設置や隣接する種イモ農家の土壌の入れ替えを実施いたしました。また、植物防疫法の植物検診、土壌検診を実施し、他の土壌でのまん延は確認されませんでした。また、発生圃場からの土壌流失防止の対策として、道道から発生農家までの取り付け道路のかさ上げや火山灰による集積場の設置、洗浄機の設置を、町の支援をいただいて対策をいたしました。これらの対策が功を奏し、その後の発生は現在ありません。先日置戸タイムスにシストセンチュウについての記事がございましたが、新たな発生の圃場がなく、まん延防止対策の効果が上がっているというふうにありました。偽りとは申しません、誤りとは申しませんが、抵抗性品種の効果で密度の低下というふうにありましたが、実際にはそう大きな効果が見られておりませんし、前年対比では逆に密度が増えている場所もございました。これらの結果からしても、まん延は防がれているものの、密度を下げる効果は思う程上がっていないのが現状であります。特に抵抗性品種として「さやか」が播種されたわけでありますが、本来「さやか」というのはセンチュウの密度の低い場所には効果がありますが、高密度の場所にあっては、また逆の効果がある場合があるということでありますので、今回の発生農家は所有の農地のすべてが自宅の周辺にあり、すべての作業が道道に出なくても作業ができる条件にあります。土壌が外に出ることがないため、まん延が防がれているものと思われます。発生から2年が経過をしており、他の発生の状況がないことから、時が経つとともに周辺の農業者の意識も低下をしつつあるというふうに思います。しかし、発生圃場の密度は決して好転しているわけではありませんし、環境で守られているわけでありまして、事態は好転しておりません。さらに発生農家が離農しておりまして、農協が組織しております対策協議会ではなかなか深く関われない状況にあります。行政が主体の対策本部と協議会が連携をとっての対策が十分とれない状況にあります。そこで町長にお聞きをいたしますが、今後どのような対策でまん延を防いでいくのか、また発生圃場の密度を下げていくのか、新たな対策が仮にあるとすればお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

置戸町におけるジャガイモシストセンチュウの今後の対策について、特に新たな対策があるのかというようなご質問かと思います。議員が詳しいだけに、新しい対策があるとすればアドバイスしていただければありがたいなあと、率直に言って思います。今、平成23年7月25日に発生したわけでありますが、行政としては最大限この対策に意を用いて来たという思いであります。もちろん、関係機関であります農協や北海道、それから網走の総合振興局、関係機関のいろんなご指導ご協力をいただいて、このジャガイモシストセンチュウの植物検診において、特にいろいろな対策を講じて来たというふうに思います。率直に申し上げて、結論的に言えば、もちろん発生した農家にとっても不幸でありましたし、原因がいか程にあるのか、どこにあるのかという、これも非常に難しいというふうに思います。そうした中での対策でありまして、これは率直に言って一つの地域の中で完結できるというものではないというふうに思います。そうした意味ではオール北海道として、このジャガイモシストセンチュウに対する対応と言いましょうか、対策というものを考えなければいけないんじゃないかというふうに思います。そうなりますと、行政体としては北海道を中心として、全道のすべての市町村が農協団体と一緒になってこうした問題について対策を講じていかなければ、真の対策を講じたということには私はならないだろうというふうに思っています。しかし、そうは言っても全道的な対策を、あるいは組織を立ち上げるにはまだまだ時間がかかるというふうに思います。当面のことと言えば、当然ながら管内の、しかもこの置戸の地域における対策をどうするのかということになってくるんだろうと、このように思います。管内紐解いてもこのジャガイモシストセンチュウの問題について言えば、いろんな町で発生してきております。ですから、それぞれの馬鈴薯を作っている市や町村からすると、対岸の火事だなんて言っていられないという大きな課題だというふうに思います。そこで議員の方から抵抗性品種の「さやか」の問題についてもお話がありました。高密度のところではいかがなものかというお話もいただきました。そうしたことを考えますと、冒頭申し上げたような広範囲な、また高いレベルでこの対策を議論する必要性があるだろうというふうに思います。発生圃場について、もう農業者でないというようなこともありますので、周辺のと言いましょうか、タマネギの耕作者の方、また種子馬鈴薯を作っている人たち、この人たちが発生した農家に対して直接的にものを申すということがなかなか難しいという状況にもなっているわけであります。そのことは私としても十分承知をしております。JAきたみらい農協の人たちもそのことは十分承知していると思います。そうした中で、これから真に、現在は一定程度の、一定程度のと言いましょうか、最大の努力はして来たつもりでもありますし、その効果は功を奏しているというふうに今思っておりますけれども、それが広がらないという保障はどこにもないわけでありまして、そうした意味では冒頭申し上げた関係機関、あるいはもちろん生産者の方々もそうでありますけれども、一緒になって対策をこれからも考えていきたいなと、そういうふうに考えております。

質問 3番 髙谷勲

町長の方から答弁をいただきましたけれども、新たな対策という部分ではなかなかこれだという、そういう対策が見いだせない状況にあるんだなというふうに承知をしておりまして、実は私が平成19年に議員になって9月に最初の一般質問をしたときの内容がシストセンチュウに関わる、そういう問題で、置戸町に対する侵入防止対策と、そんなことで質問をしたような記憶がございます。と言うのは、その時、平成19年の7月に隣町の訓子府町で植物検診の結果、ジャガイモシストセンチュウの発生を見たわけでありまして、それから訓子府においては5カ所でそのシストセンチュウが発見をされております。訓子府町としても非常に大きな問題でありますし、それらに対する対策としては、やはり他の圃場にそういうものが侵入しないようにするということで、例えば収穫期のコンバインでありますとか、そういったものの徹底した洗浄、それからビートの輸送なんかも含めて、そういう対策をとっていますし、また、抵抗性の品種としてスノーマーチを訓子府町においては栽培をしております。それらの抑制効果というのは十分に今現れて、これら5カ所からはほとんどその検出をされない程度まで密度が下がっているというふうに聞いておりまして、やはり、そういう徹底的な対策に対する組合の意識であるとか、周辺の意識が、やはり大事なのだなという部分では、その辺について置戸町としてやはり取り組んでいかなければならないのかなというふうに思っております。本年、いわゆる発生の、今現状組合を脱退しておりますから農家と言っていいのかどうかわかりませんけれども、日頃の管理状況を見ていると果たしてそういう危機的な意識があるのかどうかという部分については非常に疑問なところもあるわけでありまして、なかなか農協も組合を離れておりますから、直接いろんな部分で関わって話をする部分についても足りない部分がかなりあるんでないかなというふうに思います。したがいまして、十分な対策が今取れない状況の中で、密度が高いまま、その状況の中にいるという部分が非常に大きな問題で、やはり一度密度を下げた状況の中で封じ込めた中で、その後維持していくような対策をきちっと考えていかなければならないというふうに思っております。現状、作物が植えられない、そういう状況の中で、例えば発生する農家の経済状況なんかも実は考えていかないと、十分な対策を講じられないという思いもあります。この間ちょっと、他の件で勝山のハウスの処分の関係の時に、行政が農地を持つことができないという、そういう決まりもありますから、やはり周辺の農家の人たちとある程度一つ覚悟を決めて、あの土地をその周辺の農家がきちんと管理できるような体制、そういうもの1回考えてみてはどうかなと、そんな思いがありますので、もう一度町長からお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

お互い、このシストセンチュウに対する対応の難しさといいましょうか、私もそれなりに理解をしているつもりでありますので、非常に苦慮しているというのが現実であります。もちろん、このセンチュウの密度低減だとか封じ込めということについて、先程も申し上げましたけれども、一定程度の成果は上がっているというふうに思います。しかし、当然ながら飛散防止だとか拡散防止対策ということは当然ながら必要なわけでありまして、そのための作付にかかる費用の問題だとか、あるいは作業機械の確保の問題だとかということで、非常に課題もたくさんあるわけであります。しかし、それが広がることによっての大きなマイナス要因ということを考えますと、やはり、より角度の高い、今申し上げた飛散防止だとか拡散防止、そうしたことが広がらないための大きな対策と言いましょうか、ということについては当然のことだというふうに思います。それが今やらなければならないのかという思いも率直に言ってあります。ですから、発生したこの圃場について、周辺の人たちはもちろんそうでありますけれども、この馬鈴薯の生産農家の関係者と言いましょうか、その人たちも注意深くと言いましょうか、注視して行政と一緒になって、また先程来申し上げているような普及センターもそうでありますけれども、こうした人たちも含めてのことでありますけれども、きちんと検証していく、そのことが今当面やることかなというふうに思います。それからハウスのことについては今2棟のうち1棟についてはビートの育苗をしたいというところにお貸しをしたいというふうに思っております。ただ、もう1棟については具体的なものは今出ておりませんけれども、今年から来年にかけてということになりましょうか、ビートの育苗の動きと言いましょうか、こうしたこともあるのかなというふうに思います。全道的にはビートの作付が非常に落ちてきているということ、それからTPPの問題でこうした問題についてどういうふうになっていくのか、そうしたことも多分に影響してきますけれども、もう少しそうしたことを含めて状況をみたらどうかなと、今はそのように思っております。

質問 3番 髙谷勲

勝山のハウスの話は、要するにあの地域をもとに復元するとすれば農地として復元ということで、行政が農地を持つことは好ましくないと、そういうことなものですから、いわゆる発生圃場の取り扱いについて今ある発生農家から切り離すというのは表現としてちょっと違うのかも知れませんけれども、我々が直接しっかり管理できるような体制にするためには、今作付もされておりませんし、経済的にはあの農地を持っていることで、あの農家が生計を立てているという意味ではないわけですから、そこをなんとか考えたらどうかなと。そのためには周辺の農家の人たちもある程度覚悟を決めなければならないのかなと、そういう思いがあります。切り離すというのはちょっと違うかも知れませんけれども、そういう対策も一つの方法として、十分に密度を下げた中での封じ込め対策を考えていきたいと、そんな思いがありましたのでその話をさせていただきました。そもそもセンチュウそのものは自ら動いても一生のうちに1メートルも動けないという状況の中で、発生の要因というのは人であったり動物であったり、あるいは気象的な条件であったりと、そういうことが発生の要件だと思いますので、その辺もしっかり封ずる対策が必要なんだろうと思っております。火山灰の集積場であったり、洗浄機であったり、そういうことの対策ももちろんそうなんですが、やはり出入りできないようなきちんとした対策がやはりひとつ必要なんだなという思いがありますので、私も新たな方策というのはなかなか思いつきませんけれども、敢えて思うとすれば、発生の農家からその農地というか、その部分を切り離すというのはちょっと表現としては好ましくないかも知れませんけれども、そういうことをひとつ考えて管理をするような、そんな方法が必要なのかなと、そんな思いでありまして、もう一度町長のお考えを聞きたいなと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

農業者でないという状況の中でのことでありますから、なかなかもう農業者じゃないから農協サイドからはなんと言ったらいいんでしょうか、もの申せないと。ある種八方ふさがりの状態だという思いからの今の話だと思います。しかし、先程もちょっと触れましたけれども、原因が特定されないというところの難しさがいちばんあると思います。それだけに今農業者でないといっても、一人の町民の方でありますから、なかなか行政としても原因が特定されない、はっきりしない中での、発生源そのものがこの場所だということははっきりしていますから、そういう意味での指摘と言いましょうか、お話は出来るとは思うんですが、やはりなかなか非常に難しいと、シビアな問題だと言うか、デリケートな問題だというふうに思います。ただ、多くの耕作者の人たちが大きな悩みを抱えているということだけは十分承知をしておりますので、耕作者の人たちの協議会なり対策の組織も作っておりますので、対策本部も作っておりますので、2年前だからといって決して私どもも忘れているわけではありませんので、対策本部の会議をできるだけ早い時期に設けて、またこれからの対応策について皆さん方のご意見をいただきながら、行政としても責任ある対応と言いましょうか、果たしていきたいと、このように思います。

質問 3番 髙谷勲

その密度を下げた中で管理できる体制づくりというところがいちばんの目標というか、そういうことなんですが、今申し上げられましたように、対策本部それから対策協議会、それから防除対策の専門部会というのもありまして、これらが連携を取りながら十分に対策を打っていただきたいなという思いであります。議会の中の常任委員会の中の所管事務調査の中でも、産業振興課の部分からもうシストはいいだろうというような意見も出ておりますけれども、事態は好転していないわけでありまして、やはりそこをしっかり皆さんが意識していただいて、やはりこれで安心だというところまではなかなかいきませんけれども、そういう対策を講じられるような、そういうことを切に願っておりますので、今後に期待をしたいなというふうに思います。以上で終わります。

出典:置戸町議会 平成25年第7回定例会 2013年9月20日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる