置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日
建物の流動化対策について
2013年3月17日、置戸町議会の一般質問で、石井伸二議員が「建物の流動化対策について」質問し、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 石井伸二 議員
- 答弁者
- 町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 石井伸二
それでは通告にしたがいまして町長に民間の土地、建物の流動化対策についてお伺いをいたします。本町において超高齢化社会を迎えるにあたり、25年度町政執行針にもある農地の流動化の心配と同様に、町内市街地を中心とした土地、建物の流動化についても心配をしているところでございます。農地で言うならば、先程髙谷議員のお話にもあったように耕作放棄地の増大であり、市街地で言うならば管理もされない空き家、空き地、廃屋の増大というようなことになろうかというふうに思います。老後の生活を考えたとき、固定資産、いわゆる土地や建物があるがゆえに納税の問題やホームなどに入り新しい生活になかなか移りにくいという状況にあるのかというふうに思います。資産の個人売買や民間の不動産を通してすぐにお金に変えることができるならばこういった問題はないのかというふうに思いますが、町の住宅改修補助の支援などがあったとしても、今住んでいる家でいつまで生活していけるのか。子供がいてもまちを既に出ていって家には帰ってこない。住む可能性がない。ゆくゆく管理もままならない状況であるならば町に寄付をしてうまく利活用をしてもらおうと考えている人のお話を聞いたこともございます。高齢化に伴い、いろいろと考えさせられる状況下にある人が増えているというふうに思います。農地であるならば農業委員会など行政での調整がありますが、民間の土地、建物についてはこういったことはございません。一部都市部では確か都市公団か何かの公団だったと思いますが、居住権を残して高齢者世帯の住宅土地を買い取り、後々に公住化をしたり、宅地化また分譲するといった一つの流動化対策をとっているのをテレビで見たことがございますが、こういったことは本町では大変厳しいことだというふうに思います。しかしながら、非常に言葉尻は悪いのですが、最終処分と申しますか、例えば税の土地や建物による物納、またはこの際寄付をしてしまおうと、こういったような際にはどのような手続きや条件等があるのかはよく分かりませんが、資産価値などをどのように判断されるのかということも分かりませんが、新年度宅地標準値鑑定評価もございます。今後高齢者世帯、独居世帯で今住んでいる家にずっと住み続ける上で大きな課題があるのではないかというふうに思います。また、空き地、空き家対策にもなるというふうに思うわけですが、町での住宅、土地の買い取り、また住んでいながら寄付要件等を示した中で高齢者の住居対策また管理されない空き地、空き家対策として土地、建物の流動化対策を置戸町としてやっていく考えはないかをお伺いするものであります。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
民間の土地、建物の流動化対策についてということでありますが、民間の土地、建物などの不動産の流動化については最近地方都市の特に中心街の空洞化ということが問題になったりしまして、空き店舗の再生だとか、あるいは商業施設また住居等の整備などを含めてでありますけれども、中心市街区域の再生を図るためにいろいろな試みが行われているというふうに思います。大きい都市になればなるほど課題も大きいですし、またやらなければならないこともたくさんあるんだろうなというふうに思います。しかし、逆に言えば大きいがゆえにやれるというところもあると思います。小さいところだからなかなか手をかけられないという悩みがあるというのもこの問題だというふうに思います。大きなことと言いましょうか、四国の高松市、丸亀町商店街と言うんでしょうか、ここで地元の人たちが中心となってまちづくり会社というのを立ち上げまして、そしてそこの商店街の再生を果たしたという事例がテレビあるいはマスコミに取り上げられまして紹介されました。かなり有名になっている部分だと思います。しかし、冒頭申し上げたように大きいからいわゆる都市部におけるそうした問題だから逆に取り組みやすいと言った方がいいんでしょうか、というところがあると思います。私もこの丸亀のことについて資料等でしかちょっと承知しておりませんけれども、いろいろ調べてましたがそのようなところがあるというふうに思います。こうした事業というものを後押しする法律として、ご承知のように中心市街地活性化法というのがあるわけでありますが、実施自体は広くこの中心市街の活性化に関連する事業目的をもつ会社形態の組織を言うわけでありますが、社会構図あるいは社会システムがいろいろと大きく変化している時代でありまして、そうした中での公的なサービスあるいは行政の役割、あるいは行政としてのこうした問題に対する質、あるいは量というものについて非常に拡大してきているということも言えると思います。しかし、まあひとつだけはっきりしているのはまちとそこに住んでいる町民の人たちが共同の作業と言いましょうか、共同のテーマとしてやらなければならないという、そういう考え方が基本になければダメだろうというふうに思います。公的なサービスの供給形態というのも分野や環境条件によってさまざまになるわけでありまして、一律の基準で区分していくということは非常に難しい状況であろうというふうに思います。そうした状況ではあるわけでありますが、議員からもいろいろとお話がありましたように、大きなテーマになっていることも事実だと思います。ただ、個人の財産あるいは税金対策への対応だとか、町が購入する不動産の目的が流動化防止策とする場合にはまち全体の合意ということでそれができるのかどうかと言うのはやっぱりあると思います。その辺の議論はやはりきちっとなければこういう問題にはそう簡単には手を出せるものではないなというふうに思います。町としてその町民の不動産を買い取る場合、あるいは寄付を受ける場合であったとしても、公共としての利用あるいは利益についての明確な視点と言いましょうか、そういうことが重要でありますし、基準や要件というものをきちっと設定するのも一方では非常に難しい課題というふうに考えざるを得ないというふうに思っています。近年廃屋、空き家対策はどこの自治体でも大きな課題になっておりまして、空き家の適正管理に関する条例を制定し、その対策に取り組んでいるという事例もございます。本町ではこの迷惑と言っていいか分かりませんけれども、そういう空き家の事例というのは今まだ特別ありませんけれども、転出あるいは施設を利用しない、そういう中での老朽化した空き家というものは全町的にも見受けられるそういう状況がございます。また、高齢者の福祉施設の利用の相談を受ける中でも、家具だとか、家財だとか、そういう処分についての相談もいろいろ受けているということも承知しております。当然ながら処分に多くの費用がかかるわけでありまして、売却もなかなかできない状況の中でそのままにしているという住宅が見受けられているということであります。個人の土地あるいは建物については当然ながら私的財産でありますし、相続だとかあるいは贈与など難しい問題も生ずることが当然ながら必要というよりも、想定されることだろうと、このように思います。現段階においては流動化対策という言い方がいいかどうかちょっとわかりませんけれども、そうした対策を進めることは今の段階としては非常に難しいというふうに判断をしておりますけれども、行政の重要な課題として研究していきたいと、このように思いますので、もう少し時間をいただきたいと、このように思います。
質問 6番 石井伸二
私のところにも、いわゆる年金宅急便でしたか、そんなものが届きまして、まだ年金をもらうには14年ほど経たなければ、もらえるかどうかもわからない状況でありますが、何かその内容によりますと月7万円強だったというふうに思います。それを見て、非常に多分老後の時、きっと死ぬまで働いて行かないと生活できないなというふうな覚悟を決めているところでありますが、その時にやはり土地などの固定資産を持っているときに、果たして払っていけるのだろうかと。本当にそういった資産を持っていることがいいことなのかどうかというふうな不安を持っているところであります。私の提案しているようなことを実施した場合、土地、建物を町有化される。非常にそういった土地、建物の町有化ということになりますと、税収の部分などで非常に問題があるというふうには思います。その半面、町有地ということで借地だとか借家、それから売買の時一方ではすごく安心感があり、非常に流動化しやすいのかなというような思いもございます。ゆくゆくそういった土地を求めるためと言いますか、定住化策にもつながっていくのかなというような思いも一方ではしているところでありますが、1点だけ住んでいながら寄付する、寄付に対する対応という部分で、すぐに転出するというわけではありませんが、住みながらとりあえず寄付をして、しばらくの間そこで住んで、また転居するなり新しい生活に入るというようなことがあった場合、町としてどのような対応をされるのか、その点だけをまず伺いたいというふうに思います。
答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)
いろんな条件というか、事例が当然あると思うんですよ。例えばご夫婦二人で生活をしていて一方が亡くなったということで、そのあとの生活をいろいろ考えると子供さんのところに転居をすると、一般的な話で言えばそういうこともあるんだと思います。そのときに将来自分が今すぐではないにしてもどちらか亡くなったときにはそういう方向で自分の生活はこれからしていくよと。それが1年後なのか5年後になるのかどうかは別にしても、自分の生活設計としてはそういうものなのだと。その場合にどうするのかと。3年後にそういうふうになるとしても、初年度からと言うか、一方の方が欠けたときに、亡くなったときにそこからをスタートにしていって対応策を考えるのかということでも自ずから違うと思うんですよ。ですからこれはなかなか今こういう場合はこうしますとかいうのはちょっと答えにくいところなんですよ。ですから先程申し上げましたように、少し大きな課題だけれども、重要な行政課題なんだけれども少し時間を貸してくれと申し上げたのは、やっぱりそういうことも含めて、こういう場合はこういう対応策というか、行政側のスタンスとしてはこういうふうに考えていきますということを申し上げていければなというふうに思っているんですよ。やっぱりなかなかこれ非常に難しいと思うんですよ。今ご夫婦二人のことだけで申し上げましたけれども、やはり当然ながらそこにその人たちの子供さんもいるし、身内の人たちもいろいろいますから、この人たちが自分の親に対してだとか、あるいは親戚関係になるのかも知れませんが、そういう立場の人たちの考え方も当然ながらここには出てくると思うんですよ。ですからその私有財産を公的な形で寄付するにしても売るにしても、大きなやっぱり条件と言いましょうか、クリアしていかなければならない課題が沢山あるんだろうなというふうに思うんですよ。寄付をしますよというふうに仮に決まったとしても、町が受けたとします。だけど依然としてそのままの状態で放置するなんていうことはできないと思うんですよ。当然ながらそこに土地の上に建物が建っていたとすれば、だんだんだんだん古くなっていくわけですから、それをそのまま寄付されたからといって、そのまま放置しておくなんていうわけにはいかないと思うんですよ。多分、この議会の中でも寄付を受けたんじゃないかと。なぜもう少し有効な活用の仕方をしないんだって当然出てくると思うんですよ。それは基本ですから当たり前のことなんですけれども。ですから寄付されるにしても、特に一定程度のお金を払って買うなんていう部分について言えば、非常にクリアしなければならない問題が大きく、こうした問題について言えばあるんだろうなというふうに思います。ただ、現実の問題としては先程来申し上げているように、本当に処分をすると言いましょうか、処理するためにやはり悩みとして抱えているということもあるだろうなというのは、私の今住んでいるところからそんなに離れていない人たちの中にもあるんだろうなというふうに私なりに勝手に推察する人たちもいないわけではありませんから、議員が心配されているようなことというのは私としてもよく理解できるというふうに思っています。
質問 6番 石井伸二
私も大変想定・仮定の上での質問ということで、なかなか一律に答弁をいただけるものというふうには思っていませんが、大きな課題としてこれから重々検討されることを望みまして私の質問を終わらせていただきます。