みんなの議会

置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日

未立木地の解消と民有林振興事業の推進について

2013年3月17日、置戸町議会の一般質問で、佐藤勇治議員が「未立木地の解消と民有林振興事業の推進について」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
佐藤勇治 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 佐藤勇治

それでは2番目の質問をいたします。未立木地の解消と民有林振興事業の推進について町長に伺います。最近森林伐採後の未立木地が町内いたるところで目に付くようになりました。森林の公益的機能の重要性を踏まえ、町全体で森林を守り育て、そして豊かな自然と生活環境を将来の世代に引き継ぐことは町民皆が認識しているところだと思います。そこで本町の現在の未立木地の実態とこれらの解消のため、より民有林の振興事業を加速させる必要があると思います。今後の町の方針を伺います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

未立木地の解消と民有林振興事業についてというご質問でありますが、伐期を迎えた山林を伐って造林が、あるいは植林がなされていないという未立木地の対策については、率直に申し上げまして以前から気にかけていたことの一つでもあります。本町の状況でありますが、平成23年度末での民有林の面積については6,274ヘクタール。そのうち無立木地と言われる人工林の伐採跡地については362ヘクタールでありまして、全民有林の5.7%を占めております。また、平成24年度における町内の造林面積については54.4ヘクタールでありまして、なかなか無立木地の解消に至っていないというのが現状であります。国あるいは北海道はこの無立木地の解消に向けて森林の公益的機能の発揮に配慮した伐採というものを促しながら、確実な植林を支援するためにいろんな制度があるわけでありますが、その一つとして平成23年度から32年度までの10年間ということになりますが、この10年間の期間として未来につなぐ森づくり推進事業というものを創設し、民有林の植林に対する補助というものを実施しているわけであります。この補助金でありますが、公共造林事業ということにしておりまして、国が51%、道が17%負担することになっております。いわゆる補助することになっております。残りの32%についてでありますが、市町村が補助残の32%のうちの一部を補助した場合、道が市町村に補助しますよというふうになっております。補助残の残りの32%の内訳でありますが、北海道が16%、市町村が10%の合計26%になるわけでありますが、したがいまして山林所有者はこの事業費全体の6%を負担すれば植林ができるということであります。仮に1ヘクタール当たりの事業費が50万円だとしますと、個人負担というのはヘクタール当たり6%の負担ということでありますから、3万円ということになります。また、新生紀森林組合においては組合員に対してこの個人負担分を支援するための人工造林に対する支援制度というのがございます。平成24年度にこの制度を利用して植林したのは37.8ヘクタールというふうに聞いておりまして、未立木地の解消に貢献しているものだというふうに思っております。なお、伐採した後この人工造林をしないで、いわゆる天然更新で管理するというケースもあるわけでありますが、その天然更新完了基準書というのに基づいて市町村事務処理マニュアルというのがあるんですが、これによって5年後に適正な更新がされていない場合、町は必要な指導や勧告あるいは命令等を行うということに、このマニュアルの中ではなっております。現在16件、70ヘクタールがこの天然更新を行う山林ということで承知しているわけであります。先程申し上げましたように有利な助成制度というものをしっかりと活用する中で、この森林資源の循環を図っていくように森林組合あるいは関係団体とも連携を取りながら、所有者の皆さんがこの森づくりに積極的に取り組んでいただけるような意識の喚起と言いましょうか、そんなこともやっていきたいというふうに考えております。また、議員のご質問に三の沢川の水源地の保全にも水資源の確保と同時に公共的な問題と言いましょうか、二酸化炭素の吸収等の温室効果ガスの削減だとか、そんなことを含めての公益的あるいは公共的な機能を兼ね備えているよというようなお話もありましたけれども、そうしたことは私たちの生活にも密接に関係することでもありますし、そうした資源でもあるということも付け加えておきたいと、このように思います。民有林の振興策の決定打と言いましょうか、こういうことは今具体的に持ち合わせているわけではありませんけれども、本町は面積の85%は森林であります。民有林に限らず、これらを守って育てていくということが私どもの使命であるというふうに思っているわけであります。そうしたことでこれからも森林の育成もそうでありますけれども、伐採の後の植林ということについても森林所有者の方々にもやはりそうした公共的な貢献と言いましょうか、そうしたことも担っていただいているというようなことも含めて私どももそういう立場で喚起を促していく、そうしたことも併せて努力していきたいと、このように思います。

質問 9番 佐藤勇治

それでこの無立木地と言いますか未立木地と言いますか、新聞では未立木地と記事で載っておりました。非常に全国的にも、北海道だけではなくて全国的にもあるいは全道的にも大きな課題となっているわけです。そこで一例として隣の隣ですけれども足寄町の取り組みを若干紹介したいと思います。これは新聞記事になっていたところです。必ずしもこういうふうにやれとは言っておりませんけれども、私は言いませんけれども、こういうことも一つの方法でやる町があるんだなということを参考に提起したいと思いますけれども。これは北海道新聞に出た記事の中でですね、足寄町からの発信として未立木地毎年20ヘクタール購入と。来年度からということは25年度からですね、25年度から植林し、資源回復ということで見出しで載っておりました。ちょっと内容を紹介いたしますけれども、民有林の未立木地を毎年約20ヘクタールずつ購入し、カラマツなどを植える森林公有化整備事業に着手すると、そういう内容であります。この背景にあるものは、どこの町も同じなんですけれども、森林所有者の高齢化、それから木材価格の低迷、そんなことで足寄町でも伐採後に植林を行わないまま未立木地となるケースが増えていると。未立木地の増大は森林資源の枯渇につながるほか、放置すれば土壌の流出やがけ崩れなどにもつながりかねないため全国でも問題になっていると。足寄町では大きな面積を有しておりますので、今8,500町歩ほど町有林があるそうですが、町は将来的には町有林を1万ヘクタールまで拡大する、それを目指すと。そして植林などが増えれば町の雇用確保にもつながると。町が目指している森林資源の循環実現のため着実に森林を整備していきたいと、こういう記事でありました。これは一例ですね、足寄町の一例です。先程町長がおっしゃいました新生紀森林組合が独自で助成制度を行っているということに私はちょっと着目しました。これは町長の紹介通り、造林補助残の自己負担の軽減を図るために、また伐採跡地の放置山林解消のため森林組合が単独の助成事業ということで、平成19年度に組合独自が発案して組合員に周知しております。この内容については全量を組合が伐採し、そして組合の方で販売、そしてその後人工造林を行う。これを一つの通称3点セットと言ってるんですけれども、これについては組合としては先程と重複するかも知れませんが、ヘクタール当たり3万円の助成をする。それから2点目は伐採は自分でやると、あるいは他の業者に任せるが、伐採後の販売については組合、そして人工造林は組合がやると、そういったことを任されればヘクタールあたり2万円の助成をすると、そういった森林組合独自の助成制度でございます。これについてはちょっと私も非常に着目しまして、これはなかなか有効な手段であるなと思いました。最近は組合だけでなく、他の業者さんが相当入ってきて、独自に伐採して、そして森林を買い上げているという、そういうニュースと言いますか、情報もたくさんあります。そんな中でやはり森林組合の公的な機関ということと、それから本町の民有林育成のために森林組合は大きな役割と期待が待たれております。そんな中で、これはもう今年25年度、町の予算は決まりましたけれども、今後においてこのような組合独自の補助制度に対してさらに町も同額程度上置き補助をすることによって組合の事業を安定的にと言いますか、最終的には未立木地解消のために人工造林まで行うと、そういったことを組合の責任で行なってもらうために非常に有効でないかと、放置山林解消のためにぜひ組合の方と協議しながら、今ヘクタール当たり3万円ということですから、逆に町が同額上置きしても6万円ですね。そして3点セットの場合は6万円、2点セットの場合は2万円の倍ということで4万円ということになります。それで実績の通りこれが昨年の実績あるいは、平均してもだいたい100万円程度の事業費だということで、町がそれに上置きすれば200万円。事業量が増えれば町というか、全体の持ち出しは増えますけれども、そういったことでそう大きな財政負担にはならないと思いますし、今後ともやっぱりあらゆる方向でこの民有林の振興事業を進めるべきだと私は感じております。平成24年度のこの間補正予算は確定したんですけれども、残念ながら民有林振興事業については210万円の減額補正がありました。万が一こういう独自の事業に対しても、この民有林振興事業の中でやりくりできれば、当然町費が有効に活用できたんではないかという私の感想です。ただ、これは組合とも全然協議していないわけですから、今後そういうことで多少の振興事業の中でそういうことを加えれば、町と森林組合が一緒になってこういった民有林の振興事業を支えられるんでないかという感想です。何か感想がありましたら。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

今の再質問に対する答えとしてはちょっと考え方が議員とは違います。先程もちょっと申し上げましたけれども、この事業について言えば国が51%、そして道が17%で68%の公共造林事業として国と北海道が補助されてまして、残りの32%について市町村が一部補助しますよというふうになると、さらに北海道としてもお金を補助しますよという、こういう流れなんですね。その流れでいくと、いわゆる公共造林事業にプラス未来につなぐ森づくり推進事業という部分がこの32%の分なわけです。その中で町もご承知のように10%出しますよと。ですから北海道もこの公共造林事業に17%出しているんだけれども、さらに16%出してくださいと。それらを全部国や北海道や市町村が出すことによって森林所有者は6%で済むんだということなわけです。この6%についてどう考えるかだと思うんですよ。確かに先程来申し上げたように、50万円かかるとすれば6%だから3万円だということになるわけでありますが、1ヘクタールの、なかなか公共的な要素も含んでますからちょっと簡単には申し上げにくいところがあるんだけれども、1ヘクタールの私有財産というものを一定程度のお金を投資をして、残念ながら大きな利益を生むという状況にないだけにちょっとしんどいところがあるんですけれども、やっぱり結果としては私有財産を価値としては生んでいくということになるわけでして、そういうことを考えますと無立木地というか、未立木地というか、そういうものを限りなくゼロにしたいという思いはあっても、その辺の分岐点というか、この辺はちょっと難しいところがあるんじゃないかなと、率直に言ってそんな感じがいたします。北海道における林業と言いましょうか、ご承知のように昭和39年ですから1964年ですか、林業が自由化になったその自由化が完了した年であります。東京オリンピックの時だったと思います。それ以来この第一次産業の林業が基幹産業と言われる町についてはずっと苦慮してきたというか、今日の厳しい状況を迎えているというのはやっぱり言えるだろうというふうに思います。ご承知のように先程来ご紹介もありました足寄町もそうです。滝上町もそうです。そして置戸町もそうだと思うんですが、たくさんあった木工場も、それから林業の従事者も8割から9割、あるいは9割以上工場もなくなりましたし、人口も大幅に減ってきました。それが今日のこうした問題も生んできているというふうに私は思っていますが、そういう意味では放置しておくわけにはいかないということは当然ありますけれども、一方では冒頭申し上げたように個人の私有財産でもあるということはやはり一方では押さえなければならない。そうした中で最大の支援を制度的に作ってやっていくということはもちろん考えていかなければなりませんけれども、それもやっぱり限度があるんじゃないかなという感じがいたします。森林組合あるいは林業関係者と言いましょうか、そうした人たちとも意見交換しながら少なくとも放置するような、あるいは荒廃するような森林資源にはならないように町としては考えていかなければならないという、その認識だけは十分持っているつもりであります。

質問 9番 佐藤勇治

ぜひ無立木地と言いますか、未立木地が解消されるように努力していただきたいと思います。ちょっと横道にそれますけれども、秋田の学校林、5〜6年前だと思うんですけれども、分収林契約をしましてその収益を地元と町が分けあった、そういった制度の中で発足いたしまして、秋田小学校が開校100年、そして閉校ということでそれらの経費に学校林を伐採して収益を得てそれらの果実を事業に使わせてもらったんですけども、それはそれで結構なんですけれども、その後の植林が非常に進んでいないと。25年度の予算の中に町有林の整備の中にそれが入っているというふうに僕はちょっと認識しましたので、町有林の中にもそういうところがあれば積極的に跡地については植林を進めていただきたいと思います。

出典:置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日 議事録 PDF(120ページ) 間違いを知らせる