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置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日

第1点は三の沢の水源地の恒久的な保全に伴う周辺流域一帯の国有林あるいは道有林の取得について

2013年3月17日、置戸町議会の一般質問で、佐藤勇治議員が「第1点は三の沢の水源地の恒久的な保全に伴う周辺流域一帯の国有林あるいは道有林の取得について」質問し、町長 井上が答弁しました。

質問者
佐藤勇治 議員
答弁者
町長 井上

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 佐藤勇治

それでは通告によりまして町長に三つの質問をさせていただきます。まず第1点は三の沢の水源地の恒久的な保全に伴う周辺流域一帯の国有林あるいは道有林の取得について町長の考えを伺います。簡易水道の再編整備事業につきましてはいよいよ25年度から総事業費20数億円ということで工事が着手されます。現在の三の沢水源地は北海道が所有する道有林内にあります。また周辺上流域は林野庁が管理する国有林であります。さらにはその上流部と言いますか、国有林内、その中に拓実、拓殖地区の飲雑用水の水源地にもなっております。今回の再編整備事業の水道事業を安定的に、また恒久的に管理をするためにも水源地及び流域周辺の山林を取得することは今後の水道原水を供給する上で極めて重要であると私は認識しますが、最初に町長の考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

三の沢の水源地周辺の国有林、道有林の取得についてということでのご質問であります。最初に置戸の水道事業について若干触れさせていただきたいと思いますが、ご承知のように置戸町の水道事業は昭和33年に置戸地区に常呂川水系の緑川を水源として簡易水道を整備いたしました。それから昭和56年頃からでありますが、融雪あるいは降雨時に有機物あるいは色度、濁度とともに、それらが上昇する状況がいろいろ出てきたわけでありまして、それらを受けて昭和59年に三の沢の方に新たな水源を求めたところであります。三の沢川の取水から30年近く経過するわけでありますが、ご承知の通り管理上の信頼性は非常に高く、台風や集中豪雨などの時にも水質あるいは水量とも安定をしているという状況であります。その信頼性の高さから昭和60年に当時水質不安定であった境野地区の簡易水道、これを置戸地区の簡易水道と統合したわけであります。今回の再編推進事業においては水質や水量に課題を抱える秋田地区、あるいは勝山地区の簡易水道と地域にある営農用水を含めてでありますが、この三の沢川を水源とする置戸地区の簡易水道に統合していくという計画であります。これらの経過からもご指摘のとおりこの三の沢川についてはより一層重要な水源であるという認識をしているところであります。北海道内においては水源の周辺における利用目的が明らかでない大規模な土地の取引が認められたということも背景にはあるんだというふうに思いますけれども、この水資源の保全に対する道民の関心が非常に高まっているわけでありまして、水源の周辺における適正な土地利用の確保ということが全道的にと言いいましょうか、全国的にと言いましょうか、求められているのも事実だというふうに思います。これを受けて北海道、それから市町村そして事業者、またすべての道民と言っていいと思うんですが、この水資源の保全に関するそれぞれの役割というものを認識して、一体となって取り組まなければならないという、そういう機運が高まってきたということは言えると思います。そうした中で北海道水資源の保全に関する条例が昨年4月1日に施行されました。この条例では幾つかあるんですが、水資源保全地域に関する基本指針の策定ということが一つございます。それから保全地域の指定、さらに土地取引行為にかかる事前届け出制度の導入ということがこの条例の中でうたわれておりまして、水源の周辺における適正な土地利用の確保について規定しているわけであります。この条例の施行を受けて、本町としては三の沢川の集水区域4.5ヘクタールを含む道有林の区域を置戸町拓殖地区水資源保全地域として指定する提案事務というものを現在進めておりまして、本年2月からその作業と言いましょうか、事務を進めているところであります。具体的には三の沢取水施設が所在する道有林14林班と15林班の二つの林班にまたがるわけでありますが、合計で365ヘクタールを保全地域として指定されるように提案をしているところであります。その上流部に所在する国有林、85林班から92林班になるわけでありますが、約1,000ヘクタールございます。これらについて提案区域から除外されるわけでありますが、この条例には国などの関係機関との連携あるいは役割分担によって取り組みが重要になるという規定もありますので、必要に応じた迅速な法整備ということをこれからやっていかなければならないと言うふうに思いますし、そのことも国等に求めていきたいと、このように思っております。この指定にかかる提案から平成25年度第1回の保全地域指定として9月に告示をされ、平成25年10月1日に指定施行の予定であります。水源の保全については当然ながらと言いましょうか、土地を取得し、あるいは所有者の責任としてしっかりと管理していくことが大変重要なことだということは認識しているわけでありますが、先程も申し上げましたように、道有林、国有林も大きな面積でありますので、それ相応の取得にあたっては、取得するとすれば相当な資金が必要になってくるということも間違いのないことであります。また、両地区とも水源涵養保安林としての指定もされていることから、現在もしっかりと管理されておりますけれども、町としてこの三の沢川周辺を所有することは今の時点としてはなかなか難しいなと。重要だという認識はしておりますけれども取得という部分についてはなかなか難しいなというふうに思っております。いずれにいたしましても、そうしたことから当面は北海道の水資源の保全に関する条例によっての保全効果というものを見守りながら、置戸町あるいは国有林、道有林それぞれの立場で責任もあるわけでありますから、この3者がお互いの立場というものを尊重しながら責任を持って水源の保全というか、そういうことに万全を尽くしていきたいと、そのように考えております。

質問 9番 佐藤勇治

それではもう少し三の沢の水源地の確保について質問をしたいと思います。この国有林、道有林の取得の必要性についていくつか触れたいと思っております。今回の水源地の流域の山林取得につきましては、私の思いつきや唐突な考えではございません。これは以前、およそ20年くらい前かと思いますけれども、担当者のレベルでも検討された経緯があるようです。当時中里の町民の森事業、それの事業に絡み国有林約720ヘクタールの取得が先行したということと、当然財政的に見て非常にこちらの方も手をつけるということは町財政にとって非常に大きな負担であるということで断念されたという経緯も聞いております。今回、水道再編事業により水源地が三の沢一点に絞られるわけであります。水源地の所有者が他にあるということは非常に管理上難しいところがあり、所有者との意見調整というか、権利調整というか、非常にむずかしいことがあります。例えば北光地区、愛の沢地区の営農用水は当初、ちょっと固有名詞を出しますけれども、玉川林業さんと言いますか、木材屋さん。その後現在は横内林業さんということで山林所有者が次々と変わるわけですね。その都度水源保全のための協定書の結び直しあるいはその周辺地域の森林を伐採する場合については水源確保に支障をきたさないように事前協議を申し入れて、そういうことのないようにということで、非常に不安定な実態もあります。これは民地の場合ですけれども。また勝山水源地につきましては、以前は非常に濁度もなく、濁りもなく安定した水質を保っていたわけですね。ここ数年流域の、上流域の風倒木の処理あるいはそれに伴う国有林の伐採事業により、作業道を走る雨水ですね、雨水が濁水となって沢を走り水源地の汚濁の要因とも一部考えられております。国有林が涵養保安林として指定されていましても、伐採やあるいは林道整備は森林整備計画に基づいて当然粛々と実行されます。これは私が担当の時も地元の森林管理署の担当と話したときに、これは整備計画に基づいて涵養保安林と言えども1本たりとも木を伐らないということにはならないんだと、そういうお話でありました。したがって未来永劫水源が安定的に保証されるということはないわけですね、この涵養保安林に指定されたからと言って。水道事業者、町の場合は置戸町長なんですけれども、水道事業者自身が水源地周辺の土地の所有権を持つということは将来にわたって非常に安心してこの水道事業を行うということができます。若干余談になりますけれども、実はこの間1月の末なんですけれども、網走支庁の帰りにある町の副町長さんのところに寄って、この水道の話が話題になりました。聞くところによりますと、この副町長さんは役場に入ってからすぐ水道係になりまして、水道については随分見識があるようでしたけれども、置戸のようないわゆる観測ろ過方式、砂ろ過ですね、時間をかけてゆっくりろ過して原水を供給していると。こういったところは、例えば大都市とか人口の多いところ、北見市もそうだと思うんですけれども、急速ろ過方式、いわゆる高度処理、秋田はそうなんですけれども、そういった方式で水道水を供給している水と比較した場合、今のお酒では級別区分はありませんけれども、こういった比較を酒で例えるならば置戸のようなこういう方式でやる水源を供給する所は、例えば特級酒になると。高速ろ過ですね、非常に都市部ではそういう所が多いんですけれども、そういった所においては2級酒、いわゆる特級と2級の違いがあるほど置戸の水というのは非常に良質で優れていると、そういうお話を伺いました。これらの問題については先程町長から回答ありましたけれども、重要なことだと認識しているけれども今すぐ買い取るとかそういうことにはならないということで、当然今すぐ回答を得られるものでもないし、非常に財政的な負担もあるし、今これから4年間ハード事業に合わせて20数億円のお金がかかるということですから相当長期な課題として私は提案いたしました。周辺の流域調査あるいは財源対策だとか林野庁や北海道などのそういった土地所有者との課題もあり、いろいろ時間がかかるということは認識いたします。ただし、将来を見越した場合、山林の取得について研究、検討すべき課題であるのではないかと私は認識しました。一方、当然山林には水源涵養という、そういった機能だけではなく、木材あるいは森林の資産としての価値も見いだすことができるわけですね。町有林として取得すれば町有林としての資産形成にもつながりますので、この結論を出すまでには非常に時間を有する課題だと思いますし、相当長い月日がいると思いますけれども、今後これらについて前向きにいろいろ検討されるよう私の方から提案したいと思います。

答弁 町長 井上(町長は2020年3月まで)

考え方としては佐藤議員がおっしゃること、私もよく理解しているつもりですし、違いはないというふうに思います。ただ、先程申し上げましたように置戸の町民にとりまして極めて重要な水がめでもありますから、その水がめを適正に守っているというのは国であり北海道であるという、少なくてもそういう立場の機関でありますから、先程来申し上げましたように町と国と、そして北海道と、それぞれの立場の違いはあってもその責任というのはやっぱりあるだろうという中で、それぞれの責任を果たしていただくように国や北海道にも時々念を押すことは忘れちゃいけないなというふうに思います。ただ、将来に向けては一つの方法としては共同の施業計画のようなものを例えば作って、北海道と町との間で共同の施業計画なんていうものを作って、それを国の方にぶつけていくというようなことも将来に向けてはあるんだろうなというふうに思います。しかし、議員がおっしゃられているように財源的な問題が許されるならば取得していくということはやぶさかでないし、むしろそのほうが望ましいことだろうと、このように思います。濁度のお話がありました。それからろ過の関係についてのお話がありました。濁度の関係についてはできるだけと言いましょうか、雨降り等にはそういう作業を控えていただくということだろうと思います。どうしても上流の方で雨降り等の時に林道を使ったり、あるいは伐採の作業に従事していることによって当然ながらその水を濁らせるということは当然出てくるわけでありますから、そういうような天候の時には控えていただくように、もちろんそういうことに意を用いてくれるということは私どもとしては思っておりますけれども、なお、そうしたことについても国有林あるいは道有林の関係者の方々にも要請をしていきたいと、そのように思います。

出典:置戸町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月17日 議事録 PDF(114ページ) 間違いを知らせる