みんなの議会

ニセコ町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月14日

住み替えサポート体制構築による住宅ミスマッチの解消について

2023年9月14日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「住み替えサポート体制構築による住宅ミスマッチの解消について」質問し、町長 片山健也、企画環境課長 黒瀧敏雄、副町長 山本契太が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、企画環境課長 黒瀧敏雄、副町長 山本契太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 3番 高木直良

通告に従いまして、これから 3 項目質問をさせていただきます。第 1 項目めは、住み替えサポート体制構築による住宅ミスマッチの解消についてであります。SDGs街区ニセコミライの事業について、「北海道ニセコ町SDGs未来都市計画(2021~2023)」には、「本事業により、働きとしてとして町外から新たな街区に居住する人が増えるほか、町内高齢者等の住み替えも促進し、住み替え元の住居を省エネ改修し移住希望者へ提供することで、町全体での社会増にもつながるものとなる」と明記されております。また、「ニセコ町住生活基本計画(素案 2023 年 2 月)」においては、重点政策として「高齢者向け住宅の整備による住宅ミスマッチの解消」が掲げられております。そこでこれに関連して、以下 2 点の質問をさせていただきます。(1)株式会社ニセコまちのホームページには「住民の暮らしの課題」として、「アンケートでは過半数を大きく超える方が将来的な住み替えを検討している事実も浮かび上がりました」と記載しておりますけれども、具体的な「住み替え」促進策は示されておりません。ハードな街区計画と同時に、どのように「住み替えを促進し、元の住宅を新たな住民に提供するか」というソフト計画が必要ではないでしょうか。(2)町は令和 4 年、5 年度に「多様な連携による持続可能なまちづくり推進支援」を株式会社ニセ5コまちに業務委託をしておりまして、次年度以降も継続すると町長は表明しております。両年度の「多様な連携」項目を見る限り、「住み替え」に関わる項目は見受けられませんけれども、想定されている単身または夫婦の高齢者世帯が町内であっても住み替え実現には様々な課題があり、これを公的に支援・サポートする体制が必要と思います。この住み替えサポート体制構築をこの業務委託項目に入れるべきと考えますが、いかがでしょうか。以上、ご質問いたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

おはようございます。本定例会よろしくお願いをいたします。それでは高木議員のご質問にお答えしたいと思います。まず 1 点目のご質問につきまして、新たな街区ニセコミライへいかに住替えを促進し、住み替え元の住宅を新たな住民に提供するかというソフト計画が必要ではないかというご意見ですが、前提として現在ニセコミライにおきましては、雪遊びや居住体験会など、まずは地域住民の認知や理解を深めるための活動を株式会社ニセコまちにおいて現在実施しているところでございます。また、多様な連携による持続可能なまちづくり推進支援の中で、昨年度より町内の住み替え希望者を対象に相談会を実施しており、その中で新たな街区へのニーズ及び課題のヒアリングと整理を進めているところでございます。既存住宅からの住み替えにおける包括的支援などは、ニセコ町住生活基本計画でも住替えにあたり、ソフト面の支援の必要性にも触れているところでございます。なお、相談会に参加された方々は現在のところ全て移住経験者であったため、ニセコ町に長らくお住まいになっている方を含めて引き続き相談会を実施し、ソフト面を含めた課題及び対策、計画策定についても検討していきたいと考えております。次に 2 点目につきましては、株式会社ニセコまちへ業務委託項目として住み替えサポート体制構築を具体的に入れるべきではないかということでありますが、先ほども触れた多様な連携におけるによる持続可能なまちづくり推進支援において、まずは住み替え希望者を対象とした相談会を実施しており、住み替えに対しては税務・金融面を含めた高い専門知識が求められる取引となるため、サポートできる体制構築の必要性についても触れているところでございます。今後スムーズな住み替えに向けて、どのようなサポート体制が必要なのか具体策を詰め、委託項目として記載していくことについても検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の再質問 3番 高木直良

(1)についての再質問をさせていただきます。ニセコ町のホームページのニセコ生活モデル地区構築事業には、町民講座を行った過去の動画なども掲載されております。その中の町民アンケートの結果で、検討も含めてでありますけれども、住み替え要望が全体の 60%ということで、アンケート結果をグラフにして紹介しているという動画もまだ残って閲覧できるようになっております。こうした状況でアピールはされてるんですけども、この街区において株式会社ニセコまちのホームページなどにこれを同様に掲載するとか。それから、住み替え先として想定されるのはやっぱり賃貸の部分だと思うんです。もちろん分譲に住み替えるっていう方もいらっしゃるかもしれませんが相当な金額ですので、通常考えられるのは賃貸と想定していいのではないかと思いますけれども、ニセコミライのホームページ見る限りでは、この賃貸の計画についてはっきり明確な、例6えば棟数・戸数などが明記されておりません。そういう意味ではちょっと発信としては不十分かと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。

答弁 企画環境課長 黒瀧敏雄(企画環境課長は2024年3月まで)

ただいまの高木議員のご質問にお答えしたいと思います。あくまでも私もニセコまちのほうに確認をさせた中でのお話なんですけども、現在モデル地区の想定といたしましては 400 人から 450 人ぐらいの人が住む街区を整備したいと考えていると確認しました。その中で分譲部分を約 4 割、大体 48 戸ぐらい想定していると。それから賃貸の部分については 6 割、約 64 戸を想定しているということで確認はしております。その中で質問にもあるように、今計画にあがっていない部分については今後もうちょっと詰めて、具体的な計画が整えばそういう形で表したいのですが、なんせ建設資材とか労務費とかすごく上がりまして、この辺も今後この社会情勢によってかなり建設の戸数も変わってくるかなと思っております。そうした中で全てニセコ町だけにお願いしていくような形では難しい部分もあるのかなと正直私担当としては思っておりますので、何か買取り制度的に、例えば町のほうでニセコまちに建設をお願いして、家賃等をちょっと下げるような仕組みなども考えながら、移転しやすい、住み替えをしやすいようなということも検討した上で、しっかりと煮詰まってから具体的なものを計画に盛り込んで、ホームページや説明会で説明できるようにもっていきたいなと考えてございます。以上です。

議員の再質問 3番 高木直良

具体的なところは資材高騰なんかもあって表記するのが難しい、難しいといいますか、もう少し詰めてというお話でした。そのこと自体は社会情勢からいって理解できます。しかし、やはり最初から住み替えっていうのは、計画全体、街区全体の目的の大きな柱ということになってます。そういう意味では工事なり計画を進めていく主体である株式会社ニセコまちにおいても、そのことをもう少し分かりやすく、まだ想定ですとか、あるいは概要ですぐらいでいいんですけども、それを示すべきですね。そうすると、そういったホームページを見ながら、賃貸で何とか私も住み替えが可能かなっていうような計画が立てられるんではないかなと思います。ですから早めのPRが必要だと思います。それから、私の手元にこういう立派なリーフレット、これは町がつくったものですね、町がつくったものとは言いながら住み替えということについてあまり強調されていないんです。昨日改めてずっと全部眺めてみたら、確かに住み替えっていうのは小さな文字 2 か所書いてあるんですね。例えば、こういう立派な概念、理念が書いてあったり、それから私もびっくりしたのはアルバート・アインシュタインの言葉が書いてあるんです。知ってました?非常に高邁な理論、理想というか、そういうものが紹介されてるんです。これはこれでいいんですけども、もっと紹介すべきことは街区の大きな目的である住み替え、この部分を町も並行して、もう少しPRして、初期の目的が達成されるようにぜひ検討していただきたい。それについて再度伺いたいと思います。

答弁 副町長 山本契太

私のほうから、先ほどの部分も含めてちょっとつけ足しでということで、当初から街区整備にあたっては住み替えも促進しながら街区に移り住んでいただく、または外からも来ていただくという考え方で進めてまいりました。そこの部分については基本的には変わってお7りません。会社のほうもそれを忘れてしまっているということでは決してございませんが、ただ先ほど申し上げた様々な外的要因の中で、どうしても今の分譲が高いものになってしまっているですとか、役場側からいうとなかなか水の供給が今は難しいと。今一生懸命準備はしてますが、そこが追いつかないというところもあったりして、それはニセコまちにもご迷惑かけているところもありますが、これはあくまでも予定ですけども、来年はなんとか賃貸をスタートさせたいということがまずございます。それにあたって、その賃貸に住みたいという方の相談会を今やっているので、その中で実際に「私はニセコに住んでいるけれども新たにそっちに入りたい」という方が出てきたときには、例えば今住んでいる戸建ての家をどうするかとか、具体的な話になっていくんだろうと思います。例えば一つのイメージとしては、今住んでいる戸建てが大きくて、一人で住んでいるにはもったいないと。しかも高気密・高断熱ではないということなので、新しい賃貸に住んで、当初は自らのお金ということになるんでしょうけど、リニューアルをして高気密・高断熱にして、ご家族世帯にお貸しすると。その賃貸料金も含めて、新たな賃貸での賃料の足しにしていくというような形は、どの時点でも必要に応じてやっていけるということで考えておりますので、やらないと決めたことでは決してありませんし、これから相談会の中でそういうご相談が出てくれば、実際にどのようにしようかとか、この場合についてはできないねとかできるねとかということが実際に出てくるんだろうと考えているところでございます。以上です。

議員の再質問 3番 高木直良

(2)の再質問をさせていただきます。今の山本副町長からのお話にも関連するわけですけれども、仮にここに移りたいといった方の話が出てきた際に、今副町長は個別に相談会などで対応したいというお話なんですが、私が質問したのはそういったことにシステム的に体制としていつでも対応できる、あるいは積極的に訪問したり、相談を持ちかけていくというような体制が、ある程度人的な形も含め、恒常的に機能するシステムが必要ではないかと私は考えています。そのときに先ほど紹介したように、多様な連携についての業務委託がこれから数年間続くということでもありますので、そういった安定したシステムをこの業務委託の中で構築して、そういう人材を整えていつでも相談に応じられるということが必要だと思うんです。相談の中にはかなり細かいこと、あるいは心理的なものも含まれていると思うんですね。長年住み慣れた場所から同じ町内ですが新しいところに移るということになりますと、いろんな書類の作成であるとか自分の今持ってる資産と将来の生活設計、あるいは引っ越し荷物の整理など、細かいことまで心理的にハードルになることがあるかと思います。それに対してやはりきちっとこたえるためには相談会というような一時的なものではなくて、常時、法的な面はこの人、あるいは資産についてはこの人とか、いろいろ健康面だとか心配事に対してはこの人っていうように、あらかじめ人材を整えるといった体制、安定的なシステムづくりが私は必要かと思って、これを業務委託の中できちっとしっかりしたものを組み立てるということを委託の中に含んではどうかというのが私の提起であります。いかがでしょうか。

答弁 企画環境課長 黒瀧敏雄(企画環境課長は2024年3月まで)

高木議員の質問にお答えしたいと思います。今おっしゃったように具体的にもっていくとなると、住生活基本計画というのをこの間策定したばかりで、この中でも住み8替えの部分についてのサポートとかいろんな部分は盛り込んでおります。ただその内容については、保健福祉課との連携というところに止めている形なので、今おっしゃったようにもっと具体的に突っ込んだような支援が必要だということについては、今回委託している事業、多様な連携とか、あと地域おこし隊とか集落支援、そういう具体的な何か体制を少し考えていかなければいけないかなと私も思っておりまして、今後いろいろ内部でも検討して、具体的な方向性にどう持っていくかということを原課としては考えていきたいと思っています。以上です。

答弁 副町長 山本契太

私のほうからもちょっと補足をさせていただきたいと思います。今の内容については、もうまさにそのとおりだと思います。ただ、委託業務に載せるかどうかは別にしても、実際に賃貸が動き出して、私大きな家なんだけどこっち住みたいんだというときに相談にのらないような会社ではございませんので、今スタートしている分譲については、ちょっと蛇足でございますが、今の状況の中でどうしても高上がりにスタートとしてはなってしまったということで、町民の皆さんからも多くのお叱りを受けていながらも、情報公開は欠かさずに行いながら、本当に献身的に仕事をしてくださっている会社だと考えており、本当にありがたく思ってるところです。その彼らが今営業職の方も一人入れようということでスタートもしていまして、そういう方が中心になって、議員のおっしゃったような内容のことを丁寧につないでいくと。黒瀧が言ったように、自分の分からないところ、福祉部門については役場の福祉課に聞いてみるとか、税なら税務課に聞いてみるとか、そういうことは十分やっていけると思いますので、委託にするかしないかというの話は別にして、ニセコまち自身が賃貸を販売していくにあたっては、営業の仕事として丁寧にやっていかれることだろうということは推察しておりますし、機会があれば十分そのようなお話もさせていただきたいと考えます。

議員の再々質問 3番 高木直良

再々質問になります。先ほど紹介ありましたニセコ町住生活基本計画にはいろんなデータが載っておりまして、人口の出入り、ニセコ町は度々言われておりますように、転出よりも転入者が全体としてはプラスなんですね、多いんです。だから人口もそれに寄与しているということなんですが、これを 65 歳以上で見た場合っていうのが掲載されてます。ここで調べられた結果が、2017 年度から 21 年度までの 5 年間で転出が 169 人、転入は 89 人ということで、転出者の数字が倍ぐらい違うんです。そのアンケートの結果にも出てるように、住み替え希望の要因はやはり除雪が大変っていうのが一番なんです。ですから、こういったことの反映で、例えば雪の少ないところに知り合いがいるとか、あるいは札幌にお子さんたちがいて、高齢者を残していくのは心配だということで呼び寄せるとか、そういう結果転出が増えている、この数字に表われているのではないかと私は推測いたします。それで今副町長がお答えになった委託との関係ですが、私は業務委託の中にそれを埋め込むんじゃなくて、相談そのものを埋め込むんじゃなくて、体制づくり、こういうふうにすればシステムとしてうまく機能するのではないかというシステムについての検討を委託項目に入れるべきじゃないかという意味です。業務そのものをニセコまちに委託するという趣旨ではございません。ですから、きちっとした安定的なシステムを構築するのは可能なのか、あるいはこういう体制ならば9という提案を業務委託の項目に入れてほしいという趣旨で質問させていただきました。改めてサポート体制の重要性と今も強く感じたところでありますので、改めてどうお考えか、これは町長にお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの持続する体制、それは我々も必要だと考えております。そういった体制づくりの検討を委託項目の中に入れてはどうかということでありますので、これについては検討させていただいて、どちらにしてもどうやって持続していくかっていう体制づくりは非常に重要だと思います。これまで各自治体、特に東京近郊に多いんですけど、ご高齢の皆様への対策であるとか、実際に組織もつくられていたり先進事例がいくつかありますので、そういった情報も受けながら協議をしてまいりたいと思っております。それとホームページへの掲載ですとか、もう少しきちっとした情報発信をと先ほどご質問ありましたが、これにつきましてはリンクを張るとかいろんな仕組みありますので、早速検討させていただきたいと思っております。なお、全体の中で今住宅の在り様も進めておりまして、特に教員住宅について、当初予算で調査費の委託料をお認めいただいたので、現在 33 戸の教員住宅がありまして、相当傷んでるものが多いということで、将来的な在り方を教育委員会で調査をしております。単身で来られてる方が非常に多いということで、そういった方に新たな集合住宅へ移っていただき、古いところは土地も含めて利活用していくようなことで、全体の住宅需要を把握しながら、ニセコまちとの関係性も構築してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

出典:ニセコ町議会 令和5年第6回定例会 2023年9月14日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる