ニセコ町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月14日
早期導入を目指している宿泊税について
2023年6月14日、ニセコ町議会の一般質問で、木下裕三議員が「早期導入を目指している宿泊税について」質問し、町長 片山健也、副町長 山本契太が答弁しました。
- 質問者
- 木下裕三 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、副町長 山本契太
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 木下裕三
通告に従いまして、早期導入を目指している宿泊税について、1 件質問いたします。コロナ禍で中断していた「宿泊税」の導入に関する協議が、今年に入ってから加速度的に進み始めています。「観光目的税」として検討を開始してから既に 8 年が経過していますが、この間に研究会や先進地視察、事業者アンケートや総務省・北海道との協議、有識者や道内自治体との意見交換などを行い、今年入ってからは議会への説明やパブコメの実施、宿泊事業者を対象とした 3 度の説明会を実施しています。1 日も早い導入を期待していますが、これらの状況を踏まえて以下を伺います。⑴宿泊事業者への説明会では約 3 分の 1 の事業者が出席したとのことだが、十分な説明や意見聴取ができたと考えているか。⑵町税をさらに伸ばすことに注力するのではなく、なぜ「宿泊税」なのかという質問が説明会で出ていたが、このことに関しての周知と理解が得られていると考えるか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの木下議員のご質問にお答えいたします。まず宿泊税に関する説明や意見聴取についてですが、本町では平成 27 年、2015 年 3 月のニセコ町議会定例会で町政執行方針において、観光・環境に充当する新たな目的税の検討を表明させていただきました。その後、平成 29年、2017 年からは宿泊税を新たな目的税として導入することを目指し、様々な検討や町内外の皆さんとの協議・意見交換をこれまで重ねてきたところでございます。なお、これまで町内で重ねた取組は、町議会の皆さんや観光審議会における議論をはじめ、宿泊事業者の皆さんとの意見交換やアンケートの実施、毎年開催するまちづくり懇談会でも取り上げるなど、今あるいろいろな手法を通じ、いろいろな場で宿泊税に関する情報の共有と協議を皆さんと進めてきたところでございます。加えて先月、3 度開催した宿泊事業者向けの説明会には、延べ 71 名、54 施設の皆さんがご参加くださいました。町内の宿泊施設数が約 150 件弱というところから、今回の説明会では町内の 3 分の 1 近い施設の皆さんとの意見交換ができたものと考えております。町では宿泊税に関してこれまで数年間にわたる活動に加え、昨今の事業者説明会やまちづくり懇談会での議論、条例案の公表とパブリックコメ33ント募集といった取組から、一定の情報共有・合意形成について熟度は上がってきていると考えております。このような段階の中でも、皆さんの中の一部からは、宿泊税を進めるのは理解しているが、あとはいつから始めるのか早く示してほしいというような声も寄せられています。また一方では、宿泊税の意義は理解できるものの、制度や進め方に関しての意見や情報が少ないと感じている方もおられる状況で、事業者の中にはもっと議論すべきという意見もいただいているところでございます。町では持続する質の高い観光地を目指すためにも、こういったご理解をいただく努力というのは大変必要だと考えておりますので、今後も意見交換を重ねてまいる所存でございます。なお、今後の情報共有や意見交換の手法としては、前回の説明会のように一堂に集まっていただく大規模なものではなく、個別にいつでもどなたでもといった観点に基づき、きめ細かな意見交換の取組を進めてまいりたいと考えております。具体的には希望する皆さんとは個別の意見交換会を随時行うほか、宿泊税に関する資料は町の公式ウェブサイトに情報を常に出していきたいと考えております。また、先日の説明会のご意見や回答についても全て公開していくとともに、宿泊税の理解を深めるための様々な情報を掲示してまいりたいと考えております。これらの取組につきましては、既に町のホームページでお知らせをしておりますが、こういったいろんな手法を通じて情報提供してまいりたいと考えております。次に、町税収入が増えているのになぜ新たな税を導入するのかというようなご意見もございますので、財源としての宿泊税の意義、そしてそれがどう財政に影響するかというようなことも説明してまいりたいと思いますし、既存の税収が伸びるとその分地方交付税が同じように減らされていくということは、一般の皆さんにはなかなか分かりにくい財政の仕組みでありますので、税収が増えても町全体のお金自体は変わらない、地方交付税が減ってしまうんです。だから宿泊税で新たなものに投資をする、観光の質を高めるには必要だということも、これからどんどん訴えてまいりたいと思っております。こういった財政基盤を改善する一つの大きな要素が宿泊税であるということも、お伝えしてまいりたいと考えているところでございます。今後、宿泊税をいただいた場合の使途につきましては、今たたき台の案をつくっておりますが、さらに熟度を上げてより持続するものに整備をしていきたいと考えているところであります。また、特にこの宿泊税につきましては、事業者の皆さん、町民の皆さんだけではなく、実際に宿泊税を負担される宿泊者の皆さん、納税される皆さんのご理解、共感というものが大変重要だと考えておりますので、宿泊される方々へしっかりと宿泊税の意義とか、そういったものをご理解いただけるようPRをしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
議員の再質問 8番 木下裕三
1 点目の再質問させていただきます。今、説明会には事業者全体の約 3 分の1 が出席されたとご答弁いただきましたが、その中で発言・意見をされていた方はごく一部だったなという感想を持っております。残り 3 分の 2 って言ったら変ですけども、いつでも誰でもその窓口に来てご説明をということなんですけども、2019 年には一度宿泊事業者を対象としたアンケート調査を実施されていると思いますが、そのときは約 50%近い回答率があったとなっております。先ほどのおっしゃっていた 3 分の 1 の事業者の出席で、ごく一部の人の発言ということも考えますと、その34アンケート調査はさらにもう一度実施したほうがいいんじゃないかなと実はちょっと思っております。調査から既に 5 年も経過しているので、新たな宿泊事業者さんも結構増えていると思いますし、また宿泊税の案としても今回かなり具体的に見えてきていますので、そういった意味で新たにアンケート調査をして、多くの事業者さんから意見を賜るような、そういった説明会で発言をするってなかなかできないと思いますので、そういった機会をつくってはどうかと思っていますがいかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
これまで、相当数の会議を実は重ねてきておりまして、観光審議会の中でも何度かお話合いをして、現在の率でこういう形がいいということで提案を受けております。疑問点をお持ちの方もいっぱいおられると思いますので、そういう方には個別に説明を細やかにしていくということで、できるだけ合意形成をしていったほうがいいのではないかと考えているところであります。アンケート調査でこういうパーセンテージですっていうよりは、やっぱり地道にご理解をいただくという作業のほうが、よりニセコの住民自治という視点ではいいのではないかと思いますので、今後も引き続き、そういった意見交換の場の創設といいますか、そういうことに努力をし、説明してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
議員の再々質問 8番 木下裕三
再々質問なんですが、僕のほうで考えて、今細やかなというふうにおっしゃっていましたが、アンケート調査ではなくても、細かな説明をされていくということですけども、申し上げたいのはどちらかというと、事業規模の大小ということではなくて、どの事業者の意見も公平に取り扱える機会が重要なのかなと思っています。そういった点について、町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 副町長 山本契太
私のほうからお話をさせていただきたいと思います。過去にやったアンケートというものももちろん参考にさせていただきながら、それから過去 8 年間にわたって町民の皆さんともじっくり話してきた内容で収集したもの、それから倶知安町さんにもよくよくお話を聞かせていただき、それから各先進自治体にも伺わせていただいてということで一応案をつくってきたということでございます。木下議員のご指摘の部分は私もとても同感でございまして、事業の大小ということではなく、様々な意見をきちっと申し上げるべきではないかということでございます。ちなみに、過去 3 回の喫緊の説明会の中でも、私の捉えとしては「反対です」というはっきりした方は基本いらっしゃらなかったかなと考えております。ただ、時期でありますとか方法論でありますとか、そういうところについては様々なご意見があったということです。これは今後またアンケートをとったにしても、様々なご意見が右から左まで出てくるというところについては変わりないのではないかと踏んでいるところでございます。そういった中で、町長も先ほど申し上げましたように、こういう意見が今は多いからとか、こういう意見は今は少ないからというようなもう時期ではないのかなと。様々な意見があるということはよく存じ上げた上で、丁寧なご説明をしながら、町が実施者として責任を持ってこういうふうにさせていただきますと申し上げる時期が来るんだろうと思ってお35ります。以上です。
議員の再々質問 8番 木下裕三
2 点目の再質問をさせていただきます。町税が伸びているけど何で宿泊税なのか、なぜ必要なのか、町長に先ほど答弁していただきましたけども、これって通常考えると、一般的に最初に思い浮かぶのは、皆さん疑問じゃないかなあと思っています。法定外税に関しては詳しく調べない限り、その仕組みを理解するのは一般の方ではなかなか難しいんじゃないかなと考えています。ただ、このことを宿泊事業者さんだけじゃなくて、一般の住民の方々にも知っていただくことは、今こういった宿泊税の問題が出てきて話題になってきているので、町の財政を身近に考えるいいチャンスなんじゃないかなと実は思っています。ホームページにも今回の仕組みについての案内も書いてありますが、例えば広報ですとか、まち懇の中でもそうですし、ラジオニセコ、もっと知りたいでもいいのかもしれないですけども、様々な媒体とか機会をとらえて、こういったことを町民の方に理解していただく、財政を知っていただくということが必要なんじゃないかなと。ちょうどいいチャンスだと思っています。この件に関していかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
役場の財政の仕組みって、もっと知りたいで今年の仕事とか出していますが、やはりなかなか分かりづらいというところもあります。議員おっしゃるとおり絶好の機会ということでありますので、町民講座もそうですし、そもそも宿泊税の講演を含め、引き続きやっていかなければならないと考えております。こういった視野を立ち上げるときに、これでいいということはあり得ない、やり続けなくてはならないことではないかと思っています。私もかつて、ごみの最終処分場をつくったときに多くの反対があったり、いろいろなことがありましたけれども、やはり最後は徹底した説明と誠意を持ってそういったことを続けることにより、ある程度納得感って生まれてくるのではないかと思います。議員がおっしゃるとおり、こういった機会をとらまえて、財政の説明等も尽力してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。