みんなの議会

ニセコ町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月14日

ニセコ高校の農業学科から総合学科への学科転換に向けて

2023年6月14日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「ニセコ高校の農業学科から総合学科への学科転換に向けて」について質問し、教育長 片岡辰三、学校教育課長 淵野伸隆が答弁しました。

質問者
斉藤うめ子 議員
答弁者
教育長 片岡辰三、学校教育課長 淵野伸隆

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 7番 斉藤うめ子

3 件目に参ります。ニセコ高校の農業学科から総合学科への学科転換に向けて。今年 3 月の定例会において、教育長の今年度の教育行政執行方針の中で「国際化するニセコ町の環境を最大限生かし、ニセコ高校の入学希望者を増やすために農業学科から総合学科への学科転換を図ります」とありました。一方、町民の方々から「ニセコ高校に農業科はなくなってしまうの?」という不安のほうも聞かれました。3 年後の令和 8 年からスタートすると聞いておりますが、以下のことについて教育長に伺います。(1)総合学科とどういう学科なのか。専門学科や普通科とどう違うのか。(2)総合学科への転換で何が一番変わると思うか。(3)道内に総合学科のある高校は。また、全国に総合学科のある学校はいくつぐらいあるのか。(4)総合学科のある高校の規模と生徒数は、ニセコ高校とはどのように違うの。(5)総合学科のメリットは何か。また、そのデメリットは何か。以上伺います。

答弁 教育長 片岡辰三(教育長は2026年3月まで)

斉藤議員のご質問にお答えいたします。ニセコ高校は、令和 8 年度に農業課である緑地観光課から総合学科へ学科転換することとしております。1 点目のご質問ですが、高校には国語や数学など共通科目を中心に学ぶ普通科と、農業・工業・商業などに関する専門教科を学ぶ専門学科、そして共通科目と専門教科にわたる幅広い選択科目の中から自分で科目を選択し学ぶ総合学科がございます。2 点目のご質問ですが、総合学科になると履修科目が大きく変わります。専門学科では専門科目の履修が 25 単位必要ですが、総合学科では産業社会と人間という原則履修科目以外は、生徒自身が将来を見据えた科目選択をすることができるようになります。これにより、これまで以上に生徒の多様な進路ニーズ、大学・短大等進学や就職、公務員などに対応した学びが展開できるようになると考えております。3 点目のご質問ですが、北海道内には公立 18 校、後志管内では余市紅志高校のみでございます。全国では令和 2 年のデータで 378 校でございます。4 点目のご質問ですが、北海道内の総合学科設置校の規模は、ニセコ高校と同じく 1 学年の生徒定員が 40 名の総合学科の高校は町立大空高校、町立剣淵高校、道立 4 校の計 6 校でございます。1 学年生徒定員が 80 から 160 人の中規模校は道立 8 校、200 人以上の大規模校は道立 4 校という状況でございます。小規模校は町村部に、大規模校は都市部に立地している状況でございます。5 点目のご質問ですが、総合学科のメリットは先ほども述べましたように、普通教科も専門教科も両方の科目を生徒の選択により学ぶことができるようになることでございます。生徒の希望により履修科目を選ぶことにより、多様な進路実現につながるものと考えております。デメリットとしては、総合学科についての認知度がまだ低いという状況がございます。今後の生徒募集に当たっては、ニセコ高校で展開する総合学科の履修科目などについての詳しい情報を丁寧に発信し、認知度の向上に努めていきたいと考えてございます。以上でございます

議員の質問 7番 斉藤うめ子

今、教育長が総合学科のある学校を紹介されたんですけれども、私も自分なりに調べたところ、私が調べた段階では 18 校ではなくて 15 校だったんですけれども、それから全国で三百何十校、確実に増えているようなんです。この後志管内では余市の紅志高校がこの総合学科を取り入れているわけですけれども、なかなかそうですね、この総合学科っていうのはもともとかなり歴史があるんですね。この総合学科というのは 1994 年、平成 6 年から導入され、全国に広がっていきました。教育の特色としては「幅広い選択科目の中から自分で選択して学ぶことが可能である」ということで、「生徒の個性を生かした主体的な学習を重視することができる。それから、将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習を重視することができる」とあるんですけれども、実際に直接問合せたところもありますし、インターネットで調べたところもあるんですけれども、この総合学科を取り入れている学校の規模というのはかなり大きいところ。それから、今おっしゃった大空高校とか剣淵高校とか、そういうところは生徒数が少ない。総合学科の考え方っていうのは非常にすばらしいと思うんですけれども、生徒数が少ないと選択科目がどれだけあるのか。大きい学校だったら例えば 700 人とか道内にもありますね、大きな学校があるんですけれども、例え13ば旭川の南高等学校とか総合学科なんですけど生徒数 700 人。でも進学率も偏差値もものすごく高いんですね。そういう中では、生徒さんたちが履修する科目も選択肢も非常に多くて、そういうメリットがあります。ところが、生徒数が少ないとどこまで先生の人数の配置だとか、そういう問題も出てくるのではないかと思ってます。例えば、これどうされるのかなと思って一つお聞きしたいんですけれども、3 年後にニセコ高校が総合学科に転換して、そして選択科目を自由に選択できるということになると、偏りが出てくる可能性もあると思うんですね。その課目をどういうふうに、これから 3年間かけてされるわけですけれども、まだ決定してるわけではないですね、これから 3 年間いろいろ検討していかれると思うんですけれども、大体履修する科目数をどういうふうにするのか、総合学科といってもどこまでできるのか。ニセコ高校の場合 72 人ですか、増えてきてますね。ほかの学校のことを聞いてみましたら、例えば森高等学校なんかは 87 人だとか紅志高校 84 人っていうふうに直接伺ったんですけれども、ニセコ高校とあまり違いがないように思います。その際に、生徒が仮に選択する科目に偏った場合、極端な場合ですよ。1 人か 2 人しか選考しない、こっちは 10 人とか 20 人とかなった時の、そういうバランスとか、それをどういうふうにしていくのか。たとえ 1 人でも選択科目を履修した生徒のために教員を配置するのか。これからいろんな課題がたくさん出てくるかと思いますので、それはこの 3 年間で検討していかなければならないと思うんですけれども、その中でこの総合学科のメリット、デメリットのことを伺いましたけれども、やはり小さい学校になると先生の負担がかなり厳しいようなんですね。まずは、先生が大変だっていうようなことをおっしゃってました。そういう問題も考慮に入れながら学科転換を決めたわけですから、これからそういうふうにいろいろ検討されていくかと思いますけれども、後ほど高木議員がまた詳しく質問されるかと思いますけれども、現場の先生方の声とか、そういうこともじっくり検討していくことが必要ではないかなというふうに思っています。それとですね、もう一つお聞きしたかったのは、最近パートナーシップに対する教育支援の協定を次々結んでますね。新聞とかでずっと出てるんですけれども、町長の行政報告の中でも高校と小樽商大との連携とか、それからいろんな高校や大学との連携をしているんですけど、これはあくまでもニセコ高校との関係を考えて、こういう協定を次々結んでいかれているのか、そこをちょっとお聞きしたいと思ってます。

答弁 学校教育課長 淵野伸隆(学校教育課長は2025年3月まで)

ただいまのご質問についてお答えいたします。まず、規模感と教員の負担感というご質問いただきました。斉藤議員のご指摘のとおり、大規模校であればたくさんの先生がいて、たくさんの科目を選択できるという総合学科のメリットとしてよく言われてございます。先生方の配置については、総合学科になりますとほかの学校に比べて教職員定数が 2 人増ということで、通常の普通科の高校よりも教職員の定数がまず多くなるということがありますので、そういった定数増の先生方を有効活用していくということを考えてございます。それからもう一つ総合学科の特徴として、地域の皆さんですとか教員免許がない方についても、先生と同様に事業を行うことができることになっております。ですので、先生が全ての事業を行うということではなく、地域の方や今ご指摘いただいた大学の先生、そういったところも含めて様々な人材の皆さんにもご協力いただ14きながら、選択科目の設定をしていきたいと考えているところです。現在選択科目、履修の内容については、今年度から検討をスタートしてございます。議員ご指摘の選択の偏りですとか、そういった課題あると思いますので、そういった部分を含めて、今後しっかりと教育課程については詰めていきたいと考えてございます。それから各大学とのパートナーシップ協定連携協定の関係です。現在主なところでいきますと、教育委員会が主管して結んでいるものとしては、北海道文教大学・札幌国際大学・小樽商科大学・麗澤大学など、ほかにもいろいろあるという状況です。大学にもよりますが、高校との連携以外にニセコ町のまちづくり全体としての連携協定を結んでいるところもありますので、必ずしも高校のみの活動についての協定という状況ではございません。ニセコ高校としては、今後高校生と大学生が交流することで、例えば大学での学びを高校生がイメージできるようになるですとか、それから大学の学びというのは高校と違って自らの課題を見つけて研究していくというのが大学の学びだと思うんですけれども、今後総合学科になる中で高校生にもそういった主体的に学ぶということが求められてくると思いますので、こういった大学のとの連携というのは高校としても活用したいというふうに考えているところです。以上です。

議員の質問 7番 斉藤うめ子

全国にはどこでも、総合学科に切替えている高校もかなり出てきてますし、それからますます少子化が進んでいく中で、どこもどうやったら生徒数を増やすか、教育長も国際化するニセコ町の環境を最大に生かして、ニセコ高校の入学希望者を増やすためにっていうふうにおっしゃってるんですけれども、どこも思いは同じなので、そこのバランスとか連携とかその辺りをどうされるのか、寮の問題、それから周辺高校との問題、課題はたくさんあるんですけれども、一つ一つクリアしていかなくちゃいけないと思いますけれども、どのようにされていくのか、その辺のところもちょっと一言教えてください。うん。

答弁 教育長 片岡辰三(教育長は2026年3月まで)

斉藤議員のご質問をお答えしたいと思います。新聞報道の枠 10%、30%というのは現在検討中で、これまだ公にはなっておりません。実際学校としては、ニセコ町のこれからのありようを考えたときに、やはり町内全体でも多様化ということでいろんな人が来ていると。先ほど淵野課長のほうからもありましたけれども、大学生とかいろいろ連携協定を結んでいる中には、ニセコ町には大学がない中で大学生が来たり、そういう連携をすることによって、高校生のみならず小学生や中学生にも、そういった大学の学びとか間近に見られるということでそれも進めています。今後の在り方については、十分な検討、特に道外から来るとなれば寮の問題は今喫緊の課題として受け止めており、寮検討専門委員会でも同時並行で進めているところでございます。具体的に 30%にしたとしても、ここ数年は現在の寮の入寮状況を踏まえて大丈夫ではないかというふうには考えています。ただ、どれだけ来るかっていうことは、実際蓋をあけてみないと分からないとこございますけれども、幅広くそういった寮以外の受入れですとか、そういったことも含めて現在検討しているところですので、議員ご指摘のような点も踏まえて、全体的に検討を進めていくということでございますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。15

出典:ニセコ町議会 令和5年第4回定例会 2023年6月14日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる