ニセコ町議会 令和4年第9回定例会 2022年12月16日
「ふるさと眺望点後継樹育成業務」事業の継続について
2022年12月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が質問し、町長 片山健也が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
2 つ目の質問です。「ふるさと眺望点後継樹育成業務」事業の継続について伺う。令和 3 年度決算において、ふるさと眺望点後継樹育成業務委託料、予算額 26 万 4,000 円が決算額では 0 円で未執行となっております。令和 3 年度の「主要な施策の成果報告書」、これは決算と合わせて編集されているものでありますけれども、これにおいては原課の報告として「双子のサクランボの木の後継樹の育成を樹木医に委託し、枝木や種から苗木を育成している。しばらくの期間は樹木医に管理を依頼する。現在の木はいつ朽ちてもおかしくない状況と言われており、今後の進め方の検討を要する。」「サクランボの木は順調に後継樹が育ってきており、今後の活用を検討している。」「サクランボの木については、現在の樹と後継樹について同じ場所で幼木を育成していくのか、新たな眺望点を見出していくのか、改めて方向性を整理し対応していく必要がある。」との記載になっております。ついては以下、町長の所見を伺います。(1)「ふるさとの眺望点」として指定されている「双子のサクランボの木」の敷地を買収し、後継樹をその場所で育成する事業をスタートさせ継続しておりますが、今後もこれを続けるのか否か。その理由とともに説明を求めたいと思います。(2)担当部署は上記のように、今後の事業の在り方を模索しているのではないか。いろいろ方向性を探っているとよみましたけども、担当部署の現在の業務課題の質と量を配慮して、この事業は中断32すべきと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの高木議員のご質問にお答えいたします。この「ふるさと眺望点」に指定されているサクランボの木につきましては、ご承知のとおり老木化が進んでいるということで、平成 23 年大きな枝が折れた際に樹木医による治療と診断を開始し、平成 27 年には根元の土を入れ替えるなどの樹勢の回復事業というのを行ってございます。また土地の所有者や周辺の農地の耕作者の協力を得ながら、この景観を守るということで、今日まで進めてきたところでございます。このサクランボの木の後継樹育成事業の状況につきましては、現在樹木医のもとで接ぎ木による後継樹が 7 本、一般によくクローンって言われますけど、種から育成した苗が 40 本ほど育成されてきているところであります。そのうち状態の良い後継樹の数本が大きくなってまいりましたので、ニセコ高校や有島記念公園の敷地内にいったん移植する方向で現在調整をしております。種から育成した苗の取扱いについても、ニセコ高校と連携した取組みについて現在検討を進めているところでございます。また、この眺望点を保全するにあたり、将来的に後継樹による景観の再現も見据えた場合、長期的な対応となることが予想されるため、町で木の周りの一部の土地を取得する方向で、現在土地所有者の方とも協議を進めているところでございます。樹齢 100 年とも言われるこのサクランボの木は、本町 120 年を迎えたニセコ町の歴史と共に生きてきた存在であります。また、この景観の素晴らしさにつきましては様々なところで評価がされており、平成 19 年ニセコ町景観条例による「ふるさと眺望点」に指定をされております。この指定にあたっては、小・中学生まちづくり委員会の活動によって町への提言・提案がなされ、指定された経過となってございます。また「ふるさと眺望点」の指定に関しては、先ほど申しましたようにインターネット等では相当広く、全国にこの景観が伝えられ、こういったことの経過を踏まえると、やっぱり後世に私どもの責任として残していく必要があるんではないかと考えているところであります。今後、現在進めている後継樹育成を継続しつつ、土地を取得できた場合には町の財産として、長期的な視点で保全していきたいと考えております。子どもたちあるいは全国の皆さんが農業と羊蹄山を守る美しいニセコの景観として評価された場所でありますので、今後とも引き続きこの景観を守るよう取り組んでいきたいというのが、私の考えでありますのでよろしくお願いいたします。
議員の質問 8番 高木直良
町長のお話では、今、後継樹のために取組みがされていて、場所は違うけれども苗木の数がそれなりに揃ってきているというお話でした。それと眺望点として選んだ経過についてもお話がありました。そこで私が聞きたいのは、ニセコの眺望ということを考えたときに、ふるさと眺望点は今 2 か所なんですよね、このサクランボの木とダチョウ牧場。景観条例に基づいてはこの 2 か所しか選定されてないんです。私はニセコの景観というのはもっともっとすばらしいところがいくつもあると思うんですね。なぜこのサクランボの木にこだわりを持つのかっていうのはよくわかりません。確かにニセコの宣伝をしている動画は今たくさんアップされています。町のホームページにも。それを見ますと、だいたい導入部分にそこの景色を使う。あるいはその季節ごとのっていうことで、冬の状況、秋の状況を入れ込んでいるということで活用はされているんですね。ただ、先33ほどの成果報告書にありますように、もう傷んでいてそれを支えて、そして周りの土を取替えて、なおかつ必ずニセコ町のホームページに書いてあるのは、※印で「ここの農地に踏み込まないでください」と書いてあるんです。だからその土地を購入したいってことも含まれておりますけれども、本当にそこまでやるべきものなのかっていうのは疑問があります。土地の購入にあたっても、地主さんとの交渉に職員が時間をかけているわけです。今まで何年か経っているわけですけども実現していません。それと私が感じるのは、確かに当時選定したときの子どもたちの気持ち、素直な「ここがいいね」という気持ちで選定されたと思うんですけども、だからといって後継樹をかなりの時間と労力、そしてお金をかけて残すべきものなのかということについては非常に疑問があります。実際映像で見る限りも、支えがあって大変だなというイメージが浮かび上がってきますよね。昔の写真、一生懸命桜が咲いたいい時期を画面に使うということもやっていると思いますが、直近の傷んでいる状況をこのまま宣伝していていいものかと。若い頃のいい状況を見て、こんなとこあるんだったら行ってみたいという外部の方が来て、場所もよくわかんない、しかも畑の中を行かなければならないので気が引けるとか。そういったことも含めて、私はもう既に十分役割を果たしてくれた木だと思います。ですから、一定の自然の状態で朽ちるっていうことであればそれもよしとして、たまたま後継樹ということでクローンや種だって採ってあるんですから、それは他の場所に植えて桜として楽しんでもらうと。純粋に楽しんでもらえば、私はそれで十分だと思っております。一つ事例として、これだけ町長が強調されておりますけども、商工観光課が発行しているニセコ町観光ガイド 2021、これはホームページにも載っていますが、私ずっと見てみたんですけれども、20ページから 21 ページにはビューポイントということでニセコ町内の写真が 10 枚紹介されています。その中にはこのサクランボの木はないんですよ。景観条例にはビューポイントを選定することによって、町民としてはこれを宣伝しましょうみたいな条文になっているわけです。しかし、町自ら担当の商工観光課が発行している直近の観光ガイド、去年の発行の中にもこのサクランボの木の景色は入っていません。ですから、私はもうサクランボの木にいつまでもこだわるっていうのは、繰り返しになりますけども時間と労力と予算上のことについて非常に無駄ではないか感じます。私が先ほど言った 2 項目に、担当の商工観光課はこれから例えば宿泊税の問題とか持続可能な観光、それからビュープラの再整備、こういった大きな課題をいくつも持っている課です。金額的にはびっくりする額じゃないですけども、やっている仕事は大変で、担当課に非常に同情しちゃうんですよね。そういう意味で言うと、私は眺望のいいところはいくつもあって、紹介する場所もたくさんある中で、私はそろそろこれにこだわるのをやめたらどうかということで質問いたしました。改めてどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
今ニセコではいろんな開発も進んでおります。そんな中で、子どもたちも含めて皆さんが評価したサクランボから見る羊蹄山、そこに芋など農作物の様々な花が咲く景観、ニセコにとって大変貴重な景観ではないかと私は思っていますので、私は残していきたいと思っています。時代が変わるからどんどん切捨てていいっていう社会が、これまで地球環境のこと、いろんな変説を遂げてきたのではないかと思っていますので、基本的には残したいと思っています。ただこうい34った予算については、議会の皆さんのご意見が非常に重要でありますので、議会意思として残すべきだ、残さないほうがいいということであれば、当然それは従いたいと思います。私は町長という立場では残したいということで、残すための予算を引き続き提言していきたいと考えております。それから仕事の体制につきましては、そういった体制を組織としてとって進めていくというのは組織の在り様でありますので、具体的に担当課でできないというような意見があればそれは考えますけれども、そういう話は私は聞いておりませんので、そういった事実に基づいて今後も仕事をしていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
議員の質問 8番 高木直良
町長の考えについては今聞きました。しかし眺望というものについてどう考えるかっていうことなんですが、もっと広く考えていいんじゃないかと思うんですね。最近いろんなSNSでちょっとした写真がいいとそこにドッと観光客が集まるという現象がたくさん起きています。北海道で言えば美瑛町の丘の景色、その中にだいぶん前の話ですけどもコマーシャルに使われた景色があって、そこに観光客がうんと集まったと。そこもやっぱり農地なんですよ。農地に生えているポプラか何かがちょうどコマーシャルにいいっていうので、一気に有名になって人が来て。最近の話ですけども、やはりそれも樹木の年齢がかなり経ってきて、それで所有者の農家さんが自らそれを切りました。それはやはり樹木としての寿命をそろそろ迎えているという状況の中で、しかもやはり心ない観光客が踏み込んできたりっていう事例もあったもんですから、その持ち主の方は切ってしまったんですね。そういうことが極端な事例っていうことで起きてくるわけです。そういうことで言えば、私はサクランボの木と羊蹄山の背景の眺望は確かにいいかもしれませんけども、他にいくらでも羊蹄山がいい場所ってあります。それで北海道はシーニックバイウェイということで、この近辺でいうと山麓からそれぞれの羊蹄山の景色が変わっていくということで、それぞれの良さを知らせたいと道路沿いに車を止めて、眺望点ということで案内して見せていますよね。私はそういう意味では道路の脇とかダチョウ牧場のように観光施設で駐車場がきちっとある場所を見てもらう、来てもらうというのがいいと思うんです。だけど何回も言うように、現状の場所の土地を買ってまで残すべきか、そこにまた後継樹を植えて何十年も経てて同じような景色を再現しようという試みが、あまりにも人為的、つくり過ぎっていいますか、そのように考えます。それをしなくても十分ニセコ町には眺望点があると思いますので、これは町長もおっしゃったように議会、議員同士でも今後とも話し合っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
議員の質問 8番 高木直良
はい。