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ニセコ町議会 令和4年第5回定例会 2022年6月10日

札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致への対応について

2022年6月10日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致への対応について」質問し、町長 片山健也、町民学習課長 中村正人、副町長 山本契太が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也、町民学習課長 中村正人、副町長 山本契太

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 高木直良

3 件目の質問であります。札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致への対応について。2030 年冬季オリンピック・パラリンピック開催地として札幌市が招致活動を展開しており、その開催概要案にはアルペン競技会場として「ニセコエリア」が予定されております。町長は関係会議にも参加していると聞きますけれども、以下質問させていただきます。①札幌市が 2026 年冬季オリンピック・パラリンピックの招致を表明していた 2018 年、ニセコ町は平昌オリンピックを職員らと現地視察するなど、アルペン競技をニセコ会場で実施することを前提としておりましたけれども、現在もそれは変わらないのか。ニセコ会場で行うことのメリットやデメリット、そして課題をどう想定しているかお聞きします。②札幌市は札幌市民、道民対象の招致・開催に関するアンケートを行い、その結果を受け て開催概要内容を見直すことも最近報道されておりますが、町長はその動向をどのように評価されているでしょうか。また、ニセコ会場を想定する際に、予定会場周辺事業者や町民からの意見を聞くべきと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

1 点目のご質問ですが、スキーアルペン種目の高速系につきましては、コースの高低差の要件とコース難度をともに満たす既存スキー場が、北海道内ではニセコのみであったところから、現在もニセコがアルペン種目の会場として候補になっております。ニセコ会場で行うメリットにつきましては、先ほどのコース要件を満たしていることや、ニセコ地区は既に宿泊施設が多く存在し、大会関係者が滞在するための投資が不要であることなどが考えられていると思います。デメリットとしましては札幌から会場までの移動など、選手・関係者・観客の輸送の関係、また大会準備、本番のためにスキー場を一般客が利用できなくなるなど考えられます。2 点目の質問につきましては、札幌市で 3 月に行ったアンケートでは、賛成が過半数を超えたものの、3、4 割前後の反対の声が寄せられております。その動向をどう評価するかということでございますが、札幌市が主体となって行っているものでありますので、私が評価するというものではないものと考えております。また、予定会場周辺事業者や町民意見を聞くことにつきましては、候補となっているスキー場と札幌市において話合いが行われており、今後これらの詳細が見えた段階で、札幌市による説明会の開催等もあるものと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。23

議員の再質問 8番 高木直良

1 点目の再質問です。2018 年の町予算 700 万を使っての平昌オリンピック視察、に対して、批判もあります。町民の意向確認なしのニセコ会場ありきの姿勢、やや具体的な成果が、視察の結果示されていないことなどが反映していると考えます。私もこの取組みについての実績についての反省すべき点もあったのではないかと考えております。2019 年の 6 月議会におきまして、同僚議員がこの 2030 年に向けての考え方を問いただしております。そのときの最終的な町長のお答えの中に、MICE連携協定を結んでいることから、札幌オリンピック開催に協力するのは当然であるというようなお答えがございました。そうしたことが本当にMICEの本来的な意義・目的があるんだから、オリンピック札幌招致、会場にニセコっていうことは協力するのが当然であるという考えが変わってないのかどうか、これについてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

観光を含めてMICE自体は、これから広域連携をしていく時代だと思っております。様々な国際会議もこれまで札幌市で開催するたびに、ニセコ町に案内をいただいて連携しておりますので、今後とも連携事業を進めてまいりたいと考えております。札幌オリンピックにつきましても、今何か決定しているわけではありませんので、これから手を挙げるかどうかの準備作業を行っているということであります。引き続き協力をしてまいりたいというふうに考えております。それから、視察の件前段でお話ありましたけど、現場でどんなものかもわからない中で、いい悪いとかあるいは情報出すっていっても評価のしようがないわけであります。その中で職員の経験を得るということは大変重要なことだと思いますし、私も実際行かせていただいて、新幹線がなければほぼ無理だということは実感として体感してきました。夜中の 2 時 3 時になってもバスが動かない、もう寒い中で多くの人たちが喧嘩をしながら乗っているという悲惨な状況を実体験してきました。行ってみて初めて、交通移動ってこんなに大変なものかというのを身をもって体験してきました。こういう経験を得るっていうことは現場にとっても大変重要なことであると いうふうに考えているところであります。どうぞよろしくお願いいたします。

議員の再質問 8番 高木直良

先ほどお答えの中でコースを他の場所で選定することができなくて、コースの設定なり標高の関係でニセコしかあり得ないかのようなお話がありました。ニセコはパウダースノーということで人気が出て、多くの観光者、あるいは地元も含めてですけどもゲレンデがあふれている。ゲレンデだけではなくてバックカントリーで滑るという人気があって、これはニセコが最適だと、それはわかります。しかし、このアルペン競技をオリンピックということでやることに、ニセコの山が果たして適してるかどうかっていうのは、検討の余地があるんではないかと思いますよく雪が降るから雪があるから適してるんじゃないかということですが、今回の平昌なり、あるいは北京オリンピックを映像で見た方はお分かりになると思うんですけども、約 100 キロ以上のスピードで滑降するわけですよね。そのときのコースはパウダースノーではありません。人工的にばんばんに固めてコースをつくって、それを整備していくっていう、本当に人工的にコースをつくっているわけです。ですから、単純にニセコが適しているとは言えないし、それから大きな問題としては、この冬もそうでしたけれども連続的に雪が降り続けます。そうしますと競技ができないんですよね。ずっと競技を休まなくちゃいけない、延期しなくちゃいけないっていうことも想定しなくてはいけません。それから、こういったガイドブックにも書いてあるんですけども、ニセコエリアで24アルペンをやるときに、一部改修ということが書いてあるんです。つまり現状のゲレンデを滑り下りるわけじゃなくて、特有のコース設定のために現地を一部改修、つまり造成をする、あるいは森林伐採も起きるかもしれません。そういったことが想定されるんではないかと思いますけれども、非常に現実的な検討をですね、別に現地へ行かなくても分かるわけですけれども、そういったことを本当に考慮して、今後対応されるのかどうか、そういった課題をきちっと明確にできるのかどうかっていうことをお聞きしたいと思います。

答弁 町民学習課長 中村正人

ただいまの高木議員のご質問の中で、ニセコが適しているかどうかという点なんですが、札幌市にも確認して、先般IOCのほうでも 6 月の頭ですか、札幌とニセコ、帯広等に非公式で調査に入ったということで、その中でスキー場の高低差等が合致するところがなかなか北海道の中ではニセコ以外にないということはおっしゃっておりました。それと大規模改修、伐採とかそういった関係なんですが、今環境問題が一番うたわれているところで、IOCのほうもそういった中で大規模な伐採等はしないように、既存のスキー場の中でコース設定したときに、危険なところだけ部分的にやっていくというようなことを札幌市には確認しております。

答弁 副町長 山本契太

今の課長からの話に付随してということなんですが、ちょっと補足して分かりやすく申し上げますと、これまでは高速系の競技については自然破壊とか云々とかっていうことの視点がなく、どちらかというと本当に競技性が高いといいますか、急な斜面を利用してやるべきだというような考え方をしてこれまでやってきた。けれども、これから先は自然環境やもともとある環境をなるべく壊さないように、スキー競技についてもやっていかなければならないという考え方の転換があった上での今後の協議ということでございます。何となく自然を守りますということではなくて、その考え方をきちっと転換した上での今後だというふうなお話は現状を伺っているところでございます。ちょっとつけ足しということでお願いします。

議員の再質問 8番 高木直良

2 点目めの再質問であります。アンケートについて実施したのも招致してるのも札幌市で、札幌市としてアンケートをやったことについての評価はできないというお話ですが、ご存じのように札幌市は 2014 年にもアンケート調査をしてます。今年 3 月にやったアンケート結果と数字がもうはっきり出てるわけですね。その中で傾向としてはっきりしてるのが、賛成 ・どちらかというと賛成を足した数字、それから反対・どちらかというような反対というのを足した数字を比較すると、明らかに賛成については減っており、反対については増えていると。こういった傾向についてどのように考えるかということです。あるいはそういう調査をしたこと自体についての評価をどうするかと、それを聞きたかったわけです。その上で、こういった賛成の数字が下がっている要因の一つとして、私はやはり去年の夏、東京オリンピックをコロナの危惧の中で強行されたということであるとか、あるいは当初簡素にと言いましたけど、非常に予算額が膨らんでいったということだとかですね。あるいはIOCが非常に商業主義的であると。一つの事例としては、北京オリンピックでもそうでしたけども、真夜中に放映するわけですね、競技をやるわけです。これ何かというと、テレビ放映する放映権をアメリカの企業が持ってるために、その時間に合わせて競技をやると。全く競技者のことなどは考えてないですよね。見てもらう、それに金が絡むと。商業主義、これはもうあからさまに出てきてるっていうのが、やっぱり国民が見ていると思うんです。加25えて札幌市民は冬に豪雪に見舞われまして、除雪もままならない、通勤もできない、ごみ収集もできない、そういうものを目の当たりにしたわけです。そういう中でこういったイベントを実施していくことについての危惧、何となくちょっとおかしいんじゃないかっていう気持ちがここに現れているんじゃないかと私は思います。そういう意味では、ニセコ町民の中にも同じような感想を持ってる方がいらっしゃるんじゃないかと思います。ですから概要を見るとか、もうちょっと具体化してから何らかの町民の意見なり、事業者の意見、事業者については札幌市のほうから直接情報提供なり協議をしているというお話ですけれども、地元です、地元の事業者さんの生の声というのをきちっと聞かなきゃいけないし、町民の声も聞かなきゃいけない。先ほどお答えがありましたように、期間中、あるいはその前あたりから、そしてさらにプレオリンピックということで、オリンピック同等の規模で 2、3 年前から競技をやるんですよね。その間はお客さんをコースに入れないとか、宿泊がそこでいっぱいになっちゃうとか、そういった事業者への影響もあるわけです。経済的な影響です。そういったことも加味して、会場にされる可能性の高いニセコ町としての町民、あるいは周辺事業者の声を独自に聞くということは大事だと思います。その点についてはいかがお考えでしょうか。

答弁 町民学習課長 中村正人

アンケートの結果で賛成が下がっているという点ですが、その中の反対の意見として多かったものの中には、今年特に札幌市では除雪がいろいろ問題になって、除排雪のほうにお金を使ってほしいだとか、オリンピックはやっぱりお金が結構かかるといったことが多くて、今回アンケート結果を踏まえての大会概要の見直しというところの中で、もっと市民の方には積算の考え方、お金の問題ですね、そちらの考え方の解説とか、大会によって得られることなど、レガシーの具体例など大会概要で今後示していきたいということでお聞きしております。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

先ほど言われたアンケートにつきまして、私もオリンピックのプロモーション委員会っていうZoom会議に 1 回目参加させていただきましたけど、その中で委員長のほうからも今のアンケートの数字では厳しいので、できるだけ市民の理解を得るようにというような趣旨の発言もなされておりました。札幌市において何回かこういうようなアンケート調査が行われるものと承知をしております。ニセコ地区におきましては、ニセコ町でやるってことはまだ決まったわけではありません。今事業者さんと札幌市が直接いろんな話合いを行っております。こういった経緯を見て、実際にニセコでやるということが決まるような状況であれば、そのときに、例えば事業者さんの損害的っていいますか、費用負担はどうするのかですとか、実際のアクセスはどうするのか、具体的な作業が相当入ってくるんではないかというふうに考えておりますので、そういった場合においては、様々な関係者のご意見を聞きながら調整をしていく必要が当然あると考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の再質問 8番 高木直良

確かにそうなんです、招致が決まったわけではありません。でもそれを前提として、いろいろ札幌市も動いていると思いますし、関係の会場として予定されてる地域ともZoom会議をやったり、そういう準備をされてると思うんですね。そういうことを前提にして動いてるのであれば、決定してなくても独自に町民の意見、事業者さんの意見を聞くっていうのは当たり前のことではないかというふうに思います。ですから、招致が決まってから具体的にアクセス道26路とか補償についてということよりも前に、想定される課題ということで、ぜひとも積極的にやっていく必要があると思いますので、改めてご意見をお聞きしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

議論につきまして具体性がない中で議論をしても、感覚的に好き嫌い的な議論になってしまうというふうに思います。ある程度具体的なものが見えてから、その具体的なものについて議論をしていくということで、いろんな制度設計とか様々な課題が見えてくるんではないかと思いますので、現在そのように考えて進めてまいりたいと考えているところであります。よろしくお願いいたします。

出典:ニセコ町議会 令和4年第5回定例会 2022年6月10日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる