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ニセコ町議会 令和3年第6回定例会 2021年6月22日

JR函館本線並行在来線存続の取組みについて

2021年6月22日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「JR函館本線並行在来線存続の取組みについて」質問し、町長 片山健也が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
町長 片山健也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 高木直良

通告に従いまして質問させていただきます。まず1番目として、JR函館本線並行在来線存続の取組みについてであります。「北海道新幹線並行在来線対策協議会」第 8 回後志ブロック会議において、「函館線(函館小樽19間)旅客流動調査・将来需要予測・収支予測調査」の結果と今後の協議会開催の方向性を決めていく「今後の検討スケジュール」が示されました。(1)この内容と 2022 年度に結論をというスケジュールをどのように町として評価しているか。昨年私の質問に対して町長は、「2023 年度中には結論」をというスケジュールについて提案して、そのように確認されたということでありましたが、それ以上に早まったのはなぜか。(2)今後の幹事会やブロック会議において重要なことは、在来線の地域住民生活にとっての必要性、そして廃止された場合、その後に地域にどのような影響が出てくるのかの調査が非常に重要だと思いますけれども、いかがでしょうか。(3)協議会での報告や議論内容の町民への正確な説明、そして町としての存続への思い、12月の町長の答弁の中で、あるいはマスコミに報じられておりますように、「残せるものなら残したい」という姿勢を明確にしております。町民の意見を今後丁寧に聞き取り、意見交換をする場をつくって、そしてそのことを協議会に反映すべきと思いますけれどもいかがでしょうか。(4)並行在来線の存続は地域住民の足を確保し、地域の活性この活性化のための公共インフラであります。そしてこれについては、国が支えていくという責任が非常に大きいと思いますけれども、この点についてどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

まず 1 点目のご質問ですが、本年 4 月に開催された第 8 回後志ブロック会議において、北海道より調査の結果が報告されました。収支予測調査では運営経費が運賃収入を大きく上回り、特に在来線の運営については非常に厳しい経営となることが推計されており、今後慎重な判断が必要であると考えております。スケジュールにつきましては、北海道の方針として 2022年度中に在来線の存続もしくは廃止を決めていただきたい旨の説明があり、ブロック会議において了承しているところであります。鉄道の存続、あるいはバスへの転換、どちらを選択した場合においても、非常に長い運行路線であることから、運行計画や運営設備等の準備、関係機関の調整、さらには人員確保等、その制度設計に相当の時間が必要であり、極力早い時期に方向性を見いだすべきであるというふうに私自身も考えております。2 点目でありますが、並行在来線が生活にとって大変重要な公共交通機関であることは、どなたも認識しているものと思っております。在来線を残す、あるいはバス転換などの選択においても、その維持負担が最大の課題と思っております。現に利用されている、またはこれから利用する予定の皆さんへの影響を最小化する努力が必要であると考えております。次に 3 点目の件でありますが、説明会に関しましては、北海道からの情報提供をもとに、これまでの協議の内容など町民の皆様への対面による意見交換を実施したいと考えておりますが、コロナ禍での開催となることから、実施時期などについて慎重に調整をしたいと考えております。なお説明会には北海道の担当者にも出席いただき、詳細の説明をいただいてまいりたいと考えております。最後に 4 点目のご質問ですが、並行在来線については大変厳しい経営となることが予想され、生活交通を維持するために運営会社に対する多額の赤字補てん、補助金等が必要となります。これまでの枠組みを見直し、JRからの協力・支援の在り方や、国においては運行を維持するための赤字補てんや設備投資の助成など、財政支援制度の創設、拡充が不可欠ではないかというふうに考えております。今後とも北海道からの情報を受け、町民の皆さんへの情報提供に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。20

議員の質問 8番 高木直良

今お話がありましたように、当初町長が予想していた以上に早く結論を出していくというスケジュールが承認されたということであります。それで私もいろいろ資料を見たんですが、来年度ということでありますけれども、そこへ向けてほぼこの秋ぐらいですね、 9 月ぐらいのブロック会議で方向性を決めてしまうというような記述があるんですよね。ですから、今からもう数か月後には方向性を確定するというのが道のスケジュールの提案です。それで幹事会の報告などを伺いましたけれども、やはり幹事会出席の各担当の方もあまりにも早すぎるという印象を持たれたと聞いております。それで大事なことはですね、こういった一つは報道もされましたけれども、鉄路を維持するとこれだけの、例えば 190 数億円の赤字ですとか、あるいはバス転換すると10 分の 1 くらいであるとかっていう数字がどんどん出てきます。そうしますと、一般的な印象としてはその数字に非常に影響を受けます。こんなに赤字が出るんだったら、ちょっとこれは維持が難しいんではないかという心理がですね、じわじわと広がってきているのではないかと私は危惧しております。それで町長がおっしゃった残せるものは残したいという時にですね、これをきちっとなぜそうなのか、残す場合どのような条件が整備されればいいのかとか、そういったことをきちっとですね、町民にお知らせしなければいけないと思います。それから第三セクターとして存続しても、10 年もたたないうちに赤字が原因で維持し切れないということで、全く廃線になった、そういう事例もございます。あるいはバス転換はしたけれども、そのバス転換自身、やはり経営的に成り立たないとか、あるいは運転士などの人材を確保できないという理由で、これも縮小廃止という事例もあります。ですから町民に対してきちっと町長の思いを伝えていくためには、いろいろな客観的な事例を出さなければいけない。そして存続をするとすれば、今町長からもお話がありましたが、国の何らかの支援制度が必要だということであれば、それはどのようなことを具体的に要望していくのかということも、町民に示さなければいけないと思います。しかもですね、先ほど言いましたように、9 月、10 月あたりには第 9 回、第 10 回ブロック会議で、ほぼ方向性を決めていくようなスケジュールが書かれています。ですから、これはのんびりやっている状況じゃなくて、やはりきちっと正確な情報を伝えるということと、町民の思い、それから客観的な影響ですね、地域経済や地域生活にとってどんな影響があるのかということも、きちっと示して皆さんのご意見を聞かないと。先ほど言いましたように、今の状況はこれだけの赤字、これだけの赤字と赤字だけが浸透しているという状況ですので、これを変えなければいけないと思います。ですからその辺のことを町長としてどのように考えているか、改めてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

まずスケジュールに関しましては 2023 年ということで当時きました。このときも 5 年前じゃ遅過ぎると、5 年前に決まって、それから代替をどうなってやるのかと。バスだって単純な問題ではありません、バスの運転士確保だって今現実にいなくて路線廃止しているような状況でありますので、判断を早くすべきだとずっと思っていました。今回 2022 年という点が出たことは私はいいことだと思っていますので、これらに向けて協議をしていきたいと思っております。第 8 回ブロック会議で出された資料につきましては、本当にとてつもない差であります。とても並行在来線が存続できる、そもそも地域の住民の皆さんや、あるいは自治体、あるいは北海道が応21援したところでとても持ち切れる赤字ではないというふうに私は思っています。ただこのとき出された資料については非公開ということでありますので、公開される、できるだけ早く、私のほうから公開をして、いろんな方が見て意見が言えるような、そういった議論ができる状況にしてほしいという要望を当時させていただいたところであります。私は残せるものは残したいというような、当然並行在来線っていうのは貴重な足でもあると同時に、私たち北海道開拓の歴史でもあります。特にこの函館本線が北海道の開拓を担ってきたと自負しておりますので、この狩太駅からニセコ駅、わが町自体もこのJRとともに国鉄とともに発展してきたということを考えれば、できるだけ文化としても歴史としても、あるいはこれから行くべき、環境面でも、環境負荷の低減という面でも、私は鉄道っていうのはすごく大きな価値があると思っています。しかしながら、今実際に出されている数値を見ると、とても現状で対応できる数字ではないと。そうすると在来線を残すということについては難しいなと率直に今感じています。しかし、例えば並行在来線を残さないにしても、バスだけが唯一の方策ではありません。様々な、これから次世代に向かっての交通形態というのは多様にあると考えておりますので、できるだけ早く結論を得て、それらに対しどういったものがあるのかという様々な議論をする時間が必要ではないかと考えております。予定としては本当は 7 月ぐらいに北海道の担当者が来て、取りあえず一回現状ってこうなんだという説明会をやってほしいと思っておりましたが、現在札幌がこういう状況でありますので、もう少し先になると思います。ただ我々のブロック会議の議論の中でも 10 月までとか 11 月までにその方向を見出すことについては合意していますが、そこで何が何でも決めるということではないということは議論の中で確認を得ております。できるだけ早く決める。しかしその議論の時間が必要だということが、我々各町村長ほぼ全員が地元説明会が大事だし、みんなでやっぱり議論する時間は民主主義のコストとして、きちっと考えてほしいということを言っておりますので、そこは何度かの説明会をしながら、こういう点はどうだろうねということを出し合いながら、最終的な結論を得るような方向で進んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 8番 高木直良

結局方向性を決めると結論ではないというように聞こえるんですが、これブロック会議が各市町が沿線から集まって、そこで方向性を決めるということになれば、私はその方向性と異なる結論を、住民がいろいろ後から申入れしたとか、討論の場を設けたとか言っても、方向性を変えるっていうのは非常に事実上できないんじゃないかと思います。ですから、私が言うのは方向性を決める前にきちっと時間をとって、ブロック会議、これから何回かやると思うんですけれども、本当に住民の要望とかですね、いろんな客観的な条件を踏まえた議論になるように、そういうことで回を重ねていただきたいと思うんですね。それで国の責任、あるいは支援ということも念頭にあるということでありますけれども、私から提案したいのは上下分離方式であります。これはよくこういった在来線をどう守るかとか、中小の民間鉄道をどう守るかというときに出てくる。あるいは外国の事例を見てもほぼ同じ方式なんですけれども、インフラの部分、鉄路だとか駅舎だとか、あるいは場合によっては車両も含めて、国が公共インフラとしてきちっと責任を持つと。運行に関しては第三セクターなり運行会社が、いろんな知恵を絞って集客をし、サービスを向上し、そして観光などにも活用することによって黒字転換を図っていくということの努力、こういうことが可能になってきます。ですから、赤字の数字だけ22比べて、バス転換のほうが 10 分の 1 の赤字で済むというようなことだとか、あるいは今後、例えば無人の運転の車両ができるんじゃないかという新しい交通系統について想定するとか、そういうことに走りがちだと思います。私はやはり鉄路がいったんなくなると、これを元に戻すというのは本当にできないことでありますし、むしろ鉄路の有利なところを活用して、これからやはり東南アジアの方々も含めた、コロナが落ちついた後のインバウンドが、やはり北海道に来ると思うんですね。その際の有効な観光資源ということで、鉄路がやっぱりネットワークとして残っていくと。とりわけ函館本線などはですね、今町長おっしゃったような歴史も含めて、産業、あるいは生活にとって極めて重要な役割を果たしている鉄路の役割をやっぱり再認識するということが必要です。例えば上下分離方式っていうのは在来線とか三セクだけじゃないんです。新幹線そのものがそうなんですよ。新幹線は今機構がやっています。トンネルをつくったり、数千億のお金を使ってインフラを今つくっているんです。それを借り受けてJR北海道が運行すると。まさに上下分離方式なんです。ですからこのことをきちっと共通の認識としてとらえる必要があるのではないかというふうに思います。ですからブロック会議においてはそのような知見も含めて、ぜひ十分な議論、そして方向性を決めるのはブロック会議だけではなくて、その前に十分に町民の意見を聞いていくということをぜひお願いしたいなということでありますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

高木委員から上下分離方式の提案等がなされておりますけれど、これまで新幹線整備にあたっては、並行在来線については日本の社会の中でもこういうルールがあると決まってきていることでありますので、それを覆すっていうのは相当厳しい状況だと私は思っています。また特に言われておりますのは、現在トンネル自体がもう 50 年、100 年ということで耐用年数を超えている。これも改修が必要だということになれば、さらに膨大な経費がかかってくるというようなことでありますので、こういったことの将来像もやっぱり検討する必要があるんではないかと考えています。私もそうでありますけれど、各首長もそのブロック会議で全部決めてしまうなんて全然思っておりませんので、それで早く情報開示してほしいと。それで各自治体で、それぞれ住民との意見交換を受けてブロック会議に出てくるという流れを皆さんに確認しておりますので、住民の皆さんとの意見交換会なしに決まるっていうことはないものと私は思っております。ただ小樽から長万部、トータルでいくと函館まで至りますけれど、その中で多様なそれぞれの地域地域の事情があって、並行在来線を残すということには、もう既に、なんて言いますかね、後ろ向きといいますか、そういうところもたくさんあるわけでありまして、そういったところの合意形成などもしながら、進まざるを得ないという大変難しい実態も多々あるということもご承知置きいただければありがたいなと思います。ともあれ、なるべく早い時期に道の方に来ていただいて、なぜこういう試算が出たのかという報告会と意見交換会は、何とか早めに開催したいと考えておりますのでよろしくお願いをしたいと思います。

議員の質問 8番 高木直良

答弁漏れといいますか、確認したいことがあります。

議員の質問 8番 高木直良

私の提起した上下分離方式というものについての町長の評価はどうでしょうか。23

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

上下分離方式はいい方式だと私は思っております。ただ上下分離方式にしても維持コストの赤字自体はそんな極端に減るわけではありませんので、そこは上下の鉄路を持つ部分が本当に全部、極端に言うと無償で運営費だけちゃんとみんなで頑張ってやってくださいねという状況の中の上下分離だったら、いろんな可能性はあると思います。ただその下のほうを持つことには自治体は関与しませんということには今ほとんどのところはなっておりませんので、かなりの財政負担は生じるということでありますので、簡単なものではないということだけは私自身認識しております。

出典:ニセコ町議会 令和3年第6回定例会 2021年6月22日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる