ニセコ町議会 令和2年第11回定例会 2020年12月16日
冬季の町民生活上の諸問題について
2020年12月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「冬季の町民生活上の諸問題について」質問し、町長 片山健也、建設課長 高瀬達矢が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、建設課長 高瀬達矢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
3件目です。冬季の町民生活上の諸問題について。北海道民は、約半年間雪の中で生活しています。特にこのニセコ町は豪雪地でもあり、冬期間の生活上雪との闘いが大きな位置を占めております。近年移住者も増えている中で、豪雪地での生活に不慣れな方たちも増えております。しかし、町の総合計画など諸計画の中に雪と生活に関する記述はほとんど見られません。雪の中での暮らしの不便は、あまりにも当然のこととして光が当たっていないのではないかと私は感じております。隣接する倶知安町では、平成14年に倶知安町みんなで親しむ雪条例を制定して、第四次総合計画にも位置づけられ、倶知安町の雪に係る住民意向調査なども行っております。これらは非常に参考にすべき点が多いと私は思っております。1つ、ニセコ町において雪と町民生活との関係を多角的、総合的に把握しているでしょうか。また、当面どのような問題があるとお考えでしょうか。2点目、ニセコ町内の公道、国道、道道、町道の除排雪、地域や個人住宅での除雪、その他の諸問題を総合的に把握するためにアンケート調査などを行うべきと考えますが、いかがでしょうか。3点目、除雪を担っております事業者の運転オペレーターの不足が近年伝えられております。町としてこれらに対する支援策も必要ではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。4点目、ニセコ町への転入者には雪の生活に慣れていない方がおり、例えば冬の暮らしガイドのような情報誌の発行や町のホームページで積極的に情報提供すべきではないかと考えます。また、住宅の建設に際しては、北方建築総合研究所という地方独立行政法人がありますけれども、「北のすまいハンドブック」というものを出して、懇切丁寧な北海道に見合った住宅の建て方についての解説があります。こういったものを活用するということでPRをしてはどうでしょうか。5点目、札幌市では小学校6年生の社会科授業で副読本「大雪と共生する200万都市さっぽろ」という副読本を使った授業、あるいは雪体験授業というものを行っております。大都市ではありますけれども、ニセコ町としても参考にすべき点が多いと思いますが、いかがお考えでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。1点目につきましてですが、雪は世界的なスノーリゾートであるニセコ町にとっても大きな観光資源であり、基幹産業である農業の生産基盤を支えるものであると同時に、良好な自然環境、水環境が将来にわたって持続していく上で不可欠な地域資源であると考えております。一方で効率的、効果的な除雪、排雪の実施は、冬期間における町民の皆さんの生活や産業を守るため、またそれに要するエネルギーや経費の観点からも重要であるというふうに考えております。なお、今は豪雪地のニセコ町ですが、気候変動の影響により、将来的には降雪量の減少や積雪初期からざらめ雪の割合が増加するなど大きく変動することが予測されております。こうした気候変動の影響を回避、軽減するため、今後科学的な知見に基づく情報の収集や将来予測を踏まえた適応策を検討していく必要があると考えているところであります。2点目のアンケート調査の関係でありますが、昨年度、ニセコ町総合計画の第二次直しを行った中で町民の皆さんを対象にアンケート調査を実施しております。その中で居住地周辺の生活道路の除排雪の満足度を伺ったところ、満足あるいはやや満足と回答したのは全体の6割余りで、特に市街地域の満足度の向上が見られました。今後とも町民の皆さんの生活に支障のないよう、工夫して除排雪に当たってまいりたいと考えております。3点目の除雪オペレーター不足問題でありますが、除雪事業者においては毎年人員確保に大変苦慮しているものと承知をしております。この問題は本町のみならず、北海道全体の課題でもあります。今後除雪事業者の皆さんとの意見交換を通じて、どのような支援策が有効なのか検討していきたいと考えております。次に、4点目のニセコ町に転入される方への雪の生活の周知につきましては、転入される皆さんにニセコ暮らしのガイドブックを作成し、配付しておりますので、今後この中に雪の生活部分についての内容を書き込み、充実させていきたいというふうに考えております。また、北の住まいるハンドブックについても、住宅の建築計画に必要な雪あるいは断熱等の関係につきましてもかなり有用な有効な情報が多く記載されており、今後冬期における町民生活に必要な情報として町のホームページでリンクするなど情報提供に努めてまいりたいと考えております。次に、5点目の小学生に冬の自然や生活などを学校の授業に取り入れることはできないかとのご質問でありますが、今後教育委員会において検討していただけるよう協議をさせていただきたいと考えております。よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
今お話がありまして、取組、既に取りかかっているもの、あるいはこれからというものも紹介されました。私は、先ほども述べたように、北海道あるいは豪雪地帯のニセコエリアにおいては一年の半年近くを雪と付き合うという町であります。そこで暮らしている。その割には雪の中での暮らしに関する問題について、先ほど地域資源というお話がありました。それは確かなのですけれども、闘いの部分があります。そういった部分、あるいは楽しむという部分もありますけれども、発信がほとんどされていないのではないかと。私がホームページで見た限りで言いますと、福祉的な意味での除雪の補助金、これについての情報が載っています。それは確かにあります。しかし、私先ほどの前の質問のときに地域防災計画改めて読み直して気がついたのですが、地域防災計画の中には雪災害という項目があって、その中で第16節、積雪寒冷地対策計画の中の第4、雪に強いまちづくりの推進というのが防災計画にはあります。その中で、例えば家屋倒壊の防止ということで、住宅の耐雪性を確保し、屋根雪荷重の増大による家屋倒壊等を防止するため、建築基準法等の遵守の指導に努めるというようなことが書かれております。先ほど小松議員のほうからもお話ありましたように、建築に際して隣地との関係で距離を取るとか、雪国特有の問題についてもきちっと町独自のお知らせというものをやっていくべきではないか。指導要綱を検討する、あるいはというようなご回答が先ほどございましたけれども、先ほど紹介した北方建築総合研究所の中から例えば参考になる部分をピックアップして町のホームページにも張りつけるとか、そういうような対策をぜひしていただきたいなと思います。例えば学校教育においてもということですが、私がちょっと驚いたのは、札幌市、200万都市という、財政規模も違いますので単純比較はできませんけれども、極めて立派な副読本というの作っているのです。読みやすいように漫画を入れたりイラストをたくさん入れたりして、雪国の生活、それからまちとしてどのぐらい除雪などにお金を使っているかという側面も含めてかなりたくさんの情報が入っています。これを6年生の中の授業として、1時間とか2時間ではないのです。五、六時間かけて授業というものを副読本を使ってやっています。ですから、そういったことは、ニセコ町は全てまねするということではありませんけれども、参考になる点はぜひ取り入れていただきたいというふうに思います。あと、雪の中の生活で特に外出時の安全性の問題とか、例えばこれは町道にあるかどうか確認していないのですけれども、滑り止めの砂袋、これを道道とか国道の要所要所にポストを置いている場合がございます。雪道でちょっと坂で滑りやすいなというところに、すぐ使えるようなそういった施設なんかもできれば工夫してはどうかなというふうに考えております。それから、除雪の体制で人材確保がかなり難しいということでありますけれども、これも事業者、業者さんとの協議というお話でありますので、何が本当に助けになるのか、人材確保につながるのかという点については具体化を進めていただきたいというふうに考えます。以上、いくつか提起も含めて、お考えがあれば伺いたいと思います。
答弁 建設課長 高瀬達矢
私のほうから滑り止めの砂の関係とオペレーターの人材確保の件、若干ご説明させていただきたいと思います。道路等の滑り止めにつきましては、私個数まではちょっと今掌握していないのですけれども、普通の町道等ですと登山道路だとか羊蹄近藤連絡線とか等々に設置しておりまして、そこの砂の補給は除雪業者のほうにお願いしているというようなところ。また、羊蹄近藤については、特に町民の方もボランティアで交差点、クランクになっているところなのですけれども、真狩から入って、そのまま真っすぐぶつかっていくようなのですけれども、お手伝いしていただいてやっているような感じです。あと、歩く歩道という感じなのですけれども、サイレン坂の麓とか本通の前田商店の近くの下のほうにある階段から上がったりする、ああいうところに小さめの砂箱を設置しているところですけれども、もう一度点検等をしてみて、必要なところに配置してまいりたいなというふうに思います。それから、オペレーターの人材確保でございますけれども、令和1年の調査で見ますとニセコ町の請負業者の中でオペレーターが54名ということでなっておりますが、それの年齢構成見ますとやはり若年層が少なくて、50歳以上が約6割を占めていると、70代の方もいらっしゃいますというような状況で、これにつきましては北海道全体の課題なのかなということで捉えております。いろいろと国の情報とか北海道の情報、ほかの自治体の情報を見ますと、免許の取得だとか講習会の受講の経費の助成を行政で担ったり、昨年少雪で非常に雪が少なくて、除雪の請負業者にお金がなかなか渡せなくて減額というようなことで、札幌市なんかも基準を最低保障額を上げるというような報道もあったと思います。うちは85%を保障しているので、その件についてはほかの北海道の自治体と比べてはいいほうなのかなという形で進んでいます。また、オペレーターの助手の配置なんかも取り組んでいるところがあって、なかなか企業で助手にまで人件費をどんどん出すような感じにはならないということで、助手の配置の人件費を支援しているというような事例もあるようでございますので、いずれにしましても除雪業者と直接意見交換をしながら、どういう対策が有効なのか今後詰めてみたいなというふうに思います。以上でございます。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
私のほうから1点目と2点目の雪の暮らしに関して町独自のお知らせというのは、当然雪の暮らしの楽しみも含めて広く、ニセコの価値でありますので、そういったことも周知の検討をさせていただきたいと思いますし、また札幌市の副読本って私見たことないので、取り寄せて勉強し、また教育委員会のほうとも協議しながら、できるだけニセコの、今ニセコ学を教育委員会挙げてやっているということでありますので、その中に大きく入れ込んでもらえるように調整させていただければと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。