ニセコ町議会 令和2年第8回定例会 2020年9月16日
新型コロナ対策、医療及び暮らしに関する対策について
2020年9月16日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「新型コロナ対策、医療及び暮らしに関する対策について」質問し、町長 片山健也、商工観光課長 福村一広、企画環境課長 山本契太、農政課長 中川博視が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、商工観光課長 福村一広、企画環境課長 山本契太、農政課長 中川博視
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
8番、高木です。通告に従いまして、3項目質問させていただきます。最初に、新型コロナ対策、医療及び暮らしに関する対策についてお伺いいたします。コロナ感染防止の戦いは、依然として長期間にわたるものと思われます。ニセコ町の各種対策を評価するとともに、引き続き必要と思われる対策に関して以下の質問をいたします。1、誰もが新型コロナウイルス感染の危機に直面している下で、気兼ねなく相談、検査できる体制が必要です。山麓あるいは二次医療圏であります後志での現在のウイルス感染検査体制がどのようになっているか。どれだけの検査能力がどこに備わっているか質問いたします。2点目として、これからの季節には新型コロナウイルスの感染と似た症状が出るインフルエンザ、これは医師の診断も難しくなるおそれがあると指摘されております。こうした時期を迎えるに当たって、PCR検査の大幅拡大が緊急に求められております。PCR検査が望ましいわけですが、次善の策として抗原検査を行うキットを使う簡易型の検査体制をつくることはできるのではないかと、現実的な条件があるのではないかと考えます。また、検査の結果感染が判明した人が安心して隔離施設に移り住め、発症した場合は身近な医療機関で治療を受けられる体制を山麓の医療機関、医師会などとの連携により構築すべきと考えますが、いかがでしょうか。3点目として、町独自の町民生活や事業支援のプログラムで終了時期を迎える事業があります。宿泊事業者の事業支援の意味合いを持つプレミアム商品券事業が道の助成金を使うことから集計作業という実務に都合を合わせることによって2月7日で終了とされております。私は、3月までの延長をするために何らかの方策、工夫が必要と考えますが、所見を伺いたいと思います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
それでは、ただいまの高木議員のご質問にお答えいたします。1点目のご質問ですが、ニセコ町を含むエリアの新型コロナウイルスに関する相談や検査などについては、倶知安保健所が窓口となっております。また、北海道では検査体制について公表しておらず、後志など区域ごとの情報もありませんが、9月8日に北海道が発表した資料によりますと全道で1日325人の検査が実施されているということでございます。2点目のご質問ですが、抗原検査などは検体採取時の感染リスクに懸念があり、ニセコ医院など診療所での実施はハードルが高いものと考えられます。また、陽性判定となった場合は、保健所の指示により指定の医療機関あるいは宿泊療養施設へ移動することとなりますが、保健所業務を有しない小規模町村が治療体制を整備することは大変困難なものと考えております。なお、羊蹄山麓町村長会議として、保健所、医師会等と今後こうしたことの実現の可能性について相談をするということになってございます。次に、3点目のご質問ですが、今回発行するプレミアム商品券は、北海道の支援を受けることを前提として制度を進めているため、どうしても精算をし、北海道に報告する義務に時間を要するため、現状の北海道の制度での期間の延長は難しいものと判断をしております。なお、今後につきましては、これから進められるどうみん割や現在のGo Toキャンペーンの状況なども見極めつつ、新たな支援が考えられるか検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
今お答えがありましたように結局心配があった場合に後志振興局保健環境部保健行政室、つまり倶知安保健所に連絡をするということになっておりますけれども、これはホームページによりますと平日は午前8時45分から17時30分と。そのほかの時間帯については、道の相談窓口に直接ということで、電話番号がありまして、北海道の保健安全局地域保健課、ここでは24時間受付というふうにされております。このホームページを見ていきますと、いろいろ来道者とか、あるいは帰省者、転勤者、帰省等の状況で、症状の有無を伺って健康管理サポートしますというふうに書いてあるのです。いろいろ見ていくと、道に行ってみたり、道のを見ると今度は厚労省のホームページがあったり、いろいろ飛んでいくのです。最終的にではどこを頼ったらいいのかというのは、非常に私自身もこれは堂々巡りになってしまうのかなという危惧が感じられました。そういう意味では、私は身近なところにきちっと対応してくれると、どこそこ行ってくださいとかどこのホームページ見てください、電話かけてくださいではなくて、きちっと対応できる体制が整備ちょっと不備ではないかなというふうに印象として感じております。そこで、こういう先ほどの質問をしたわけですけれども、こういった身近なところで何か心配事があったときに適切に一回で答えてくれるという体制が私は大事ではないかというふうに考えております。2点目に、検査の問題であります。確かにPCR検査そのものについても学者の間、医療関係者の間でもこれは本当に有効かどうかということの議論もございます。しかし、一方でPCR検査をきちっと数多く適時適切に行うことの重要性が医療関係者からも指摘されております。例えば東京PCR衛生検査所所長の植島さんという先生がいらっしゃいます。これは、PCR検査をもっと早く、もっと多く実施することの必要性を初期から提言しているという、認識をしているということなどの所見も述べて、ある団体とタッグを組んで、特に必要だと思われる芸術分野やスポーツ分野、災害分野や教育分野、医療福祉分野というふうに一応限定はしておりますけれども、即座に対応できるそういった体制をつくっております。それから、東京都特別区の世田谷区の医師会などは区とタイアップしまして、医師会としてのPCR検査センターを用意している。そこで全てがというわけではないのですけれども、医療機関、かかりつけ医との相談、連携の下に適時にできるように、そういう体制をつくっております。近隣でいいますと、つい最近のニュースでありますけれども、余市協会病院、これが15日から検査センターを開設いたしました。ここでは余市の近隣5町村の町民は2万円で、それ以外は3万円ということで、やはり一定の条件、周辺に感染者がいたとか、高齢者などで施設の入所を控えているとか、接客業で非常に対人関係が多いとか、持病があるとか、そういうことの心配を抱えている方を中心に受け付けるという体制を始めております。また、厚労省は、8月28日ですけれども、新型コロナウイルス感染症対策本部の決定ということで新型コロナウイルス感染症に関する今後の取組という文書を発出しておりまして、検査の面では唾液を用いるなど新たな検査手法が確立され、検査能力が拡充されるようになったことから、発症から診断までの日数が大幅に短縮されるようになっていると、こういう実情を踏まえて、今後さらに季節性インフルエンザの流行期には発熱等の症状を訴える者が多くなるだろうと。検査や医療の需要が急増することが見込まれることから、さらなる検査体制、医療体制確保に確実に取り組んでいくと、これは厚労省の姿勢であります。同時に抜本的な拡充ということで国が都道府県に対して指針を示し、地域における外来診療の医療提供体制と検体採取体制を踏まえて、早期に新たな検査体制整備計画を策定するよう要請するというふうに書いておりまして、同時に必要な検査体制に対して一定の機器の整備を促進し、必要な検査体制を確保するということで、こういった検査体制の重要性について厚労省としても指摘をしております。その意味で、先ほどのお答えでは山麓町村長会でも引き続き検討されるということでありますので、ぜひこれを継続して、何らかの体制が実現できるよう進めていただきたいと思いますけれども、改めてお考えを伺いたいと思います。それから、今後の経済的な支援ということで、特に宿泊事業者が期待しておりますプレミアム商品券でありますが、私はやっぱり補助金の精算、事務的な処理、それの期限に合わせて締切りを設けるというのは、ちょっと目的からすると片手落ちかなというふうに思います。政府はまだ予備費1兆円の予算がありますし、今後それらを使って新たに自治体に交付される可能性もあると思うのです。そうした場合の事業については、ぜひ年度内いっぱいの事業としてできる仕組み、システム、これを何とか考えていただきたいと。仮に締切りが3月末、27日とか28日であっても、適切な事務処理によって決算までに執行の精査、執行の結果をまとめられれば、私は財政上の問題は解決されるのではないかと思います。そういう意味で、年度内ぎりぎりまで恩恵が行き渡るようにぜひ配慮をしていただきたい。これについての所見も改めて伺いたいと思います。
答弁 商工観光課長 福村一広(商工観光課長は2021年1月まで)
それでは、最初に私のほうからプレミアム商品券の関連のご質問にお答えしたいと思います。あくまでも北海道の支援を受けるという前提でこの事業を進めているということで、これについては北海道の協議を踏まえての設定ですので、この辺はなかなか難しい側面もありますが、今北海道のほうでどうみん割の冬バージョンを道議会のほうで議論されているかと思います。それについては、前回の前半のほうのどうみん割が23億円に対して今回25億8,500万円ということで、2億8,500万円の上積みをしていただいているところでございまして、割引内容についても基本的には前回のどうみん割と同様の制度設計を考えているようです。ただ、期間については、北海道のほうで調整中とはありますけれども、一応令和3年の2月1日から令和3年の3月ということで調整を図っているということですので、もしかしたら年度内いっぱいの執行になるのかなというふうに思います。Go Toトラベルキャンペーンのほうも今1月末までの事業実施ということで予定にはなっておりますけれども、執行が遅れたり、東京都がこれから10月1日から適用になるということも踏まえて、延長されるのではないかという期待もありますので、こちらのほうの事業の進み状況を見ながら、うちのほうでニセコ町として支援できるものが年度内にあれば、また検討はしていきたいというふうに思います。ただ、制度的に決められている枠というのはなかなか、それを覆して延長するとかというのは結構難しい問題ですので、その辺は有効な事業を活用しながら、ニセコ町としても財源をきちんと確保して進めていきたいというふうに思っております。以上でございます。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
3点目のご質問あったプレミアムにつきましては、今申し上げたとおりでありますが、道の締切り自体は守らなくてはなりませんので、その辺はまた別な制度も含めて検討してまいりたいと思います。ただ、国から予備費が10兆円の分が使われるかどうかというのは全く分からない話でありますし、現在知事会のほうで新たな第三次の臨時交付金の必要性を現在訴えております。町村会自体も今同一歩調で動く方向と聞いておりますので、町からもそういう要請活動は引き続き行っていきますし、そういった情勢を見て、まず次の一手というのを考えたいというふうに考えております。それから、前段でご質問のありましたPCR検査等でありますが、今後も羊蹄山麓町村長会議として各関係団体と協議するということにしておりますので、その辺につきましては今後とも進めていきたいというふうに思っております。ただ、中に厚生労働省からの通知のことを言われておりますが、厚労省からの通知が出たからどうこうということでは、これまでもコロナウイルス対策はほとんど進む話では全くないと思います。国が責任を持ってやっているか、やっていないかということでありますし、例えば和歌山県は県として相当大きなPCR検査をし、封じ込めに成功しております。あと、幾つか世田谷区のお話もありましたが、これらはあくまでも保健所設置町村がきちっとした自分たちの中でできる意思もお持ちですし、そういった中でやっているということで、小さな自治体が保健所設置していない中で独自にやるというのは相当ハードルが実は高いというふうに思っていますし、現在一部広域で行われているものも簡単に、いや、実はこういうことでとやってくれる状況には今なっていないというふうに聞いております。私検査を受けたくても受けられないという厳しい、本当に大変厳しいご家庭の事情も何度も見聞きしておりまして、このPCRや抗体検査に対しましては相当危機感を持っていますので、今後ともそういった関係機関との調整は引き続き続けてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
議員の質問 8番 高木直良
2番目の質問であります。SDGsまちづくりに関する事項について。SDGs街区の整備、運営等を行う新会社が設立され、「広報ニセコ」紙上にも紹介されております。また、この事業の目的の大きな項目でありますCO2削減につながる幾つかの条例案の策定、決定スケジュールも示されました。また、新たに地域内経済循環率を向上させるための地域資源としての森林に着目した基礎調査も行われ、森林ビジョン策定にも着手しようとしております。このことに関連しまして以下質問いたします。1番目として、「広報ニセコ」等、「広報ニセコ」だけではなくていろいろなところで使われておりますこれに関連する資料におけるSDGs街区整備新会社の紹介内容は、必ずしも適切とは思われない表現があると私は考えます。例えば中長期的に町の不動産価値を高めていくとか、道内外、世界からも注目を集める、あるいは他地域から視察や研修が後を絶たない状態を目指すなどの表現が使われております。私は、この事業全体について評価はいたしますけれども、中でも重要な高齢者の住み替え促進による空き住宅への移住、子育て住宅供給を目指すなど、これらが伝えられていないというふうに考えております。これらについて適切ではないと私が先ほど指摘したようなことについてのお考えを聞きたいと思います。それから、新会社の業務内容に地域エネルギー事業分野がありまして、宿泊施設などの民間対象のコンサルティング事業というものがございます。これは、私は既存の民間宿泊施設におけるエネルギー効率を高めるという意味でのコンサルティングというふうに今まで受け止めてまいりましたし、そのようにされていると思います。しかし、もう少しさらに加えて新たに開発事業というのが計画が起きております。そういう新たな民間の開発事業に対しても、事前に事業全体のCO2削減施策について指導する、あるいはコンサルティングをすると、これが大事ではないかなと思っております。これに対して、この新会社としてこれに応える人材やノウハウというのをどのように確保するかということが今必ずしも明確ではないと思いますので、どのようなお考えかお聞きいたします。3点目ですが、森林ビジョンを策定するということで今回の補正予算案にも含まれておりますけれども、この森林ビジョン策定に当たって域内経済循環ということが非常に眼目になっているわけですけれども、これらについて私自身は、産業的な視線、視点はもちろん大事です。域内経済を活性化する。大事ですけれども、例えば既存のニセコ町森林整備計画案に掲げられている中には、森林の持つ多面的機能を生かすと。これは、いろいろな機能の中に重要な水源を確保するというものも含まれております。こういった多面的な機能が近年の開発による森林伐採によって機能低下してきているのではないかという危惧が私はありますけれども、この辺との関連をどのように考えていらっしゃるかお聞きしたいと思います。お願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまのご質問にお答えいたします。1点目の株式会社ニセコまちの事業の柱は、街区構築事業と地域エネルギー事業の2つであり、このうち街区整備事業の一環として住み替え需要に対応できるよう計画を構築しているところでございます。今後は、これら住み替え需要に配慮したPRに努めていくものと理解をしております。また、公募の内容について個別の文言について一々お答えはしませんが、例えば不動産価値を高めるということは私は必要なことだと思っております。不動産価値を高めるというのは、不動産のいわゆる金融におけるお金の価値を高めるということではなくて、私たちのこのニセコの地というのは環境や景観に配慮した土地としての価値がそもそもあるわけであります。そういった私たちがSDGsや環境モデル都市を進める上での土地の価値という意味でありますので、決してお金の価値がどうこうという、そういった視点で我々は考えていないということをご理解賜ればありがたいと思います。2番目としては、エネルギー事業を進める人材の件でございますが、町全体のCO2削減を進める上で、観光業などを中心とする比較的規模の大きな施設におけるCO2の取組というのは大変重要でありますし、今言われました新規の新たな事業というものに対応することも大変必要なことだと思っております。今般7月に設立した株式会社ニセコまちには事業推進担当として、環境省や環境における先駆都市の下川町での経験を経て、環境政策などのコンサルタントを営む人材を配しており、既にコンサルタント業務が可能な状態となっております。また、この優秀な人材のほか、本町から研修派遣している職員とともに、そのネットワークを大いに活用してCO2削減のコンサルタント業務を推し進めていくものと考えております。次に、3点目のご質問でありますが、令和元年度木材等の域内調達率向上に向けた基礎調査の実施というのをしております。このことを通じて森林の有する多面的機能の発揮を図りつつ資源を持続的に利用していくためには、長期的な視点に立った計画的な森林整備を推進する必要があるというふうに認識しているところでございます。この森林ビジョン策定に当たっては、木材等の生産だけではなく、水源の涵養、国土の保全、地球温暖化の防止など多面にわたる機能に着目するとともに、森林が吸収する二酸化炭素の量を推計するなど、その機能を把握し、分かりやすく伝えてまいりたいと考えておりまして、議員質問のこういった課題に対してもこの森林ビジョンの中で見える化していきたいと、このように考えているところであります。
議員の質問 8番 高木直良
ただいまお答えありまして、新会社の取り組む事業、大きく街区の整備、あるいはエネルギーという問題が度々町の資料にも載っております。それで、例えばこれはリーフレットです。SDGsの取組についてまとめてあります。また、先ほど申し上げました「広報ニセコ」8月号において会社の設立という記事があります。それから、私たち議員協議会においてもこういった事業計画書概要案というようなものも配られております。それから、簡単に町を紹介するという意味でいろんな項目、ようこそニセコ町へという視察資料なども配られておりまして、ここにも触れております。私が感じますのは、こういった様々な資料の中で、例えば先ほどの不動産価値を高めるということについて、文言で見れば、一般的に言えば不動産価値といえば金銭に換算する話だというふうに一般的には理解されると思うのです。そういうことが強調されている一方で、先ほど住み替えのことも含めてということでありますが、そういったことが一般町民、こういった資料を目にした人にとって住み替えの問題がどこにあるのかというふうにストレートには伝わってこないのです。私は、以前にも質問したことあるのですけれども、例えばこういった報告書が出ておりまして、この報告書の中では繰り返しやはり住み替え、特に高齢になって除雪は困難、あるいは大きな家で管理し切れないというようなことも含めて、アンケートの結果など住み替えの需要があると、要望があるのだということを前提にしてこの報告書はまとめられておりまして、それが全てではもちろんありません。しかし、特に課題の整理というところでは、社会に関する課題とか環境に関する課題、そして経済に関する課題と大きく3つの課題にまとめておりますが、社会に関する課題の中では高齢者がいつまでも安心して暮らせる住環境づくりというものがきちっと位置づけられております。それから、こういった新しい街区にどういう方が住むだろうかという、そういうことの想定などもされている中に今言ったような高齢になって除雪などが大変だという方などの住み替えといいますか、ここに居を求めてくるということなどの想定がうたわれているのです。ところが、先ほど紹介しました公にされているこういった資料の中には、この住み替えという文字すらないのです。僅かに考えられるのは、例えば安心して住み続けられる地域コミュニティーの形成と。住み続けられる。ですから、ここの中身はこうなのだよということになるかもしれないのですけれども、私はもう少し一般町民、あるいはほかの外部の方も含めて確かにこうなのだと、この街区の形成の目的にはこういった住み替えられる潜在的な需要、これに応えていくまちづくりなのだということがもっと分かるように発信していただきたいというふうに思っております。それらについてのご見解よろしくお願いしたいと思います。それと、これから策定する森林ビジョンについて、当然森林の多岐にわたる多様な機能について前提とされているということでありますので、ぜひそこを前提としつつ進めていただきたいと思うのですが、1つ私が疑問に思いますのは、水源保護区の決めがあります。地域が、地名が特定され、地番が特定されているということでありますが、もう一つの概念として水源保養林というのがあるのです。この水源保養林というのは、先ほど紹介いたしましたニセコ町森林整備計画案の中にたくさんの地図がありまして、その中の一つに水源保養林が色分けされて、視覚的に分かる地図がございます。それと、私が最近見聞きする、あるいは町としても情報をいただいております開発計画とで重なる部分が幾つかあるのです。その場合にこの水源保養林、保護区とは違うと思うのですけれども、保養林の位置づけがどのようにされているのかご説明いただきたいと思います。
答弁 企画環境課長 山本契太(企画環境課長は2020年11月まで)
まず、最初の新会社の関係でございます。資料等にあまり住み替え等々は載っていないということでのご指摘でございました。こちらについては、今後事業を進めていく段階でどんどんとPR、PRといいますか、ご説明もさせていただくという予定で聞いておりますし、我々のほうからもそのようにしてくださいというお話はさせていただく予定でございます。各種パンフレットにはその辺が載っていなかったということに関しては、ある程度やっぱり載せていくということにはもちろんなりますし、なのですけれども、どちらかというと研修その他で不動産価値が高まるとか、研修その他で人が来るとかいうことが書いているという部分については、将来の会社のあるべき姿としてどういうふうにありたいかということを特に書かせてもらった部分で、そこが概要書になるとどっちかというとそういうところを先に書いてしまっているということかなと。それから、ご指摘のほうの住み替えの部分については、SDGsの街区の事業の内容そのものということなので、ここの部分とはちょっとまた分けて、特に前者の会社の将来のあるべき姿というところでちょっと強調して書いてばかりいたかなというふうにはご指摘を受けて思うところでございます。決してそれは住み替えの部分についてPRしないとかそういうことではございませんので、今後それらについては新会社のほうともちゃんと調整をさせていただきたいと思うところでございます。あわせて、先ほどのご指摘の中で不動産価値を高めるということについては、一般的にはお金の概念で受け取られると。確かにそのように見られるところもあるかと思いますが、この会社で申し上げているところの不動産価値というところは、先ほど町長のほうからもお話し申し上げた内容でございます。あわせて、付け加えをさせていただくならば、前に政策関係の説明でもさせていただいたかと思いますが、ここにはエネルギーをなるべく使わないCO2を下げるための高気密、高断熱の住宅を建てていくということが絶対といいますか、原則的な条件となるということで考えておりまして、こういう建物を長く、極端な言い方をすると子、孫の代まで継承しながら使っていくということを考えた場合に、日本の今の住宅が一般的に建築しても20年、30年で上物の価値はほとんどなくなると。それで、人に譲っても上物は壊してくださいというような日本の今のこういう状況ではなくて、一度建てると多少最初のコストはかかるものの次の代まで継承していける、その価値の下がらない、そういう建物を造っていきたいというような意味合いを含めて不動産価値を高めるということで申し上げているところなものですから、そこのところをよくよくご理解いただけるように今後も取り組んでまいりたいと存じます。2つ目でございますが、森林の絡みの計画で水源保養林、私どものほうでも今どのような計画のどこの位置づけかというのがちょっと私のほうでは分かりかねているところもあるので、もし後で分かれば付け足しをいただきたいと思いますが、その開発計画と森林の絡みでダブっているところもあるよということのご指摘だと思いますが、私どもとしては今回いただいたご質問の中で、森林の伐採による機能低下、森林の様々な多面的機能というところが失われているというところ、失われているとまではこの開発によって、ニセコ町で行われている開発によってそれが大きく失われているというところまでは至っていないというふうに考えているというところでございます。ちょっと付け足しがもしあればお願いします。
答弁 農政課長 中川博視(農政課長は2025年3月まで)
高木議員のご質問の部分、補足の部分させていただきます。農政、畜産林務のほうでニセコ町森林整備計画のほうを作成させていただいております。こちらの計画については、林業で経営をなさる方の部分においてこういうやり方をしてくださいという部分にはめ込んだ計画となっておりまして、開発の部分は森林法にある開発計画等の部分での判断をしていただくということになっておりますので、その部分の開発の部分を今後ビジョンでやろうという話で動いているという形で判断しております。以上です。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
過去3年間で森林伐採の届出が出されたもの、これは道に出されますけれども、82ヘクタールというふうになっておりまして、うち森林以外の用途に利用されたもの、このうち国営事業、農地転換によるもの、林地を農地に転換するものは29ヘクタール、北電柱等の整備によるものが2ヘクタール、合わせて31ヘクタールというふうになっておりまして、残りのものについては森林としての用途でありますので、ニセコ町全体を見ると最大で16ヘクタールが民間による開発により森林以外の用途になったというふうに現在数値上見えているところがそういう状況になっているというような状況であります。それと、議員言われた水源涵養保安林のことかなというふうに思うのですが、水源涵養保安林は基本的に水源涵養のためですので、簡単に民間が例えばここで何かやるといって切れるというものではないということであります。例えば私どもそこに桜ケ丘公園ありまして、ここの木1本切るにも大変な状況で、実際に今もちょっといろいろ協議していますけれども、風が吹いて倒れたらもう家が壊れると分かっていて許可が下りないなんていうことも間々あるぐらいの状況でありますので、言われるほど森林がどんどん消えているというような状況ではないというふうに踏んでおります。ただ、民間の皆さんがお持ちの土地は、それは民間の土地、所有で、民間の方ですので、それが全く法的に規制がないところであれば、それを財産権をどうするというのは民法上所有者の自己判断ということでありますので、そこを規制するのは相当慎重でなければ、当然裁判に訴えられると相当な損害賠償を含めて負けるというのが実態であります。ただ、ご質問の中にありましたニセコ町の水資源保全条例の地域におきましては、大学の先生含めた専門家に入っていただきまして、実は相当広い範囲、集水区域のその大体全てを保護の規制にかけておりまして、これは開発規制をきちっと行っておりますので、その点においては将来について心配なく守られていくのではないかというふうに考えております。それと、最初にありましたご質問で、私たちは変えていきたいことは、今年の町政執行方針におきましても共感資本社会を目指すというふうに私は述べさせていただきました。これまで経済ってそもそも私たちの暮らしを豊かにするためにあるにもかかわらず、全てがお金という価値で、お金至上主義みたいな社会に今この現在の資本主義社会になってきているのでないかというふうに思っておりまして、そこを私たちはこれから人間性とか私たちの暮らしぶりとか、そして何かをするときには共感というものに基づいて相互扶助的な社会をつくっていくと。そのことに全体をシフトさせていきたいと。そのことをニセコ町が中心となって町の中でやっていきたいという思いといいますか、そういう方針であるということをひとつご理解いただいて、ご支援賜ればありがたいというふうに思っております。以上でございます。よろしくお願いします。
議員の質問 8番 高木直良
このSDGs街区整備につきましては、かなり長期にわたる事業でありますし、それから町のお金も動く、そういった事業であります。ですから、できるだけ私は町民にとって分かりやすく、何の目的でやる事業なのかというのをぜひ伝わるようにしていただきたいと思うのです。そこで例えば出てくる言葉で、ブランド価値を高めるとか、研修者が引きも切らないとか、そういうことが町民にとってどういう自分たちの生活と関係するのかという、恐らく感じると思うのです。ですから、事業については、町民にとってこういう利益といいますか、いいことがあるのだということをできるだけ分かりやすく伝える必要があると思います。もちろんSDGsの掲げる非常に高い目標といいますか、理念、それは大事だと思いますけれども、もう少し町民にとってどうなのか。そういう点では、先ほど申し上げました高齢になっても住み続けられるというところに私はこの街区の事業の大きな価値があるというふうに思っております。そういうことで、例えばリーフレットにブランド価値を高め、住みたくなるまちニセコという言葉がありますが、できればこれを住み続けられるまち、住みたくなるまちというような形に、ちょっと細かい話ですけれども、修正してみてはいかがかというふうに考えます。それと、森林の関係では、水源涵養林ということで先ほど私が紹介した計画の中の地図に色分けがされております。それで、今のお話ですと保護条例があって、保護についてはかなり幅広くということなのですが、私が町のホームページでこの保護条例、保護区のお話で見たときに、ずらっと地番が入っているのです。それは細かく地番が入っているので、厳密だと思うのですけれども、これは一目で見てどのエリアかというのがよく分からないのです。例えば保護区と先ほど言いました水源涵養林とがどういうふうに重なっているかもよく分かりません。それで、開発に当たっては手続が必要で、木を1本切るにも大変なのだというお話なのですが、私が見る範囲では今後近いうちに、もう既に一部着手している開発計画においてもこの水源涵養林の色が現存の予定地にはついているのですけれども、これが本当に厳しく管理されるものなのかどうかちょっと疑問があります。そういう点で、今後ともぜひ分かりやすく情報を発信するということと、それから視覚化する、情報を視覚化するということについてぜひお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 企画環境課長 山本契太(企画環境課長は2020年11月まで)
すみません。大変申し訳ありませんが、きちっと私のほうもどのような状況の中で今開発が行われているというご指摘をされているのかということについて、ちょっと申し訳ございませんが、分かりかねるところもあります。ただ、法的なことを含めて開発についてはきっちりと守るものは守っていただきながらやってもらわなければならないということがもちろん大前提でございますので、そこのことについて後ほどきちっと確認させていただいた上で、不適切なことがあるということであれば対応させていただきたいというふうに考えております。以上です。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
先ほどの言われた中でパンフレット類は時間軸が全然違っていまして、御覧いただければ年度が相当ずれていますので、古いところで、今株式会社ニセコまちは全くその中には入っていないというのはそれはそういうこともありますので、ぜひご理解賜ればありがたいと思います。また、住みたくなる町とかブランド価値についてもご意見賜りましたので、町がやること、ニセコまちがやること、役割分担もありますので、その辺調整させていただきたいというふうに思います。それから、水道水源につきましては、これはあえて表に出さないということにしております。水源地自体が危機管理上、非常に重要な場所でありますので、道のホームページでもきちっと特定した場所は上がっていないと思います。それは、我々もいろんな水資源の中で議論をして、あまり詳しく出してしまうとそこの危機管理上、命の水でありますので、そこは地番は出していますけれども、場所の特定まで詳しくということにはしておりませんので、その辺ご理解賜ればありがたいなというふうに思います。以上でございます。よろしくお願いします。