ニセコ町議会 令和2年第5回定例会 2020年6月18日
新型コロナウイルス感染症に関する経済対策と宿泊税について
2020年6月18日、ニセコ町議会の一般質問で、木下裕三議員が「新型コロナウイルス感染症に関する経済対策と宿泊税について」質問し、町長 片山健也、商工観光課長 福村一広が答弁しました。
- 質問者
- 木下裕三 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、商工観光課長 福村一広
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 木下裕三
通告に従いまして、1件質問いたします。新型コロナウイルス感染症に関する経済対策と宿泊税についてです。今回の新型コロナウイルス感染症の拡大によってあらゆる産業に影響が及んでおり、ニセコ町としても未来の投資として独自の様々な経済支援対策の実施を進めていますが、十分と考えるかを伺います。また、感染拡大による宿泊業の影響を懸念して、全国的に宿泊税の導入時期の延期というものが出てきております。道内においても来年から導入を予定していた小樽市や函館市、また富良野市も先送りを発表しており、2年後の令和4年6月に導入を目指していたニセコ町においてはまだその動向が発表されていません。実際にはちょっとタイミングよく新聞報道にこの間出ましたが、今回多大な影響を受けている宿泊事業者にとって宿泊税導入の動向というのは非常に気になるところであり、ニセコ町としての考えを表明する必要があると思いますが、町長の所見を伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの木下議員のご質問にお答えいたします。まず、1点目のご質問でございますが、ニセコ町では5月1日に新型コロナウイルス感染拡大による疲弊した地域経済を立て直すべく規模の大きな経済対策を打ち出し、5月18日の臨時会で議決をいただき、現在これらを迅速に事業を進めているというような状況でございます。また、現在国や北海道が逐次新たな経済対策を進めておりますので、その動向を見極めながら、必要に応じ国や北海道の事業を活用しつつ、不足があれば検討してまいりたいと考えております。なお、経済対策が十分かというご質問でありますが、十分かと言われれば私は十分ではないというふうに思っております。しかしながら、ニセコ町の人口が5,000人と大変小さな小規模自治体であり、財政力指数、いわゆる自己財源比率ですが、1が自分たちで回せる自治体の数字が0.3という、これまで0.25からみんなで本当に頑張っていただいて、議会のお力もいただいて0.3まで上がってきました。しかし、まだ今でも3割自治というような、大変財政基盤が脆弱な、こうした本町の実態から見るとかなり大きな経済対策を講じているものというふうには認識をしてございます。次に、2点目にご質問の宿泊税につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大により事業者の皆様との会議が開催できておらず、さらに地域経済の先行きが不透明となっていることから、来年3月の町議会への条例提案提出は見送らざるを得ないというふうに判断をしております。しかしながら、引き続き宿泊税の導入については検討及び合意形成の作業はしっかり進めていきたいと考えております。今後新型コロナウイルスの感染の終息状況や、地域経済の回復の状況を見極めつつ判断をして、議会とも相談してまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
議員の質問 2番 木下裕三
今回の町独自の経済対策というのは、主に町内の需要を刺激するような事業というのが非常にメインになってきておると思います。特に今回影響が大きいのは観光関連事業者で、今この状況になって今後いかにその観光事業者が立ち直っていくかというか、復興していくかというのは、町外の方がどれだけニセコに来て利用してもらうかということがやはりこれから課題になってくるなと。いかに来訪者を増やしていくかということが課題になってくると思います。今町長の答弁にもありました国や北海道のほうで対策を、4月の下旬に導入を目指していた国のGo Toキャンペーンは少々つまずいておりますが、来月から道のほうで実施を予定している観光誘客促進道民割引事業、通称どうみん割です。これがスタートいたします。僕のほうであるテレビ局のほうにちょっと取材したところ、既に道内各地の自治体だとか観光協会だとかがこのどうみん割に関していろんな手法を使って、要はいかに道内の道民に自分のところに来てもらうかというのでかなりもう準備を既に進めているというちょっと情報をいただいております。今後そういった意味で、まず道内の道民の来訪者を増やしていく、そういった需要の取り合いになるというふうに僕は思っております。どうみん割に関しては、昨日倶知安観光協会のほうも事業者説明会を開いたようですが、ニセコ町としてもこういった誘客促進のためのどうみん割やGo Toキャンペーン、国や道のこの施策によって需要を取り込むというのは非常に重要になってくると思います。先ほど町長のほうも不足があれば対応したいということもありましたが、そこら辺も観光協会を含めて、これ結構喫緊の話になると思いますが、どのような進め方、あるいは対策というのを考えていきたいか、そこをちょっとまず伺いたいのが1点です。それと、あと宿泊税に関して今回見合わせる先送りということで宿泊税ですが、本来は今後の観光振興に向けた重要な財源になる予定だったのですけれども、世界的な今回終息の状況がまだ見通せない状況で、この宿泊税というものの導入を今すぐまた進めるというのはなかなか、これ国の終息見通しを含め、導入の時期を示していくというのはちょっと難しいということは、これは重々承知しております。ただ、今後相当打撃を受けていますこの観光分野に関して復興をさせていくというのは、これは各体力を奪われた事業者さんだけでこれ頑張っていくには結構限界があるなと。そこはやっぱりそういった宿泊税というのはちょっと検討は先送りというお話でしたが、しっかりと応援していくべきことになっていくだろうと。いろいろと国ですとか道とかもそういったものに対して、観光復興に関して現在もこういったことを考えていますし、その先もどういうふうになるか分からないですけれども、やはりニセコ町独自の充実したそういった財源をしっかりとして持った上での何かまずは復興もそうですし、その先のさらなる観光振興ということも、そういった財源が絶対必要になってくるだろうなと。実は以前、平成29年の12月の一般質問の中で私が熱海市が導入している別荘等所有税のニセコ版も検討してはどうかという質問をさせていただいて、将来的には検討していきたいという町長の答弁をいただいております。今回その宿泊税に関しては、検討は進めていきたいということは今答弁の中でありましたけれども、併せてこういった安定した財源を生めるような、コンドミニアムや別荘等の所有や開発に伴うような法定外税の導入というのを、これ早期に検討してもよろしいのではないかなと思っております。この件について伺います。
答弁 商工観光課長 福村一広(商工観光課長は2021年1月まで)
それでは、木下議員のご質問にお答えしたいと思います。まず、経済対策については現在5月18日に議決していただいた事業について迅速に進めているところでございまして、町長の答弁のとおりでございますが、議員ご指摘のとおりニセコ町の主要産業である観光にお客さんが戻ってくるということが非常に重要な視点かというふうに考えております。続いて、まず最初にちょっと整理させていただいて、どうみん割の状況について少し説明させていただきます。どうみん割については、先般6月10日に道が公表して、6月の17日から、昨日から19日までの3日間に第1次申請ということで今現在行われているというところで、主要ニセコ町内のホテル8か所に確認しておりますが、こちらのほう1事業者というか、1ホテルを除いて全てスキームAという宿泊事業者さんが直接割り引くものに参画していくということで申請の準備をしていると。ただ、一部系列ホテルということもあって本社のほうで対応をしているという状況もありますけれども、基本的には町内の大手のホテルは全て参画していくのかなと。1社については、夏場オープンしていないということで今回はしないということでございましたけれども、おおむねしているのかなと思います。あと、いわゆるスキームB、今回のどうみん割についてはこれまでの例えば国のキャンペーンなど、復興割などと違いまして、直接ホテルが参入できる仕組みとなっていますので、基本的にはちょっと今までの取組とは若干違ってくるかと思いますが、観光協会もこれについては検討を加えているところでございます。しかしながら、観光協会は今回の仕組みがちょっと今までと違う仕組みなので、なかなか収益を上げていくということを念頭に置くと難しい部分もあるという結論は出しておりますが、今後第2次、第3次、第4次というように道のほうも申請を受け付けていくというふうに聞いておりますので、その中でまた検討していきたいと思っております。ちょっと気がかりなのは、小規模な事業者さんに、宿泊事業者さんがこれに参入できるような仕組みの体制が取れるかどうかというところですけれども、今現在ちょっと申請時期が3日間ということもあって、なかなか構築するのはちょっと時間かかるかなと思っておりますので、今後観光協会と協議しながら、できるだけ参画できるような仕組みを取っていきたいというふうに思っております。あと、このほかに国のほうのGo Toキャンペーンのほかに観光庁のほうでは誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成事業の補助事業も今後公募されるということもありますので、こちらのほうも含めて、様々な事業の活用を考えながら観光協会とちょっと調整を図っていきたいというふうには考えております。これらの様々な事業出てきておりますので、その都度観光協会と協議しながら、取り組める事業については積極的に取り組んでいきたいというふうに思っております。ニセコ町宿泊税今回延期するということなのですが、基本的にはやはり宿泊税を主要な財源としていくためには、観光客の皆さんがやはりニセコ町に来ていただくということが重要ですので、その点も踏まえながら、取りあえずまずは平常時に戻していくように今後検討していきたいというふうに思っております。以上でございます。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
ただいまの1点目のGo Toキャンペーンとか道民割、それから観光庁でも新たな制度設計しておりますので、このGo Toキャンペーンのほうも制度設計の最初のほうから担当課のほうでは観光庁と随分いろんなやり取りをしていますので、できるだけ活用しながら地域活性化につながっていくように努力をしてまいりたいというふうに考えております。また、宿泊税以外も独自の財源を検討すべきではないかということで、以前木下議員から別荘等の所有税の関係も質問がありました。例えば水道料の別荘としての追加であったり、接続料だったり、いろんなやり方を軽井沢含めていろんな地域行っております。これらにつきましては、引き続き検討をしながらニセコ町の財政が回っていく仕組み、その中で皆さんがまちづくりに参加できる仕組みを考慮したいと思います。今回温泉の入湯税、それからゴルフ場利用税、これは大変なご努力をいただいて事業者さん町に納めていただいているわけでありますが、今回議会のほうの大変なご理解をいただいて、2割相当額を温泉の維持費、それからゴルフ場利用者のための維持費ということで還元できたということも大変ありがたいことで、こういったことにおきましても、目的税の重要性というのは今回我々も再認識させていただいたというような状況でありますので、今後引き続き安定的な財源の確保については研究に努めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いをいたします。