みんなの議会

ニセコ町議会 令和元年第5回定例会 2019年6月21日

有害鳥獣駆除対策について

2019年6月21日、ニセコ町議会の一般質問で、篠原正男議員が「有害鳥獣駆除対策について」質問し、町長 片山健也、農政課長 中川博視が答弁しました。

質問者
篠原正男 議員
答弁者
町長 片山健也、農政課長 中川博視

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 篠原正男

それでは、通告に従いまして一般質問、最後になりますけれども、おつき合い願いたいと思います。有害鳥獣駆除対策について伺います。農業関係の有害鳥獣駆除対策に関しまして、これまでもさまざまな角度から一般質問や所管事務調査などによってなされているところでありますが、近年鹿による農業被害が増加しており、早急な対策が必要との声が寄せられております。ニセコ町内での鹿による農作物の被害の状況とその具体的な対策などもお伺いいたします。また、農業関係のみならず、専業農家という意味の農業ですけれども、のみならず、家庭菜園や小規模な畑等での被害もあるやに伺っております。町全体での対策が必要と考えますが、この対策ができないか、あわせてお伺いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの篠原議員のご質問にお答え申し上げます。日本における野生鳥獣による農作物被害は、平成22年度の239億円をピークに平成29年は164億円と減少傾向が続いており、北海道においても同様の67億円が48億円というふうに減少が見られてきております。しかしながら、後志では野生の鳥獣被害、農業被害の増加が著しく、同じ調査では平成22年、2,100万円が平成29年には9,400万円というふうに増加をしている。また、エゾシカによる被害においても増加となっており、同じ年度の調査で500万円から5,100万円というふうにふえております。本町における鹿の農業被害については、町の独自調査によったところ、平成29年度においては被害面積は約28ヘクタール、被害額約350万円ということで、作物全般においての食害、踏み荒らしによる被害が発生しているところでございます。現在までの対処としては、猟友会と農業者との協力のもと、くくりわなの設置や銃での捕獲、農業者個人の予防対策として町補助事業を活用した侵入防止施設、電牧でありますが、設置により侵入防止や捕獲の駆除等を取り進めているところでございます。本町における鳥獣による農水産業被害等における被害の防止を目的としたニセコ町鳥獣被害防止計画、これ平成23年に策定しております。また、平成26年にニセコ町有害鳥獣対策協議会を設立し、鳥獣被害防止対策支援事業補助要綱を27年に制定、こういったものから箱わなの貸し出しや狩猟免許、銃やわなの免許取得に関する経費の補助、農業者については侵入防止施設に対する経費、あるいは威嚇追い払い機材に要する経費の助成というものを行ってきております。また、地元猟友会の協力のもと、猟友会と町が連携した取り組みを構築しながら、銃やわなの取得の取り組みを働きかけ、農業者を初めとした町民の皆様の理解を得て、少しずつではありますが、取得人数も増加しつつあるというような状況でございます。さらに、捕獲処理方法のご理解をいただきながら、有害鳥獣の駆除に取り組んできたという状況であります。このことが将来的に鹿のみならず、野生鳥獣被害の水際での防止につながり、野生鳥獣被害の減少に転じていくのではないかと期待をしているところでございます。なお、家庭菜園等につきましては、それぞれの自助努力で防止策を講じていただきたいものというふうに現在のところ考えております。全体のことを言いますと、こういったことの対処の中でも猟友会、農業者、役場等のニセコ町単独での活動だけでは被害を減らしていくことは困難、難しいと考えておりまして、後志総合振興局含めた広域的な取り組みが必要であるというふうに考えております。引き続き北海道後志振興局などの関係機関との連携を密にしながら、全体としての野生鳥獣被害撲滅に向かって取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

議員の質問 1番 篠原正男

全体としては、今現在取り組み中であり、その成果は今後に生かされるものであろうというような経過なのかなというふうに今お伺いいたしました。そこで、平成29年第4回ニセコ町議会定例会において同僚議員、猪狩議長ですけれども、質問をしております。その中で、ただいまお話のあった例えば広域的な取り組みについて検討していくですとか、これからやろうという努力を示されております。それからもう2年たとうとしております。では、どのような努力を今までしてきたのか、その辺がわかれば、お知らせをいただきたいというふうに思います。それと、農業者と狩猟免許保有者、もっと平たく言うと農業者が狩猟免許を持つことによって、みずから自発的に有害鳥獣の駆除をすることによって有害鳥獣が減るのではないかと。極端に言うと、そういう政策を今までやってきて、またこれからもやっていこうとされているのかなというふうに思いますが、果たしてそれでうまくいくのでしょうか。もし今までの中で成果ある取り組みとして具体的な数字等があれば、教えていただきたいと思います。それから、今回特に鹿という部分で取り上げさせていただきましたが、鹿の生態調査や鹿による食害調査、具体的にニセコ町における鹿の生態やら、または食害を担当としてどのように調査され、実態把握をされているのか。いわゆる農業者からの申告等ではなくて、町としてどのように把握されているのか。その点がわかれば、教えていただきたい。それから、一般家庭菜園に関しましては、特に自助努力で行っていただきたいと、特に町としての政策課題としては認識していないというようなことでしょうけれども、ただ町全体で取り組むということが餌を与えない、ということは寄せつけないということにつながっていくので、小さいから、もしくは農業生産者でないからそういう補助は行わない、そういうことではないのではないかなと。例えばエキノコックスの問題にしても、これは全町的に取り組むことによって、要するにベイトをまく、散布するのも全町的に取り組むことによってその成果があらわれてくる。なおかつ広域的に取り組んで、よりその成果が生まれてくると。そういうことを考えれば、鹿に代表される鳥獣駆除の対策については同様なことも言えるのではないかなと。その辺をもう一度考え直していただけないかどうか、お願いいたします。

答弁 農政課長 中川博視(農政課長は2025年3月まで)

篠原議員のご質問にお答えします。たくさんあったので、全部覚え切れているかどうか、メモったのですけれども、ちょっと自信ないので、違ったら済みませんが、追加でもう一度、これ違うよというのを教えていただければと思います。まず、広域的な検討の部分ですが、昨年、一昨年から蘭越町、真狩村のほうと、鹿ではなく熊ですが、移動した際の連絡調整をしながら、そちらに行ったよという形で、そのまま追尾をかけて捜索等の部分で実施させてくださいという形を町村間での協議をしながら、猟友会の活動をさせていただくような形が動くようになってきてございます。あと、農業者の防止の部分の実施状況ですが、平成27年から防止の資格の補助を始めて、29年、30年と農業者の皆さんのご協力、理解を得て、29年に9名、16名という形で、特にアライグマですが、わなの取得の免許をとっていただいていると。そのことによってかどうかの確認はしておりませんが、29年に関してはアライグマが前年度45頭から135頭、30年においては154頭の捕獲実績が上がってございます。担当としては、この部分は皆さんのご協力のもとで出た成果かなというふうには判断しております。3つ目、鹿全体の調査はどう行っているのかという部分ですが、独自調査という形で、全農家さんに対して農業被害、野性動物の農業被害どうやっていますかという調査は毎年行っております。あと、その部分に関しての回収率は年末収穫後に行っている部分である程度わかるかなという形で実施していますが、直接被害に遭ったという話の部分の方々も調査結果のときには回答いただけていないという部分もありますので、今後もう少し調査方法を詰めていければなと、考慮しながらやっていければなというふうには考えてございます。あと、一般部分に関しましては、直接資材の補助という形ではなく、わなの捕獲等での自己防衛の部分で広げていきたいというふうに考えてございます。一般の町民の方であっても、わなの資格を取って自己防衛の部分の形にはいけるかと思いますので、そこの部分の周知をもう少し徹底していきたいかなというふうには考えてございます。私のほうからは以上になります。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

広域の関係でありますが、後志総合振興局に対しては野性鳥獣対策についての整備拡充というのを要請活動をこれまでも行っておりますし、町村長の会議においてはそういう話題も出しております。それから、羊蹄山麓首長会という喜茂別町長が代表やっているところがありまして、そこでも年に数回会議ありますので、それぞれ情報共有しております。全体の中では羊蹄山麓全体は相当実はふえていて、何とかみんなでスクラム組んでやらなければならないよねというところでありまして、こういった予算確保に向けてもお願いをしているところであります。ただ、これまでのところは、野性鳥獣にかかった経費につきましては特別交付税の対象になっている。正直言いまして来ている額についてはちょっと確認できないのですが、なっていることから、広域的には国のほうも含めてそれぞれ頑張ってくださいというような、今のところの対応としてはそういう対応が多いということでありますので、また羊蹄山麓含めて広域のほうは少し繰り返し繰り返し行っていきたいなというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。それと、実は担当課ですとか猟友会のほうの意見も聞いているのですが、全体の意識を盛り上げるために講演会とかどうだろうという話もしてはみましたが、なかなかこういうタイトルだけでは人も集まらないのではないかということもありますので、チラシ折り込みであるとか、何か別にいい方法あるかどうか、さらに検討してみたいと思います。よろしくお願いをいたします。

議員の質問 1番 篠原正男

最後に、今お話が出た啓発の部分ですとかにおける広報、啓発活動を具体的にしていかないと、している、もしくは担当と近しい世界ではわかるというだけではやっぱりいけないのかなと。町民、先ほど来ずっと話題になっておりますいわゆる情報の共有という基本的なところがスタートラインだろうというふうに思います。私が今回お伺いいたしました部分に関しましても1つにはいかに周知を広めるか、理解を深めるかという点にあろうかというふうに思いますすし、もう一方で鹿の食害を防ぐ方法としてさらに研究が必要でないのかなということもお伺いをしたいと思います。単に銃で鉄砲で撃ったり、それから箱わなで捕まえたりというよりも、寄せつけないというような方法も何かあるのではないかなと、そんな気もするものですから、そういうような研究もどこかとタイアップして行ってもいいのではないかなというふうに考えております。あと、ぜひとも町全体としての取り組みを行うためにも、家庭菜園だから、個人だからということではなくて、町全体で食害を防ぐ。また、野性動物の餌になるものを守ると、与えないというような観点から対策が必要でないかなということを再度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

有害鳥獣の情報を広く伝達して理解促進をするというのは、まさに重要なことだと思いますので、検討して、できるところから早急に取り組んでまいりたいというふうに思います。なお、鹿の食害研究につきましては、実際どの程度北海道内で研究が進んでいるか調査をさせていただいて、またご報告させていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。

出典:ニセコ町議会 令和元年第5回定例会 2019年6月21日 議事録 PDF(54ページ) 間違いを知らせる