みんなの議会

ニセコ町議会 令和元年第5回定例会 2019年6月21日

ニセコエクスプレス収蔵問題における情報共有と町民意見の尊重について

2019年6月21日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「ニセコエクスプレス収蔵問題における情報共有と町民意見の尊重について」質問し、教育長 菊地博、町長 片山健也、町民学習課長 佐藤寛樹が答弁しました。

質問者
高木直良 議員
答弁者
教育長 菊地博、町長 片山健也、町民学習課長 佐藤寛樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 8番 高木直良

おはようございます。8番、高木です。今回新しく町議となることになりました。私は、議員活動の基本を日本国憲法とニセコ町まちづくり基本条例に置いていくことをお約束してまいりました。このお約束に基づき、町政の諸課題の解決、町民生活の向上に向け、一般質問を行いたいと思います。通告に従って、4件質問いたします。第1件目であります。ニセコエクスプレス収蔵問題における情報共有と町民意見の尊重について。5月27日、ニセコエクスプレス号の車両をニセコ町の歴史的遺産として購入するためクラウドファンディングにより資金公募していた事業は、支援者500人から目標額を超えて1,000万円余を達成しました。実は私も、締め切り直前でありますけれども、達成困難かと思われる状況を見まして、このプロジェクトを支援いたしました。サイトに書かれている車両の技術的価値やニセコ地域とのつながりに賛同いたしまして、解体されるというのは見過ごせないなと思ったからであります。しかし、私はこのエクスプレス号の購入事業と設置場所に関する括弧つきの決定と公表のあり方には大きな疑問を感じておりました。また、町民からも多くの疑問の声が出ています。そこで、お尋ねいたします。クラウドファンディングの呼びかけ団体でありますニセコ鉄道文化協会の組織の性格と有島記念館、町との関係はどのようなものでしょうか。とりわけこの事業推進に関しては、鉄道文化協会と町がどのように企画にかかわったのでしょうか。今後この車両は、ニセコ鉄道文化協会から町に寄贈され、町有財産ということになるのでしょうか。今年度の補正予算の中に、民間から協会への寄附金があったということで、それを町が受けて協会へ補助金80万円ということで組まれております。これらの関係についてご説明をいただきたいと思います。2番目に、収蔵場所については17日の全員協議会の場でニセコ駅付近との説明が行われ、当初発表の有島記念館を変更することになりました。しかし、クラウドファンディングの企画でニセコエクスプレス号の車両を有島記念館に収蔵すると決定した過程がありますけれども、その過程についてお尋ねいたします。3番目に、この間の経緯は情報共有の原則を掲げるニセコ町まちづくり基本条例に反しており、収蔵場所を有島記念館にしたことへの疑問があります。今後これまでの経過、活用方法、管理方法等に関して多くの町民意見を聞く場を設けるべきと考えておりますけれども、いかがでしょうか。以上、よろしくお願いします。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

おはようございます。よろしくお願いいたします。まず、ただいまの高木議員のご質問に私のほうから初めにお答えをさせていただきます。1点目のニセコ町鉄道文化協会の組織の性格、有島記念館や町との関係につきましてでありますが、ニセコ町鉄道文化協会は、平成29年度、東京都在住の実業家、井門義博氏からニセコ町の鉄道遺産振興を目的に有島記念館の指定寄附100万円をいただき、そのご意向を尊重し、鉄道遺産の振興や保全等を目的として発足いたしました。有島記念館とのかかわりにつきましては、有島記念館設置条例第1条に、町の歴史に関する資料を収集、保存、展示し、町民の利用に供するとあることから、有島記念館の役割として事務局を担当しております。2点目のエクスプレスの車両を有島記念館に収蔵するとした過程につきましてでありますが、ニセコエクスプレスは29年間という長い間、札幌圏とニセコ地域を結ぶリゾート列車として大きな役割を果たしてきましたが、平成29年11月に引退し、ことし解体される予定になっておりました。ニセコ町の観光振興に大きく貢献し、鉄道遺産として価値がある車両を保存することが町の活性化につながると考え、保存のための手法について検討してまいりました。冬期間の豪雪を考えると、保存のための車庫等の必要性も検討いたしました。その結果、費用面を考慮し、第1目標として、先頭部分を切断した上で屋根をつけた保存、第2目標として、1両全ての場合は管理面から車庫、屋根等なしで有島記念館の敷地内で保存という案を立て、クラウドファンディングを実施いたしました。クラウドファンディングでは多くの方にご賛同いただき、第2目標を達成いたしましたが、本来はニセコ町の鉄道遺産、簡易軌道真狩線狩太駅跡である転車台付近に保存することが理想とするところであり、改めて同車両をJRニセコ駅付近にて保存する方向で現在検討を進めております。3点目の件でありますが、エクスプレスの収蔵につきましては文化遺産と収蔵品の保管事業執行の一環として決定したことですので、まちづくり基本条例には反していないと考えておりますが、事業を進める上で町民の皆様への説明に適時性、迅速性に欠けた点について反省点として捉えているところです。今後に当たっては、まちづくり町民講座など適時に説明、報告の機会を設け、町民の皆様のご意見等を聞く場を設定することに留意してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

おはようございます。今定例会もよろしくお願いを申し上げます。ただいまの高木議員のご質問にお答えいたします。ニセコエクスプレスの保存に関しましては、ただいま教育長が答弁したとおりと私も理解をしております。今般の鉄道文化協会並びに教育委員会の活動は、町としてもニセコ町観光の歴史の大きな1ページを担ってきた大変重要な遺産であるというふうに理解をしておりまして、引き続き支援をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

答弁 町民学習課長 佐藤寛樹(町民学習課長は2021年1月まで)

ご質問の中で車両の帰属についてのご質問と補助金の80万円の内容についてあったと思いますけれども、帰属につきましてはJR北海道との協議の中で、条件としまして車両の所有は自治体と、以降の保管等の関係で自治体という条件がございます。それで、今回のクラウドファンディングで資金を集めて、それをもとに所有権は町に、資金のもとはクラウドファンディングの集め元の協会ということに流れがなります。最近では安平町さんの事例もそういうようなことで進めていまして、所有権は自治体、今回の部分の資金のもとは協会ということになります。それと、今回補正予算で80万円計上させていただいていますけれども、これらにつきましては親交を深めるということで、町内外の方に愛着と鉄道文化遺産についての理解を深めていただくということで、シンポジウムとか、あと啓発資材の借り上げとか、そういったことを計画していまして、親交拡大を図ってまいりたいというような内容になっていますので、よろしくお願いいたします。

議員の質問 8番 高木直良

ただいまご説明がありまして、特に私が大事だと思いますのは、前の質問の3番目に申し上げましたニセコ町まちづくり基本条例との関係であります。今のお答えの中では、反していないということと同時に説明が遅くなったというようなお話がありました。私の記憶では、町民がこの事業のことを知ったのは報道です。2月の新聞報道が最初であったと思います。これらについて、マスコミの報道以前に本来であれば町民、特に有島にお住まいの方たちに対する説明などが先行していなければいけなかったというふうに思っております。それで、行政報告、教育行政報告の中では5月の8日に有島地区住民向けの説明会がありました。それから、町民向けには5月の16日の町民講座、ニセコエクスプレス収蔵計画についてということで「広報ニセコ」の5月号に掲載されておりました。私も含めてようやく町民の意見反映の場がここでできるのだなということで思ったわけですけれども、実は開催日直前の新聞折り込み広告というのがございまして、ここのタイトルは有島家とニセコ町、そして有島記念館の活動についてというふうに、「広報ニセコ」に公表されたタイトルとは違っておりました。変更されておりました。このこともちょっと違和感があるのですけれども、広報にはエクスプレスについての説明というふうにあったにもかかわらず講座名称が変わったということで、このことによって参加しようという人がもしかしたら減ったかもしれません。講座は私も参加いたしました。タイトルどおり、有島家の話が中心で、その後有島記念館の博物館機能を含む4つの役割ということで説明がございまして、博物館機能の一環としてのエクスプレス号の収蔵計画、これは記念館に収蔵するものとして、博物館機能の役割の中に物を残すということで必然性があるという説明がありました。しかし、その場で私も意見言いましたし、他の参加者の方からもご意見がありましたけれども、この収蔵場所については決定とするのではなくて、町民の意見を聞く場をぜひ設けてほしいという意見が出されました。私は、ニセコ町まちづくり基本条例は、事業そのものの評価というよりはその進め方、あり方、これをうたっているものだというふうに思っております。全国に先駆けて実現して、このまちづくり基本条例はできました。私もいろいろ当時の記録、あるいは10年後のシンポジウムだとか、いろいろな思いが、当時かかわった方の町長を初めとする今は中堅となっている職員の皆さんの思い、そういうものが語られております。それを読ませていただきました。そこでは、基本条例そのものにうたわれております情報共有ということ、この条例の前文、それから最初の部分、1条、2条、3条、そういうところで情報共有ということを非常に強調して、これが住民自治にとって極めて大事であるということがうたわれているわけです。その意味からして、反しているのではないかというふうに先ほど問いました。ですから、この点について改めて、この条例にうたわれている情報を共有する、そして説明する責任や参加の問題、意思決定の明確化、情報共有のための制度。そういうものが細かくこの基本条例にはうたわれております。私は、改めてこの基本条例を生かす。10年記念の特集号というのありまして、そこのタイトルはニセコ町基本条例を生かすと書いてありました。私は、まさに生かすというところが大事だというふうに思いますので、今回のエクスプレス号の収蔵問題を一つの大きなきっかけといたしまして、改めて条例を生かすために努力をしていただきたいというふうに考えております。その点について改めてお聞きしたいと思います。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

ただいまの高木議員の再質問にお答えをいたします。これまでエクスプレスの収蔵に関しまして進めてきた過程において、今回のクラウドファンディングを利用した資金調達等々、設置場所の計画につきまして確かに町民の皆様への説明がおくれたということは、先ほども申しましたとおりに迅速性に欠けた点についてはおわびしたいというふうに考えております。本来であれば、計画を立てて、報道の前に説明すべきだったというふうに考えております。今後は、先ほども申しましたように、改めて設置場所等も本来の理想の姿を求めて考えてまいりたいというふうに思っておりますので、その辺ある程度の構想が固まりつつある段階で皆さんに説明をできる段階になりましたら、いち早くまたそういう皆様方からご意見聞く場等を設けてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いしたいと思います。

議員の質問 8番 高木直良

今回のプロジェクトにより里帰りが実現した暁には、鉄道遺産としてはもちろん、博物館資料として保存し、同車はもとより、同車が活躍した山線の100年以上にもわたる歴史の語り部として、皆様からの思いとともに次世代へ継承してくれることを信じていますというふうに書かれていました。私は、これに非常に共感をいたします。JR北海道は、今みずから在来線を存続の危機に追い込もうとしている。こういう状況の中で、私は特にこの言葉、かつてJRが頑張って観光にも資するようにということでつくられたこの車両につきまして鉄路の一部に残すと、今その案で進めておりますけれども、そのことについて非常に大きな価値があるというふうに考えます。今お話にありましたように、これまでの経過、それから今後の活用方法や管理方法について改めて多くの町民からのご意見を聞く場、ぜひ設けていただきたいということをお願いしております。これは最後はお願いでありますけれども、よろしく意を受け取っていただきたいというふうに思います。

出典:ニセコ町議会 令和元年第5回定例会 2019年6月21日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる