ニセコ町議会 平成31年第2回定例会 2019年3月12日
児童虐待防止について
2019年3月12日、ニセコ町議会の一般質問で、猪狩一郎議員が「児童虐待防止について」質問し、町長 片山健也、教育長 菊地博、学校教育課長 加藤紀孝が答弁しました。
- 質問者
- 猪狩一郎 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、教育長 菊地博、学校教育課長 加藤紀孝
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 9番 猪狩一郎
通告に従いまして、児童虐待防止について質問いたします。昨年東京都目黒区で、1月には千葉県野田市で痛ましい女児虐待死事件がありました。その子の気持ちをおもんぱかると痛恨のきわみであります。警察庁が公表した虐待を受けた疑いがあるとして児童相談所に通告した子どもは前年比22.4%増の8万104人で、過去5年間で約2.8倍増加している。一方、刑法犯全体の認知件数は81万7,455件で、戦後最少を更新しております。数字を見る限り異常であり、喫緊の問題として一刻も早い虐待問題の解決、再発防止への取り組みの必要性に鑑み、以下の点について児童虐待防止対策に向けた町長、教育長の方針を伺います。1、虐待に気づいた人が速やかに通告できる連絡体制、周知啓発の取り組みは。2、児童虐待対応に当たって教育現場や警察との連絡を図るため、平時より情報交換、人事交流等が必要と考えるが、その取り組み状況は。3、専門的な対応力を向上させるため、弁護士や医師等の外部人材を活用して助言を求めているか。4、妊娠期から子育て期まで一貫した相談支援体制の充実を図るため、子育て世代包括支援センター、子ども家庭総合支援拠点の配置及び設置予定はあるか。5、文科省では虐待対応の手引書や研修材料を作成し、全国の教育委員会に配付しているが、こうした研修資料を活用し、どのくらい研修を実施しているか。以上であります。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
おはようございます。本定例会もどうぞよろしくお願いをいたします。それでは、ただいまの猪狩議員のご質問にお答えいたします。厚生労働省が公表した児童相談所での児童虐待対応件数は年々増加しており、その内容も心理的あるいは身体的など、さまざまな要因で発生しているものと報告されております。本町では、児童虐待に当たっては独自の虐待対応マニュアルを作成しておりませんが、虐待の案件が発生した場合は保健福祉課が主となり、北海道の子ども虐待対応マニュアルに基づき対応しているところでございます。本町における虐待の覚知については、学校からの通報や住民からの相談により、これまで覚知した事例がございます。また、啓発活動としては、毎年11月に児童虐待防止推進月間と位置づけられており、その広報、啓発活動として北海道で作成したポスターやリーフレットを活用し、周知を行ってきたところでございます。2点目のご質問の教育現場や警察との連携につきましては、日ごろから幼児センターや各学校との情報交換を十分に行い、連絡体制をとっており、3点目の質問の回答にもなりますが、必要に応じて専門の機関である札幌にある児童相談所や警察、医師等の助言もいただきながら対応しております。必要に応じて弁護士にも相談することとしておりますが、これまで弁護士等へ相談に至った事例はございません。子育て世代包括支援センターの設置につきましては、平成32年度末までに設置することが市区町村の努力目標となっており、平成30年4月1日時点で北海道179市町村中32市町村が設置、後志管内では寿都町と黒松内町の2町が設置済みとなっております。本町ではまだ設置しておりませんが、今後設置に向けて検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)
おはようございます。それでは、私のほうからもただいまの猪狩議員のご質問にお答えをいたします。私のほうからは、児童虐待問題への対応に関し、主に5点目の研修についてお答えをいたします。日ごろから子どもたちと接している幼児センターや各学校におきましては、児童虐待を実際に発見した際には、いわゆる虐待防止法にのっとり、役場や児童相談所等の関係機関へ通報すべき役割がありますので、日ごろからの取り組みとしては子ども一人一人のふだんの様子や心身の状態につきまして保育や指導の場面、保護者相談などを通じ、教職員間での情報共有に努めながら対処しているところでございます。その上で、文科省から提供された資料を教育委員会から各学校へ配付するなどして、職員会議や校内研修などの場面で教職員の対応力向上にも取り組んでおります。これら各学校での研修回数等につきましては把握しておりませんけれども、文科省から教職員向けに具体的な研修教材の提供があった平成21年度以降、各学校において随時取り組みを進めているところでございます。あわせて、先ほど述べました校内での情報共有を生かし、児童虐待が実際に疑われるケースに対しても役場、保健福祉課や児童相談所などと連携しながら対処に取り組んでいるところでありますので、今後も引き続きこの問題への組織的な対応に努めてまいります。よろしくお願いいたします。
議員の質問 9番 猪狩一郎
子ども虐待に気づいた人が速やかに通告できるように、児童相談所の全国共通ダイヤルで、いち早くというか、189という番号がございますよね。子ども110番というのは前からあるのですけれども、それの周知だとか対応はどうなっているのか。それと、それがなぜ必要かというと、やっぱりそういう表示灯だとかいろいろ出しておくことによって抑止力にもなるのでないかなと思いますし、いじめと違って一番わかりづらいのは、家庭内で起きるということが、密室で起きるというのが一番第三者にわかりづらいことだなと思うのですけれども、その辺を徹底するためにそういうダイヤルなんかを、いち早くというのですか、189番のダイヤルなんかの啓蒙運動が必要でないかなと思うのですけれども。あと、虐待をした加害者の話を聞きますと、何か2通りぐらいあるような気がして、必ず1通りの人はしつけのためにやったと主張するのです。確かにそうかもしれないのですけれども、それはどう見ても、第三者的に見るとやっぱり利己主義の人がふえてきて、どうしても自分が正しくて世の中が間違っているというような考えで、それら自己中心タイプの人が多いのかなというのは1つは気がするし、もう一つは、加害者は厳重に処罰しなくてはいけないのですけれども、一方で加害者も社会的な構造の中で落ちこぼれているというか、精神的に追い込まれて、弱者である女性だとか子どもに手を上げているというような、そういう深い問題があるような気がするものですから、その辺の全体的な構造を考えて対応していっていただきたいなと思っております。それと、あと一番大事なのは、町民共有の問題意識の醸成でなかろうかと思っておりますし、一人前の大人になるためにやっぱり学力の向上も大事ですけれども、健やかな体と豊かな心の教育が大事でなかろうかと思うのですけれども、それで平成18年から教育基本法が改正されまして、道徳が教科化されたということで、昨年から小学校、ことしから中学校が全面実施の運びになっているのですけれども、その理念だとか方針等をちょっと聞かせてもらいたいなと思っています。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
まず、我が町のほうでは、事例発覚でそれぞれ関係者が集まって、保健師も含めて迅速にそれぞれ対応しております。今まで大体年に1件から2件というような状況になっておりまして、先ほどおっしゃられた道のリーフレットの周知も含めて、番号ダイヤルの周知徹底、今後も図っていきたいというふうに考えております。以下教育委員会のほうでお願いします。
答弁 学校教育課長 加藤紀孝(学校教育課長は2019年3月まで)
学校現場での対応についてお答えします。先ほどの研修資料などの提供と同様に、その通報のダイヤルだとか、児童虐待の防止に向けたさまざまな啓発資料については適宜文科省から情報提供されておりますので、それらを速やかに学校のほうにお送りすることによって、必要に応じて保護者も含めた学校を通じた周知に努めております。直近では、2月28日の日に文科省、それから内閣府、厚労省からも学校と、それから市町村、児童相談所等の連携もより強化してほしいといったような通知文書も来ておりまして、これらも含めて今我々も対応、それから周知啓発に努めているところです。以上です。
答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)
ただいまの猪狩議員からのご質問の道徳の点につきまして私のほうから答えさせていただきます。ご承知のように道徳につきましては、今年度から全面小学校で実施、来年度からは中学校ということになっておりまして、子どもたちの中に道徳的意識の涵養や、あるいは社会的規範意識、あるいはお互いの思いやりの醸成など、これは非常に大事なことを日々子どもたちの中に育んでいかなければならないというふうに考えておりまして、道徳の時間に限らず、日ごろからいろんな場面で子どもたちによりよい生活について考えさせて取り組んでいるところです。小学校では特に校内研修にも位置づけておりますので、ことしから全面実施ということで精力的に先生方の指導方法等についても今充実を図っているところであります。また、中学校についても来年度から本格実施ということで、そのような取り組みに努めてまいりたいと思います。あわせて、何より一番身近にいる教職員の早期発見、早期対応というところが一番大事なところではないかなというふうに思っておりますので、議員からのご指摘の研修の積極的な取り組みということで、今後も学校にそのような取り組みをお願いしてまいりたいと、本町においてはそのような悲惨なことが起きないように努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
議員の質問 9番 猪狩一郎
最後になるのですけれども、あとPTAですとか、今コミュニティ・スクールですか、CSなんかで、今SDGsがよく言われていますから、ニセコ教育版SDGsを何とか取り入れていただいて、そして誰一人取り残さないためにそういう教育をしてほしいと思います。要望でございますので、答え要りません。