みんなの議会

ニセコ町議会 平成29年第5回定例会 2017年12月19日

飼い主のいない猫対策について

2017年12月19日、ニセコ町議会の一般質問で、斉藤うめ子議員が「飼い主のいない猫対策について」質問し、町長 片山健也、教育長 菊地博、町民生活課長 横山俊幸が答弁しました。

質問者
斉藤うめ子 議員
答弁者
町長 片山健也、教育長 菊地博、町民生活課長 横山俊幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 4番 斉藤うめ子

4件目です。飼い主のいない猫対策について。今全国の自治体では、命を尊重しながら徐々に猫を減らす地域猫事業の取り組みが広まっています。猫は、動物の愛護及び管理に関する法律(1973年制定)によって愛護動物と定められており、愛護動物を管理放棄することは禁止されています。しかし、飼い主が適切な管理を怠り、放棄された猫はいわゆる野良猫となり、1匹の雌に避妊手術をしないでおくと2年後には80匹を超えてしまうほどの数になると言われております。ニセコ町内のあちこちで飼い主のいないいわゆる野良猫になってしまった群れを見かけます。飢えと寒さでやせ衰えていく猫を見て、餌やりはいけないと知っていても、見るに見かねてやむにやまれぬ思いで餌をやってしまう町民の方々が後を絶ちません。命ある弱き者へ哀れみの気持ちからの行為と思われますが、避妊、去勢手術にお金がかなりかかるために、そこまでは責任が持てないのが実情です。避妊、去勢の手術代は動物病院によっても多少の違いがありますが、雌猫1匹に2万円から3万円、雄猫1匹に約2万円以内と言われています。そのために飼い主のいない猫は増え続け、多数の猫のお世話を継続していくことは難しくなっているのが現状です。仮に避妊、去勢したとしても、猫の保護者は手術後も1代限りとなったその猫のお世話を生涯続けていかなければなりません。また、町内あちこちで猫がふえて、車にひかれることも時々見かけます。そこで、町として飼い主のいない猫への避妊、去勢のための助成を検討できないものかと考えています。環境モデル都市ニセコ町、世界有数の観光リゾートニセコ町、そして2026年冬季オリンピック候補地を目指すニセコ町として、環境と衛生、倫理、道徳の面から飼い主のいない猫対策は町としても早急に取り組まねばならない重要な施策の一つではないかと考えますが、町長の見解を伺います。また、子どもたちへ命の大切さを伝えるために、私たちに最も身近な動物である猫への教育をどのように考えられるのか、教育長に伺います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

それでは、ただいまの斉藤議員のご質問にお答えいたします。野良猫につきましての役場への相談件数というのは、年に1件から2件寄せられております。猫の場合は、野良猫なのか、飼い猫なのかという、簡単に区分がつきにくいというなかなか困難な問題も多くあるところであります。こういった野良猫等のことにつきましては、これまで同様個別具体的な事例に即して対応させていただきたいというふうに考えております。なお、猫の不妊、去勢手術の助成に当たっては、道内自治体でも事例が少なく、実施に当たっての効果測定も難しいところが多いのではないかと考えているところであります。今後ともこれまでの実情をもとに対応させていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

答弁 教育長 菊地博(教育長は2020年9月まで)

私からは、今斉藤議員ご質問の中の命の大切さを伝える教育という点に関しましてお答えをしたいというふうに思います。学校教育におきましては、生命に対する畏敬の念を培うことや豊かな心を育むことなどの観点により、学習指導要領に基づき指導に取り組んでおります。具体的には、小中学校の道徳の時間におきまして、身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接することを目標に、動植物と接することなどにより他者を思いやる優しさを育み、命の尊厳に気づく学習を進めております。このように、道徳を中心に全教育活動を通じて命を大切にする教育を今後も進めてまいりたいと考えております。また、命を尊ぶという人間の基本としての素養の育成は、家庭での教育も大変重要であります。保護者や家庭、学校などがそれぞれの役割を果たしながら、他者を思いやる優しさを持ち、命を大切にする子どもたちの育成に努めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

議員の質問 4番 斉藤うめ子

町長の最初の答弁ですけれども、役場に相談が持ち込まれるのは年一、二件だという答弁がありましたけれども、実際に役場に問い合わせても全然扱ってくれないということで、諦めているという町民の方が圧倒的に多いわけです。私は、町長がこの町の中を、私ご一緒させていただけたらありがたいのですけれども、町内をくまなく歩いて、猫の状態がどういう状態か、町長そこは全然把握していらっしゃらないのでないかと思います。私何度か町内車で歩いたときに、特に農村に近くなると多いのですけれども、10匹から十何匹が、しかも子猫のような状態で、本当にすごい数がたむろしているというのを何カ所も見ました。それで、最初に申し上げたように、やっぱり放っておけない、かわいそうだということで餌をやってしまうのです。そうするとまた次々、次々、本当にたくさんあります。町長は見たことありませんか。それは後でいいのですけれども。そういうことで、北海道はこの対策が非常に全国でおくれているということは、道がなかなか立ち上がらないということでおくれていることは事実ですけれども、全国で町村がおくれているのですけれども、市はほとんどが動物の管理だとか、そこには殺処分するところもあるのですけれども、そういう対策がちゃんとほとんど全国にあります。そして、中には何とか命を救いたいということで一生懸命頑張っているのですけれども、最近私注目したのは広島県にある神石高原町、これ人口が12月1日現在9,000人ほどなのですけれども、この町は非常にすばらしい活動をしていて、日本中から注目されているのですけれども、2020年東京オリンピックまでにそういう不幸な猫、犬を一匹も出さないということで、ニセコ町の倍の人口ありますけれども、面積は非常に少ないのですけれども、広島県内からそういう動物を集めて、そしてやっているのです。救済、命を助けていろいろとやっているわけです。それは、資金になっているのはふるさと納税なのです。しかも、この町の高齢化率が50%近いのです。こういうことをやっている町もあるのです。前後しますけれども、後志管内ではこういう対策をとっている町村はありませんけれども、長沼町がふるさと納税の一部を活用して、しっぽの会というNPO法人なのですが、そこに補助をしています。そして、地域関係なく、そこに申請すれば前期、後期というふうに補助金を設定していますので、ことしニセコ町では9匹の猫を申請して、8匹まで避妊、去勢の手術ができたというふうに聞いております。ですから、猫対策ということは、私が最初に申し上げたようにオリンピックのこともあるし、ニセコ町としてこれを野放しにしておくということは町として非常に環境都市として恥ずかしいのではないかというふうに思っています。町長、真剣に考えてください。そして、実態を見てください。町長の頭の中には全くないのではないかと思っています。役場に相談に来ないからいいのだ、そういうことではなくて、役場が頭から断るので、役場に持っていってもしようがない。個々のボランティアの人たちが私が知っているだけでも五、六カ所はやっています、個人で。でも、限界があるのです。だから、連携するのもあるのですけれども、こういうことは行政主体の支援体制を構築していかなければ解決はできない問題なのです。ですから、町長、そこのところは早急に考えていただきたいなと思っています。そして、ニセコ町がそういうことをちゃんと始めるということで、日本中からも世界からも評価はずっと上がると思いますので。そして、ニセコ町にいる猫の数、町民生活課にも聞いてみましたけれども、把握できないというのですけれども、そんなにめちゃくちゃ多いわけではないのです。だから、できないことはないのです。全国の平均で自治体が補助を出している金額は五十何万円という金額が出ていますけれども、それはそれぞれの自治体の状況によって違うと思います。私は、3年前になりますけれども、都会ですけれども、東京の中央区が非常に進んでいるということで視察をさせていただきました。それから、川崎市、川崎市も一生懸命やっていますので、そこを訪問しました。そのときは、非常に古い建物なので、その跡に9億円の予算で犬、猫の管理のための宿舎をつくるということで準備していました。そういうことがありますので、何億円とか1億円、2億円という、まず段階を踏んでしていかなくてはいけないと思っていますので、まず何らかの。ニセコ町はそんなもの関係ないのだというような姿勢は私は恥ずかしいのでないかなというふうに思っていますので、町長、真剣に考えてください。そして、実態を見てください。お連れしますので、よろしくお願いします。

答弁 町民生活課長 横山俊幸(町民生活課長は2019年3月まで)

私のほうからは不妊、去勢手術の助成をしているという部分につきまして、環境省のホームページに動物愛護管理行政事務提要ということで28年実績が掲載されているのですけれども、道内では猫の不妊、去勢手術を助成しているのは1町村でございまして、そこの町にも問い合わせいたしましたところ、財政が厳しい折に1町だけ助成している状況でありまして、今後やめる方向で検討を進めたいのだという担当のお話を伺っているところでございます。それと、町として取り組めるとすれば、飼い主としての遵守事項でありますとか、捨て猫は絶対にしないように啓発、周知をしていくということで、北海道動物愛護及び管理に関する条例でも猫の飼養という部分について記載がありますので、それに基づいた啓発活動を進めていくということを考えていきたいということは思っております。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

猫の管理といいますか、取り扱いって本当に悩ましい問題いっぱいありまして、斉藤議員さんは何にも考えていないとおっしゃいましたが、実はそんなことはなくて、本通地区で二十数匹、飼っているわけではありませんが、そこにいたおばあちゃんが餌をやっていて、それが周りの周辺の車に悪さをしたり、大変な環境悪化を引き起こしている。最終的には二、三年かかりましたけれども、当時は対応としては保健所にも相談しましたが、なかなか保健所としては対応できないということで、職員と、当時私もその担当でありましたので、まことに残念ながら、相当な苦労してその猫を捕まえて、残念ながら処分させていただくという悲しいことをやりました。地域としては本当に困って、子どもたちにも衛生的な害、それから車、環境悪化、それから時期によっては鳴き声がうるさくて眠れないというようなこともあって、そういうことをやらせていただいたわけであります。決して何もやっていないわけでありませんで、個別の具体的な事情、それから地域のお困り度合い、そういったものに対応してこれまでも役場としては真摯に対応したと思っております。一般論ではなくて、具体的にここでこんな事例があると、そこで今こんなことになって、こういう動きがあるということを具体的にご相談いただければ、我々も別に逃げるわけでも全くありませんし、真摯に対応させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。

議員の質問 4番 斉藤うめ子

町長、今おっしゃったように、これ町としても非常に悩ましい大変な問題なのですけれども、最初に言ったように、これは個々でやっている。今二十何匹とか、やっていらっしゃる方はたくさんいるのですけれども、やっぱり限界があって、これは行政とそういう人たちとが一体になってやっていく。問題解決しなくてはいけないと思います。解決できないことはないのです。ですから、今の町長の答弁は私には非常に消極的に思えたのですけれども、それに対して調査することは必要なのですけれども、前向きに、今度オリンピックになるかならないかわかりませんけれども、ニセコ町に野良猫がうようよしていて車にひかれたとか、そういう環境、衛生、全てを含めて、世界に堂々とニセコ町がニセコ町というものをアピールできる町にするには猫対策もその一つの重要なあれですので、町長、もう一度、これから個別にも検討、お話し合いできたらと思いますので、したいと思っています。それで、財政が大変だからやめた、これが一番いけないのです。1町村だけだったからそうなので、これは道の責任も非常に大きいのですけれども、全国的には広がっていますし、先ほども申し上げたように神石高原町のような、ニセコ町の2倍しかない人口を抱えて、そして高齢化率が50%に近いところでこういうプロジェクトをやっている。しかも、ふるさと納税をそこに充てる。全国から注目されています。こういう取り組みというのは人道的に非常に大事なことだと思います。猫の命も犬の命も、町長の命も教育長の命も、皆さんの命もみんな命、同じです。猫にも犬にも幸せになる権利があると思います。じっくり考えていただきたいと思います。以上です。

議員の質問 4番 斉藤うめ子

はい。

出典:ニセコ町議会 平成29年第5回定例会 2017年12月19日 議事録 PDF(12ページ) 間違いを知らせる