みんなの議会

ニセコ町議会 平成29年第3回定例会 2017年6月21日

ニセコ町の財政について

2017年6月21日、ニセコ町議会の一般質問で、三谷典久議員が「ニセコ町の財政について」質問し、町長 片山健也が答弁しました。

質問者
三谷典久 議員
答弁者
町長 片山健也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 三谷典久

通告に従いまして、2件質問をいたします。まず初めに、ニセコ町の財政についてです。ニセコ町の財政はどのような状況にあるのか、夕張市のような財政破綻は生じないか、あるいは役場庁舎を新築するというが、財政は大丈夫か、我々はこのような町民からの疑問に答える責務を持っていると考えます。ニセコ町はかつて財政危機を経験しており、その教訓をどのように現在の町財政に生かしているかを伺いたいと思います。平成16年の財政危機突破計画における、1、財政危機の原因は何か、2、地方交付税額の推移と臨時財政対策債の発行額と残額はどうなっているか、3、この財政危機においてどのような政策的な対応がなされたか、4、現在のニセコ町財政において、この財政危機から学ぶことは何か。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの三谷議員のご質問にお答え申し上げます。まず、平成16年度に策定したニセコ町財政危機突破計画でございますが、当時の背景として、市町村合併や三位一体改革に伴う地方交付税の大幅削減という深刻な問題の中で、最終的に合併せず、単独で行政運営をしていくことを前提として作成したものでございます。その上で、1番目の質問でございますが、町予算における収支不足が深刻となった当時の一番の原因は、地方財政ショックと呼ばれる、国が策定する地方財政計画の大幅な切り詰めにより、歳入において一般財源収入が急激に減少したということでございます。具体的には、地方交付税が平成12年度から16年度にかけて約3億7,000万円、18%もの大幅な削減となりました。また、歳出面でも、公営住宅初めごみ処理施設など、我がまちでは整備が立ちおくれていた上下水道を初めとする社会インフラ投資を実施、福祉や環境面での行政需要も必要であったことも一要因としてあるかと存じます。町政運営上必要とされる経費が増加傾向にある中で、地方交付税の大幅削減により収入が急激に減ったため、大きな収支不足を生じることとなったものでございます。次に、2つ目のご質問でありますが、地方交付税は、平成16年の17.2億円を底に増加傾向にあり、平成28年度は約19.5億円となっております。町税収入の伸びにより平成29年度の普通交付税は減少見込みでありますが、地方交付税算定の基礎となる基準財政需要額は、人口増などを受け、増加傾向となっております。臨時財政対策債につきましては、毎年度国が定める地方財政計画によりその発行額が定められるものでございますが、本町においては近年は1億数千万円程度の発行となっており、償還額とほぼ等しくなっていることから、残高は18億円程度で横ばい傾向となっております。ちなみに平成28年度の発行額は約1.1億円、現在の残高は17.8億円となっております。次に、3つ目のご質問でありますが、町につきましては、町補助金を含む事務事業の見直し、それから町道除雪や公共施設管理の民間委託化、指定管理制度の導入、活用、後志広域連合設立による広域行政の推進、自治体情報におけるクラウド化の導入、委託業務の一括発注や長期継続契約の実施など、また公共投資の抑制、職員採用を控える職員数の削減、さらに特別職や職員給与など人件費の抑制、また町議会におかれましても議員定数の削減や議員報酬の減についても実施してきていただいたところでございます。最後、4つ目のご質問でございますが、本町ではこれまでニセコ町まちづくり基本条例の理念に基づき、予算編成や予算編成過程の公開、わかりやすい予算説明書「もっと知りたいことしの仕事」など、予算情報の提供に努めてきたところでございます。地方財政ショックのような過去の教訓や、地方財政の見通しが極めて不明確な状況を踏まえ、国の動向に絶えず留意することはもちろん、住民参加と情報共有による財政民主主義を推進していくことが大変重要だというふうに考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

議員の質問 6番 三谷典久

このときの財政危機で、平成14年度から16年度にかけて収支の不足から基金の取り崩しが急激にふえたということが資料に載っています。その収支の不足として、先ほどでは地方交付税の削減というのがメーンであるというお話でした。それ以外に、町税収入の低迷ですとか、あるいはまた町債償還額の増大があると思います。ここで、歳入歳出のバランスが崩れることでそれが起きるわけで、歳入に関しては今の地方交付税が大きいというのはわかりました。歳出はどうなっているかというところが私非常に興味あるところでして、今回議長のお許しを得まして、資料をもって説明することをお許し願いました。ここに資料がありますので、ごらんください。この資料では、赤い棒グラフがあります。これが地方債残高になります。一番左端の赤いところが平成7年の地方債残高で55億円です。それがうなぎ登りに上がっていまして、ピークのところが110億円になっているのですが、これが平成15年、16年です。つまり、平成8年から15年の8年間に地方債残高が55億円から110億円に倍になってしまったということです。そのときに、これは借り上げ額です。これがどうなっているか。下の折れ線グラフをごらんいただきたいのですが、これを見ると、平成17年を中心にして左右で若干の違いがあるのがわかると思います。左側のグラフはやや高目に推移している、右側のグラフはやや落ちついて推移しているのがわかると思います。左側の高いほうのグラフで、平成18年と平成11年がピークになっています。平成8年、平成11年が借り上げ額で15億円ということです。ここの部分をよくよく見ますと、平成8年から平成15年の間に総額で97億円借り上げているのです。平均すると10億円以上と。ここでかなりの起債が必要だったということがわかると思います。それによって、元利償還額、借金の返済になります。これがオレンジのグラフになります。一番端の平成17年は6億円なのです。これがずっとうなぎ登りに右肩上がりに上っていまして、平成18年のあたりでピークに達していまして、これが11億円です。償還額が6億円から11億円になるというのは大変なことだと思います。そしてあと、ここに書かれているのが先ほど町長がおっしゃった交付税の総額なのですけれども、緑のラインで十五、六年が底になって下がっているというのがわかります。それが先ほど言った交付税が下がっているというのをあらわしています。真ん中に書いている青いグラフ、それから茶色い折れ線グラフがあるのですけれども、茶色が実質公債費比率です。ここでは、平成18年だったかな、18.5%、いわゆる18%、起債の許可、それを超えている経験をニセコ町はしているということなのです。そして、その次の平成19年は17.8で高目に推移しています。グラフの青いところがあるのですけれども、これは財政健全化法の始まる前の指標で、公債費比率というやつです。これを見ますと、平成13、14、15、16、ここがそうなのですけれども、平成13年が11%、14年が12%、15年12.9、16年が14.7と。この数字は、10%以上は余りよろしくないと。10%以内がいいと。そういう意味では、このあたりで10%を超えていると。危険信号が出ていたというふうに解釈できると思います。下のところに活字で書いているのが、この間のいろんな政策的な対応を記載しております。資料を終わりまして、質問に戻りたいと思います。このように、歳出の面では、短期間の多額の起債、それにより起債残高が増加して、償還額も著しく増加しているという、この事実をきちんと認識しなければいけないのではないかというのが今回の質問の趣旨です。初めに、臨時財政対策債について伺いたいのですけれども、結局、臨時財政対策債というのは、地方交付税を国が交付するに当たって財源不足があるので、その分を国と地方で折半すると。地方の折半分をこの臨時財政対策債という起債でもって賄うということだと思います。そうすると、平成13年度から始まってずっと、臨財債と略しますが、臨財債を起債していたわけなのですけれども、この間、臨財債によって地方交付税の減少がどの程度補われているかというのを再質問として1つお伺いしたいと思います。そして、財政危機の問題として、起債が多額になったというのが問題なのだと言っているのですけれども、先ほど町長の答弁の中にもありましたけれども、この起債は結局、この間平成11年から16年あたりにかけて、一般廃棄物最終処分場をつくったり、堆肥センターをつくったり、あるいはニセコ中学校、あるいは公営住宅の整備、それから下水道もこの辺やっているというふうに認識しています。そういう意味では、必要性のある、そういった投資だったことはわかっています。だから、この起債の価値がどうとか、いいとか悪いとかと言っているのではなくて、客観的に多額の起債をすれば、その後大変な負担があるという、そこの部分を見ようということを提起して話しております。そして、もう一つお伺いしたのですけれども、実質公債費比率なのです。18.5%までいったと言いました。18.5%までいったというときに、先ほど言ったみたいに、町長のお答えにあったように、議員の数の削減ですとか、あるいは職員に関しても給与に関していろいろ問題が生じたと思います。18.5%はそういう状況になるのだということをニセコ町は身をもって経験したわけです。今現在、平成27年度の実質公債費比率は13.8%、3カ年平均です。今回、国の新制度を利用しまして役場庁舎を建てかえた場合、実質公債費比率に対する最大の影響として16.0%に増加するということがシミュレーションで指摘されています。2番目の再質問としてお伺いしたいのですが、今後の実質公債費比率の目標をどのように考えているか、再質問として2つお伺いしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

臨財債がいいか悪いか議論する話ではないということで、基本的には臨財債は、地方交付税総額を国で本来地方財政計画に基づいて地方に払わなければならない、そのお金が国で法律上賄えないので、臨時財政対策債という、地方は赤字地方債を発行できないということから鑑みて、国が借りて地方に渡すので、地方も応分の負担を将来してくださいねという、国の財政運営上そういう制度ができて、地方交付税の穴埋めはこれまで国が全部責任を持っていたのですけれども、これからは地方も負担してくださいというような制度でありまして、これは地方交付税全体の基準財政需要額と収入額との差の75%について応援すると。その中で、国全体で不足する分に、毎年違うのですけれども、年度に応じて臨財債というのを発行します。その割り当てが、ニセコ町は1億幾らですとかと割り当てが来るのです。それを全部借りる借りないは、極端に言うと地方自治体の勝手というか、そういうことになっておりますが、大体全部の自治体、我々のまちも100%借りています。ただ、これらのものを将来償還するということも当然出てきますので、その分は現在、財源対策債ということで、将来に負担が行かないように基金積み立てを随時、毎年2,000万円前後でありますが、やっているというような状況でございます。それから、普通交付税全体に占める臨財債の割合は、現在17.8億円の普通交付税、1億3,500万円、この分が臨財債として入れているものでありまして、現在臨財債の返済額が1億3,600万円、大体均衡して推移するのではないかというふうに考えているところでございます。それと、今後の実質公債費比率につきましては、我々、いわゆる庁舎建設においての負担割合は上がりますけれども、今の償還額に載っかるわけではありませんので、今、過去の償還分がどんどん返済されています。そのことによって公債費の元利償還額はどんどん減っていきます。それで、何度かこれまでも説明させていただいたかと思いますが、例えばお金を借り、それぞれの事業をやったとしても、現在、細かな数字を言いますと、29年度、8億8,600万円というのが元利償還金の総額でありますが、庁舎建設以降も最大になるところでも8億7,000万円、それ以外は大体7億円から6億円にどんどん落ちて、10年後には大体5億円ぐらいまで落ち込んでいくということでありますので、償還額自体も大きくなりませんし、償還額自体も今よりは減ると。それから、実質公債費比率も今よりは減るというようなお考えでいいのではないかというふうに考えております。よろしくお願いします。

議員の質問 6番 三谷典久

私の質問したのはそういうことでは全くなくて、要するに地方交付税を減らされたと言うけれども、臨時財政対策債である程度補われているのではないのでしょうか。その分どれだけ補われているのですかということをお聞きしたのです。私が考えるに、臨財債である程度補われていると。だから、地方交付税が下がったのが一番の原因だというふうにおっしゃいますけれども、さっきも言いましたけれども、短期間の起債によって町財政が極めて重度な負担を受けた。要するに、あえて言わせていただくと、これを見ないようにしているのではないかと、そういうふうに思うわけです。それから、もう一つ私が質問したのは、実質公債費比率はどの程度を目安として考えているのですかということをお聞きしたのですけれども、その前に臨財債なのですけれども、地方交付税が過去一番多かったのが平成12年で、20億8,900万円ぐらいあるのです。その後、平成13年以降はこの額に満たないのです。私、計算してみたのですけれども、もし平成12年の20億円の地方交付税を平成13年から平成26年までもらっていたとしたら、実際もらっていないわけですから、その差額は幾らか出しました。そうしたらそれは約29億円です。要するに、平成12年の地方交付税をずっともらっていたら29億円……、済みません、12年の金額をもらっていれば、実際にもらった金額よりも29億円高かっただろうということになります。臨財債は幾らもらっているか計算したら、22億円もらっているのです。これは単なる一つの例でしか説明していませんけれども、要するに、何回も言いますけれども、地方交付税を減らされたという前に歳出の部分をきちんと認識しなければいけないのではないかということを、何回も言いますけれども、改めて指摘させていただきたいと思います。それから、今の再質問に関しての答えが全くないので、私も次どういうふうに質問していいかわからなくなってしまっているのですけれども、実質公債費比率です。かつて町長は、16%、ある程度下がると。16%で大丈夫だよというような感触を受けたのですけれども、これに関して私考えるのですけれども、実質公債費比率というのはある意味では、ニセコ町という法人ですから、人間が血液検査したようなものではないかと思うわけです。このときこの法人はどういう状態になったかといったら、給料を減らされたり、それからいろんな制約がある。痛みを感じているわけです。痛い、痛いと。検査してみたら実際公債費比率が18.5%だと。お医者さんが、18%以上になったら許可制になるよと。これはもうちょっと下げなければいけませんよと。そういう中でだんだん、だんだん下がってきて、何とか14%まで落ちついたわけです。14%まで落ちついたということは、過去18%から下がったのだから、いいほうに向いているのは間違いありません。では16でいいではないかと言っていいのかどうかということなのです。血液検査と言ったのですけれども、これがもし血液検査だとしたらお医者さんはどう言うか。正常値まで下げましょうと必ず言うはずですよね。当然ですよね。正常値というのは何だろうと考えたときに、全道の平均値ではないかと思うのです。それは10%です。そこまで下げるということを念頭に置きながら財政運営をしなければだめではないかということを言いたいわけです。例えば14%の数値が10%になった場合、4%下がるというのはどういう意味か。これは標準財政規模の4%ですから、標準財政規模を27億円と考えれば、その4%は1億円ちょっとになります。つまり、14%から10%に下がったときに、単純に考えて償還額が1億円減る、あるいは1億円分お金の余裕ができるということです。だから、実質公債費比率というのは10%を目指していくということを考えていかなければいけないと思います。その件に関していかがお考えでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

基本的な考え方だけ述べさせていただきますと、私は途中で役場に入りまして、そのとき財政係を担当しました。そのとき管内でも6%、7%という、借金をしないまちもありました。人口はどんどん流出しています。住みにくいから人口はどんどん減ってきます。一方で、きちっと住民の福祉や教育に投資をしているまちがあります。公債費比率は結構高いです。でも、そこは住みよいから人が住んでいるのです。私は、住みよいまちをつくるのか、それともたくさん内部留保といいますか、新たなものに挑戦をしないで、何もしないのが一番いいわけですから、何もしなかったら当然借金も公債費比率も下がります。それで、住みにくいからといってどんどん人がいなくなって困ったというまちがいいのかといえば、私は、きちっと国の制度を活用して住みやすいまちをつくる、そのことによって好循環が生まれるというふうに考えているところであります。先ほどから公債費比率、確かに瞬間的に、おっしゃるとおり、高い時期がありました。それは、国の交付税が本当に縮小されて、当時20兆円あったものが12兆円まで減らすというような情報があって、うちでもピーク時は大体20億円から21億円近くあったものが12億7,000万円ぐらいまで落ち込むのではないかと。そういうシミュレーションの覚悟のもとに、合併しないということで、財政の危機突破計画をつくって、相当シビアな見直しを行ったわけであります。それは、そのときに下水道をやった、あるいは公営住宅を整備した、処分場をつくったからこれがだめだというふうに私は全く思っていません。今ニセコが、少しでも前から見たらだんだん住みよくなってきているのは、そういう先人の皆さんがリスクを負って投資をして、これまでくみ取りばかりだったところに下水道を設け、文化的にも住みよいまちをつくってきた。その積極的な投資のおかげで、今ニセコが少しでも住みよいまちになったというふうに思っておりまして、これまでリスクを負ってでも住みよいまちをつくった当時の議会の皆さん、それから首長にも職員にも本当に敬意を表しています。これがなかったら、今ニセコは住みづらいまちが引き続き続いていたのではないかというふうに思います。借金、総額のことを言いますと、1億円減ったから1億円が町に残るわけではそもそもありませんで、当然地方交付税も、例えば過疎債だったら7割、辺地債8割が、その分、借金が減ると減っていきます。収入も当然減るのです。そうやって総合的に考えると、公債費比率だけにスポットを当てるのではなくて、全体の財政バランスを見つつ財政運営をする必要があるのではないかというふうに考えております。それと、平均というのは日本人は安心しますので、真ん中にいると何となく安心ということはありますが、おくれた地域がおくれた同士を見合って、その平均でいることに安住しているということは、私は町民は不幸ではないかというふうに思っています。日本中には本当に先進的に努力されているまちがたくさんあります。そのまちに行ってみると、何でこんなことができているのだと。こんなに福祉や教育がすばらしいのだろうと。それは、リスクを負ってでも、当時の為政者なり皆さんが頑張ったからその成果が生まれているわけであります。何もしないのがいいというのは、私も役場へ入ったときいろんな方から言われて、行政は間違っては困る、新たな仕事はするな、おまえが仕事をふやしたら次の人にまた仕事がかかわっていくではないか、そこまで言われたことも何度もあります。しかし、財政全体、それからまち全体を見通しながらまちづくりをどうするかということでありますので、そこは細かなシミュレーションで14がいい、15がいいという話ではないというふうに私は思っております。それから、これまでもずっと一貫して言っておりますが、16%自体、根拠のあるものでもありませんが、18%という国の一つの健全化の目安があります。そこはきちっと守っていきたいというのが私の基本的な考え方であります。できるだけ暮らしが豊かになって、そこで安心して住める地域をつくる、それが一番の最大の課題というふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

先ほど三谷議員さんからのご質問で、私のほうの答弁の中で、減災に充てる基金について、いわゆる財源対策債の償還に充てるという趣旨の発言を答弁の中でしてしまいました。減債基金におきましては過疎ソフト事業に充てるために積んでいて、臨財債については現在100%国が面倒見るということになっておりまして、その辺違った答弁をしてしまいましたので、大変申しわけなく、おわびをして、訂正をさせていただきます。大変申しわけありませんでした。それと、2点目でありますが、先ほど斉藤議員さんから厚生労働省からCCRCについて通知が来ているのではないかというふうに言われたと思いますが……(何事か声あり)済みません。それについては現在いろいろ調べているのですが、通知自体は発見されておりません。あと、禁煙については。(何事か声あり)済みません。CCRC、間違いました。禁煙の通知が来ているのではないかということについては現在調べておりますけれども、現段階では発見できないというか、来ていないのではないかと思うのですけれども、再度書庫も含めて調査をします。どこかの省庁のようにないとかそういうことは言いませんので、どうぞよろしくお願いをいたします。

議員の質問 6番 三谷典久

それでは、昼からの部で2つ目の質問をします。ニセコ町役場庁舎、防災センター整備計画の再検討について質問します。これまでの役場庁舎建設に関する検討経過について質問いたします。1、これまでの役場庁舎再整備計画は、平成23年度の耐震診断から平成24年度の基本構想、平成25年度の防災センターを加えた検討、平成27年度に防災センター基本設計の委託が行われています。今回新たに再検討するという、その根拠は何か。2、熊本地震は今回の役場庁舎、防災センター整備計画の再検討にどのような影響を与えているのか。3、ニセコ町財政は役場庁舎を新築するのに十分余裕のある財政状況と考えているか。また、具体的な今後の財政運営をどのように考えているか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまの三谷議員のご質問にお答え申し上げます。1点目の庁舎、防災センターの整備について今回新たに再検討する根拠はということであります。また、2点目の熊本地震における役場庁舎、防災センター整備計画がどのような影響を与えているのかということについてあわせてお答えを申し上げます。これまで役場庁舎建設の基本構想や防災センター建設の基本設計について検討してきたところでございます。国に対しても庁舎への支援を事あるごとにこれまで要請をしてきましたが、これまでは東日本大震災などの激甚災害指定地域以外は難しいとの回答でありました。しかしながら、平成28年の4月に熊本大震災による甚大な災害が発生し、庁舎などが使用できなくなったことを機に、国がこれまでの緊急防災・減災事業債という制度に加え、本年度から新たに市町村役場機能緊急保全事業として、耐震化されていない役場庁舎の新たな建設に対する起債に伴う地方交付税の優遇措置を制度化しました。これは4年間の時限つきの国の支援であり、この支援制度のよい条件を利用し、新庁舎建設の必要性があるものと判断させていただいたところでございます。また、実際に熊本震災後に現地に行き、状況を視察した折、耐震補強した庁舎が地震により庁舎機能を失ったとの大西熊本市長などの説明を受け、本町の50年経過している役場現庁舎を耐震化することは、将来に禍根を残すものと判断をしたものでございます。次に、3点目の現在のニセコ町の財政状況については、先ほどの質問にあった財政危機突破計画を含めたさまざまな取り組みによる歳出効果や、過去の着実なインフラ投資をもとにした人口、観光入り込みの増による町税収入の増加により、改善の方向に進んでいるものと考えております。この現状を継続していくことにより、今後も庁舎整備に向け、さらなる基金積み立てを図り、財政負担の軽減を図っていくことが可能であると考えておりますので、ご理解をよろしくお願いを申し上げます。

議員の質問 6番 三谷典久

初めに、当初は私も耐震改修で対応すべきだと考えていました。しかし、議員協議会、およそ10回ほど開いた中で検討を重ねまして、総合的に検討した中で建てかえに賛成の立場に変わったのが事実です。午前中の質問の答弁を聞いてちょっとぐらついた部分があるのですけれども、それは置いておきまして、ただし、町財政に関して提案された方針があります。基金の積み立て、それから起債の5億円の枠、それともう一つは、毎年議会が財政をこれまで以上にチェックしていくという、この3点が非常に重要であると考えた上での賛成であるということを申し添えておきます。それでは、質問に戻ります。今回の役場庁舎の検討経過は先ほどの町長の答弁である程度わかりました。平成23年度から始まって、平成27年度に防災センターと庁舎の耐震改修の基本設計ができ上がったわけです。つまり、長い時間と経費をかけて、平成27年度の基本設計が結果としてでき上がったわけです。それを今回再検討するのに当たって、私は十分な議論がなされていないということが問題であると思ってこの質問をしています。どういうところに問題があるかということなのですけれども、基本的に耐震診断から、この庁舎はそのままではだめだということは明らかであって、耐震改修するか、あるいは建てかえるか、簡単に言いますとそのどちらかしかないわけです。そうすると、財政を考えて、耐震補強がいいのではないかという意見もあるし、この際だから、財源も国の制度があるし、建てかえたらどうなのだという、そういう意見ももちろんある。さまざまな意見が想定されるわけです。そのときに、耐震改修、建てかえて新築した場合のメリット、デメリットがあるわけです。当然新築の場合はお金がかかります。だけれども、大きさもスペースも十分だと思う。耐震の場合は安く上がりますけれども、一番の問題は、スペースがある程度限られてしまう。防災センターをつくっても、そこで全ての部分を賄うことはできませんから、そういった部分があります。そしてまた、耐震改修も、20年と言われていますけれども、場合によっては10年かもしれないし、そういった不安要素もあると。さらに、先ほどの質問の答えの中にも、町民のためのものだと。町民の意見ですとか職員の考え、そういった全体の議論がされて、優先順位として、例えば新築が一番であるけれども、こういう欠点がある、2番目は耐震である、あるいは大規模改修でもいいです、いろんな案を持ってきて、その順位づけをして、さあ、どうでしょうというのが本来の議論の進め方ではないかと思うのです。ところが、ここまでを見ていますと、残念ながら先ほどの再検討する理由というのが、国のそういう制度ができて財源が確保されたことが1つ。それから、もう一つは、熊本地震からの教訓であると。その2つです。十分な議論がされていないで、結局財源が国の制度で確保されたからその事業に飛びつくというふうに見えてしまうわけです。十分な議論がされていないところが問題だということをまず指摘しておきたいということが1つ。それから、熊本地震に関してなのですけれども、先ほどのあれでは、庁舎機能を失ったということをされていましたけれども、過去の説明においては、耐震改修が不十分だった、あるいは倒壊したとかそういったようなことを連想させるような言い方を町長はしていたと思うのです。それはやっぱり間違いであると。そういうことをしてはいけないのだと思います。熊本地震に関しての公的な報告という中では、耐震改修済みの鉄筋コンクリートづくり等の建築物で倒壊、崩壊を生じたものは報告されていないというのです。つまり、耐震改修が目的を達したということだと思うのです。だから、耐震改修そのものがだめだというような考えを町民に植えつけるような、そういう世論を誘導するようなやり方はしてはいけないのだと思います。そうしないと結局は、初めから新築しかないような、そういう議論の持っていき方になってしまうと思います。そういう意味で、熊本地震に関しての説明というのは不十分だったのではないか、そこが非常に私は問題があると思っています。それから次に、ニセコ町の財政です。十分余裕のある財政状況かということなのですけれども、まず地方債の残高が平成29年度で74億円ですか。それから、公債費償還額が8億8,600万円であると。過去においては、起債残高は最高で110億円ぐらいあったし、償還額にしても11億円ぐらいあった。そういったことから考えると、改善されつつあるというのはわかります。それは明らかだろうと思う。しかし、実質公債費比率、先ほど余り数字ばかり言うなみたいなことを町長言われましたけれども、ここはやはり大事な部分でありまして、実質公債費比率は14%が続いているわけです。やっと13.8%に下がったと。つまり、まだまだ油断できる状況ではないわけなのです。だから、ここまで下がった、あるいは起債残高が減ったから大丈夫です、安心ですというだけではまずい。そこでお伺いしたいのが今後の対策ということになるのですけれども、基金の積み立て、それから起債の枠、そういったものをもう一度きちんと町長のほうから、どういうような対応を今後考えているのか説明していただきたいのが1つと、それから今後の財政シミュレーションにおいて考えなければいけないのは、役場庁舎をつくる。そこで12億6,000万円起債しなければいけないわけです。防災センターの5億円分は平成32年までの起債計画の中に入っていますので、新たな起債は12億6,000万円の本庁分だということだと思います。それが平成32年です。それから、平成36年には国営農地再編整備の償還がある。その分の起債が始まると。この32年と36年において、今の起債残高はどのように減っていって、今言った2つの事業において残高がどれだけ高くなって、償還額がどれだけになるのか、その辺のシミュレーションを簡単に説明していただきたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

まず、1点目の件でありますが、財政全体のことについては全体のバランスを見ながら、議会議員の皆様初め町民の皆様に丁寧に説明、これまでも「もっと知りたいことしの仕事」の説明会、町民講座、それから年に1回は大体財政の町民講座もやってきたと思いますし、その辺はしっかり、情報公開、情報共有するというのが我々のまちのポリシーでありますので、そのことはしっかり行っていきたいというふうにまず考えております。それから、先ほど言われました今後の財政シミュレーションでありますが、元利償還金で現在の財政シミュレーションの中では、平成28年度が8億9,700万円、平成29年度、ことしが8億8,600万円予定されております。庁舎建設後の話でありますが、32年からになりますか、償還が8億5,300万円、以下33年が8億7,200万円、8億7,200万円が2年続きまして、35年が8億4,700万円、そして以下は7億3,400万円、37年以降は順次減って、37年には7億2,100万円、以下、38年以降は6億4,000万円というような流れであります。これは先ほど三谷議員おっしゃった5億円ぐらいを標準とした場合の積算でありますので、3億円の年もあるかもしれないし、8億という、制度によっては増減するということがあるのではないかと思います。ただ、1点だけ、公債費比率というものはどういうふうに変動するかと考えたときに、基準財政需要額で標準財政規模というのが決まってきます。標準財政規模で公債費というのは大きく振れていきます。それは、我がまちがどういうまちであるかという、標準財政規模というのは毎年さまざまなシミュレーションによって、国の地方財政計画の影響を受けて変わっていきます。28億円のまちとして全体の基準財政需要額とかいろんなものが積算されるのか、それとも国の財政が、極端に言うと地財ショックのときはそういうことがありましたけれども、ニセコ町は23億円のまちだと。あるいは24億円のまちだと。それでできると決めてしまうと、標準財政規模が変わります。当然、公債費比率というのは上がっていきます。だから、当初我々は18%、16%、17%の時代、一部ありましたけれども、それは当初からわかっている話で全部やっていたのです。ところが、国のそういう基準財政需要額の大幅な変更、財政ショックがあって、結果的には公債費比率が上がったということでありますので、その辺はとにかく国の骨太の方針あるいは国の翌年度の財政の状況、そして地方交付税総額が実額として本当にどれだけ見られるかということを十分留意を払いながら、極端に言うと、ことしの大体6月、7月から財務省に出されて、財務省が12月までに地財計画の大幅なものを決めます。その中で我々の予算を組む中で、国が相当厳しいことを言ってきたら厳しいなりの予算を組まざるを得ない。どうしても国の影響を受けざるを得ないので、そこは慎重にやりつつ、そのこともきちっと住民の皆さんにお伝えをしながら財政運営してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。それと、熊本地震での報告について、言ってみれば一部印象操作のようなものがあったのではないかというような趣旨かなというふうに思っておりますが、私はそんな気は全くありません。職員にも言いましたけれども、率直に益城町含めていろんな庁舎が全く使えなくなったと。驚いたのは、斜めになってテレビに映った庁舎が実は耐震化していたところだったというのを現地に行って初めて知ることになりました。そういった中で、想定外と言っていいのかどうかわかりません。想定外のものにも対応できるというのは新築しかないのではないかと。そういうものを確信を持って帰ってきたので、誤解を招く表現になったとすれば大変申しわけなく思っております。よろしくお願いをいたします。

議員の質問 6番 三谷典久

耐震に関してのことですけれども、全く使えなかったというのは確かにそうなのかもしれません。ただ、耐震補強、耐震改修というものを考えた場合にはそれではまずいと思うのです。だから、倒壊したとか崩壊したということがあるかないか、耐震補強の本来の目的を達したかどうかということが大事であって、それでなければ耐震改修するという案は初めから考えないということになってしまうわけです。それではまずいのではないでしょうか。新築案もあるし、耐震改修という案もあるのだから、耐震改修があるのだということは、耐震改修の意味をそれなりに認めなかったらだめですよね。耐震改修の意味を認めないからこそ、耐震改修はだめだから新築だということになってしまう。そういうような議論の仕方はおかしいのではないですかということを私は言っているわけです。それから、次は、実質公債費比率とかそういったことなのですけれども、国のそういったいろんなものがあるから数字が変わるのだと。そんなことはわかっているのだということかもしれませんが、私が言いたいのは、先ほどの質問でもそうですけれども、18.5%あるいは18%に近い状況のときは、ニセコ町の町民生活に影響しやすい状況になったのですよ。それは原因として、歳出において償還額が多くなった。それはもともとは起債が多くて、借金がふえたからですよね。そこを見なければいけないのではないですかということを言っているのです。そこを素直に、ああ、そうですねと言ってくれれば別に問題ないのですけれども。それから、今後のシミュレーションということになりますと、先ほどの町長おっしゃったことは、確認したかったのですけれども、恐らく使っているデータは同じだと思うのですけれども、最終的な平成29年度の起債残高は74億円で、公債費の償還額が8億8,600万円、ここからスタートしますよね。その後の平成32年に12億6,000万円、役場庁舎に関して出ますよね。それから、平成36年には国営農地に関してあるわけです。結局、それぞれの時点での起債残高が今以上にはふえないのだということを言いたかったのだと思うのですけれども、確かにそのとおりなのです。それから、償還額にしても、それらを考慮した場合のその間のピークが8億8,600万円、今ぐらいなのです。そういう意味では大丈夫だろうということだと思うのです。ただ1つ、説明が混乱しているのかなと思うのですけれども、起債を5億円に制限しますよね。それを全部ひっくるめた中での起債残高と償還額もそれでいいのかどうか。先ほどの説明は、それの前の平成33年以降のインフラとかいろんなのでもっての起債の場合は5億円いかないのです。それでもっての説明なのか、最終的に5億円を使った場合の財政シミュレーションがどうなっているのか、もう一回確認したいということが1つです。それと、議会としてこの間、2月28日に説明を受けた後議員協議会を10回開催して、役場庁舎問題を検討してきたわけです。特に町財政に及ぼす影響を中心にして検討して、その間、各議員がそれぞれの意見を述べ合いながらこの問題に取り組んで、それなりの結論を出したと思っています。このような議会の取り組みそのものを重く受けとめてこれから対応していかなければいけないというふうに思うのですけれども、これまでの議会のこういった検討結果に関して町長の感想をお聞きしたいというのが1つ。それから、シミュレーションにおいては恐らく起債残高はだんだん減ってきますから、そして償還額にしても5億円の起債の枠をやっていけば多分それなりの安全性があると思います。ただ、それはあくまでそのシミュレーションにのっとってということでありまして、問題は、例えば公共施設総合計画の公共施設あるいはインフラ整備において事業をいかに平準化していくか、あるいは突発的な支出、そういったものがあるわけです。そこで、基本的に事業を取捨選択して、あるいは優先順位をつける、その辺を明確にした財政運営をやるのだという、そういう首長の覚悟、それがどこまであるのかをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

いっぱいご質問いただいたのですけれども、借金がふえたことも要因でしょうということについては、それはそのとおりでございます。ただ、当時そういうことも想定していないのかというと、それは違うということだけは役場の中で見ていましたので、その辺だけはご理解いただきたい。そのときのリスクを負う投資があったから、今、例えば下水道ができて、そういうことができたということも一方でご理解いただきたいというのが私のこれまで言ってきたところであります。それから、議会のこれまでのご議論、本当にありがたく、貴重に受けとめております。それで、我々の職員も誠心誠意、議会の皆様から言われた資料づくりも行って、何一つ包み隠さず申し述べてこういった判断をいただいたということはありがたいと思っています。我々もそういう議会の皆さんのご議論を注視するということで、職員間の議論、それから町民に対しての説明も一切停止して、議会の皆さんのご意見が出て初めて住民の皆さん初め役場の中のプロジェクトも動かすということを内部で決めたわけであります。したがって、住民との懇談につきましても、議会の皆さんのご意見を受けて、これから誠心誠意行ってまいりたいというふうに思っております。それから、財政に関する町長の覚悟ということでありますが、これは執行方針でも述べさせていただきましたとおり、不退転の覚悟で執行方針も出させていただいております。ですから、議会の皆さんに対しても誠心誠意、思いも含めて財政の考え方も述べさせていただきましたし、私自身も、ニセコ町をよくしたい、そのための財政バランスはどうあるべきかというのを絶えず日夜考えながらお出ししているものでありますので、そこは真正面から言われたことを受けとめて、しっかり財政運営、将来に禍根を残さない、その時々の真剣な分析を行いながら、情報公開をして進めてまいりたい、このように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

出典:ニセコ町議会 平成29年第3回定例会 2017年6月21日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる