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ニセコ町議会 平成28年第5回定例会 2016年6月23日

泊原発再稼働について

2016年6月23日、ニセコ町議会の一般質問で、三谷典久議員が「泊原発再稼働について」質問し、町長 片山健也、副町長 林知己が答弁しました。

質問者
三谷典久 議員
答弁者
町長 片山健也、副町長 林知己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 6番 三谷典久

2つ目に移ります。泊原発再稼働についてです。先日実施されました北電の地域説明会について質問します。1、ニセコ町民からどのような質問が出されたか。また、これをもとに原発あるいは再稼働に対するニセコ町民の思いはどのようなものか。2、北電の再稼働の意思が明らかとなったことについて、ニセコ町長としてどのように考えているか。3、北電の福島原発事故の教訓として、地震とその後の大規模な津波により発電所内の全ての電源が失われ、その結果原子炉を冷却する機能を失った。これは、北電ホームページ、平成 28 年5月 13日の地域説明会の会場でお寄せいただいた主な質問と回答の中から抜粋しました。となっています。この見解をどのように考えるか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

ただいまのご質問にお答え申し上げます。1点目のご質問でございますが、北海道電力が主催しております泊発電所の安全対策等に関する地域説明会でございますが、ニセコ町では4月 20 日から4月 26 日までの期間、5カ所の会場において6回開催され、町内外から 108 人の方が参加されております。参加者からは、過酷事故が発生した場合補償はどうなるのか、ニセコ町は多雪地帯であるので、冬期間の避難時における自動車の運転や高齢者の対応はどうなるのか、黒松内低地断層帯での地震が心配だでありますとか、多くのご意見、質問が出されたところでございます。総じて発電所施設内における安全対策の万全化はもとより、実効的に防災計画の確立並びに自然災害が併発した場合の対応について全体の印象としては不安を持たれている方が大変多いというふうに認識をしております。2つ目の質問でございますが、北海道電力はこのたびの後志管内各地での地域説明会、その他寄せられている道民の意見、要望並びに原子力規制委員会による適合性審査での指摘をしっかり受けとめ、原子力エネルギー事業に対する揺るぎない安全対策を確立し、透明性かつ丁寧な情報の提供と説明を積み重ねていくことが重要であると考えております。町としても、北海道電力に対してこれらの実行の要請を継続していくとともに、国、北海道、関係自治体との連携のもと原子力の安全、防災対策に努めてまいりたいというふうに考えております。3点目のご質問ですが、福島第一原子力発電所の事故に関しては、原子炉を冷却する機能の喪失に至った設備の不備など物理的要因のみならず、電力事業者の責任としてあらゆる事態を想定した安全意識に対する捉え方など人的要因、責任の所在も含めた総合的な検証が不可欠であるというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。

議員の質問 6番 三谷典久

今回の説明会で明らかになったことがあると思うのですが、1つは北電が再稼働を表明したということです。それから、今の町長の答弁に基づいて考えれば、福島原発事故の検証は十分終わっていないにもかかわらず、再稼働を進めると、進めようとしているということが言えるのでないかと思います。それから、もう一つは、ニセコ町民の原発そのものへの不安、あるいは再稼働に対する不安、不信というのが除かれていないということは明らかではないか。この3点は明らかなのではないかと私は思うわけです。それで、結局私の質問、再稼働が明らかになったことに対してニセコ町長としてどのように考えますかということに対しては曖昧な答えだったのですけれども、道新のアンケートで福島第一原発の事故の検証、対応も不十分であると、責任の所在と課題への展望が不明確で、賛否以前の問題と、このような態度をずっととっておられるのですけれども、このような北電が再稼働を表明して、これからまさにどんどん進めようとしているときに、町長の態度は再稼働の議論を避けているわけです。結局これは再稼働を容認していることになるのではないか、住民の命と暮らしを守ることになるのかどうか、そこをまずお聞きしたいということが1つです。それから、そのような態度では住民の命と暮らしを守ることにならないのだろうと思います。まず、第1に、自治体は避難計画を策定しなければいけないわけです。事業者は、避難計画に全くと言っていいぐらい関与しない。もし事故があった場合には、自治体が住民の避難に関して責任を持って遂行しなければいけないわけです。そうなれば、当然自治体としては再稼働に関する問題点の提起をすべきだし、場合によっては再稼働に反対する。反対するまでいくかどうかわかりません。少なくとも厳しい条件をつけることが必要になってくるのではないかと思うのですね、再稼働に対して。自治体として北電に実効性ある避難計画ができるまで再稼働は認められないという態度をとることはできないのかどうか、2点目お聞きしたいと思います。それから、3点目なのですけれども、ニセコ町の原子力委員会の開催が昨年は行われていないのです。これは、避難計画が完成して、実効性も有している。完全にできたのだということなのかどうかをまずお聞きしたいと思います。3点お伺いしたのですけれども、よろしいでしょうか。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

1点目の不安が除かれていないのではないかというようなお話、これまでも私は一貫してマスコミの取材含めて再稼働に賛成か、反対かというのには回答しておりません。それは、そもそも福島原子力発電所が、メルトダウンという言葉も最近表に出て、隠して隠蔽していたということが表明されておりますように、そもそも原因も明らかになっていない。SPEEDIもあったにもかかわらず、公開されずに多くの被曝された皆さんを出しているという実態でありますので、そもそも再稼働以前の問題だというふうにこれまでも回答し、現在もそういうような回答をしているところでございます。それから、北電が再稼働を表明したというのは、私はその事実確認しておりませんので、先般も副社長さん来られましたが、原子力規制委員会に対して安全性の審査を現在行っているというような説明を受けているところであります。再稼働するということが内外に明らかになり、あるいは表明するということであれば、それらに対して町としてどうするかという具体的な町民の意見交換会であるとか、あるいは議会議員の皆様のご意見を伺うとか、そういう手続が当然必要であろうというふうに思っております。再稼働に関しては、そういう態度でこれまでも一貫して進めてきたところであります。原子力の委員会の内容につきましては、副町長から回答させていただきます。

答弁 副町長 林知己(副町長は2020年11月まで)

原子力専門委員会、ご指摘のとおり昨年度開かれておりません。内容の精査等も含めて、修正事項もありますし、再度今つくっている避難等措置計画をさらに進化させるべく協議が必要と思いますので、本年度また開催についての予算等を見ておりますので、開催の方向で考えていきたいというふうに考えております。以上でございます。

議員の質問 6番 三谷典久

再稼働の事実確認をしていないということをおっしゃいましたけれども、北電の説明会の説明資料の中に、これから進めていくというのがきちんと記載されています。その町長の認識は間違いであるということを指摘しておきたいと思います。それから、今もまた再稼働以前の問題だとおっしゃいましたけれども、福島原発の事故の検証をするためには恐らく 10 年以上かかるわけです。10 年間町長はそれを言い続けることができるわけです。でも、再稼働はその前に始まってしまうかもしれません。それは非常に無責任なやり方ではないかと思うのです。結局それは再稼働を認めることになるわけだということですよね。さっきからそれを私は言っているのですけれども、先ほどの質問の中で自治体として実効性ある避難計画ができるまで再稼働を認めないということはできないのかということに対しての答えがなかったので、もう一度答弁を求めます。それから、専門委員会の開催がなかった。それは、今十分なものにするためにやっているのだということは、これまだ完全ではないですよね。完全な避難計画なんてある意味ではもしかしたらあり得ないかもしれないわけです。でも、そういう避難計画ができていない。実効性が持たれない。それでも再稼働が進められているということに対して、町長はそれを何とかしようという気にならないのかどうか。先ほどから言っていますように、実効性ある避難計画ができるまで再稼働はしないでくださいということを要望、要求するべきだと思うのですけれども、それはいかがでしょうか。それから、ニセコ町地域防災計画というのがありまして、防災に関しては災害予防、災害応急対策、災害復旧の3段階があると。災害予防は、あらゆる災害の発生を未然に防いで被害を最小限にとどめるとあるのです。この原子力災害の予防は、再稼働をさせないことだということはもう明らかだと思うのです。それをもってしても、再稼働というものがどういう問題なのかということをもっと住民、今回の説明会でも住民の皆さんこれだけ不安、心配を持っているわけです。ニセコ町の町長として毅然とした態度を示していただくことを求めたいと思います。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

実効性ある計画ができるまでという、その実効性というのはどのレベルか、どの段階かというのは、我々今まで避難計画つくっていまして、それは当然実効性ある計画ということでこれまでつくってきています。それは、熟度に応じてまた再三見直しは当然必要かと思いますが、これで完璧というのができるまで何かのアクションができないということになれば、そもそもそういった物事を決めること自体が私はおかしいのではないかと思いますので、これまで道の指導や関係機関との調整の中でつくった計画自体は既にあるという前提に立っております。実際に再稼働するという表明は、いつから再稼働するという話は私は全くこれまで聞いておりませんので、今安全委員会に出しているものについては再稼働を前提として出しているというものだというふうに思っております。ただ、いつ再稼働するかとか、そのタイムスケジュールについては私どもは正式にお伺いしているわけではございません。私は、福島の原子力発電所を見ても、要は安全神話というのはもうなくなったわけであります。何があるかわからないというのが実態ではないか。そのときに、こういう条件だからオーケーという、その条件をつけて再稼働をいいとする判断ということ自体が私は逆によくわかりません。そもそも地域としてこういった問題に対してどう対応するのか、その覚悟が問われて、その覚悟があれば当然いろんなものにゴーサイン出したり、それはやっぱりだめだという判断をするのではないかと思いますので、条件つきで何かをするという考えは今のところないということだけお伝え申し上げたいと思います。以上でございます。

議員の質問 6番 三谷典久

ありがとうございます。これ条件づけということではないのです。それはちょっとおかしいのではないかと思います。これをつけるから再稼働していいということではなくて、再稼働するに当たってはそのことをしなければいけないでしょうということだと思うのです。避難計画が再稼働するに当たっての条件になっていない、そういう意味では条件と言ったかもしれませんけれども、地域の住民の命、暮らしを守るということを考えればそこにくるのでないかと思うのです。それから、もう一つ、実効性ということでおっしゃったのですけれども、例えば真冬の吹雪のときに車が渋滞した、それに対しての答えを出すべきだと思うし、あるいは要支援者が避難できない、それに対しても答えを出すべきだと思うし、一つ一つの問題に対してそれぞれの完璧な答えを出せないのかどうかということです。出せないのであれば、ではそういうことをしていいのかという、そういう考えも必要ではないかということです。以上。

答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)

完璧なもの、イメージとしては 100%というようなイメージなのかなと思いますが、物事において完璧なものというのはなかなか難しいのではないかと思います。ただ、おっしゃった意味というのはよくわかります。できるだけそういったものに近づけていくように今後とも努力をしてまいりたいと思います。ただ、私は、今回の大きな問題に関しては地域住民の覚悟の問題だというふうに思いますので、その覚悟をどういうふうに共有できるかということで地域の判断は決まるのではないかと、そのように考えているところでございます。以上でございます。

出典:ニセコ町議会 平成28年第5回定例会 2016年6月23日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる