新冠町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月12日
クマ出没対応について
2025年12月12日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「クマ出没対応について」質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 山本政嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 伹野裕之
8番伹野裕之です。議長より発言の許可を頂きましたので、クマ出没対応について質問いたします。連日、人里へのクマ出没報道があり、東日本を中心に住民生活が脅かされ、不安な毎日が続いています。道内では、7月に渡島管内福島町の住宅地で、新聞配達員の男性が襲われ死亡。7月から8月にかけて、檜山管内江差町で、家庭菜園などが荒らされる被害が30件以上も発生。8月には、羅臼岳で下山中の男性が襲われて死亡。留萌管内初山別村では、中学校敷地内に1頭が侵入。9月には、三笠市の公営住宅に窓ガラスを割り、侵入。札幌市西区の公園で散歩中の男性が襲われて負傷。10月には小樽市で、シカ用くくりわなにかかったクマを駆除しようとしたハンター2名が襲われて負傷するなど、ヒグマの死傷事故や市街地への侵入が相次いでいます。当町もヒグマ出没に住民の不安が募る中、クマ出没対応で担当課職員の御苦労も伺います。9月1日に、原則として発砲が禁じられている市街地で、市町村がハンターに猟銃駆除を委託できる緊急銃猟制度が始まっています。実際、クマ駆除が実施されていますが、様々な課題が浮彫となっています。課題は山積状態にあります。課題として、避難誘導に当たる人手不足、誤射などによる事故を防止するため、警察と連携し、発砲前に周辺住民への避難指示や交通規制をする、交通規制を実施することが義務づけられています。これらの対応に小規模自治体では人手が不足しているのです。さらに、当町でのヒグマ駆除は地元猟友会の委嘱ハンターに委嘱しているため、駆除やヒグマの生態の専門知識を持つ職員がいません。このようなことは当町に限ったことではありません。このような状況下では、緊急銃猟を実施する態勢づくりが難しい状況にあります。ここで、町民に対して、クマ出没の不安を払拭する町の体制づくりへの理解を深めてもらうため、次の3点について質問を伺います。1点目、9月の私の一般質問で、緊急銃猟マニュアル作成に着手し、道に対して内容確18認を行っているとの答弁がありました。2カ月が経過しておりますが、完成しているのでしょうか。2点目、駆除における事故時の法的責任や保険の補償等の問題を含め、町猟友会との協議は進んでいるのでしょうか。また、積丹町で地元猟友会とのトラブルがありました。当町において、町猟友会との関係は良好なのでしょうか。3点目、政府は11月4日にクマ被害対策パッケージを策定、決定しています。その中で、自治体職員が駆除を担うガバメントハンターについて、人件費や資機材等の支援を行うとしています。また、道はこれを受けて、北海道猟友会、陸上自衛隊など14団体で構成する「北海道ヒグマ対策推進会議」の2回目の会合を11月17日に開いています。政府の策定したクマ被害対策パッケージなどの情報を共有し、国の支援策を活用するものとしています。道はこれを受けて、自衛隊や自衛隊のOBに狩猟免許取得の道主催の説明会を早々に開くとしています。ガバメントハンターを配属する考えはあるのでしょうか。以上この3点について町長の所見を伺います。
答弁 町長 山本政嗣
伹野議員から御質問の「クマ出没対応について」お答えをいたします。はじめに、直近の状況について若干御説明を申し上げます。まず、町村会の動きを御報告いたしますが、全国でクマによる人身被害が相次ぐ中、政府が新たな被害対策の取りまとめを進めていることを受けまして、11月7日、北海道町村会は全道市長会、北海道との連名で環境省などに、「ヒグマ対策に関わる要請」を行っております。要請におきましては、特にヒグマの推定個体数が適正個体数を大幅に上回っておりますことから、個々の自治体での対応には限界が生じているために、国の責任において抜本的な対策を講じるよう強く訴えたものでございます。また、捕獲事業に対する支援の強化、緊急銃猟の実用例を速やかに市町村に示していただくことや、捕獲事業者の発砲行為に対して責任が問われないよう、関係省庁との十分な調整、検討を行うことなどを強く求めてきたものでございます。このような中、国は11月14日に「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」を開催いたしまして、追加的、緊急的な対策を含む「クマ被害対策パッケージ」を御指摘のとおり取りまとめております。これによる取り組みの内容としては、緊急的な対応、春に向けた対応、中期的な対応、この3点を明確化し、迅速かつ着実に実行していくことが示されたということであります。そこで、御質問の1点目にあります「緊急銃猟マニュアルの作成」に関してでございますが、当町の素案確認依頼に対しまして、10月下旬に北海道から指摘等を含めた助言を頂いております。これを受けまして現在は、警察あるいは猟友会へ素案内容の確認、いわゆる現場現状に合ったマニュアルの内容になってるかどうか、それに伴う安全性がしっか19り担保できる内容になってるかどうかなどにつきまして、協議検討を進めている段階であります。今後、実際の緊急銃猟を想定した訓練をマニュアルに沿った中で、実施しながら運用に向けてまいりたいと考えている段階でございます。御質問2点目の「猟友会との協議、関係性」につきましては、御指摘頂きましたように駆除時における法的責任や、保険での補償での範囲などはハンターさんが心配される重要事項であると認識をしており、これは町村会の要望におきましても、項目として挙げておりますけれども、国が作成したパッケージのメニューにおいて、緊急銃猟に関わる責任範囲の周知等による捕獲従事者の不安の払拭ということが明記をされております。環境省からは捕獲者向けの説明資料が送られてきております。資料は、緊急銃猟への協力のお願いといたしまして、内容の主立っものを申し上げますと、1つには、9月から緊急銃猟制度が市町村長の判断によって、外部の捕獲者に委託をして実施されることが可能になったということ。2つ目には、捕獲等につきましては、中長期的には公的機関や、公的機関から委託を受けた民間企業等により行われるようにする必要があるけれども、短期的には、高い技術を有しているハンターの協力をお願いせざるを得ない状況である。いわゆる、将来的には公的機関、あるいは民間企業が受け入れるような形を想定するけども、現状はハンターさんにお願いせざるを得ないということに理解を求めた内容。3つ目には、協力に対する応諾義務はないため、ハンターは断ることができるということ。このほか「制度上の最終責任者は市町村長であること」や、法的責任等の考え方として「緊急銃猟を行う者としての注意義務を果たす限り、刑事上の責任など不利益を被ることは通常想定されていない」ということが明記されました。これによって若干、捕獲者の不安払拭に資する内容であったのかなというふうに判断をしているところであります。町といたしましては、十分ではありませんが、この資料も猟友会と共有をさせていただきながら、当町のマニュアル素案の確認を進め、緊急銃猟の実施に向け、安全の確保や役割分担や責任所在などに関する協議を深めてまいりたいと考えているところであります。猟友会との関係性についてでありますが、猟友会の皆さんには、年間を通じて有害駆除活動をお願いしておりまして、頻繁にハンターさんと職員が顔を合わせる中におきまして、様々な意見交換を行い、その都度必要な対応をしてますので、これまでも報道にあるようなトラブルは発生をしておりません。御質問3点目のガバメントハンターの導入についてでございますが、国の「クマ対策パッケージ」におきましても、1つ目に警察によるライフル銃を使ったクマの駆除、2つ目には自衛隊、警察のそれぞれのOBなどへの狩猟免許取得の促進と協力要請、3つ目に各自治体における狩猟免許を有する者の常勤職員としての採用、また、狩猟免許を所持する職員への協力要請などが盛り込まれておりますし、御指摘頂きましたようにガバメントハンターの人件費の支援制度も創設するとなっているところであります。こういう状況の中で当町でも、職員としてのハンターの配置ということについては、検討を加えていかなけ20ればいけないものだと考えているところでありますが、ただし、導入の考え方につきましては、定例会初日の行政報告でも述べさせていただいたとおり、クマの駆除は危険が伴う業務でもあり、今や年間を通じた警戒を要する問題でもありますことから、緊急銃猟による駆除の実施体制の整備のため、安全体制の確保、これに加えて責任や補償の明確化、従事者の確保の方針、方策、これらの協議検討を深めた上での運用が必要であると考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
再質問 8番 伹野裕之
はい。3番目に答弁でガバメントハンターの部分なんですけども、ガバメントハンターの導入は管内の動向を踏まえつつ慎重に検討する、との答弁でした。その中で、諸事情がありますからその辺は重々理解できますけども、町民の生活、安心安全に関わることですから、他町と歩調を合わせるのではなく早急に準備すべきと思います。かかる経費は国が支援を行うとしておりますけども、自前でもいいですから、一刻も早く対応すべきだと思います。かかる費用は、町民への安心料、保険料と私は考えますけども、そのようには思わないのでしょうか。そこで1点目、町猟友会の経験豊富な委嘱ハンターの中で、希望者がいるのであれば臨職のような形でもいいですから、ガバメントハンターとして採用してはいかがでしょうか。2点目、町内には自衛隊OBの方が在住しております。意向調査を行い、町からお願いするのも一案かと思いますが。この2点について、お考えをお伺いします。
答弁 町長 山本政嗣
伹野議員からの再質問にお答えいたしますけども、まず管内の状況を確認してという意味は、各町と足並みを揃えたり、各町の様子を見るという意味ではなくて、この問題は全国的な、あるいは日高管内的な問題として捉えたときに、広域的な考え方の中で数少ない人材の方々に生業を持っていらっしゃる中でこの業務を行うときに、広域的な形の中でやる方法、可能性というのはないだろうか、こういう視点の中で申し上げたもので、決して他町のまねをするとか、他町に追随するとかっていう意味ではございませんので、その点まず御理解を賜っておきたいというふうに思います。それから、ガバメントハンター、先ほど前段で申し上げましたけども、それぞれ委嘱ハンターさん、生業を持たれたりしてる中で、協力をしていただいてるという方々が多くございますので、これだけクマの被害が多くなって、目撃件数が多くなってきてるものに対応するとなると、やはり行政もしっかりその体制を整備しなければいけない。その1つの方策の中で、町職員の中にガバメントハンターを配置するということについては、これはもう対応の一つの方策、方法として考えていかなければいけないというふうに考えております。しかし、今、クマハンターは20名の方に委嘱をさせていただいておりますけれども、21この方々と町の配置するハンターさんがどういう役割分担で、どう連携していくのか、ここをしっかり共有しながら進めなければ、はじめてから他町のような問題も発生するかもしれない、ですから、始まりが肝心、始まりの意思の共有というものも私は大事だと思いますので、その中には、安全性の確保、責任の所在の確保、あるいは銃に関わる経費をどう負担していくのかというような、諸々のハンターさんの心配や要望もおありでしょうから、そういったことを一つ一つ整理しながらガバメントハンターのことについては考えていきたい。そうしてる間に、市街地に出た時撃てないんじゃないのかと。それはそうではなくて、緊急銃猟を使わずとも、警察官職務執行法の中でそれは可能なわけでありますから、必ずそのクマが出没したときには、ハンターさんも警察も町の職員も現場に行って協議をしますので、警察官職務執行法の判断の中に、しっかりと行政の判断や意見も加えさせていただいた中で、クマの駆除に向かっていくと。こういうこともしっかり体制整備しながらですね、かかる準備に取り組んでいきたいというふうに思いますので、重ねて御理解を頂きたいと思います。
再々質問 8番 伹野裕之
はい2点ございます。まず1点目ですね、第2回の北海道ヒグマ対策推進会議の中で、北海道猟友会はガバメントハンターについて、次のような質問をしています。年齢などどういう形で採用するのか、もう少し詳しく教えてほしいとのことです。答弁として「新しい担い手も含めガバメントハンターという議論が進んでいる。これらについてはどのようなもので、どのようなものがガバメントハンターとするか、今後整理していく」と新聞報道がありました。私はこの道猟友会のガバメントハンターの担い手について参加する意思を感じました。猟友会がガバメントハンターとして参加する意思があるのかなというように読み取りました。という中で、この町内の猟友会のメンバーからガバメントハンターとしての協力の有無について、どうなのかなっていう声も聞かされております。その声は担当課のほうには行っているのでしょうか。町として町猟友会と話を進めて、その辺の協議をしているのかどうか、その辺含めて、その答弁を1つ。で、もう1点、いずれにしてもヒグマ対策は町民生活の安心安全が大事と考えます。今年担当課内に鳥獣被害対策推進室を設置しておりますけども、ヒグマに特化した形で、町長トップに担当課を中心にヒグマ対策プロジェクトチームを設けてはいかがでしょうか。その中で、国、道の動向を踏まえながら調査検討を図り、町民に対して他町よりも踏み込んだ形で、ヒグマ対策を進めていくことをアピールすることができると思います。この考えはどうでしょうか。この2点お願いいたします。
答弁 町長 山本政嗣
再々質問にお答えをいたします。22道の猟友会の意見というか考え方が、すなわち全道のハンターさん、あるいは猟友会の皆さん方と意見が同じかというとそうではないんだというふうに思います。今、担当課長に聞きましたが、こういう制度の中でガバメントハンターを配置するときの意思の確認については、担当課のほうでは一定程度把握も聞き取りもしているようでありますけれども、これはもう正式にガバメントハンターをということを想定した中で正式にお伺いしたり、打診したりしたものでありませんので、ガバメントハンターを置いたほうがいいなと、町の猟友会の皆さん方の総意の中で、そういうことの中で決まったときには、具体的に動き出すことにさせていただきたいというふうに思います。いずれにいたしましても、少ない人材の中で対応を図っていくということに関しては、やはりこれは行政が地域的な責任を担っていかなければいけない、その担い方について繰り返しになりますけれども、単独でやるのか、広域的な体制を組んでいくのかということについては、今後の議論の深まりの中で具体化させていきたいというふうに思います。それから、推進室をもっと強化してはいいんじゃないだろうかというようなことでありますけれども、今年推進室を設置させていただいて、産業課は非常に御苦労をされてると思いますけれども、24時間で、情報の取得の窓口であるとか、あるいは対応の輪番制であるとか、皆さんも御承知のとおり市街地の近辺で出たときには、直ちに全世帯に戸別配布をして注意を促すだとか、あるいは産業課、推進室と総務課との協議の中で、防災用の放送を流して周知をするだとか、随分対応は前向きに変わったなあという印象を持っております。組織をさしていただいて初年度でありますので、当然このものの評価検証というのも内部で行いまして、さらにクマの出没が増えてるわけでありますから、さらに強化が必要だという判断になればですね、また、組織の改正や強化も含めてですね、議会の皆さんとも御相談しながら、組織の改編ということについては考えていきたいと思いますけれども、まずは、今年1年間の評価検証をした中で、内部検討を進めたいというふうに考えております。以上でございます。