新冠町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月14日
診療所改築に関する近隣民間医療機関との協議について
2023年3月14日、新冠町議会の一般質問で、長浜謙太郎議員が「診療所改築に関する近隣民間医療機関との協議について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 長浜謙太郎 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 長浜謙太郎
7 番、長浜謙太郎です。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、診療所改築に関する近隣民間医療機関との協議についての一般質問をいたします。2月3日、地域を対象に日高徳洲会病院だより2023年2月号として、新聞折り込み広告が入り、それは以前から進められていたと思われる新築移転構想でした。具体的詳細については、多くの方が目にしたと思います。日高徳洲会病院は、2025年、令和7年11月の完成を目指し新築移転の計画を進めていることを公表しました。その詳細については割愛しますが、ハード面ソフト面ともに充実し、日高管内の医療と福祉の中核を担う、将来にわたって期待が持てる中身です。ほぼ同時期に、町が違うとはいえ、ほぼ同じ区域で同等以上の規模と機能を持つ医療機関が民間で整備されることは、地域内外の利用者にとっては、喜ばしいことでもあるのでしょうが、採算性や持続可能な維持管理体制など、先々を見据えると当町が進めている診療所改築に関し、いま一度その中身を再考してもよかったのではないかとさえ思っています。官と民が連携を図り役割と機能を分担し特化することにより、それぞれが目指すべき果たすべき使命が明確となり、安心安全な地域医療が確立すると考える中、絶好の機会ではなかったのかとも考えます。この計画についての情報は知っていたのか。相談や構想を持ちかけられるようなことはなかったのか。こちらから打診し歩み寄るような考えはなかったのか。打診したが実現しなかったのか。一連の流れについての詳細とこの構想についての町長の所感を伺います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
長浜謙太郎議員から御質問の、診療助改築に関する近隣民間医療機関との協議についてにお答えいたします。ご質問にありますように、新ひだか町に所在する日高徳洲会病院は、令和7年の開設を目指し、新築移転計画を進めており、このことは新聞折込を通じ広報されたところでございます。ご質問は、近隣民間病院の計画との連携により、当町が抱える医療分野におけるハード、ソフト両面の課題解決の方策はなかったのか。との趣旨と存じます。このご質問は4点いただいておりますが、経過を含め全体についてご答弁申し上げます。まず、情報取得に関してですが、当町がこの計画の情報を取得したのは、令和3年1月で、日高徳洲会病院長が来庁され、病院建て替えの話をお伺いいたしました。その際伺ったことは、徳洲会本部において全国の系列病院を4か所建て替える計画があり、その候補病院の中に、日高徳洲会病院が含まれていること。また建て替えは、日高中部圏域を対象として移転改築を考えており、新冠町では、西泊津高台の町有地を対象としており、実現の可能性についてのお話でございました。これに対し町は、当該地の図面を提供した上で、上下水道を含むインフラが整った場所でないことや、道路事情も作業道であることを説明いたしました。加えて、町有地以外の遊休地の情報も提供可能であることや、以後の相談窓口を保健福祉課として対応することを申し伝えたところでございます。徳洲会側からは、正式に建て替えが決まれば、本部職員を加えて再訪問することで帰られ、同年5月には徳7洲会本部職員が来庁予定でありましたが、相手方の都合でキャンセルとなっております。その後、相手側からの連絡は途絶えておりましたが、令和4年7月開催の管内副町長会議の意見交換において、新ひだか町静内地区に建て替えが決まったとの情報を入手したところでございます。その後、本年1月中旬に日高徳洲会病院事務長が来庁され、2月に公表された日高徳洲会だよりに掲載された内容の範囲において、構想の説明を受けたところでございます。従いまして、建て替えに関する情報は、令和3年1月の段階で入手しておりましたが、その後の計画の進捗状況は知る機会がないまま、私どもが相談を受けたのは、建て替え候補地に関する事項のみであり、本件はあくまでも、全国展開する医療法人の計画であることを踏まえ、候補地の相談を受けたことをもって、民間計画に積極的に関わりを持つことは、しなかったところでございます。最後に、日高徳洲会病院の建て替え構想に対する所感についてでありますが、具体化した計画を徳洲会側から説明され、日高中部圏域にこの医療環境が定着すれば、当町を含む管内の医療環境は、大きく変化する可能性があります。また、官と民の医療関係は将来に向け、当町も考慮しなければならない視点であると考える一方、医療の不採算地区といわれる日高管内において、この民間構想がどのように定着していくのかを注視する必要があると考えており、医療連携や民間活用に関しては、短期的協議で実現するものではないこともご理解願いたいと存じます。
再質問 7番 長浜謙太郎
診療所改築は、町民のために必要だと考えた町長の公約でありますが、地域の医療環境の変化とともに計画を変更することは、町民にとって不利益になることではないと考えます。むしろ柔軟に検討見直しをすることが町民のためになると考えます。実際に町長は、光回線整備や道の駅について、これまでも、優先度の見直しを図ってきました。常勤医師の退職により患者だけでなく職員も不安に感じる、医師、診療体制の中、常に改善改革に向けて努めることが行政の使命だと考えます。医療は選べますが、義務教育は選べません。中学校建て替えも控える中、財政負担に対する優先度も考慮し、民間医療機関の新築移転という地域医療の環境変化に伴う、当町の最適な医療について、再検討する考えはないでしょうか。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
再質問についてお答えいたします。当町診療所の移転改築計画は、施設の老朽度合いや設備の事情によって計画したもので、特別委員会の調査報告内容を踏まえた中で進めてまいる考えであり、日高徳洲会病院との連携は移転後の運営において関係づくりを行う中で、官民の連携の方向性を見出していく必要があると考えていますが、徳洲会病院の移転にあわせ、当町の課題を解決することは、調整機関や相手方の考えなどにおいて、難しさがあることを御理解願いたいと思います。また、菅と民との医療連携は将来に向け、当町も考慮しなければならない視点であると思いますが、短期的協議で実現8するものではないとも考えております。また、徳洲会事務長との懇談において、徳洲会の将来的な運営展望に、公立病院の指定管理や民間移行の考えがあるかを確認しましたが、現状は、新病院の経営を軌道化させることを優先とするが、法人の方針として、地域の医療介護を担っていく考えはあることは、確認しているところでございます。一方で、管内中核病院である浦河赤十字病院が医師確保や採算性から、二次救急の運営に関し管内へ助成を求め、それがかなわなければ、救急医療から撤退を口にしているところでもあります。このように、民間は不採算分野からは撤退し、経営を優先するということを経験していることからも、移転後の状況を見極めることが必要と考えてございます。
再々質問 7番 長浜謙太郎
移転新築後の日高徳洲会病院が、当初の青写真どおりに進まなかったとしても、その存在は、当町に対し大きな影響を及ぼすことは間違いないと考えます。そこで当町の診療所改築に関し、将来的に介護施設として転用ができるような含みを持たせたものとする可能性を残す必要があると思いますが、如何でしょうか。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
長浜議員の再々質問にお答えいたします。この間、診療所の改築構想基本計画を足早に進めてきましたが、日高徳洲会病院の計画によって、国保診療所の基本計画に与える影響も皆無とは言えないと考えております。国保診療助改築基本計画における施設整備の基本方針に、医療環境の変化に対応できる施設整備を掲げております。これは、医療環境やニーズの変化によって、標ぼう科目の変更や病棟の配置替え、用途変更も想定した中で、耐震壁の適正配置、ロングスパン化など将来ニーズに対応可能な施設計画を検討することとしており、現在取り進めております基本設計業者の選定においても、それらのことを踏まえた提案を求めているところでございます。いずれにいたしましても、本定例会に報告がありました、新冠町立国保診療所改築調査特別委員会の調査結果並びに長浜議員の質問趣旨を念頭に、国保診療所の件、医療体制を含め取り巻く医療環境を十分把握し、基本設計を固める前に建築規模、機能、建設費等を見極め議会側にも説明の上、御理解をいただきながら、取り進めてまいる所存ですので、よろしくお願いいたします。以上です。