みんなの議会

新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日

判官館エリアの整備方針について

2022年9月16日、新冠町議会の一般質問で、長浜謙太郎議員が「判官館エリアの整備方針について」質問し、町長 鳴海修司、教育長 奥村尚久が答弁しました。

質問者
長浜謙太郎 議員
答弁者
町長 鳴海修司、教育長 奥村尚久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 長浜謙太郎

7番、長浜謙太郎です。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、判官館エリアの整備方針についての一般質問をいたします。当町の歴史と文化の象徴であり、由緒ある伝説が残された判官館森林公園は、国道沿いに位置しながらも広大な敷地面積を保有し、貴重な草花や野鳥に出会える、すぐれた自然の魅力あふれる恵まれた環境であり、多くの来訪者に人気を博すキャンプ場です。世相も反映し、利用者の増加傾向で賑わう中、さらなる利便性向上を図るため、施設整備が求められると実感します。例えばアクセス道路に関して、ここはRVパークやオートキャンプ場ではありませんが、道幅、舗装、見通しの改善といった環境整備を実施し、キャンピングカーを含め大型車両の往来にストレスがなくなれば、禁止されているにもかかわらず、道の駅で散見する車中泊は減るでしょう。最近は、バイクや自転車で訪れる方も多々見受けけられ、道路事情がよくなれば、安全面も向上します。またテニスコートを含むげんきの森周辺は、既に十分手入されており、うまく区画編成すれば、需要を満たせる可能性を感じます。近くに高規格道路、仮称新冠インターが開設されることとなっており、供用開始が待ち焦がれる中、多機能型交流施設、ポロシㇼ生活館も完成しました。さらには合葬墓の設置検討も始まります。エリア全体として、今まで以上に利用が進むことは間違いないでしょうが、行政としても、利用促進に向けて取り組まなければならないと考えます。また麓には、合宿施設として重宝されている青年の家があります。老朽化が進む同施設には、まだまだ利用価値が見込まれますが、多額の修繕費が懸念材料です。青年の家が新たに生まれ変わり、活用できれば、エリアの魅力増進に貢献すると考えられます。ただし、判官館の整備と維持管理において、その費用を町単費で捻出することは、財政状況や今後の推計から考慮しても現実的ではないと思います。来年2023年9月には、北海道において、2021のオンライン開催をステップとしたATWS、アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットが、リアルで再開催されます。これにより、昨今のキャンプブームの機運はより高まることでしょう。そこで、各地で実績を残すモンベルやスノーピークといった有名アウトドアブランドとの提携は難しいかもしれませんが、民間企業の資金とノウハウを用いた公民連携、いわゆるパブリック・プライベート・パートナーシップ、PPPによる判官館のリノベーションを提案いたしますが、町長の所見を伺います。

質問 7番 長浜謙太郎

はい。かしこまりました。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

長浜謙太郎議員から御質問の、判官館エリアの整備方針についてお答えいたします。判官館森林公園エリア一帯の整備事業に係る方針について触れる前に、判官館森林公園エリア一帯の整備事業に係る方針について触れる前にまちづくり全体に流れる共通の考えについて述べさせていただきます。町がまちづくり事業の推進を考えるとき、将来の町民にまちづくりを継承する、いわゆる持続可能性を常に念頭に置かなければなりません。そのためには、行財政改革を推進し、効果的で効率的な行政の在り方を追求するという不断の努力をして行く必要があると考えています。また、推進の過程において多くの課題に対応して行くに当たっては、町民の生活に直結する課題を優先し、町民の生活に資する事業推進を図ることが肝要と考えています。現在進める国保診療所の建て替え計画は、そういった町民生活への貢献を優先的に考えた結果であり、今後においても同様の考えにのっとり、まちづくりを推進する所存であります。また長浜議員が指摘する民間企業の資金とノウハウによる民間活力活用の視点は、効果的・効率的な行政運営に資する手法であり、まちづくりの重要視点と考えております。民間事業者の活力を利用できる可能性は、観光施設の整備に限らず、全ての事務事業において念頭に置く必要性を感じているところでございます。ご質問にあります判官館森林公園エリアは、アイヌの歴史と判官伝説が語り継がれる当町の歴史伝承の地であると同時に、絶滅危惧種であるクマガイ草が生息する等稀少な植生が今も残る自然豊かで貴重なエリアです。当該エリアは、昨年静内高等学校生徒によるまちづくり提案を受けた際には、「キャンプ場を舞台としたふれあい体験とグランピング施設」の整備について提案を受けるなど若い世代から見ても魅力あふれる地域であり、近い将来日高自動車道インターチェンジが隣接すること等を考えたとき、観光施設として大きな可能性を秘めたエリアであることから、今後、民間活力の活用も含め、さまざまな視点で事業可能性を検討・協議しなければならないと考えております。それと同時に、判官館エリアには、たいへん貴重な植物が生息していることから保存に努め、将来への継承に努めてほしいという町民の声が多いのも事実です。このような町民の声、そして自然保護という観点から自然環境を大切に守り、将来へ継承して行くことは、町の重要な責務と考えています。同様に本年9月に落成した多機能型交流施設ポロシㇼ生活館についても、アイヌ文16化を将来に継承する施設として位置づけられているとおり、アイヌの方々が伝統と思いを伝承し、併せて町は社会教育活動等を通して多くの子ども達にアイヌの伝統に触れる取組みを進めることで判官館の地がアイヌ文化と伝統を継承する拠点となるよう支援をして行く所存でございます。このように判官館森林公園エリアには、整備事業による魅力開発の事業と引き継いできた資産の継承事業という、いずれも大切なまちづくり事業があり、町としては多くの町民に愛されている当該エリアは、合葬墓の整備等、町民に向けた一定の整備事業の推進と判官館の本来の姿が維持されるよう自然保護に資する取組みを進め、観光的な視点に立った町外から人を呼び込むための整備計画については、まちづくり協議の中で継続して慎重な協議、検討を進めて参りますので、ご理解願いたいと存じます。また持続可能なまちづくりを実現するために、優先度を見極めた施策の選択を行うとともに、将来的な視点に立った町民本位の施策の推進に鋭意努力していく所存ですので、重ねて、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

再質問 7番 長浜謙太郎

多くの青年達の淡い青春時代の思い出が詰まった青年の家、そして、合葬墓と相まって、共生空間のシンボルともいえるポロシㇼ生活館。これらの施設は避難所としての機能を持ち、その活用も考えられますが、判官館に位置する青年の家の今後の在り方と、ポロシㇼ生活館、この両施設の利用促進方法について、社会教育の立場から教育長の見解を伺いたいと思いますがいかがでしょうか。

答弁 教育長 奥村尚久(教育長は2025年3月まで)

長浜議員からの再質問にお答えいたします。1点目の、青年の家の今後の在り方についてでございますが、これまで定例会や決算審査等においてお答えしておりますとおり、現在も青少年教育施設として適切に利用できるよう、適宜修繕等を行いながら、施設の維持管理に努めているところでございます。ここ2年間の宿泊利用は非常に少ない状況でありますが、現在は徐々に利用者も回復しているところでございます。一方で、施設の老朽化と町民の利用が少ないという課題も引き続きございまして、昨年度策定した教育施設個別施設計画においては、これらの課題を検討の上、建設から60年が経過する令和7年度を改築等が必要な目安としているところです。現在、施設の方向性を判断していく時期に来ておりますことから、青年の家の在り方については、今後、議会の皆さんと協議を進めてまいりたいと存じます。次に2点目のポロシㇼ生活館の利用促進についてでございますが、当館は貴重なアイヌ文化の継承施設でございますことから、社会教育事業においても、学習支援の大きな柱として有効に活用させていただきたいと考えているところです。今後の具体的な利用方法でございますが、来月には、幼児から成人までを対象とした、アイヌ文化と判官館の自然に触れる事業の開催や、これまで、学芸員が各小学校に訪問により行っておりました、アイ17ヌ学習について、新たにアイヌ協会や、民族文化保存会の方にも御協力をいただき、実際に歌や踊りなどを子ども達に披露していただくことも、当館を会場に実施して取り進めてまいります。また、アイヌの歴史に関するふるさと再発見講座の開催や、社会教育課で所管しております高齢者や女性の団体での見学会等も予定しております。ポロシㇼ生活館は、貴重な展示物を初め、アイヌの伝統的な儀礼が行われる設備が備わるなど、学習要素の多い施設であります。さらなる活用の方策につきましても、施設を所管する町民生活課やアイヌ協会等と連携協力し、利用促進を図ってまいりたいと存じます。

出典:新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる