新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日
JR廃線にレールバイクで地域振興を
2022年9月16日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「JR廃線にレールバイクで地域振興を」について質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 町長 鳴海修司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 伹野裕之
5番、伹野裕之です。議長より発言の許可がありましたので、JR廃線にレールバイクで地域振興をについて質問いたします。廃線になったローカル鉄道の線路を活用して、線路の上を漕いで進むトロッコほどの大きさの車体のレールマウンテンバイクが各地に広がり、地域振興策として注目を集めています。岐阜県飛騨市のレールマウンテンバイクは、2006年に廃止された第三セクター神岡鉄道の設備を利用して、2007年にスタートしています。開始当初は、維持費用が掛かるなど反対の声もありましたが、電動アシスト自転車を使ってトンネルや鉄橋を走るのが好評を博し、年々利用者が増加し、現在では家族連れなど年間約4万人の観光客が訪れています。運営はNPO法人が行っております。このような飛騨市の成功を受け、廃線となったJR岩清水線の岩手県宮古市の区間や、JR三江線の島根県川本町の区間でもレールバイクの運用を始めています。当町も、JR日高線が廃線になり、鉄道跡地の活用が町民の関心事でもあります。市街地の鉄道跡地については、ある程度目安がつき、活用されるものと思われますが、市街地以外については皆目見当がつかない状況かと察します。当町の廃線施設には、新冠川鉄橋や判官館トンネルがあります。それらは鉄道遺構としての価値もあり、周辺のロケーションもすばらしいものがあります。この判官館エリアの廃線を活用したレールバイクの運用を行ってはどうでしょうか。新冠川鉄橋手前を起点とし、鉄橋を渡り判官館トンネルを抜け、節婦市街地手前を終点とします。このコースは、踏切りもなく車両の交通に支障をきすこともなく、安全に運用ができるものと考えられます。新たな観光施設として、地域振興策の一案として、JR廃線をレールバイクで活用してはどうでしょうか。町長の所見を伺います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
伹野裕之議員からの御質問の、JR廃線にレールバイクで、地域振興を、についてお答えいたします。平成27年1月7日から8日にかけて発生した高波によって陸橋の崩落や土砂の流出等の甚大な被害を受けたことによって不通となったJR日高線の存廃が長い時間をかけ協議された結果、令和3年3月31日をもって全面バス転換となり、これをもって1913年に敷設開始した日高線は、その長い歴史を閉じることとなりました。住民の重要な移動手段として長い間住民生活を支えてきたJR日高線は、多くの住民か10ら愛され、今も惜しむ声は絶えません。現在は、管内7町各町においてJR北海道と譲渡区間の決定に係る協議が進められており、協議は各町のまちづくり計画と関係することから時間をかけ協議がされています。当町においても新冠市街地と節婦市街地における区間を中心とした譲渡協議を進めており、新冠町議会とも一定のコンセンサスを築いていますが、JR北海道への正式回答には至っていません。廃線を活用した取組みは、観光事業に再利用する取組みを中心に全国各所に成功例がございます。伹野議員が提案するレールバイクによる取組みも廃線の利活用を地域振興の方策として行った事例として注目を集めており、廃線利活用の1事例と認識しています。廃線に係る議論は、各方面から利活用提案がされるなど、議論の尽きないテーマであり、町としても多くの意見を聴き取り、町づくり協議の1つとして、議論を深めていきたいと考えています。また協議においては、旧日高線の現状を十分に踏まえ、将来的な展望をもって協議を進めていかなければならないと考えています。旧日高線においては、平成27年1月に被災してから鉄路及び鉄道用地と施設は、国土保全のための修復工事と夏季の除草作業を除き人為的な工事及び作業は行っていない状況であり、全域に渡って荒れ果て、廃墟鉄路と言える状況にあります。観光施設としてレールバイクによる取組みを行うためには、一定の整備と安全確保のための補修、そして用地を含む維持管理など、多くの事業費を要することから慎重な判断が必要と考え、現状においては町が観光施設としての取組みを進める考えはございません。しかしながら、伹野議員の指摘にもありますとおりレールバイクの取組みは観光事業として可能性を秘めた取組みでもあることから民間事業者がさまざまな視点から事業の可能性を見つけ、廃線活用事業として展開することもあるかと思います。その際には、町としてJR北海道との調整等、出来る限りの協力をして行く考えでございます。また鉄路の利活用の方策は、鉄路の現状復旧可能性を把握しながら、将来展望を描き、また他のまちづくりとの調整と財政的な負担を慎重に判断した上で進めていく所存ですので、併せてご理解をいただきたいと存じます。
再質問 5番 伹野裕之
はい。再質問3点ございます。まず1点目です。町直接としては、レールバイクの活用については考えは持たない。民間事業者が考えがあれば、町としては協力するという答弁ですけども、町としてレールバイクの活用について、ある程度評価をしていると私は今感じました。その中で飛騨市など、先進地を訪れて調査検証する考えはないのかどうか。そこがまず1点。2点目です。廃線となったJR日高沿線の各自治体は、駅舎の活動を始めていますが、鉄道遺構としての活用は見受けられません。当町の新冠川鉄橋や判官館トンネルの鉄道遺構としての価値について、町長自身はどのような評価をしているのか。これが2点目。3点目。JR日高線は、宮沢賢治の銀河鉄道の夜の、鉄道、海線山線の海線のモデルという学説もあります。銀河鉄道の海線として残し、活用する方法もあるのかなと思います。11兵庫県西宮市では、1986年に廃止された、JR福知山線の旧ルートをハイキングコースとして無料開放し、コース内にトンネルや橋が残されており、鉄道遺構に触れ上げる人気のコースとなっている実例もあります。レールバイク運用が無理と判断するのであれば、鉄道遺構である鉄橋、トンネル、そして、宮沢賢治の銀河鉄道の夜の海線を判官森林公園の一部として捉えて、ハイキングコースにすることも考えられると思いますが、以上3点について町長の所見を伺います。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
伹野議員の再質問にお答えしたいと思います。再質問の内容につきましては、1点目、レールバイクについて民間で先進事例があるので、それを見て実施する考えはないか。また、鉄路トンネルの価値についてどう考えているのか。3点目、銀河鉄道の活用として鉄路残す考えはないのか、ということと質問内容を理解いたしました。この3点につきましては、私は共通したものがあるというふうに思ってございますので、3つまとめた答弁となりますことをお許し願いたいというふうに思います。議員も御承知のように、この鉄路廃止につきましては、いろんな形から、7町で検討いたした中で、維持するために、この鉄路を維持するために、7億、1町当たり2億5000万円ずつ毎年投じなければ、今の鉄路を持つことができないというふうに結論が出されました。また、当然当町の場合は御承知のように、厚賀から大狩部間につきましては護岸が崩れているという実態がございます。そういった中で、また法面崩壊という面も合わせてございますので、それに係る維持費用もまた、別個にプラスになるということも言われてございます。そういった中で、鉄路を諦めてバス転換をしたという経緯がございますので、今、伹野議員から提案のありましたことにつきましては、この中では、今の段階では今後にありましてもそうですけども、状況を守っていくということは、鉄路を守っていくということは出来ないというふうに判断しておりますので、御理解のほどよろしくお願いしたいというふうに思ってございます。以上です。
再々質問 5番 伹野裕之
はい、再々質問いたします。私が望んだ答弁でちょっと違う答弁だったんですけども、JR日高線全線を維持するというような考えではありません。新冠町内における鉄橋、トンネル、そこを含めた部分を維持しながら活用できないかというような提案でございました。その部分には莫大な費用はある程度かかるにしても、莫大な費用とは言えないと思いますので、その部分に関しての町長の考えを尋ねたいと思いますが。
答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)
伹野議員の再々質問にお答えします。トンネル、鉄橋につきましても相当な維持費がかかります。それは議員が考えているとおりだというふうに思い、私も同じ考えでございます。また先ほど言いましたのは、町内の区間としてどういう状況にあるかということを再度御説明したつもりでございますので、それを総合的に考えたときに、やはり今の状態では鉄路を維持することはできないというふうに思いますし、今後に12ありましても、今の状態で、レールバイク等の利用を町としてする考えはございませんので、御理解いただきたいというふうに思います。