みんなの議会

新冠町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月15日

修学旅行体験民泊の受け入れ実施と積極誘致について

2017年9月15日、新冠町議会の一般質問で、長浜謙太郎議員が「修学旅行体験民泊の受け入れ実施と積極誘致について」質問し、町長 鳴海修司が答弁しました。

質問者
長浜謙太郎 議員
答弁者
町長 鳴海修司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 長浜謙太郎

4番長浜謙太郎です。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして修学旅行体験民泊の受け入れ実施と積極誘致について、一般質問をさせていただきます。昨今、どの業界、どの分野においても、労働力不足は深刻な問題であり、特に若年層の人材確保には多くの困難を極めております。当町においても、例外なくこの状況が当て嵌まり、農業を中心とする第1次産業の町として、対策を講じる必要があると考えます。また、最近都会の学校が修学旅行で田舎へ行き、民泊をして一次産業を体験するという修学旅行体験民泊が増えてきております。これらをマッチングさせることは、交流人口の拡大、観光による経済効果はもちろん定住・移住、新規就農、担い手や後継者の可能性を秘めた将来の一次産業の労働力としても大いに期待が持てます。進学、就職等の多感な時期に一次産業に触れることで得られる貴重な体験、地域との交流は来る側にとってすばらしい思い出となり、受け入れる側にとっても自分たちの仕事の尊さを再認識する機会ともなります。現在、平成25年より日高東部3町で構成する「日高王国推進協議会」では、主に大阪府と福岡県から各学校より引率含め100名程度、延べ人数で300名規模が毎年押し寄せております。滞在中を振り返っての感想によると、都会の子ど13もたちにとっての感動体験は、自身の人生において何にも代え難いものであり、今後の進路を決定する程の出来事であったと推察できます。また、新たに日高地域は特別区全国連携プロジェクトにより、文京区との連携も始まろうとしており、今後あらゆる場面において、ますますの可能性が広がることが予想できます。そこで、修学旅行体験民泊の受け入れ実施と積極誘致について、2点お伺いいたします。1つ。当町において、修学旅行体験民泊の受け入れを実施し、積極的に誘致をする考えはないか。2つ。当町単独での実施が難しいのであれば、近隣町との連携による実施や、現在日高東部3町で組織している、日高王国推進協議会に加盟し実施する考えはないか。以上につきまして見解を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

長浜謙太郎議員の、修学旅行体験民泊の受け入れ実施と積極誘致について、2点まとめてお答えいたします。現在の雇用情勢は、首都圏を中心とする景気の回復基調から、本年8月29日に厚生労働省が発表した平成29年7月の有効求人倍率は1.52倍となり、求人数が求職者数を上回るいわゆる売り手市場と呼ばれる状況が続いております。議員からご指摘のとおり、過疎地域においてはあらゆる産業分野において人材を画することが困難な状況にあり、当町におきましても、深刻な課題と捉えております。農業分野におきましては、農業支援員制度をはじめとする新規就農対策、農家子弟には自家経営に必要とされる資格や免許取得費用への助成、一部事業に限りますが補助率のかさ上げ等を実施してございまして、他の行政分野におきましても、住民サービスの充実や向上に努めておりますが、都市部で生活をされている若年層の方々に当町の担い手等として移住をしていただくためには、就労環境はもとより医療や教育の充実、生活の利便性向上等まちづくりにおける様々な工夫やアイデアを町民の皆様と共に実践していくことが肝要であろうと考えてございます。議員からご提案のありました、修学旅行の体験民泊につきましては、都市部の中学生、高校生の修学旅行においてこれまでの歴史文化遺産や史跡名所、テーマパーク等を巡る物見遊山な行程で終わるのではなく、民泊先のホストファミリーとの関わりの中で、本物の一次産業体験し働くこと、食を作ること、農村での生活、人とのコミュニケーションを学べる絶好の情操教育の機会として捉えられ、教育現場では体験型の民泊への関心が高まっているものと存じます。また、受け入れ側のホストファミリーにおいても、空き部屋を活用した副収入だけでなく、生徒たちの出会いや触れ合いが楽しみや活力となり、新たな取り組みや交流人口の拡大など地域の活性化に繋がるものとも存じております。このような動きは全国的に広がり、受け入れ先となる市町村の数は飽和状態にあるとも言われており、中でも北海道は人気が高く、旅行先として選定されるには教育現場のニーズを的確に把握するとともに、他の市町村と差別化された特徴ある体験プログラムの確立、それを実践できるホストファミリーの育成と十分な数の確保、災害や火災など万一の際に備えた危機管理体制、食中毒を防ぐための徹底した衛生管理など、受け入れ先となる市町村やホストファミリーには、綿密な準備と万全の受け入れ体制が求め14られます。特に体験型民泊の場合は、宿泊料として料金を徴収しますと旅行業法に抵触するため、体験料として料金を徴収する方法が一般的ではありますが、近年ではコンプライアンスの関係上簡易宿泊所の営業許可を取得していることを条件の1つとする学校が増えているようであります。事業を実施することとなりますと、受け入れ先には農業者が主となることが想定されますが、只今申し上げてきたことを含め、農繁期の受け入れには余剰の労働力が無ければ、生徒との十分なコミュニケーションも難しくなることと存じます。現状において、協力いただける方の把握は全くできておりませんが、とりわけ町民の皆様にホスト役をお願いするような事業につきましては、町民の皆様の自発的な活動が町内に広がり、事業化されることでより充実した内容となり、継続的な活動に繋がるものと考えております。このようなことから、ご質問の内容につきましては、情報の収集を含め慎重に検討してまいりたいと存じますので、ご理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。

再質問 4番 長浜謙太郎

個人的には、他町に先駆けてあらゆる政策を実行し、うらやましがられるほどのまちづくりの実績を残す新冠にとっては、その行政の力をもってすれば他町が既に行っているような事業を出来ないはずはないと確信しております。受け入れ先の問題については、一次産業従事者、その先での確保が困難な場合は、一次産業従事者と連携した一般家庭でも受け入れを可能とすることで、クリアできると思われますし、日高王国推進協議会においても、実際そのように運営されております。当町は毎年、室蘭工業大学の学生が町内の農家にホームステイをして農業実施を行っており、町民をはじめ受け入れ先の理解度も一定程度高いと考えます。受け入れに関しては、ある程度のリスクも承知の上でやっていることも含めてですね、理解度があると認識しております。もうひとつ、財源の負担も発生すると思いますが、単独で行うことは当然費用やいろいろノウハウもない中で苦労を要すると思いますが、現在の同協議会に加盟して実践することは、現実的であり効果的であるとも考えます。現在同協議会は、300万円の地域づくり交付金に加えて、浦河町で130万円、えりも町様似町それぞれ85万円の負担金、他事業収入で700万円程を見込んで、1400万円規模の予算を財源として運営されております。新冠が仮に加盟できたとなった場合は、負担金は発生することでございますが、その金額の高い低いは議論も当然出てきますが、選ぶことになる学校にとっての選択肢の幅が広がることは喜ばれるでしょうし、同協議会にとっても加盟団体が増えることは負担金の減、当然日高の名のもとに行っている事業で、受け入れ先の裾野が広がることは双方にとってメリットであると考えます。また、当町は東部3町に比べて千歳空港、札幌から近くこれは大きなアドバンテージであります。新冠が誇る新冠ならではのメニューを提供し、魅力を発信することは、若い世代に響くものが必ずあると確信しております。第一次産業の体験を通じて、新冠を知ってもらうきっかけを作ることは、定住・移住の可能性はもちろんのこと、第一次産業の未来、子どもたちの未来、そして新冠の未来を見据えた投資としては有益で15あると考えます。現在、新規就農者順調に数が推移しているかどうか、その辺の問題も含めてですが以上のことを実行することは、町長の所信表明における担い手並びに新規就農対策の継続した充実と、子弟継承支援対策と合致する要素であるとも思います。即応性もあり、公約実現の一翼を担うものとなりうるとも考えますので、改めて見解を伺いたいと思います。

答弁 町長 鳴海修司(町長は2025年3月まで)

お答えしたいと思います。議員が言われる通り、町内には室蘭工業大学の学生等を受け入れしている農業者の方々が複数いらっしゃることは存じておりますが、受け入れる目的や体験プランの内容、受け入れにあたっての施設整備など、詳細については把握してございません。土台ができている分取り組みが安いかもしれませんが、町単独で中々受け入れ先の確保が困難だと思われますし、既に実施されている日高王国と事業連携を組むことになりますと、日高王国では受け入れ農家等に簡易宿泊所の営業許可の取得を推進し、既に8割程度の方が取得しているとのお話もあり、日高王国の事業目的や内容、受け入れルール等を統一した中で進めなければなりません。また、東部3町も負担金を持ち寄って事業を実施されているようでありますし、学校側が求めている諸々の条件もあることと思いますので、まずは日高王国の受け入れ実態を把握して、検討してまいりたいと存じますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。また、話しの過程でありましたが、日高王国受け入れの修学旅行の方々の数ですけれども、年々減少傾向にあるというふうなことも言われてございまして、今後それに対してどういうことが原因なのか、その辺を慎重に検討してまいりたいということも聞いてございますので、併せてよろしくお願いしたいと思います。

出典:新冠町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月15日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる