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新冠町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月18日

ヨシキリザメ被害に早期対応を

2015年12月18日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「ヨシキリザメ被害に早期対応を」について質問し、町長 小竹國昭が答弁しました。

質問者
伹野裕之 議員
答弁者
町長 小竹國昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 伹野裕之

4番伹野裕之です。議長より発言を得ましたので、ヨシキリザメ被害に早期対応を。について、通告に従い質問いたします。近年、地球温暖化の影響ためか、ヨシキリザメによる漁具・漁網への被害が数多く報告されている。町内漁業関係者の話によると、頻繁にカレイ刺し網やタコ篭などにヨシキリザメがかかり、漁具・漁網を傷つける報告が年々深刻化している要素であるという。このような被害は当町前浜だけではなく、日高・胆振沿岸にも顕著に見られ、苫小牧漁業協同組合では、独自にアンケート調査を行い、調査報告をまとめている。そのアンケート調査は、苫小牧漁業協同組合所属船の船長など代表35人に8月24日から31日の期間で行われました。調査報告によると、8月末時点でカニ籠916個、カレイ刺し網で229枚の被害とまとめられています。網が喰い破られるなどヨシキリザメによるものと見られる被害について、9割の32人が今年は特に多いと回答し、時期に関しては7割の25人が7月から8月と答えています。苫小牧漁業協同組合の漁業者から、漁具の被害に法的な保証を求める声も多く、苫小牧漁業協同組合は、道への要望を含め、関係機関と対策を協議したいとしています。当町の漁業関係者もヨシキリザメによる被害は重要な問題として認識しています。地球温暖化が加速していく中で、早急に対策を講じなければ、今後被害が拡大していくのではないかと危惧平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日する声も聞かれ、一早い対応が切望されています。当町も町主導で漁業協同組合と協力した中で、詳細に調査・検証を行いその結果をもとに道や近隣町、関係機関と連携を図り、早急に新たな組織を立ち上げ、対策を協議し、早期対応により被害を最小限にとどめるべきではないのか。対応が遅れるとエゾシカやゼニガタアザラシのように手のつけようのない状況に陥るとも限りません。重要案件として位置づけし、早急の対応を求めるものです。ヨシキリザメの被害防止には、積極的な捕獲が最善策と考えます。しかし、ヨシキリザメを捕獲するのに新たな漁具・仕掛けに対する投資や余分な労力が必要とされます。ヨシキリザメはフカヒレの原料となりますが、近郊にフカヒレの加工施設もなく、漁獲量も尐ない事から、採算性も低く、漁獲物としての価値がほとんどないような状況にあります。このことから漁獲物・漁具の被害防止のため、ヨシキリザメの減尐と捕獲者に対する積極的な捕獲意欲の向上を図り、苦情を推進する目的で有害鳥獣駆除対策事業によるクマ、シカ、カラス、アライグマと同様に捕獲奨励金の対象とすべきと考えます。町長の所見をお伺いいたします。

答弁 町長 小竹國昭(町長は2017年3月まで)

議員からご質問のヨシキリザメ被害への早期対応について、お答えいたします。1点目についてですが、ヨシキリザメにつきましては、普段は熱帯や温帯海域に広く生息している鮫でございまして、近海では岩手県気仙沼市でのマグロハエ縄船での水揚げが有名でございます。議員からご指摘のとおり、地球温暖化による海水温の上昇が原因と考えられておりますが、近年は当町前浜付近にまで回遊し、漁業被害が見受けられるようになりましたが、今年は例年に比べて被害が顕著に多いとのお話しを漁業関係者からお聞きしております。ヨシキリザメは、比較的小型の魚類やイカ、タコを好んで捕食いたしますが、今年の被害が大きかった苫小牧海域ではカニへの被害も報告されております。当町では沖合でのタコ空釣り網漁で網が食いちぎられる被害が確認され、沿岸でのタコ篭や秋サケの定置網への被害は無いように聞いておりますが、正式な被害状況については把握しておりません。具体的な被害調査につきましては、年明け以降に、ひだか漁業協同組合が行うことで調整して頂いておりますので、ご理解を頂きたいと存じます。また、2点目につきましては、漁業者が捕獲、駆除することに対して捕獲奨励金の対象とし、駆除対策をすべきとのご提案と受け止めておりますが、ヨシキリザメを捕獲するとなりますと、網の使用は出来ませんので、ハエ縄漁が現実的な方法として考えられますが、当町では行っていない漁法でございますので、漁業権の取得やそのための設備、漁具の購入など新たな費用が発生します。また、捕獲効果を高めるには、当町だけでなく近隣町を含めた広域的な駆除体制の構築が必要となりますし、仮に捕獲費用の一部を奨励金で補填出来た場合にも、捕獲の際は主要な魚種の操業を休みますので、それらの所得をヨシキリザメで確保出来る見込みにはなく、駆除の実施に向けての課題は多々あろうかと存じます。いずれにいたしましても、議員がご心配されることは十分に理解出来ますし、漁業者も大変ご苦労されていることと存じます。ひだか漁協としても課題が多い中ではありますが、平成27年第4回定例会新冠町議会会議録 第2日 平成27年12月18日対応策を検討する上で先ずは管轄区域全体の被害状況把握に努めるとのことでございますので、連携を図りながら、具体的な対応策がまとまった際には、当町もご支援して参りたいと存じますのでご理解願います。

再質問 4番 伹野裕之

それでは再質問させていただきます。漁業関係者の不安を払拭するには、やれることはすべてやる。手を尽くすことが行政として最低限の仕事だと思います。日高沿岸の7町3漁業協同組合が、足並みをそろえてヨシキリザメの被害に関する調査・検証を行い現状把握し、報告することで、初期対応が図られたものと漁業関係者に理解され、納得のいく対応をなされたと推察されます。その次の段階として、漁業被害の対策に関する被害防止、被害補償などの対応策は、検査・検証の結果による判断なので、その判断結果の内容は別として、十分かつ慎重に考察した中で判断していただきたいと思います。初期の調査・検証を日高町村会会長である町長の立場を生かして、日高管内全町での一斉調査・検証を行い漁業関係者と現状の理解と認識の共有を図るべきかと思いますが、その点についてはどうでしょうか。

答弁 町長 小竹國昭(町長は2017年3月まで)

管内的な取り組みはもちろんしなければならないと思っておりますけれど、よそのヨシキリザメの被害状況を全く私、把握してございません。新冠までがそうなのか、それとも様似までがそうなのか、よくわかりませんので、まずは被害状況を把握した上で、次の段階に進んでいきたいと思いますし、これは当然、漁業者の方が被害を一番受ける訳でございますので、漁業組合そのものもやはり現状等について把握をして、私どもに報告をいただいた上で、次の対策に移っていきたいと考えております。以上です。

出典:新冠町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月18日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる