みんなの議会

名寄市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日

公共施設等再配置計画について

2025年6月24日、名寄市議会の一般質問で、谷聡議員が「公共施設等再配置計画について」質問し、市立総合病院事務部長 佐々木紀幸、市民部長 松田慎司、総合政策部長 石橋毅、建設水道部長 東聡男、教育部長 伊藤慈生、総務部長 木村睦が答弁しました。

質問者
谷聡 議員
答弁者
市立総合病院事務部長 佐々木紀幸、市民部長 松田慎司、総合政策部長 石橋毅、建設水道部長 東聡男、教育部長 伊藤慈生、総務部長 木村睦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 谷聡

議長から御指名がありましたので、通告順に従い、大項目1点について質問させていただきます。大項目1、公共施設等再配置計画について、小項目1、名寄東病院の移転について。先日名寄東病院新病院基本構想と新病院基本計画が示され、これまで吉田病院北側駐車場を移転候補地として検討していたが、この予定地では新病院の役割及び機能に最低限必要な延べ床面積を確保することができないため、敷地拡張または新たな候補地の選定が必要とのことでありました。本来新たな施設の規模を決めてから必要な土地の広さを算出し、候補地を選定するのが通常の手順であると考えますが、今回そうはならなかった事情についてお示しをいただきたいと思います。小項目2点目、旧ミマツビル解体と跡地利用について。昨年秋に株式会社まちづくり名寄において総額5,400万円を投じて解体を行い、現在はまちづくり会社が土地所有者と賃貸契約を結んで駐車場として整備されています。今後の跡地利令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号用の計画について現時点ではどのような利用方法を考えておられるかお示しいただきたいと思います。それから、市の予算2,800万円を拠出した根拠について改めてお伺いをいたします。小項目3点目、図書館建設計画の現状について。フェーズ1の対象施設である図書館について昨年の定例会においても質問がございましたが、場所や時期も未定とのことでした。フェーズ1の期限である令和8年を1年後に控えた現在の検討状況をお伺いいたします。小項目4点目、再配置計画全体の進捗状況について。フェーズ1の対象施設として、図書館以外に児童センター、市立大学学生寮及びワーケーション施設が挙げられています。それぞれの施設の検討状況についてお伺いをいたします。また、フェーズ2において検討を予定する施設は、どういうものがあるのかをお示しいただきたいと思います。さらに、市庁舎を同計画の中でどのように位置づけるお考えがあるのかお伺いをいたします。小項目5点目、コンパクトシティの概念等について。市が目指すコンパクトシティとはどのようなものか。国土交通省が進めている立地適正化計画において人口減少、高齢化の急速な進行に起因する様々な課題に対応するため、コンパクトプラスネットワークの形成が推進されています。名寄市においても立地適正化計画を令和元年に策定し、将来にわたり持続可能な都市経営を可能にするため、コンパクトなまちづくりへの転換を図る必要があるとしています。具体的にコンパクトなまちづくりとはどのようなものを目指しているか、またそれにはどのような効果があると考えているのかお伺いをいたします。以上、壇上からの質問とさせていただきます。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

谷議員から大項目で1点御質問をいただきました。小項目1は私から、小項目2は市民部長から、小項目3と4は総合政策部長から、小項目5は建設水道部長からの答弁となります。よろしくお願いいたします。初めに、大項目1、公共施設等再配置計画について、小項目1、名寄東病院の移転についてお答えをいたします。名寄東病院の移転候補地として吉田病院北側駐車場を選定し、検討した理由の一つとして、隣接する吉田病院との連携がメリットになると考えたことが挙げられます。具体的には、放射線撮影装置や検査機器など高額な医療設備を両院で共用することで初期費用や維持費を抑えられると見込んでいました。また、各種検査や給食業務を集約、委託することでスケールメリットが生まれ、人員の重複も避けることができることから、人的資源の有効活用の面からも効果があると考えておりました。しかしながら、具体的に制度や運用面の詳細な検討を進めていった結果、検体検査の緊急対応及び生理検査の自院対応や調理業務においても加熱や盛りつけなど一定の給食施設が必要であることのほか、吉田病院側の施設改修や設備導入が必要になることから、その間は給食を止めなければならないなど複数の課題が明らかになるとともに、現実的に実施が難しい点があることも分かりました。こうした制度上、運用上の制約をクリアした上で新病院の役割、機能を全て備える建物にするためには延べ床面積が大きくなり、今回検討していた敷地だけでは収まり切らなくなってしまいます。加えて、概算ではありますが、事業費は資材価格の高騰、労務費の上昇などの影響を受け、62億円を超える試算となりました。この事業費は、持続可能な運営を前提とする地域医療の観点からも名寄市の財政にとって非常に重い負担となる額であること、そして市内中心部の市有地は限られていることから、これまでとは異なる視点での再検討が必要であると判断したところであります。今後は、現在の敷地や建物を活用しながら必要な機能の再整備を段階的に進めるなど、多角的な視点から再検討を進めてまいりたいと考えております。以上、私からの答弁とさせていただきます。

答弁 市民部長 松田慎司(市民部長は2026年3月まで)

私からは、小項目2、旧ミマツビル解体と跡地利用についてお答えをいたします。旧みまつビル等の解体工事については、昨年7月に株式会社まちづくり会社が発注をし、11月に解体を完了いたしました。解体後の跡地につきましては、複合施設の候補地の一つとしておりますが、当面の間はイベント会場などにも活用していくことになっており、有効的な多目的スペースとして多くの方に御利用いただき、町なかのにぎわいづくりにつながればと考えております。旧みまつビルの解体に当たりましては、国土交通省が実施をする社会資本整備総合交付金の中の一つであります空き家再生等推進事業(除却事業タイプ)を活用したところです。この事業は、居住環境の整備改善を図るため不良な空き家や建築物の除却にかかった費用に対して助成を行うもので、その負担割合は所有者が5分の1、国費が5分の2以内、地方公共団体が残りの5分の2相当を負担することとなっております。市の負担割合については、国費分と所有者負担分を除いた総事業費の5分の2相当である2,800万円と算出をしたところです。今回の事案のように商業地域における大型な建築物につきましては、空き家のまま長期間放置されることで建物の危険性が高まっていくと考えられますし、商店街や周辺地域の環境等へ与える影響も大きくなっていくものと思います。地域住民のみならず、市民全体の安全、安心の確保と商業地域の活性化に資することが必要でありますので、大型である建築物の除却等に活用ができるよう除却費用の一部を助成する名寄市商業地域空家等除却支援補助金交付要綱を策定してきたところです。本事業を活用できる建築物については、一定の対象要件はありますが、危険な空き建築物の早期解決に向けて引き続き取組を進めてまいります。令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号以上、私からの答弁とさせていただきます。

答弁 総合政策部長 石橋毅

私からは、小項目3、図書館建設計画の現状についてお答えいたします。昨年度図書館機能を有する複合施設の整備について、西3条南6丁目、現在の西條本部または旧みまつビル等跡地を候補地として検討することとしました。今年度は、第1優先候補地を決定したいと考えておりますが、土地が民有地となり、現在株式会社まちづくり会社が所有者と交渉中でありますので、その結果を受けて第1優先候補地の決定や整備年次等についても議論を進めていきたいと考えております。この間図書館機能を有する複合施設整備に向けて議論してきましたが、中学校の改築、改修などが進められたことにより、再配置計画フェーズ1対象施設の整備年次などにずれが生じている状況があります。他の公共施設整備や財政状況、事業の平準化などを鑑みながら第1優先候補地の決定や整備年次等の検討を進め、多くの皆様に利用いただき、中心市街地の活性化につながる施設整備となるよう努めてまいります。次に、小項目4、再配置計画全体の進捗状況についてお答えいたします。図書館を除くフェーズ1の対象施設としている4施設のうち、生活支援ハウスにつきましては対象者となる方々の本市の状況も鑑み、行政評価やローリング等の議論を経て整備は行わないことといたしました。学生寮については、現在大学寮の活用を前提とし、民間活力による中心市街地での整備、ワーケーション施設については新たな複合施設での設置、児童センターについては既存公共施設の活用や新たな複合施設への移転など、名寄市公共施設等再配置検討委員会等において多角的な視点から協議を進めているところです。フェーズ2の予定施設については、フェーズ1にもずれが生じており、現在のところ具体的な施設の選定はしておりませんが、今年度から次期総合計画の策定に向け、市民の皆様令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号にも御意見をいただく機会も設けてまいりますので、その御意見も参考としながら庁舎も含めて各施設の在り方について議論していく予定です。フェーズ2の施設につきましては、次期総合計画の議論経過も踏まえながら、どのように設定、選定していくのか協議してまいります。以上、私からの答弁とさせていただきます。

答弁 建設水道部長 東聡男

私からは、小項目5、コンパクトシティの概念等についてお答えいたします。本市の立地適正化計画を策定した背景については、人口減少が進む中、厳しい財政状況の下で医療、福祉、商業などの生活サービス機能を維持しながら将来にわたり持続可能な都市経営を可能にするために都市機能、居住機能の集積、公共施設の適正な配置、公的不動産の有効活用等によるコンパクトなまちづくりへの転換を図る必要があることから、立地適正化計画を都市計画マスタープランの一部に位置づけ、平成30年から2か年をかけ、一体的に計画策定をしてきたところです。コンパクトなまちづくりを目指す方針としましては、本市では1960年以降人口減少が進行しており、今後もこの傾向は進んでいくものと想定をしております。一方で、平成12年頃から徳田、豊栄地区を中心に商業施設の立地が進み、住宅地の南側への拡大が進行しており、想定される将来的な課題として中央地区の商業機能の衰退、公共インフラの維持や更新に係る経費の増大などが挙げられます。そのために持続可能で生活の質を向上できる市街地形成を目指すため、人々が集いにぎわう魅力と活力にあふれた拠点づくりと将来にわたり安心、快適に暮らせる市街地づくり、2点の方針を設定してきたところです。この立地適正化計画で設定している重要なポイントが居住誘導区域や都市機能誘導区域と誘導施設の設定となります。居住誘導区域の考え方につきましては、名寄地区では人口集中地区(DID)地区の範囲内を基本とし、DID地区の範囲外となっているエリアは居住誘導区域には含めないことといたしました。風連地区については、全域がDID地区の範囲外となっていますが、旧風連町の中心市街地であり、都市機能や居住エリアが一定程度集積をされていることから、居住誘導区域を定めることにいたしました。また、バス停の徒歩圏内や災害リスクの低い地域についても考慮し、設定をしてきたところです。都市機能誘導区域につきましては、名寄地区の居住誘導区域内に設定しており、バス運行の頻度が高いJR名寄駅から市立総合病院の軸線上、JR名寄駅前周辺の商業地域、徒歩等で移動可能な半径800メートル圏内に収めるなどの設定方針を踏まえ、現計画で設定した区域となっております。また、この区域には誘導施設の設定をしており、特に本市が整備を進める公共施設につきましては社会教育・文化・交流施設、医療施設、保健・介護・福祉施設、子育て施設、体育施設、行政施設などがあり、この地区に新たに立地することで本市の魅力や求心力を高め、生活利便性を確保するために維持し続けることが求められております。この方針につきましては、名寄市公共施設等再配置計画においても整合が取られています。想定をしている効果としましては、生活に欠かせない誘導施設等を誘導区域内に集積し、利便性を向上させることで居住誘導区域やその周辺に人口が集まり、市街地の拡大を抑え、縮小傾向になることで交通や公共施設の維持管理に係る経費の縮減効果や高齢者や子育て世代が安心して暮らせる利便性の向上などに期待しているところです。この実現には、既存の建物の改修、建て替えや住民の移動など長い年月をかけて効果を発揮するものと考えております。以上、私からの答弁とさせていただきます。

再質問 5番 谷聡

それぞれ御答弁いただきました。再質問に移らせていただきます。まず、小項目の1点目、名寄東病院の移転についてお伺いをいたします。先ほどの御答弁では、高額な医療資源ですとか、設備だとか、給食なんかを共用できるのではないかと考えて吉田病院の隣接地にということでございました。加えて、事業費、資材価格の高騰や労務費の上昇などによって総事業費が62億円を超えるというようなことになったという御説明でございました。その中で私のみならず市民の皆さんが何か不思議だなと思っていたのは、そこまで吉田病院北側駐車場という、まさにもうこれ以外にない具体的な地名、固有名詞が挙げられた中で私が思っていたのは、この固有名詞が挙がった段階でもう所有者とは協議を進めて内諾ぐらいまではもらっていたのだろうなというふうに想像していたわけです。ところが、恐らくそうではなかったのだろうなと思うのですが、その辺の相手方との協議というか、交渉というか、何か経緯がございましたらお願いいたします。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

今回検討した吉田病院北側駐車場については、これまで御説明をしてきましたとおり、そこに必要とされる機能を持った状態で新たに東病院を建てられるかどうかの検討をしていきますということで説明をさせていただいてきました。その点については、土地の所有者であります吉田病院さん側にもお伝えをし、そのような形で検討させてほしいということで当然了解を得てこの間進めてきたところでございます。お互いにとってのメリットというのがなかなか見いだせないということに今回なりましたので、その点についても御説明をさせていただいたところでございます。

再質問 5番 谷聡

お互いのメリットを模索しながらということでございました。しかしながら、例えば病院にとって必要な駐車場、新たな病院が建設されてしまうということになると、これまで必要だった駐車場をどこかにまた求めなけ令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号ればならないというようなことも当然考えていたのではないかと思うのですが、その辺は吉田病院北側駐車場にはもうできないのだというようなことを受けて所有者への説明といいますか、そういったことはもうされたのでしょうか。

答弁 市立総合病院事務部長 佐々木紀幸

今ある駐車場のところに新病院を建てるということについて、そのことによって駐車場がなくなるという点についての了解ということでしょうか。そこに建つかどうかの検討をさせていただくというお話をさせていただいた時点において、当然そこの駐車場がなくなってしまうということについては御了解というのでしょうか、そういうことになるということについては御理解をいただいていたかというふうに思いますし、それに代わる駐車場用地としては今後の検討課題というところで認識をしていたところでありまして、今回の基本構想、基本計画の中でも記載はしているのですけれども、1階部分にある程度の駐車できるスペースというのを確保もさせていただいたところでありまして、そういった駐車場の課題があるということは認識しながらの検討ということで進めていたところではあります。

再質問 5番 谷聡

今までといいますか、吉田病院とはこれまでも十分な協議を進めていたということだろうと思います。それで、今後は東病院、現在の敷地において再整備という基本線にのっとって整備をされていくということは、午前中の答弁でもありましたとおり、これは十分いろいろ予算面等のメリットもあると思いますので、それに沿って進めていっていただければと思います。小項目1点目については以上で終わります。小項目2点目、旧みまつビル解体と跡地利用についてでございます。当面イベントの場として活用をしていくような、そういうイメージを持たれているということでございましたけれども、以前令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号に名寄市立大学の学生寮としてあそこを使うというような計画があったようにちょっと記憶しているのですが、その計画については現在どのようになっているかお知らせいただければと思います。

答弁 総合政策部長 石橋毅

大学の学生寮については、現在私から先ほど壇上で御答弁させていただいたとおり、民間活力を基本的に活用しながらの整備の可能性については引き続き検討させていただければというふうに考えております。

再質問 5番 谷聡

先ほど御答弁いただきましたとおり、国の補助と同時に市の予算、これ約3,000万円近く出しているわけでございますけれども、名寄市内には旧みまつビルよりも大きな老朽化した建物が複数あるというふうに思っています。これらを例えば解体したいといったときに国の補助なり、市の持ち出しなりというのが出てくるのではないかと予想するのですけれども、これら民間所有建物の解体に市の予算を拠出する要件っていいますか、これ補助金の支出の要件にもなると思うのですけれども、民間の建物の解体に予算を出す根拠、要件というものが何か定めがありましたらお知らせいただきたいと思います。

答弁 市民部長 松田慎司(市民部長は2026年3月まで)

行政側で補助をしていくときにどういった要件でという御質問だったかというふうに思います。最初の答弁でも少しお話しさせていただきましたけれども、商店街地域におきます空き建物というのですか、こういう大きい建物につきましては長く放置されることで危険性が増すということもありまして、今回の補助に合わせまして新たに要綱のほうを整備をさせていただいておりまして、先ほども言ったように商業地域の空家等除却支援補助金という要綱を定めているところです。こちらの中で要件のほうをある程度決めさせていただいておりまして、8の項目をつけさせていただいた中で全てを満たす場合について市のほうで助成をさせていただきたいということでなってございます。8つ申し上げますと、1つは都市計画用途地域で定めた商業地域に存在していること、2つ目としては延べ床面積の合計が950平方メートル以上であること、大きな建物であること、3つ目として権利者の同意がある場合、所有権含めて権利者の同意が全ていただけているという状況であること、4つ目として空家等対策の推進に関する特別措置法あるのですけれども、そちらのほうで勧告を受けていないこと、5つ目として除却後は3年以内に公益的な事業を開始していただくこと、あわせて1年間は当該用地を地域活性化のために使うこと、6つ目として跡地については公益的事業として利用の同意を書面で交わすこと、7つ目として補助対象者についてはその公益的な事業の内容と事業期間を周辺住民へ周知を行っていただくこと、8点目として公益的事業の完了後、市が該当地を利用したいと申し出た場合については協力をいただけることということで、国のほうの補助要綱と内容も合わせながら8点について全て御了解がいただければということで助成をするという形にしております。

再質問 5番 谷聡

詳しく説明いただきまして、ありがとうございました。先ほど申しましたとおり、やっぱりまだ大きな老朽化した建物が幾つもありますので、そういった枠組み、国の補助等を最大限活用しながら市街地の再整備進めていっていただければと思います。それでは、小項目3点目、図書館建設計画の現状について再質問させていただきます。これまで図書館をめぐる質問、答弁で図書館は単なる貸本屋ではないというふうな表現が何度かされていたように記憶しております。しかしながら、図書館に行けば読みたい本が読めるとか、借りたい本が借りられるというのが図書館の基本的な機能ではないかと思っています。そこで、現在名寄の図書館における貸出券の発行枚数ですとか、年間の図書の貸出件数は現状どのようになっているのか、もしお分かりになればお示しいただきたいと思います。

答弁 教育部長 伊藤慈生

現在の図書館の利用実績については、令和7年3月31日現在の利用者カードの発行数、我々いつも登録者数というふうに呼んでいますが、が2,135枚、令和6年度の個人貸出人数が2万740人、個人貸出冊数が7万3,494冊、来館者数が3万4,605人となっております。

再質問 5番 谷聡

名寄市の人口、今約2万5,000ちょっと切れた状態だというふうに理解しておりますけれども、貸出券の発行枚数として2,135枚というのは10人に1人に満たないというようなふうに思うのですけれども、この人数しか利用していないのではないかというようなふうにも思えてしまうのですけれども、私ごとを申し上げますと、私名寄市民となってからまだ3年と少しでございます。名寄市民となって感激したことが1つあります。1つと言うと、ちょっと語弊があるので、一番感激したことといいますか、それは読みたい本、借りたい本が名寄の図書館に行くとすぐ借りられるというようなことがございました。これは、私以前住んでいた札幌だと、例えば人気作家のベストセラーとかになると、下手すると2年以上待たないと順番が回ってこないというようなことが通常です。ところが、名寄の図書館ではすぐに借りられます。これは、やっぱり利用者が少ないということなのだろうなというふうに私前から思っていたのですけれども、名寄図書館のメリットを生かして利用者を増やす取組が必要なのではないかと思うのですけれども、例えば図書館を新たに整備するにはやっぱり多額の予算が必要となるわけです。その多額の予算を使って例えば10人に1人しか使っていない図書館を整備するというのは、これは費用対効果とい令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号いますか、市民全般の理解といいますか、そういうものが得られない、得づらいように思うのです。建設計画を進めながらも図書館の利用者数を増やすというような取組が私はぜひ必要ではないかと思うのですが、その辺について何かありましたらお願いします。

答弁 教育部長 伊藤慈生

図書館の利用拡大していく取組としてですが、まず1つは今年度から始めるのですが、ブックスタート事業というのがございます。読み聞かせと絵本のプレゼントにより親子が触れ合う時間の充実と、あとは読書習慣の定着を目指して小さいときから本に触れることで図書館の利用の機会拡大につなげていきたいというふうに考えております。次に、これも今年度からなのですけれども、4月1日から個人の貸出冊数を6冊から10冊としております。これにつきましては、昨年のまちづくり懇談会で出席者のほうから御意見がありましたので、各自治体の状況なども確認しながら道内で最も多くの自治体が採用している10冊に変更しております。その変更後の状況なのですが、本館では4月が2割増、5月が1割増と、風連分室でも4月、5月とも約5%なのですが、貸出冊数が増えているという状況です。最後に、計画的な除籍を今行っておりまして、実は名寄の本館なのですが、収容能力が7万冊のところ15万冊を蔵書としてあるということでございます。したがいまして、図書館に行きましたら、ほとんどが背表紙しか見えないという状況になっております。民間の本屋さんもそうですけれども、本の表紙の部分が見えていて本を取りやすい、選びやすいような状況というのが見られますので、名寄の本館におきましても現在計画的に除籍を進めておりまして、利用者が一冊でも多くの本に興味、関心を持つきっかけとなりまして利用拡大につなげたいということで考えております。

再質問 5番 谷聡

ぜひ今言われたような様々な取組を進めていただいて、図書館の町なか移転が実現した際には常に大勢の人でにぎわうような図書館であったらいいなというふうに思っております。それで、もう一点ですけれども、図書館を全く更地に新たに建てるというのがやっぱり理想であるというのは私も理解するのですけれども、近年の建築費の高騰とかを考えますと、市の財政状況を鑑みながら、例えば市の中心部にある既存の建物を利用するということはできないのかなと私は常々考えているのですけれども、既存の建物を利用して図書館を整備するという考え方について全く考えていないか、それとも何か少しお考えがあるのかお聞かせいただきたいと思います。

答弁 総合政策部長 石橋毅

今お話あった我々が今想定している図書館機能を有する複合施設ということで、この整備に当たってなのですけれども、先ほど建設水道部長からも答弁ありましたけれども、この間の議論では名寄駅から名よせ通りを経て市立総合病院まで続く駅前通をメインストリートとして考えておりまして、ここでは人々を呼び込む、人の流れをつくるという考えで今回の計画を進めてきております。今議員がおっしゃられたとおり、財政状況等も鑑みて中心市街地にある程度存在する施設で利用が可能なものがあれば、その可能性、そしてまた新築での整備に当たっても建て方もいろいろな手法がございますので、いろいろ多角的な視点から検討させていただいて、中心市街地の活性化につながる施設整備になるように我々もしっかりと研究させていただければというふうに考えております。以上です。

再質問 5番 谷聡

私の実は頭の中に具体的な建物が2つ浮かんでおりまして、そういった建物なんかを使えれば、今総合政策部長がおっしゃった区域にも合致するし、建物として既存の建物を利用すれば予算が大幅に縮減できる、それが町なか移転という効果も最小限の費用で実現できるというような方策であるというふうに私は思っておりますので、ぜひその方向も排除せずに考えていただければというふうに思います。それでは次、小項目の4番目でございます。フェーズ1の対象施設としてほかに挙げられたものの現在の状況について先ほど御答弁いただきました。フェーズ2については、現在どういう施設をのせるかはまだ未定であるということの御説明もございました。それで、先ほども少し触れられましたけれども、現在の市庁舎については耐震診断を実施したということがあるのでしょうか。あるとしたら、震度幾つまで耐えられるというような結果だったかお知らせいただきたいと思います。

答弁 総務部長 木村睦

現在の名寄庁舎におきましては、耐震診断はしております。ただ、耐震診断というのは、震度幾つまで耐えられるかではなくて、耐震性があるかないかの判断でございますので、震度が幾つまで耐えられるかというものではございません。ちなみに、耐震診断した際には、残念ながら名寄庁舎には耐震性がないという結論が出ています。

再質問 5番 谷聡

耐震性がないというようなことでございました。それで、市庁舎というのは、当然市民全体の財産でもありますし、災害が発生した際には最前線として災害対応の拠点にもなるという施設でございます。常時多くの市民が訪れているというような場所でもございますので、市庁舎の新築というのは短期的、フェーズ2とかというような状況にはないのではないのだろうかなというふうには市の財政状況等考えますと思うのですけれども、中長期的にはやっぱり必ず検討しなければならない事柄だろうというふうに思っています。それで、新築するからには、どれだけの予算が必要なのかというのも当然頭の中に入れておかなければならないとは思うのですけれども、市庁舎を新築する場合の費用がどれくらいかかるのかというのを概算でも例えば想定したことというのはございますでしょうか。

答弁 総務部長 木村睦

新たな庁舎を建設した際の事業費についてということだと思いますけれども、正確に概算でも出したことはございません。しかしながら、東病院の基本構想、先ほどからお話ありましたけれども、約60億円ぐらいかかるということと、近年他の自治体の中で庁舎整備をされているところを少し見てみると60億円から、かなり幅ありますけれども、80億円、大きいところでは100億円というぐらいの事業費がかかるところもございますので、役割というか、機能をどのように持たせるかによっても事業費が大幅に変わったりしますが、想定される事業費といえば他自治体と同程度ぐらいは見込まれるものかなというふうには想定しています。以上です。

再質問 5番 谷聡

これだけ建築費が高騰してしまうとなかなか、60億円とか80億円、100億円というような建築費を具体的に今名寄市で想像できるかどうかというのはちょっと分かりませんけれども、これはいずれ必ず必要になってくる問題だと思いますので、ぜひ再配置計画、次、フェーズ2以降においても市庁舎をどう考えていくのかということは常に頭に入れておいていただく必要があるのだろうなというふうに思います。それで、次に移ります。小項目5点目、コンパクトシティの概念等についてでございます。先ほど建設水道部長から御答弁ございました。どうしてコンパクトシティ、コンパクトなまちづくりを進めるのか、どういうメリットがあるのかという説明ございました。国土交通省が進めている立地令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号適正化計画におきましていろいろ、平成の終わりぐらい、29年か30年ぐらいから始まったと思うのですけれども、国交省都市局が定めているコンパクトシティとは何ぞやという冊子があるのですけれども、これの一番誤解されやすい取組として、これは一極集中ではなくて多極型の都市構造であると、コンパクトシティとは一極集中ではないというようなことが最初に書かれています。これについて先ほどの居住誘導区域だとか都市機能誘導区域、特に都市機能誘導区域については現在の名寄市が定めた立地適正化計画においては一極集中させようとしているというようなふうに私は思えるのですけれども、その辺いかがでしょうか。

答弁 建設水道部長 東聡男

私ども現在立てました立地適正化計画、今議員のおっしゃったとおり平成の30年からちょうど新たな制度といいますか、考え方の計画ということが出てきたときに、そのときから既に一極集中、以前に言われていたコンパクトシティは一極集中とか、駅前に一極集中みたいなものではないよということは情報としてはあったところではございます。私どももこの計画策定時には、将来の都市構造の拠点形成方針を今駅前1か所、中心市街地1か所というふうにしているのですけれども、それと同時にそのときには中心市街地と先ほどもちょっと述べましたけれども、徳田、豊栄地区にもちょっと市街地進んでまいりましたので、そちらの2拠点ということについても検討は重ねてきた経過はございました。策定委員会の中では、ただ人口も少なく、面積も小さい市街地ですから、今後もさらに人口減少が見込まれるという部分でも拠点が2か所必要なのかという御意見ですとか、市民アンケートにおきましても中心市街地の人口密度をもっと高めるべきだという御意見などもいただいてまいりました。また、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、風連地区につきましては市街地全域が人口集中地域(DID地区)の範囲外という令和7年6月24日(火曜日)第2回6月定例会・第3号部分になっておりまして、しかしながら旧風連町の中心市街地でもございましたし、一定程度都市機能、居住が集積をしているという部分で居住誘導区域の設定というふうにいたしまして、名寄市ではこの2つの居住誘導区域、名寄地区と風連市街地、この2か所を生活交流拠点として都市構造の形成をしていこうということで設定をしてございます。そして、この拠点を結ぶJRですとか、バス路線の利用活性化を図るという公共交通の計画も合わせながら進めてきているところでございます。例えば風連地区には、都市機能誘導区域という網かけてございませんけれども、将来的に公共施設が老朽化をしたりですとか、新たな建物を建てたいという場合でも、そういう再整備が必要になった場合におきましても都市機能誘導区域が設定されていないからですとか、そういう部分で整備しないですとか、できないということもありませんし、事業のほうは進められるということで想定をしているところです。計画の策定につきましては、このような考え方の中で様々な御意見いただきながら策定をしてきたところですけれども、現状においては現在計画進行中であるということもあるため、早急に計画を変更するということは今の段階では考えてはいないのですけれども、ただこの誘導区域等のエリア設定につきましては今後の社会情勢の変化ですとか、まちづくり方針の転換、もしくは必要に応じて新市、また名寄市総合計画ですとか、都市計画のマスタープランとも整合を図りながら進めていきたいというふうに思いますので、その時点では当然立地適正化計画の区域の在り方ですとか方策につきましては、その見直しについては柔軟に対応してまいりたいということで考えておりますので、御理解願いたいと思います。

再質問 5番 谷聡

風連地区がどうこうとか申し上げるつもりは全然なかったのですけれども、部長からお話があったので、先ほどの都市局が作った作成の手引というところに例えば拠点とするべき場所というのがいろいろ何通りか定められていて、行政支所や地域の中心となる駅、バス停周辺、合併町村の旧庁舎周辺地区、こういうところを拠点化すべきだと、ネットワークで結ぶべきだというようなことが書かれています。先ほど部長もおっしゃっていましたけれども、当然これは国交省の都市局としては何度でも何回でも変更していいのですよと、立地適正化計画についてはそういうふうに、まず最初に言われることが何回でもいつでも変更できますよということをくどいぐらいに言われていたと思います。あとは、例えば昨年来答弁の中で何度か耳にした言葉なのですけれども、都市機能誘導区域内にまとまった市有地がないというような表現がされたことを何度か耳にいたしました。それで、都市機能誘導区域を例えば市街化区域の何%内に収めなければいけないとか、そういった面積の制約があるわけではないので、例えば名寄市においてはEN―RAYホールがございます。ここは、都市機能誘導区域から外れているのです。なぜあんな立派な施設を造って、それが都市機能誘導区域ではありませんというような設定にしたのかというのは、私もちょっと分からないのですけれども、どうでしょう。あの辺、少なくてもEN―RAYホールは都市機能誘導区域内に入れるべきだと思うのですが、それいかがですか。

答弁 建設水道部長 東聡男

文化センター、EN―RAYホール、当時まだなかったのですけれども、その辺にということは当時検討はしたのですけれども、物すごく都市機能区域が大きくなってしまうということもありましたので、将来的に集中的に私どもの例えばインフラ整備ですとか、そういうもの含めて小さくしていきたいなって思うときにあそこまで広げてしまうと少し大きいのではないかなという議論もありましたし、また天塩川沿いだということもあって、防災上の観点からも少し望ましくないなという話も出ていたというのが正直なところでございますので、そういう形で今の形にしたところでございますが、もしかしたらあそこにまた拠点となるような建物が何か、行政では今考えていないですけれども、民間でということも出てくれば、当然都市計画ですので、そういう部分については検討していかなければならないなというふうには思っているところではございます。

再質問 5番 谷聡

確かに今の状態のままEN―RAYホールまで線引きを広げていくと、相当大きな面積になるというのは分かります。ただ、それは一続きの土地ではなくても全然構わないので、飛び地が幾つあってもいいというのが都市機能誘導区域の考え方だろうと思っています。EN―RAYホール今挙げさせていただきましたけれども、先ほど出たような例えば旧風連地区、それから智恵文地区も含めた都市機能誘導区域を設定して多極ネットワーク型の都市構造を目指す必要があるのではないかということを申し上げまして、質問を終わります。

出典:名寄市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月24日 議事録 PDF(87ページ) 間違いを知らせる