名寄市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日
熊を駆除・捕獲できる人材育成を
2024年6月25日、名寄市議会の一般質問で、高橋伸典議員が「熊を駆除・捕獲できる人材育成を」について質問し、経済部長 山田裕治が答弁しました。
- 質問者
- 高橋伸典 議員
- 答弁者
- 経済部長 山田裕治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 高橋伸典
議長より御指名をいただきましたので、通告に従い質問してまいります。その前に、先日火災におきまして、市民の皆様には御心配と御迷惑をおかけしたことに心からおわび申し上げたいと思います。今回一般質問を遠慮しようと思いましたが、市民の方からの質問1点のみをやらせていただきますので、よろしくお願いいたします。熊を駆除、捕獲できる人材の育成をについてお尋ねをいたします。全国、全道で相次ぐ熊による死亡被害が起きております。名寄では、6月に日進ニチロ、日進、風連池の上、日進、日進、砺波、曙と目撃情報が出ております。まだ死亡事故が起きていないため大きな騒ぎにはなりませんが、襲われている可能性は計り知れません。その中で、北海道では一般会計予算107億円の補正予算案が提出をされました。この中には、被害が相次いでいる熊の駆除を推進するとして、ハンターへの支援策が盛り込まれました。具体的には、来年2月以降、冬眠中の熊を駆除する春期管理捕獲を進令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号める、2つ目には出動経費や奨励金のほか、弾薬などの必要な資材、それにハンターを育成するための研修など、市町村が行う支援策を補助する費用が1,500万円計上されました。北海道がハンターの支援の鍵を切った背景には、熊による被害が過去最高のペースで増えております。先日も東さんに言われましたが、トウキビの被害が出たそうであります。環境省もヒグマの出没は道内各地で相次いでおり、人間の生活圏に足を踏み入れるとなかなか後戻りはしない。2019年、約4,800件の目撃情報がありましたが、20年には2万件を超したそうであります。野に放れた熊と人間の環境を守るための守りの綱であるハンターの高齢化が進んでいるため、若手の人材育成が急務であります。そこで、人材育成の取組について、4点について理事者の御見解をお願いいたします。1つ目には、出動できる体制への取組と課題についてであります。2つ目には、高齢化対策と若手育成の取組についてと課題についてであります。3つ目には、春期管理捕獲に対する経費支援、財政支援についてであります。4つ目には、自衛隊退職者の会計年度任用職員採用によるヒグマ駆除隊員についてであります。以上の項目の質問をいたしますので、理事者の御見解をお願い申し上げ、壇上での質問を終わらせていただきます。
答弁 経済部長 山田裕治
高橋議員からは、大項目で1件御質問ございましたので、私から答えさせていただきます。大項目1、熊を駆除、捕獲できる人材育成を、小項目1、出動できる体制への取組と課題についてお答えいたします。市内のヒグマ出没につきましては、昨年は日進橋や徳田地区で、今年に入りまして4月に緑丘地区と、市街地周辺での出没があり、名寄警察署や地元猟友会との連携した対応により人身事故にはならず、対応を終えたところ令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号であります。ヒグマの出没には、速やかに対応できる体制が必要であり、本市では市と地元猟友会によるヒグマ駆除隊を組織しているところであります。出没の情報が寄せられた場合には、ヒグマ駆除隊により現場を確認し、状況に応じて早朝、夜間などの巡回を行うほか、問題個体の駆除が必要な場合の銃器による対応を含め、出没に対する体制を整えているところであります。次に、小項目の2、高齢化対策と若手育成の取組と課題についてお答えいたします。市では、猟友会の要望を受けまして、平成28年度よりヒグマ対策の担い手育成事業としてベテランハンターが指導者になり、経験の浅いハンターと春熊の防除活動を通じた技術伝承に取り組んでおります。ヒグマ駆除隊は、現在14名の方に委嘱をしており、平均年齢は70歳となっております。ヒグマの駆除は、ほかの有害鳥獣駆除に比べまして、経験や技術力が必要とされるため、対応できる方が限られ、また年齢層が高くなる傾向があります。また、ヒグマの出没件数につきましては、本年度は例年に比べ増加傾向が見られ、駆除隊全体に係る負担も大きいことから、今後の対策強化と体制を維持していくために負担軽減が重要な課題と考えてございます。次に、小項目の3、春期管理捕獲に対する経費支援、財政支援についてお答えいたします。春期管理捕獲につきましては、全道的に市街地周辺に熊が出没し、人身事故などの人とのあつれきが高くなる傾向にあり、本市でも市街地周辺での出没もあることから、猟友会と協議を重ねながら令和4年度から取り組んでまいりました。令和5年度には、適正な個体数調整を目的に、より具体的な対策支援が報じられ、春期管理捕獲での捕獲従事者への報酬や保険料、銃弾、車両燃料費などの経費の2分の1を補助する支援が北海道より示されたところであります。本市におきましても、この支援を受けまして、猟友会とともに効果的な実施場所の選定や事前調査などの計画を策定し、取組を進めております。この春の取組では、事前調査を含む17回の活動を行い、出動人員は延べ41人となりました。本活動により発見したヒグマの足跡から追跡などを実施し、発見には至りませんでしたが、今後とも北海道の取組に協調した対応を継続してまいりたいと考えております。次に、小項目の4、自衛隊退職者の会計年度任用職員採用によるヒグマ駆除隊員についてお答えをいたします。担い手の育成確保につきましては、ヒグマ駆除は経験と技術を要する業務であり、現状では春期管理捕獲の取組やエゾシカの駆除活動を通じた担い手育成を基本に考えておりますが、近年ではヒグマ対策の高い専門性を持った人材の確保に取り組む市町村もあるところです。御指摘をいただきました自衛隊退職者の採用についてですが、自衛隊退職者は銃器使用経験があり、担い手確保策の一つとして考えられますが、年間を通じてどのような役割を担っていくのかなど研究が必要な面もあるところです。市街地周辺への出没状況等変化する中、対応に必要な体制づくりに向けた人材確保や育成につきまして、今後猟友会とも協議をしていきたいと考えておりますので、御理解をいただければと思っております。以上、私からの答弁とさせていただきます。
質問 12番 高橋伸典
ありがとうございます。部長が言われたとおりだと私も思いますし、少し猟友会の方と今回お話をさせていただきました。先ほど春期捕獲に総勢で41名の方が出たということで、大変有意義な活動だったのかなと思います。猟友会の方々も今全部で23名おられます。名寄市だけ、風連入れれば三十何名ぐらいですか、ここに名簿ありますけれども。そして、名寄は平均70歳を超えています。そして、この中に現職の自衛隊の方が2名おられて、やはりこの方々は初動態勢には勤務だとかで出動できないというのが現状であるということであります。そして、先ほど部長が言った名寄市ヒグマ駆除隊編成の部分では、やはり猟友会23名のうちの、名寄では銃器で8名しかおられませんし、箱わなでも3名の方がおられるということで、その熊駆除隊が非常に高齢化であるということを言われておりました。その一つなのですけれども、非常に大変だというのが、初動態勢に行ったときに、ここに出ましたよと。先ほど東さんが言ったように、トウキビも食べられているという状況ですから、トウキビ畑に現れたときに、その熊の入り口と出口を探して、これから市民に危険性があるかどうかと調べるのに、お話しした人たちは八十何歳ですから、そのトウキビ畑に入って熊の通路を見つけ、出口を見つけ、危険性があるかどうかと調べるのには大変判断が厳しいというふうに。この厳しいというのは、やることが厳しいのではなくて、体力的に厳しいという意味です。それだけ初動態勢の方々、2名の方が80を超えています。だから、行ってもそういう部分が出た場合、大変に労力を使いますよというふうに言われておりました。それで、ぜひ初動態勢、またこういう熊駆除隊の部分で若手をつくり上げていただきたいという部分が猟友会のお話でした。この部分、部長としては認識されているのか、確認されているのかお聞かせをいただきたいというように思います。
答弁 経済部長 山田裕治
今高橋議員のほうからもお伝えいただいた部分でございます。ヒグマ駆除隊の委嘱につきまして、先ほど申し上げましたとおり、猟友会から推薦をいただいて、一定程度経験が必要という点もありますので、推薦をいただく形でお願いをしているところであります。平均年齢70歳ということでありますので、確かに技術は当然皆様お持ちですけれども、今議員からお話のありました、いわゆる探すという部分ですね、そこに対する負担ですとか、先ほども言いましたが、出没の情報もかなり多くなってきておりますので、その都度私ども市の職員と現場令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号には猟友会の皆さんに立ち会っていただきながら、少し傾向なり今後の対策といったことの協議を現場でさせていただくのですが、都度出動いただいているという部分も、そういう意味では体力的にきついというお話は私のほうにも耳に入っているところであります。これは、昨年度ぐらいから少しはトライアル的にやっておりますが、例えば先ほどお話のあったスイートコーンですとかデントコーン、そういうふうな広い平らな、特にあまり視界が悪くないところというのでしょうか、そこはドローンを活用して、上空から見たときにどういうふうな痕跡があるのかということなんかも活用させていただきながら、できるだけ今おっしゃられたような負担が少しでも軽減できればというふうに考えております。ただ、やはり山合いですとか木が茂っているところになりますと、なかなか上空から見ても難しいというところもありますので、そこにつきましては一定程度従前の対応ということで現場での協力をいただいているということであります。いろんな形でICTも活用しながら、私どものほうも負担軽減ということで、今回最終日の補正予算のほうで計上提案させていただきましたが、センサーカメラのほうの導入を今検討させていただいております。その点につきましても、この後の予算審議の中でまた御議論いただければ、審議いただければなというふうに思いますが、そういった形でいろんなものを駆使しながら、できるだけ負担軽減につながるよう今後とも努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 12番 高橋伸典
ドローン、草原のないところは、23日に本人にお会いしましたら、すばらしいと言っていました。ないところはそういうものを活用してやっていただければなというように思いますので、ぜひ軽減策の部分、どんどん使っていただきたいというふうに思います。令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号次に、高齢化対策と若手育成の取組なのですけれども、今回北海道からは後継者の免許の補助だとか、今回春期管理捕獲の補助等が出ていました、補正予算で。北海道猟友会からは、会員に対して新人教育の育成費だとか、そして銃器購入費の支援等はあるのですけれども、なかなかそこまで見合わないというふうな部分言っておりました。だから、ぜひ市としても銃器や何かを買うときの補助等々やっていただければ、意外と若手も楽に育つのではないかなというふうに言っておりましたし、根室市ではハンター育成のための免許取得の補助金を出したり年3回の熊の実地練習を行って若手育成に努めているということをやられておりました。何をそこが見合わない状況なのかというのを調べましたら、昔は熊の毛皮だとか何かを売って基金にしていたという部分がありました。お金になったのですけれども、今は全く熊の皮を買う人もいない。今ハンターの方に聞くと、地域で問題になっているのだから何とかボランティア的な活動をしているのが実態であるという部分で言われておりました。名寄市が捕獲料の料金が安いだとか言っても、名寄はいいのだよねと言っていたのですけれども、そういう新人の育成する部分の予算づけを考えていただければなというように言っていました。先ほどベテランハンターが平成28年から春熊の駆除の練習をやっているというふうに言われていましたので、北海道で来年2月の春期管理捕獲の補助金が出るような形で言われておりましたけれども、来年も名寄市はこういう予算を使って駆除を進めて、そういう若手の訓練等を進めていくのかどうか教えていただきたいと思います。
答弁 経済部長 山田裕治
まず、新規に資格、また銃の所持の新たな方に対する支援というところでございますけれども、これは名寄市の予算として直接的に新たな方の支援策というのは予算としては持っていないのですが、JAと市のほうで共同で組織、運営しております名寄市の有害鳥獣の対策協議会、ここにこの事業として新たにわな免許ですとか銃の所持の免許、また銃の購入費用、そういったものに対して補助金を出させていただいております。一定、補助金に上限は設けさせていただいておりますけれども、実績といたしまして令和4年度で銃を新たに取得された方が1名、わな免許が3名、令和5年度の実績といたしましては、銃の所持の取得をされた方が2名ということで、これは市とJAですね、協調しながらこういった新規の獲得に向けた支援ということで取組を進めさせていただいておりますので、御理解をいただければと思います。また、春期の管理捕獲につきましては、ここは先ほど壇上でもお答えさせていただきましたが、来年の年明けてから春、来年の春に向けても引き続き道の支援も活用しながら取組を進めてまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
質問 12番 高橋伸典
よろしくお願いします。春期管理捕獲、これは猟友会の方、また熊駆除隊の方、すごく重要だと言っていました。夏場でしたら、草や何かで見えないのだけれども、冬の白い雪があって、熊の足跡がある。また、熊がどういうように動くのかも分かるから、銃で撃つ練習と言ったらいいのですか、その撃つタイミングだとか距離だとかというのを練習できるというのです。奈井江の猟友会の方々言っていましたけれども、熊を駆除するのは射程内に入らないと撃てないのです。その射程内に入って銃を撃つのは至難の業なのです。それを訓練するのが春期のこのときが一番合っているのですというふうに言っていました。だから、ぜひこの春期管理捕獲はしっかりとつくり上げていただきたいなというように思います。春期捕獲の経費を支援しているのは、179市町村のうち7市町村しかないと言っていますから、きっとこれ7市町村の7は名寄が1つ入っているのかなというふうに思いますけれども、支援しているということで分かりました。そして、来年の春期管理捕獲もやっていただけるということですので、分かりました。それでは、最後の自衛隊退職者による会計年度任用職員採用によるヒグマ駆除隊員についてであります。まず、2019年の日本学術会議が示しました「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」という文書で、野生動物管理の公開講演会に参加した行政関係者47名のほとんどが鳥獣専門職員の配置が市町村、都道府県に職員として必要であると回答だったと。また、昨年環境省が熊が住民に危害を加える事例が増加しているため、環境省による熊出没件数、先ほど4,800の2万件と言いましたけれども、それぐらい上っているので、市街地対策として確立するためモデル事業が始まり、対象として北海道、岩手、新潟、長野、福井、奈良の6県が選出され、3年間行政、警察などの関連機関と連絡体制をつくり、熊の駆除、捕獲ができる人材確保を進めるというふうな予算がついたのですけれども、これは名寄ではやっていないですよね。北海道のどこか違うところでやっていると思うのですけれども、こういう部分をどんどん、どんどん使っていただければなというように思います。また、重ねてなのですけれども、北海道が14の振興局単位で人材育成が必要である、ほとんどのハンターが本業の仕事を抱える中で急な出動要請に応じるのが難しくなっていることから、専門家からは今後は速やかに道や市町村の職員の中から育成するという声が上がっているというふうに言われています。私は、熊の専用の任用職員ではなく、防災の担当、今おられますけれども、防災担当にこの熊駆除の狩猟免許を取っていただいて、そして熊が出たときに走っていただく。それは、よく蜂を取って有害鳥獣の手当が出ただとか、病院で嫌なものをしたら手当が出るという、そうい令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号う手当を出して、熊専門でなく、市職員の任用職員として採用して銃の狩猟免許を取らせてそういう活動をしていただく。無理であれば、清水さんと遠藤さんにやっていただきますけれども、それぐらいやらないと今やっぱり若手が育たないといいますよね。先ほど奈井江の方言いましたけれども、素人が銃持って熊と鉢合わせして、ほとんど撃てないというのです。何ぼ練習しようと難しいと。やっぱり清水さんだとか遠藤さんみたいに毎回撃っていて、そういう訓練をしているから、ああいうところで何ぼか練習すると撃てるようになるというふうに言われていました。そういった意味で、熊専門でなく、別の任用で採用して、熊駆除の出たときはそういう危険手当を出して指導していただいたりという方法もあるとは思うのですけれども、いかがなものでしょうか。
答弁 経済部長 山田裕治
今熊専門でなくてもいいというふうなことも含めまして、いろいろと御提案をいただいたところであります。先ほど壇上でもお答えさせていただきましたが、一定程度ヒグマ駆除隊の皆さんの全体としての負担軽減を図らなければならないという認識を私どものほうでも持っております。また、道内でも、報道によるところでありますけれども、4市町村のほうで専門の職員を置いているというふうな、そういった状況もあるというふうに認識しております。ほかの市町村の事例でいうと、地域おこし協力隊という形で地域に定着いただいて、その方が市の職員、市町村職員という形で、これは正規職員なのか会計年度任用職員か分かりませんけれども、そういうふうな立場で活動されているという事例もあるとお伺いしております。いずれにしましても、今後はそういった専門職員も含めて、そういう雇用形態も含めて、どういう人材が求められてくるのか。年齢的なものであったりとか、それは経験であったりとか、そういうことも含めまして猟友会のほうとも協議が必要かなというふ令和6年6月25日(火曜日)第2回6月定例会・第3号うに思っているところであります。また、一定程度雇用形態のところでいいますと、これは議員のほうからは自衛隊退職者の方を採用すると近道なのではないかというふうな御意見もいただきましたが、実際にもし採用するということであれば、なかなか採用の段階で自衛隊退職者の方に限ってというふうな、そういう採用の仕方も難しい面もございますので、どちらかというと経験とか要件みたいなところは少し整理をした中で採用していくというふうな流れになろうかなと思いますので、そういった面も含めて全体的に今後どのような形でこの今の体制を持続的に維持しながら、そして強化をしていくのかという観点で検討していきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
質問 12番 高橋伸典
よろしくお願いします。しっかり猟友会の方々とお話合いをしていただいて、どういう方向性にすれば一番いいのか、もう喫緊の課題だと思います。今この現状を見て、この年齢を見て、これからどうなっていくのかという部分が見えていますので、どうしたらやっていけるかという部分をしっかり猟友会の方と相談していただいて、熊とやっぱり人間の共存できる体制、電気柵というふうに言われておりましたけれども、そういう部分を活用して、猟友会の方々の軽減を図っていただければということをお願い申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。