名寄市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月14日
ヒグマ対策について
2023年12月14日、名寄市議会の一般質問で、水間健詞議員が「ヒグマ対策について」質問し、経済部長 山田裕治が答弁しました。
- 質問者
- 水間健詞 議員
- 答弁者
- 経済部長 山田裕治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 水間健詞
議長より指名をいただきましたので、通告書に従いまして、質問させていただきます。大項目1つ、ヒグマ対策について。北海道、東北で多発する熊の被害、北海道内では今年の5月に幌加内町朱鞠内での痛ましい事故が発生しており、また昨年の今頃には市内の中学校のグラウンドで目撃もされております。今定例会の行政報告の中でも、10月31日時点の出没情報は59件と前年比8件増加していますと報告がありました。何分野生動物のことなので、正確な個体数の増減の把握は難しいのは想像に難くないところですし、出没情報のみから傾向を読み取るのも非常に困難でしょう。しかし、ヒグマ、エゾシカの生息域で畑を私自身が20年以上耕作している肌の感覚としては、20年前は熊にも、彼らにも生活があるだろうという比較的寛容な目で見て、見過ごせる範囲、1割以下とか、そういう水準でいたのが年々被害増加しておりまして、定点観測的にある1筆を見ると、20年前は1割も満たない被害だったのが去年、今年においてはほぼ収穫ゼロというような状態になっている畑もあります。経済的なそういう被害はもちろんですけれども、学校や市街地に出没するヒグマで、万が一にでも人に被害が生じてはならない、これについては論をまたないところだと思います。被害に遭われた本人、家族はもとより、周辺住民の平穏な生活、それからエネルギー設備の保守やごみの収集、そういった社会インフラの維持機能も損なわれないところだと思います。人間のエゴによって、野生動物を一方的に駆除することに反対する意見、これはあると思いますし、傾聴に値して、一考する価値のある議論とは理解しますが、日本国内から人間の力によってオオカミを駆逐してしまったこの現代においては、人と野生動物が平和に共存するためには人間による適切な個体数の管理、個体数の制限というのは必要なことではないでしょうか。一方、ヒグマの捕獲、駆除には一般に箱わな、それから銃が使われますが、いずれの方法もそれに従事する従事者の方は文字どおり自らの身を賭して作業に当たることになります。道外のことですが、子熊がかかった箱わなを点検中に見に行ったところ、その近くにいた母熊に襲われるという事件も今年ありました。従事していただくハンターの身の危険と活動の成果に見合う適切なインセンティブが必要とも考えております。若いハンターの育成は、以前から叫ばれているところですが、適切な報酬というのは新しく取り組む人の発掘や育成にも関わることでしょう。有害鳥獣の対策は、人に対する被害を避けるという最も優先すべき理由があるのに加えて、農業生産額に直接的に関わり、費用対効果の面でも価値がある施策と考えており、有害鳥獣、特にわけてもヒグマに関して質問させていただきます。1つ目、ヒグマの農作物などへの被害状況について。本市におけるヒグマの農作物、それからあるとすれば人に対する被害の状況の説明を求めます。さらに、捕獲駆除の実績と年ごとの傾向の説明も求めます。小項目2つ目、今年現在までのヒグマの出没、目撃情報に関してもう少し踏み込んだ説明を求めます。それから、アーバンベアと呼ばれる都市型の熊、これの生態や生息数の変化は近年認められるのかを御説明お願いします。3つ目、現在のヒグマ対策の課題について質問します。現状におけるヒグマ対策の課題についての説明を求めます。それから、ドローンなど新しい有害鳥獣対策機器の効果に関して、これに関しても説明を求めます。以上、大項目1点、小項目3点について壇上からの質問を終わらせていただきます。
答弁 経済部長 山田裕治
水間議員からは、大項目1点について御質問をいただきました。私から答弁をさせていただきたいと思います。初めに、大項目1、ヒグマ対策について、小項目1、ヒグマによる農作物の被害状況についてお答えをいたします。全道的なヒグマの生息数につきましては増加の傾向にあり、農作物への被害だけではなく、人里近くに頻繁に出没し、時には人的な被害についてもニュース等で報道され、例年にない市民の関心の高さも感じられるところです。市におけるヒグマの人的被害につきましては幸いにも近年発生しておりませんが、農作物等への被害につきましては農業者からの聞き取りによる直近の被害額ベースでは令和4年度で51万円、前年度比較では85万円の減となり、令和2年度から令和4年度までの3か年の平均との比較では21万円の減と減少傾向となっておりますが、本年度につきましてもスイートコーンなどの食害の情報が聞かれるところでございます。また、本年度に有害鳥獣として駆除されたヒグマの頭数につきましては、11月末現在では15頭、昨年度同時期と比較し10頭の増となり、また令和2年度から令和4年度の同時期での3か年平均との比較では6頭の増と平年よりも増加の傾向となっております。次に、小項目2、ヒグマの出没、目撃情報についてお答えいたします。本年度は、市に寄せられましたヒグマの目撃等の情報件数につきましては11月末現在で目撃が29件、足跡などの痕跡が31件、合計60件となっており、昨年度同時期との比較で7件の増、令和2年度から令和4年度までの同時期平均との比較で8件の増と平年より令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号は多い傾向となっております。また、全道的に市街地近郊に生息するいわゆるアーバンベアと呼ばれるように、ヒグマの生息域が人里近くまで拡大し、人への警戒心が薄れるなどヒグマの生態の変化が懸念され、市内においても人里近くでの出没があるところです。市内の状況としましては、昨年度は6月に名寄高校駅付近の市道で、12月には名寄中学校グラウンドでヒグマが目撃され、本年度では6月に清峰園付近の市道で目撃されたほか、9月には徳田地区の農地でヒグマ2頭が出没し、捕獲をしたところです。続きまして、小項目の3、現在のヒグマ対策と課題についてお答えいたします。ヒグマ対策の課題といたしましては、ヒグマの生態として行動範囲が広く、人目を避けて行動するなど、個体の把握や特定が難しいことや体格が大きく、追い払いや駆除が容易ではないこと、遭遇すると大きな人身事故に発展しやすいことなどが挙げられます。市の対策としましては、ヒグマとの遭遇を避けるためのルールや出没状況などの情報をホームページ等により発信し、注意喚起をするほか、農作物被害防止の有効的な手段である電気柵設置の啓発を実施しております。また、出没情報が寄せられた場合には、速やかに市が委嘱するヒグマ駆除隊員と市の担当者により現場を確認し、状況に応じて日中や早朝、夜間などの巡回を実施しております。出没が繰り返され、人を見ても逃げないなど、有害性の高い問題個体と判断される場合には、わなを設置するなどの対応により安全の確保を図っているところです。ドローンなど新しい対策機器の効果などにつきましては、北海道において令和3年度までの3年間でICTを活用したヒグマの発見、追い払いの技術の検討、実証事業が実施され、自動撮影カメラによるヒグマの個体確認の成功事例や、またドローンでの音による追い払いには十分な効果が確認できなかったなどが報告をされております。今後の性能面の向上や導入コストの低減化などに期令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号待をしているところであります。また、ドローンにつきましては、樹木が密生していないなど条件がそろえば、上空からの撮影によりヒグマの位置把握の効果も期待できることから、引き続き国や道、先進自治体の動向など情報収集に努めながら、新たな対策機器の活用を図ってまいりたいと考えております。以上、私からの答弁とさせていただきます。
質問 4番 水間健詞
今ヒグマ対策について一通り御説明いただきました。小項目分かれていますけれども、ヒグマ対策全体という意味でもう少し詳しく説明いただきたい部分ありますので、お願いします。それではまず、1つ、農業被害に関しても、先ほど申し上げたとおり、看過できないレベルの被害があるわけですけれども、農作業に従事している人間自身の安全、それから市街地や学校付近に出没している点、それから農村や郊外に立地する学校や通学路、こういった人間の生活圏の出没から、万が一にあってはならないことですけれども、人に被害があることが懸念されます。本市における市街地付近に出没した熊がこの名寄というところでアーバンベアと呼べるのかどうかはちょっと分かりませんけれども、もし人間が被害に遭った場合、本人、家族、それから周囲の友達や関係者、その人たちにとってはヒグマは文字どおり敵になってしまいます。被害を受けた本人や周りは被害で大変なことになりますし、熊にしても人間の敵になって、人間が本気になってそんな、熊を駆逐しにかかるというのは熊にとっても決していいことではないと思います。人の居住環境に立ち入らないために、今説明もありましたけれども、具体的に人への被害を防ぐ方法、対策、それから市外でもちょっと構わないのですけれども、何かそういう効果的な事例とかがあれば御紹介いただきたいのですけれども、お願いします。
答弁 経済部長 山田裕治
ヒグマ対策全般ということで御質問いただきました。ヒグマを人里に寄せない対策ということで、まず一つはこれ農村部を中心に、これは農作物の被害防止という観点で設置をしていただいている方が主かと思いますけれども、電気柵の設置につきましてはヒグマが一度例えば電気柵に触れるということで、痛いといいましょうか、そういう衝撃を受けるということを経験しますと、学習機能が比較的高い動物でございますので、そういうことがあることによって一定程度避けていくようになるというふうな、そういうところで、山村、山間部に近い農作物の被害防止というところから一度電気柵によってまず山から里のほうに出てこないというようなことを熊のほうにもそこ知らしめるという効果が農作物被害だけではなくて、市街地周辺に寄せつけない効果もあるというふうに期待している部分もございますので、ここは農業者の皆様にもそういった観点も含めて引き続き電気柵の設置について御理解と御協力をいただければなというふうに考えているところであります。また、先ほどもちょっと紹介をさせていただきましたが、やはり餌になるものがあるということを一度認識してしまうと、町なかに出没するという可能性が十分高まりますので、農作物もそうですが、家庭菜園とかでの例えば収穫したものをそのまま放置しないとか、残飯ですとか、そういった家庭ごみについても生ごみ等もきちんと出しっ放しにしないというふうな、そういう取組もぜひ市民の皆様にも御協力をいただきたいなというふうに考えているところであります。また、ヒグマ対策の強化ということにつきましては、北海道におきましても人身被害等の増加を受けまして、人里への出没の抑制を図るということで、ヒグマ対策の人材育成ということも併せまして、2月から5月までの残雪期に合わせまして春期管理捕獲といったものを実施しております。本市におきましても従来は人材育成ということを主に目的としながら、経験のある方と経験の浅い方、ハンターの方と一緒にペアを組みながらそれぞれ春先にそういった地形を理解するということであったりとか、ヒグマの生態についてそれぞれベテランの方から指導をするというふうな取組も行わさせていただいております。これにつきましては、引き続き来年、今年度、来春も取り組む予定でおりますので、来年につきましてはより人里に近い山間部といいましょうか、近いエリアを指定しながら、早い段階からそういったハンターの方が周辺の山の中に入るとか、そういったことを取り組みながら、ヒグマに対してもそういうふうなハンターが山に入ってくるというようなことなんかも少し認知させるような、そういった取組によって一定程度ヒグマにも警戒心を持ってもらうというふうな、そういう取組を進めたいというふうに思っております。北海道のほうでも引き続き専門的な知識を持った職員の配置ということも検討されておりますので、今後市町村と連携といったところも私どものほうでもいろいろと現場を検証しながら、必要に応じて北海道とも連携しながら総合的な対策のほう努めてまいりたいというふうに思っております。
質問 4番 水間健詞
ありがとうございます。人間のほうに関しては、市役所にもヒグマ対策のリーフレットというか、黄色いリーフレットがあって、来た方には持っていけるようにはなっていると思うのですが、ああいうのをもう少し広く一般の方にも配って、人間のほうの啓発も必要だとは思います。それから、今おっしゃったとおり、春の熊の捕獲、調べると1990年に一旦熊の数が減り過ぎたということで、春の熊の捕獲というのは40年以上前に中断しているのですけれども、現在北海道のほうでもそれ再開しているということで、春は葉っぱも木の葉や草もないし、足跡を見つけやすく、見通しがよくて、なおかつ熊の活動もそれ令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号ほど活発でないということで、非常に安全に効果的に対策ができるということで、この辺についても、今部長から説明あったとおり、名寄市としても道と協調して、ぜひ取り進めていただきたいと思います。それから、今の部長の御説明にありましたけれども、農業被害対策には一般的には電気牧柵、電牧柵が効果的であると。それから、おっしゃったように、熊は一旦それに触れると見ただけでも、電気が流れなくても近寄らないというふうなのは経験則で使っている方は分かっていることだと思います。ただ、高収益作物で、例えばアスパラであるとか、アスパラの時期はあれなのかな。トウモロコシやスイートコーンや、そういったもので面積がある程度限られて高収益の作物においては電気牧柵で囲うというのは、非常に効果があると私も分かっているつもりなのですけれども、ただ市内で面積の多くを占める土地利用型作物においては、被害がある圃場全てをそれで囲えるかというと、なかなか難しいというか、ちょっと非現実的。例えば私自身のことをちょっと引き合いに出して申し上げると、去年私ソバを約70ヘクタール作付したわけなのですけれども、これが仮に究極に理想的な、1筆で70ヘクタール、つまり70万平方メートルの畑、1筆でだったとしてもそれを全て電気牧柵で囲うためには、辺の延長だけで3.3キロぐらい、支柱の数でいくと八百三、四十本、もし1筆だったとすれば。1筆だったとしてもそのぐらいかかると。実際にはそれが何十筆にも分かれているわけですから、土地利用型作物で電牧柵で囲うのは経済合理性というか、何のために作物を作るのか分からないという。電気牧柵を立てるために作物作るような非現実的なことなのです。それから、被害の多い中山間部に、要するに山の中の畑というのは、電気牧柵を設置する作業自体が危険。山の中、やぶの中ですから、しかもそれを下草とか伸びないように維持管理しなければならないと。それを設置したり、維持管令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号理すること自体が危険極まりないというか、非常に危険な作業になってしまうということで、つまり追い払うのは限界というか、ある一定条件においては効果的なのですけれども、実際のところやはり個体数が減らないとどうしようもないということなのです。これが土地利用型で被害を受けている人の多くの実感だと思います。先ほど説明あったとおり、道でもヒグマ対策強化にかじ切ったようなので、ぜひとも個体数を減らす方向で取り組んでいただきたいと思いますけれども、その辺について見解お願いします。
答弁 経済部長 山田裕治
個体数の調整といいましょうか、いかに減らしていくのかというふうなことでございますが、先ほども紹介させていただきましたけれども、道のほうでもこれまでしばらくの間中止をしておりました春熊駆除、穴狩りも認めるよというふうな方向性が現在示されたというところでございます。先ほど水間議員のほうからもありましたが、穴狩りというものをやめてから30年以上たっているということもございまして、ここ当然個体を減らしていくという意味である程度積極的な捕獲ということも検討していかなければならないというふうなことでありますが、30年間そういった取組をしていないということもあって、今猟友会の中でもそれを実際に経験されている方というのがかなり少ないことになっています。また、高齢にもなっているということでございます。したがいまして、そういうことを目指しつつも、まずは一定程度技術的なものも含めて、当然安全性を確保ということもございますので、そういったことも積み重ねながら個体の積極的な捕獲ということも、ここ来年度からすぐにというところまではなかなかいかないかもしれませんけれども、徐々にそういうふうな体制が構築できるように取組を進めさせていただきたいなというふうに考えております。
質問 4番 水間健詞
すぐにはなかなか難しいということなのですけれども、今人材育成の話だと思いますけれども、その点についてもハンターとして従事する作業の危険度合いに見合う報酬であるとか成果に見合うインセンティブ、これに関してもそのとき、その対策、施策を構築するに当たり十分配慮していただきたいと思います。ただ、ハンターの方が従事されているのは、もちろん単にお金のためにやっているわけではない。逆にそういう言い方したら失礼なところあると思いますけれども、申し上げたいのは若い後継者が育つというか、これからそういう作業に従事しようと思うには銃を保持する、銃を持つためのランニングコストであるとか、必要な経費、それからそういう報酬、若い人従事するにはやっぱりその辺ちゃんと見てあげないと本当に後継者、若い人は多分育っていかないと思います。新規にハンターに従事する人材の育成、それからほかの市町村では地域おこし協力隊にハンターの業務やってもらっているという自治体もあるというふうに道内でも聞いております。そういったいろんなアプローチで人材発掘を試みてほしいのですけれども、こういった点について何かこういったアプローチもあるのではないかとか、こう考えているとか、そういうのがあればお知らせいただきたいと思います。
答弁 経済部長 山田裕治
まず、先ほどお問合せありましたインセンティブというところでございますけれども、今名寄市の状況について少しお知らせしたいと思います。現在ヒグマの駆除隊の皆さんのほうでそれぞれ出動ですとか携わっていただいているときに対します報酬のところでございますけれども、現在出没時や現地確認など捕獲等の出動の報酬が1人1件9,200円、捕獲報奨でございますけれども、1頭当たり、銃器を使用して捕獲した場合には5万円、箱わなの場合は3万円ということで、それぞれ設定をさせていただいております。これにつきましては、地元の猟友会の皆さんともいろいろと協議をさせていただきながら設定をさせていただいております。管内の状況で申しますと、それぞれ捕獲の出動で、全ての市町村、確認は取れておりませんけれども、調べられる範囲ででございますが、高いところで7,000円、捕獲、駆除の報奨で5万円ということで、本市で設定しております金額につきましてほぼ同レベルといいましょうか、比較的高い位置にあるというふうに認識をしてございます。後継者育成のところでございますけれども、そういったインセンティブになるもの、活動の経費に対する報酬、報奨ということもございますが、先ほども申しましたが、ヒグマの駆除に携わる部分について安全性をいかに確保できるのかというのが若い方、特に経験の浅い方も含めて、そういった危険を伴う作業でございますけれども、それをより安全に実施することができるようになっているのだということをやはり示していくことが重要だというふうに思っておりますので、これにつきましては、先ほども紹介させていただきました春期の管理捕獲の取組の中でより安全に取り組めるような体制づくりということで進めていければというふうに考えております。また、地域おこし協力隊につきましては、確かに他市町村でもそういった事例があるのは承知しております。本市におきましてはそういった検討をまだしておりませんけれども、引き続きそういった担い手の確保に向けてどういう対応が必要なのかというところで内部でも引き続き協議をしていきたいというふうに考えております。
質問 4番 水間健詞
ありがとうございます。報酬については周辺、特に名寄が安いというわけではないというのはよく分かります。ただ、もちろん危険もそうなのですけれども、これを本業とは別にやるのではなかなかこれも人材も育ちづらいと。要は一年中とは言わないまでも、一定期間令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号それだけで生活できる水準のやはり生活の保障がないと、本当に向かっていけないと思うのです。私が例えば農家やりながら熊捕れといったって、ちょっと実際やる気はあってもそれだけの時間も取れないですし、かといって冬の間何もしないでこれで食っていけるかといってそういうわけでもないと。その辺の人材、ある程度時間をかけて育てていけるような何か報酬の仕組みというか、そういったアプローチも必要ではないかと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。
答弁 経済部長 山田裕治
今御提案いただいた件でございますけれども、ヒグマの対策、出没の確かに報告が夏場、春から秋にかけまして多く寄せられるところでありますけれども、御存じのとおり、それがではほぼ毎日のようにそういうことがあるかというと、なかなかそういうことでもないという状況もございます。なかなかそれをなりわいにしていただくというふうにしてもそういう見合うような活動というところがどこまであるのかというところも、少しそこは考慮しなければいけないのかなと思っております。おっしゃられるとおりで、個人の方に委ねる猟友会という、そういう会員の方にある程度、善意と言ったらあれでしょうか、そういうふうな協力の下で取り組んでいくということでの一つ持続性をいかに確保するかというところで課題があるというのは、私どもでも今後の研究課題というところで、引き続きそういった事業として、業としていかにそれが成立できるのか、そういったことも含めて検証してまいりたいなというふうに思っております。
質問 4番 水間健詞
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。ちょっと話は変わりまして、ヒグマ対策というのはほかの有害鳥獣の対策と同様に、対策に費用をかけても周囲のたくさんの農用地に広く薄く効果があるものだと思います。そしてなおかつ、そ令和5年12月14日(木曜日)第4回12月定例会・第3号の年にすぐ農業生産高として結果が現れやすい対策だと思っています。そういった意味でも、短期的に、もちろん農家の親方を通じてなのですけれども、費用対効果が得られる施策と考えられるので、先ほどから申し上げているように、道の対策強化のタイミング合わせてそういった経済的な効果も狙い、対策を期待したいのですけれども、被害の圧縮というか、縮小に対する何かシミュレーション的なもの、農業被害が縮小するようなシミュレーションみたいな試算みたいなものは何かあるのでしょうか。
答弁 経済部長 山田裕治
今お問合せのような具体的に例えばエゾシカですとかヒグマ1頭捕ることによって農業被害がどの程度低減されるかといった指標とか、これまでの特に計数的なものといいましょうか、そういったものが特にございませんので、私どももそれぞれ今農業被害額につきましては、これJAさんを通じて、各生産者の皆さんに被害の状況についてというところで、アンケート調査のような形で調査をさせていただいた聞き取りによる金額ということで、先ほどもお知らせさせていただきましたけれども、そういったものの農業者の皆さんの、生産者の皆さんの感覚的な要素も含めての金額というところもございますので、そこはなかなか正確に把握し切れていないというのが現状でございます。したがいまして、シミュレーションといったところもなかなか難しいなというふうに思っております。いずれにしましても、熊にしてもエゾシカにつきましてもやはり移動する個体ですので、いっぱい捕ったから必ず農業被害がぐっと減るかというと、そこはなかなか関係性も含めて保証できるというものではございませんけれども、ただ捕らないことには、捕獲しないことには農業被害を少しでも減らせない、また人的被害も食い止められないといったところは、そこは明らかかというふうに思っていますので、引き続きそういった被害防止の対策の強化については努めてまいりたいというふうに考えております。
質問 4番 水間健詞
確かに私のところにも被害の聞き取りとか、そういう調査ありますけれども、感覚的なものでしかないので、そういった数字で積算するのはなかなか難しいところだと思います。ただ、先日新聞報道にもあった農協、JA道北なよろから市への要望の中にもスイートコーンに対するヒグマの被害あって、対策を要望されているという経過もありますし、つい最近報道で見たのですけれども、南富良野町でヒグマの出没によってキャンプ場、休園というか、休業になって、経済的な損失、機会損失が500万円に上ったということもあったようでございます。ヒグマ対策に必要な要件としては、大前提として人に被害が絶対あってはいけないことがまず1つ、もう一つとして経済的な被害が最小限になることが、人に被害があってはならない、経済損失は最小限、この2つが最も重要な要件の2つだと思います。そして、それに対する手段ということでは、やはり個体数減らす、減ってもらう。そして、そのために必要な人の確保、育成、これに尽きるのではないかと思うのですけれども、ちょっと繰り返しになりますけれども、改めてこの点について現在取り組んでいる施策、それからこれから計画、あるいはもっと前の段階で結構ですけれども、こういう考えでいるというようなことがあれば、改めてこの点について御説明いただきたいと思います。
答弁 経済部長 山田裕治
今議員おっしゃるとおりでございます。当然人身被害もそうですし、経済的な損失ということも起こさせないということが重要だというふうに捉えていますので、ただ個体数を減らしていくというところは、当然そこは重要な要素だというふうに捉えております。現状では、ヒグマにつきましてはまだエゾシカのような形で通年を通して問題個体といいましょうか、駆除ができるというふうな体制になっていないといった一定まだ制限もございますので、そこはそういう多少規制がある中でもございますけれども、できるだけそういう対策、取組の強化を引き続き進めさせていただきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
質問 4番 水間健詞
先ほど南富良野の事例ということでお話ししましたけれども、今例えばピヤシリスキー場の夏場のサバゲーとか、そういう利用しているわけなのですけれども、あそこに向かう道の辺りにも実際熊はたくさんいるわけで、万が一ああいったところで何かあった場合に、せっかく盛り上がっているああいった施設というか、ああいったものも使えなくなりますし、ほかに風連やそういう市内の、要は端っこのほうです。沢地帯、山、中山間地帯の部分ではどこでもあり得ることだと思いますので、もちろん農業被害、人の被害なのですけれども、農業被害と同じようにそういった経済的な機会損失にならないように、人がけがしたり、被害に遭わないようにこれから一層道と協調して、徹底的にと言うとちょっと語弊がありますけれども、効果的な対策を期待するところでございます。私の質問については以上になります。ありがとうございました。