みんなの議会

中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日

2度目の入札不調という状況を踏まえた今後の展開やお考え等について

2025年3月10日、中頓別町議会の一般質問で、宮崎泰宗議員が「2度目の入札不調という状況を踏まえた今後の展開やお考え等について」質問し、町長 小林生吉、政策経営課長 長尾享、教育長 大島朗が答弁しました。

質問者
宮崎泰宗 議員
答弁者
町長 小林生吉、政策経営課長 長尾享、教育長 大島朗

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 宮崎泰宗

受付番号2番、議席番号5番、宮崎です。私は、今回3問事前に通告をさせていただきました。全て中頓別学園に関する内容です。学園整備のメインとなる本体工事に向かう段階として、特に重要な局面を迎えているとの認識から、大きく3つの視点に分けてということで集中的にお伺いできればと思っております。よろしくお願いいたします。早速1問目として、中頓別学園の本体工事、2度目の入札不成立を受けてということで、2度目の入札不調という状況を踏まえた今後の展開やお考え等について伺います。中頓別学園の本体工事に係る2度目の公告が行われ、今回は予定どおり2月12日の入札まで進んだわけですが、再び不調となりました。参加企業は、前回辞退された企業体のみであったとのことでありますが、内容的には変わりなくても予定価格を出さずに行うわけですから、幾らでも入札すること自体は可能であり、最低価格を目指す企業が複数あっても不思議ではない状況にあったにもかかわらず、ほかに入札する企業が出てこなかった要因としてはどのようなことが言えるのか。結果としては、1者のみなので、高めの金額を入れたとしても、その価格が最高額であると同時に自動的に最低入札額となるわけですが、今後の価格交渉にも影響する可能性があるとのことから、その金額自体は明かされていません。これが幾らであったのかということもありますが、さらに数億円単位の増額を行う考えであるなら、その額を予定価格とした入札を最低でももう一回は実施する必要があるのではないでしょうか。町としては、およそ46億円と定めた建設費を増額補正し、当該企業と随意契約を結ぶ形を想定していると思いますが、このような形だけになる可能性が高い入札に時間を費やさなくても、企業とのヒアリングやサウンディング調査などからある程度の見積りは立てられたのではないでしょうか。そもそも町内外、他の企業が今回の入札から随契への流れを知り得ることはできたのでしょうか。一度は公表されている予定価格のイメージもある中で、町の考えを簡単に知り得ることができた企業とそうでない企業とで本事業に対する興味や意欲に差が生じた可能性は十分にあると思いますが、この点についてはいかがか。このような進め方に対しては、官製談合等が疑われることになりかねないという声もあり、町との取引関係がある議員も多くなっていることから、兼業規定に関わる可能性への懸念もあります。公平、公正な審議が行える状況なのか行政として確認する必要があると思いますが、町側としてはどのような認識をお持ちでしょうか。本工事が実施される場合、町外企業と町内企業の工事割合の見込みはいかほどになるか伺います。

答弁 町長 小林生吉

宮崎議員の1点目のご質問、中頓別学園の本体工事2度目の入札不成立を受けての項目についてお答えを申し上げたいと思います。中頓別学園建設事業の入札の不調に伴って事業の着手が延期となり、小学校の中学校仮校舎への移転も延期となったことに対して児童生徒、保護者、教職員の皆様にご迷惑をおかけし、また地域の皆様にもご心配をおかけすることになりました。まず、この点について心よりおわびを申し上げたいと思います。今回2回目の入札に際しては、新たな参加企業があることも期待したところですが、結果として1者のみの参加となったところです。この要因を断定することは難しいところですが、全道的な建設需要が伸びている中で地理的な条件や設備や電気などの事業者を確保して受注するということが相当に困難になっているなどの事情が働いたのではないかというふうに推察をしています。再入札に際しては、予定価格を公表せずに行っていますが、可能な限り予定価格に収める努力をすることを想定しています。契約締結までのスケジュールもあり、設計も大きく変更してから入札することはできませんでした。少ない情報で見極めが難しいところはありますが、今般の状況の中で入札に参加してくれる事業者がいないかもしれないという不安もあって、最後まで前向きに参加してくれた事業者がいたことは、むしろありがたいという気持ちがあるというのも正直なところであります。最初の入札が中止になった時点で入所によらない方法も検討しました。ただ、工事契約に向けて公正を期す観点から、再度の入札を行うことが最善と判断しています。厳しい見通しとはいえ、前述のとおり、他の事業者の参加への期待もあってのことであります。最初の入札の中止と2度目の入札については、予定価格の取扱いを含めて報道等で業界にも情報は伝っていたものと考えています。検討していただいた企業があったと思いますが、結果として参加するには至りませんでした。繰り返しになりますが、工事契約の締結に向けて公正さの確保を重視して取り組んできています。それゆえに時間もかかっていますが、最後まで町民の利益を最優先に事務を進めていきたいというふうに考えてきたところであります。町議会議員の関わりについては、議会において厳格に法の遵守を徹底されているものと考えています。これまでを含めて議員が関与して不適切な取扱いがなされる事例はなかったかなというふうに認識をしています。企業体の出資比率としては、町外企業、町内企業、7対3となっています。できるだけ町内の経済循環の活性化を考慮していただくよう受注者に協力を求めていきたいというふうに考えています。

質問 5番 宮崎泰宗

ご答弁、まずおわびの言葉から始めておりますが、この点でいうと入札不調の影響もありますし、例えば引っ越しの時期が変わることだけで見たら、そこまで大きな問題ではないように思えます。むしろそれ以上にほかに反省すべきことなんかもこの構想のスタートからいろいろとあるように思います。今日の質問でそこまで遡れる時間はないかもしれませんけれども、まずは入札の関係、1回目の公告の段階で入札予定となっていた町外企業と町内企業の企業体、1者のみの参加であったということでございまして、今回は入札まで進んだわけですが、落札とまではいかなかったということになるかと思います。その要因として、全道的な建設需要の伸びなどが挙げられておりますが、これはこの後の私の2問目の質問内容とちょっと矛盾するかなというふうに思います。建設費が高騰し過ぎていることや、特に札幌圏での事業が落ち着きを見せ始めていることから、今の全道的な見方としては、ピーク時よりも需要は落ちているということになるように思いますし、中頓別町の地理的条件や設備関係、電気関係などの事業者の状況などというのは、今回の中頓別学園の工事では電気も設備も建設一括発注なので、その下請で入る業者の確保が困難ということになると思うのですけれども、本当にそうなら入札に参加できるところがあるほうが不思議な状況と言えるのでないでしょうか。今この本町の入札の状況に対して多くの方が気になっているのは、町がこの企業しかやってくれるところがないというような進め方をしているということがまずあると思います。この点、そもそもの部分なのですけれども、このご答弁、特に中段の内容からすると、見る人からしたら3度目の入札があるかのような印象を受ける方もいると思うのですけれども、この点町長としてはもう再度の入札というお考えはないのですよね。この点、確認でいいので、改めて伺いたいと思います。先ほどのご答弁、最初の入札が中止となった時点で入札によらない方法も検討したが、工事契約に向けて公正を期す観点から、再度の入札を行うことが最善と判断しているとおっしゃっている部分です。これは、これから3度目の入札に向けてとかいうことではなくて、再度不調となった2度目の入札のことを言っておられると思いますけれども、この公正を期すという点についても果たしてその役割を果たせる内容だったのか。つまり予定価格そのものは変更されていないということ、内容も金額も変えずに、今回その予定価格を伏せた形で再度実施するということで、建設業界の実勢を知るということに時間をかけた意味合いもあったかと思います。その中で、最低価格の入札者と随意契約の協議を行うということ、これをどこでも知り得る情報となっていたのか。これは最初から伺っている部分なのですけれども、ここもご答弁が曖昧な感じもするので、この点もどういう情報発信が行われて、そう言える状況だったのか、再度確認をさせていただきたいと思います。私自身がまずそうですし、恐らく多くの町民の方々が不満に感じているところ、例えば札幌市以北、旭川市以北ということでいっても大きな建設会社もある中で、その1者だけが入札に余力を持てる他の企業との違いは何なのか。例えばどういった強みがあるのかとか、ほかに例えば抱えている事業との兼ね合いなどもあって、これからこの大きな事業の発注に対応できる企業がそもそも少ない、また元請としての企業の実績についてはいかがか。お名前を伺っておりますし、工事現場でよく見かけることもある大手企業という認識は私も持っているのですけれども、50億円規模ということになると、この金額全額で見たら恐らく年間の工事高の3分の1を超えるのではないかなというような額になると思うので、その企業にとっても非常に大きな案件になると思うのですけれども、随契に向けて協議が行われているということなので、この点も確認させていただきたいと思います。関連して、この質問の一番後段の部分でお伺いしているこういった町の進め方が町の方々にも疑念を持たれていますよというところ、ちょっと質問とお答えがかみ合っていないような気もするのですけれども、一括発注の工事単体で本町の経験したことのない規模の公共事業なので、契約であるとか工事の受注においても、例えば議員も主体的に関わるということであれば、これは議会としても確認する必要があるのは当然なのですけれども、兼業で議員資格を失った事例を見ると、実際の取引相手である自治体の責任も問われています。簡単に言うと、この点大丈夫ですかということ。今回出資割合については、町外企業7、町内企業3ということだと思うのですけれども、実際の工事費用の割合では例えばこれを下回るとしても、もともとある町との取引額というものを含めると、例えばこの現職8名の誰であっても年間で3億円ぐらいいってしまったら、もう完全にアウトではないかなというふうに思うところです。この点、町のほうは企業と直接協議等をされているということなので、特に何も確認などされていないということなら確認されたほうがよろしいのではないでしょうかという意味合いです。この点、当初はもう少し深掘りしようかと思っていたのですけれども、それはまず議会の中で今後さらに確認なども必要かもしれませんし、また違う機会で町の認識を伺うタイミングなんかもあるのではないかなと思うところで、つい先日議員間でこの部分の確認がなされて、ひとまず本件における議員の兼業に抵触する可能性については解消されたという認識が共有されたところです。加えて、この事業の受注を考えておられる企業のほうがそういったことにも積極的に対応されたのかなという印象なのですけれども、町はこういった対応をなされているというようなことについては把握されておられるのでしょうか。それは町のほうでは配慮する必要はないというようなスタンスなのでしょうか。また今後こういうことが出てくる可能性もあると思うので、この点の認識等についても確認できたらというふうに思います。それと、もう一点、この質問のそもそもの趣旨として一番は、最低でも入札もう一回は必要ではないですかというところ、この点でここまでの入札から契約への流れからすると、1回目は札そのものが入っていないので、これは不調ということになると思います。2回目は、入札自体は行われた上で予定価格を上回ったことになる、これが不落ということになると思います。この後に入札を実施しないで契約に進む形として、不落随契という段階があると思うのです。この段階での協議はされたのでしょうか。ここまでのお話を聞いている限りでは、この段階を飛び越して通常の随契に進んでいるように思うのですけれども、まずは予定価格を変更せずにその予算でできる内容で協議を行うこの不落随契、これでも駄目な場合は設計内容や予定価格などを練り直して、内容を変えて再度公告するという流れが適切なのではないかという認識なのですけれども、また何せこの金額ですから、50億円規模で随契ということそのものも望ましくないと思いますし、このやり方によっては今申し上げているような地方自治法施行令の部分に触れる可能性もあるように思いますので、この点も含めてぜひ伺いたいと思います。

答弁 町長 小林生吉

まず、今回の入札に関してでありますけれども、1者しかないという前提で行われたのではないかという点についてでありますけれども、そのようなことはないというふうにまずお答え申し上げたいと思います。2回目の入札、3のところにもちょっと絡む話なのですけれども、今回の学園の工事を最も合理的に進めていくということにおいては、本年度においてまず契約をして、3か年の事業として工事を完了するということが望ましいというふうに判断をしています。その中で、年度をまたぐ取扱いにならないように、スケジュール的にはやはり再入札をもって、そこで応札された事業者が今議員がおっしゃったように不落に基づいた随契ということにおいて進めることが望ましいのではないかというふうに考えています。その上で、2回目の入札に際して問合せが全くなかったわけではありません。私のところにも営業の方が来て、関心を寄せていただいたりしていました。また、その際には私のほうでもご賛同いただけるのであればというふうなお答えをさせていただいたところですけれども、残念ながら入札には至っていません。これはなかなか難しくて、私のほうから、町のほうから参加していただけませんかとお声がけすること自体がやっぱり不適切な行為になるというふうに思います。なので、必要な公告を行った上で、応札される企業が現れることを期待するしかないのかなというふうに思います。公告の方法としては、北海道建設新聞、北海道新聞、日刊宗谷等に入札情報を掲載をしていただいています。特に北海道建設新聞においては、全ての北海道内の建設事業者の皆さんが御覧になっているということから、本町におけるこの工事発注の件については、道内の建設業者の皆さんについては知り得る環境というか、認識をしていただいたものというふうに認識をしています。その上で2回目、金額も大きいところもあり、なかなか応札事業者が現れない可能性のほうが高いのではないかという見通しに立って、そうであれば1回目の入札で辞退された企業と入札を行わない随契ということもあり得るのではないかというようなこともちょっと検討した経緯はあるのですけれども、さすがにそれは適切ではないだろうということで、2回目を行う趣旨としては、さらなる入札業者が現れる可能性ということを期待してというふうにご理解をいただけないかというふうに思っています。先ほど言ったように、北海道建設新聞社の情報というところでは、道内誰でもその情報を知り得るというところにはあったのではないかというふうに思います。あと、元請となる事業者に関しての状況でありますけれども、実績等についても十分であって、契約書としては問題がないという認識を持っています。不公正な取引、議員の関与も含めての話でありますけれども、そこに関しては手続も含め、その他問合せ、協議等も含めて、そういった懸念されるような関与はあったという事実は認識しておりません。なかったというふうに思っています。あと、建設業者、業界の忙しさのピークから脱しているのではないかというところについては、全体の状況は私もはかりかねるところはありますけれども、今回稚内の建設業界等についても関心を示していただいていますけれども、結果的には参加されていないというような状況になっています。それが工事の需要によるものなのかどうかということは正直分からないところはありますけれども、これまでの状況を勘案すると、そういったところやはりあったのではないかなというふうに感じています。特に設備関係の事業者の確保が困難で、入札に参加できないといったようなお話も聞いたりをしています。そういったところから、私なりの推察として申し上げているということでご理解を賜ればというふうに思います。

質問 5番 宮崎泰宗

今町長に一通りお答えをいただいた形になると思いますが、別にこの企業とのことばかり町が考えていることを気にしているとか、そんな話を伺っているわけではないのですけれども、今明確にお答えいただいたか分かりませんけれども、入札の関係、やはり公共事業において最も望ましいのは最終的には入札によって事業者を決定することだと思います。町民の皆さんのそういうイメージというのを払拭するためにも、本来はやはり最終的に入札という形が望ましいのではないかなと思うのですけれども、こういうやり方でも町として問題ないということであれば、その点についてはいいかなと思います。時間の関係もあるので、この点については質問はここまでとさせていただきます。それでは、引き続き2問目も中頓別学園についてということで、では実際に幾ら足りないのかと、足りないということなのか。これに対する町にとっての費用対効果の見通しも併せて伺いたいと思います。町民のための一大事業、財政の見通しと町にとって意味の大きいものということで、既に46億円を超える予算措置が事実上なされている本町の建設費は、事業者の実勢とかけ離れているとのことでありますが、道内で今後予定されている離島の教育複合施設では10億円台、義務教育学校の新築では30億円台、札幌市ではマンションの新築が激減するほどの需要の落ち込みと建設事業の落ち着きも見られており、このような状況からは新築ではなく既存の小学校の増改築であることを差し引いても、一般的な資材価格や人件費、輸送費などより大きな問題があるように感じられます。大幅な増額となれば、これまで説明には欠かせないものであった学校以外にも複数の機能を集約することで将来的な負担を軽減する割安感が薄れると思いますが、その機能の多さやデザイン性の高さが実勢と乖離する大きな要因ではないのか。例えば木材を多用するなどの特殊な仕様からシンプルな施工に変更するだけでも大きな節約ができるのではないか。加えて、改修を行ったばかりの中学校やコミュニティー施設など、学校以外の機能に生かされるべき既存施設の整備にも多額の費用をかけているのですから、今回の補助要件に含まれない施設部分についての複雑な工事は避け、物価等今後の情勢を見ながら、後から手が加えられるような自由度の高い空間づくりに収めるなど、最小限の必要面積の範囲でさらに減額できる設計内容の見直しの時間を取るほうが賢明ではないでしょうか。いずれにしても、54億円以内と説明された中頓別学園整備事業の総額をこの本体工事の契約時点で大きく超えるような状況と思われますが、実際に工事を進めていく中で増額となる設計変更については想定されているのか。限度とした総事業費を大幅に増額するとしたら、学校などで必要な備品等をそろえる費用や町民センターの解体などはどうするのか。また、中頓別学園の建設は、町外企業に莫大な費用を納めるための事業なのか。これまで高くても10億円規模の経験しかない本町で、今や60億円規模にまで膨れ上がろうとさえしている小さな町の未来を左右するような大事業です。町財政が疲弊し、町内経済への恩恵も最小限となって町が倒れたら、学校も運営できなくなると思いますが、飲食や宿泊など中頓別学園の整備事業においてここまで幾らの経済効果が発生し、今後の本体工事などでは幾らの町内消費、波及効果がもたらされるのか。加えて、多額の過疎債配分の見込み、義務教育費交付額の増減、本町財政の命綱である基金残高の見通し、想定を超える建設費を投入するつもりなら、本町は過去に経験済みの財政破綻の危機に陥らないという根拠を示すことが絶対的に必要な状況であると考えているところですが、財政の先行きを示すシミュレーションや町内への影響を含め、町民の血税、財産を使う行政としてこの学校建設が将来の財源を不足を招き、町が倒れるようなことにはならないという現実的な試算と納得に足る根拠を示していただきたいと思います。

答弁 町長 小林生吉

2点目のご質問にお答えしたいと思います。現在の設計についてですが、限られた条件の中で、目的や用途に照らして優れた意匠と利用しやすさを追求したものと評価をしています。類似の建築も少なく、他の工事との比較は難しいところがありますが、決して高額な設計単価となっているわけではないと認識をしています。別途購入等が必要となる家具等もできるだけ少なくするために、家具や什器類を建築で加えていますが、施設の多機能化を図ったことによって設計がより複雑化して、著しく単価が押し上げられるような結果になったとは捉えていないところです。ホールのやぐらのようになったところも構造上必要な柱や壁に代替する機能となっており、そのことによって建築費が大きく増えるものとはなっておらず、学校施設の在り方に求められている木材等を活用した温かみのあるリビングのような空間をつくり出していると考えています。既存の小学校を生かしているため複雑な面構成になっているところもあるほか、広い空間ゆえにめり張りをつけた意匠も加えられてはいますが、将来のメンテナンスも考慮し、設計されています。工事費の関係で何段階かで面積の縮小など経費の削減を図ってきていますが、私としてはこれからの学校施設として考えたときにはこれ以上落としたくないというところまで落とした設計というふうに考えています。契約後における工事費については、人件費の上昇は続くと見込まれるなど変動する要因はありますが、受注先と丁寧に協議をしながら、抑えられるよう努力をしていきたいと考えています。学校で必要となる備品等については、今あるものを使うなど極力抑えていきますが、教育機能の向上に不可欠なものについては準備していきたいと考えています。その他工事として町民センターの解体については速やかに行う必要があると考えていますが、外構の整備などについては状況を見ながら金額を抑えたり、複数年で実施するなど対応していくことも検討していきたいと考えています。今回の建設工事がどの程度町内経済に及ぶかについては、現時点では見通せないところがありますが、少しでも多く波及できるよう契約が調った場合速やかに事業者と協議をしていきたいというふうに考えています。学校建設に係る過疎債については、公共施設マネジメント特別分の対象となり、配分となる予定であります。普通交付税も現状と比較して増減がないというふうに試算をしています。学校建設に係る事業費を少し多めに見て、23年、うち据置き3年で償還することを想定すると、後年度の地方債償還額で普通交付税で措置されない一般財源総額が16億5,000万円程度になります。そのうち6億円については基金を充て、残り10億5,000万円を年5,000万円程度として償還していく計画にしたいというふうに考えているところです。これからの財政運営が安泰と考えていませんが、学校建設による影響はある程度限られた範囲に抑えることができますし、今後今回統合する教育施設に関する維持管理費用が削減されるほか、30年程度は改修等を想定しなくてもよくなります。歳出改革を中心に行財政改革を進めて、健全な町財政運営を堅持できるように進めていく覚悟であります。現在町の歳出は、病院や福祉施設の赤字補填などが多く、大きな足かせとなり、町単独の施策は目的基金から取り崩して賄う状況となっています。単年度収支としては、基金に依存している分に加えて、中頓別学園の償還に要する費用分の財源を歳出改革で生み出していかなければなりません。加えて、学校建設以外の起債について、従前と同じように借入年度に一定の基金を積み立てられる状況への回復を図っていく必要もあるというふうに思います。人件費を含めて、聖域なく歳出改革の上乗せを行っていきたいというふうに考えているところであります。

質問 5番 宮崎泰宗

ちょっと間が空いてしまいましたけれども、先ほどご答弁いただいたので、再度伺いたいと思います。このご答弁については、ちょっと細かいところいろいろ気になってしまうのですけれども、まず限られた条件ということにしてしまったのは、これを進めてきた側の都合ではないかなというふうに思います。特に今建物の中身だとか設計を見直したほうがいいのではないですかって、これだけ建設費が膨れ上がっているのですから、今の町の中でもこういう声が多くなっているのは当然だと思うのですけれども、私自身の意見としても議会の場でそれを、今もそうですけれども、申し上げても、今はもう時間がないからできませんというふうにおっしゃっているというふうに思います。裏を返せば、例えばもし時間が取れるとしたら、町側も本当はしっかりと見直しをして今後に臨んだほうがいいと思われているのではないでしょうか。現状においては、これ以上削減できないところまで話を詰めていますということだと思うのですけれども、では今の建物の内容、設計、どんなことになっているのかと。これだけ見ると、何か原形をとどめないぐらい変わっているのではないかと思う人ももしかしたらいるかもしれませんけれども、そんなに大きくは変わっていないのです。いろんな機能を詰め込んでいるということもあって、落とせるところも限界があるということだと思うのですけれども、今日朝の段階で削減の部分の資料を出していただいたところがあると思います。これを見ても、中に入る機能そのものをなくしたりとか、そういうことではないのだけれども、いろいろやめたりとか変えたりとかって、かなり見てみたら削減されているような感じに見えるのですけれども、それでも現実な積算として、また町としてもこの辺りが限度ですということで議会としても全会一致で認めた46億円の予算措置で足りないというのはどういうことなのか。何がそんなに高く見積もられる状況になっているのか。この工事費の部分、大まかな内訳というようなところも現状がどうなっているのか分からない状態で今後の契約の可否を判断するのは難しいところがあると思います。また、建物の内容的にはそこまで高額なものではないということなら、それに対する工事費は異常なことになっていると。そういうところも何だか当たり前のような言い方をされているように感じるのですけれども、この町で建物一つで50億円なんていう経験はないではないですか、今まで。丁寧な説明を続けていきますというお答えは何度もいただいておりますけれども、こういうところの印象もよくないと思います。この事業に関しては、そういった配慮も含めて特に慎重な態度が必要だというふうに思います。ちょっと前置きが長くなりましたけれども、そもそもこの質問の題名から伺っていることなのですけれども、実際幾ら足りないということなのでしょうか。このご答弁の後段のほうで16億5,000万円程度になりますということがそれに対するお答えということになると思うのですけれども、私は事前にお伺いをしている部分もあるので、この意味は分かりますけれども、公の質問に対するお答えとしては多くの方にとっては分かりづらい、非常に不親切なお答えだと思います。なぜ46億円から幾ら増額して、幾らで契約しようと思っていますというふうに分かりやすくおっしゃらないのか。ぜひ分かりやすく税込み金額でお答えをいただきたいというふうに思います。加えて、この点でここまで本体工事分の実質負担額としては、13億円台になりますよという説明をされてきたところが16億円ということで、つまり実質負担額でさらにおよそ3億円必要という、その高額な工事費に対する契約の内容についてはどうなっているのか。例えば工期に対する厳格な制限であるとか、ちょっとこれは分からないところなのですが、余裕を持ってということなのか分からないのですけれども、現状としては令和9年4月運用開始という認識を持っていたのですけれども、例えば工程表なんかを見ると令和9年6月供用開始となっているので、この点、工期そのものの確認も含めて、例えば契約に対するペナルティーの内容であるとか、主にどういった内容が設けられているのかお答えいただけるところがあれば併せてご答弁いただきたいと思います。あと1点、順番が前後するような形になってしまうかもしれませんけれども、国からの財源の部分です。過疎債については、特別分ということなので、優先的に必要額が配分されるような取扱いになるということもその点は心配ないということだと思うのですけれども、義務教育の部分に措置される交付税、これは主には学校数とか生徒数とかクラス数、こういったものに対して交付されるものだと思うのですけれども、なのでその地域というか、学校の状況によって違いがあると思いますが、現状小学校費、中学校費というのはあるけれども、これだけ義務教育学校が増えている中で義務教育学校費というものに当たるものは設けられていないということで、私が見た事例でいうと義務教育学校になったということで主に中学校費の部分で削られて、年間数百万円の減少になっているというものでした。この点、本町の場合は義務教育学校になることによって特に削られるものはないという押さえで問題ないか、再度確認できたらと思います。また、経済効果のお話もさせていただいております。ただ、これは私今初めて聞いたわけではないです。以前からこういう試算も必要だと思いますよと申し上げています。この点もなぜ最低でもこれぐらいの効果はありますよとか言えないのでしょうか。私が言うように物すごく少ない見込みだからでしょうか。実際ご答弁の中でも別途購入等が必要となる家具や什器類をできるだけ少なくするために建築に加えているってお答えになっているので、この時点で物品の購入は最小限ということになるのではないかなと思うのですけれども、その点いかがでしょうか。この点で例えば工事の波及効果ということで、工事の自給率が例えば地域内100%というような場合であれば、最低でも事業費の半分以上の波及効果が見込めるという見方があります。本町の場合でいうと、この点どうか。非常に自給率については低いことになるのは間違いないと思うのですけれども、例えば町内で宿泊される人数、朝夕の食事代あるとかお昼のお弁当というような飲食、工事関係者の方お一人が消費するであろう金額です。工事そのものに関しても町内で自給される人員だったり、その方の賃金だったり、また資材や燃料だったり、その他消耗品などの調達、この辺も企業の工事費の積算からもある程度試算できるのではないかなと思うのですけれども、また逆にこのような部分でも町外での消費であるとか町外からの持込みというようなことが多くなって、極端な話億単位の波及もないくらい少ないものだとしたら、それはそれで試算しやすい面もあると思います。この点も私は判断材料として重要だと考えているのですけれども、漠然として見通せない状態で事が進んでいるという捉え方でよろしいのか、再度伺いたいと思います。

答弁 町長 小林生吉

まず、工事の関係でありますけれども、もともとの工事の積算については、ご承知のように46億3,000万円余りの工事費でした。今13日に議案として提案させていただきたいというふうに考えているところですけれども、もろもろ今日お配りした資料のとおり、本体工事費のところで53億2,700万円ぐらいのところまでになっています。もともとの入札額と予定していた価格のほぼ中間というか、それぐらいの金額になっていますが、中間だからいいということでそうなったということではなくて、最後詰めて詰めてお示ししたとおりコストダウンのいろんな項目を積み上げた結果の中で、最終的には事業者にとってはここが一番大きかったのではないかというふうに思いますけれども、一般管理費のところで大きく落としていただいた結果として、今言った金額になっているというところです。工事費がそもそも高上がりというか、のところについては、同じような条件、環境で同時にやっているというようなところもなかなかないところもあって、年次がずれるとここはまた大きく金額も違うので、比較対象としてできるところは少ないかなというふうには思いますけれども、最初の答弁でも申し上げたとおり、決して高上がりになるような意匠とか、そういうものではないのかなというふうに考えています。先ほどの質問で少し答えればよかったところはありますけれども、設計の部分では鉄筋コンクリートのところを多くして、木造がすごく多く見えますけれども、実際の工事費としては3%程度というふうになっているところであって、そういった意味からも高上がりな仕様にはなっていないかなというふうには考えています。あと、建物としては、将来の用途変更に支障なく対応できるように間仕切りのところで建具でやったりとか、そういうふうな工夫をしながら、100年使う建物ということを想定して、用途変更等は柔軟にできるようなところにも配慮した上で設計がされているということを付け加えさせていただければというふうに思います。工期については、令和9年度の3月いっぱいになるかなと。そこから運用に向けた準備とかを引渡し後にやっていかなければいけないので、4月から学校が移転するというのは難しいかなというふうには考えているので、6月になるか、夏休み明けになるか、その辺りは調整していく形になるかなというふうに思います。少なくとも工期については3月末完了というところをしっかり目指して進めていきたいというところであります。交付税の関係は、後で長尾課長のほうから説明をさせていただきたいと思います。あと、経済効果のところ、何で言えないのかというところは、端的に申し上げると契約相手が固まっていない状況の中で、まだその辺の交渉が話合いができていないと。入札前にその辺を事前に調整するというのはあり得ないことかなというふうに思っていて、この間のやり取りの中でも先ほど説明したVEコストダウンの協議が相当やっているので、それ以上のなかなか話はできていません。ただ、私も直接その会社の方ともお話をしていますけれども、できるだけ多く地元に還元できるようには配慮したいということを申していただいています。宿泊先をどうするかというところですけれども、今の現状ではなかなか宿泊キャパがないので、これをどういうふうに町内で広げていくのか、それに伴って食事はどうするのかとか、そういったところの協議や、あと地元の建設会社を含めて下請とか発注の先になるところを可能な限り広げていただくような協議をしていきたいというふうに考えているところでして、その点については今の段階では申し上げられませんけれども、具体的には申し上げられませんけれども、最大限町内に経済効果が波及するための協議、対策を講じていくようにしていきたいというふうに思います。何か答弁漏れあればご指摘ください。

答弁 政策経営課長 長尾享

小学校、中学校における交付税の考え方の質問にお答えしたいと思います。小学校費、中学校費とも基準財政需要額に入る数字としまして、生徒数、児童数、学級数、それからスクールバスの数、この4点が主なものでして、現状でいきますと小学校費、中学校費というふうに分かれていますが、もし義務教育学校となってもそれぞれに値するところでの生徒数が基準財政の基礎数値というふうな認識で今考えています。ですので、交付税の金額については、義務教育学校になっても変わらないという認識で、現在そういう認識でおります。

質問 5番 宮崎泰宗

今長尾課長のほうからありました交付税の関係については、中頓別町の状況においては影響ない部分ということになるのかなというふうに思います。町長のほうからは、学校の構造的な部分、木造といっても割合としては3%ぐらいだよというようなところだったり、やはりこれだけの事業ですから、地元の経済効果最大限ということを企業さんともお考えになっていただいているということになるかと思います。1点再度伺いたいと思うのですけれども、時間がちょっとあれなので、もう一問ありますので、もうちょっと伺いたかったのですけれども、またほかの機会なんかもあるかなと思うし、また時間があれば、中頓別学園に関してなので、伺いたいと思います。それでは、3問目のほうに入らせていただきたいと思います。それでは、引き続き3問目も中頓別学園について、ここでは町の声に対してはどうお応えになるのかということで伺いたいと思います。今や町内でも心配の声が多く上がっている不登校やいじめの状況についてはいかがでしょうか。不登校の要因に関する直近の調査では、学校での人間関係が多くを占めているとの結果も出ており、いつまでもコロナ禍の影響を理由にしてはいられません。全国的にも不登校の状態である小中学生は11年連続で増加し、34万人を超えているとのことですが、中頓別町も例外ではなくなっております。小中高生の自殺者も過去最多を更新するという深刻な状況もあることから、人の命に関わるような状況が解消されていない状態で環境を大きく変えることにもリスクがあるのではないでしょうか。また、学校の統廃合の形が義務教育学校に導かれているかのように道内でも既に26校が設立されており、中頓別学園の話題も埋もれるほど今後も各地で設立が予定されている印象でありますが、リーダーシップや自主性が失われるという目指す教育と矛盾するデメリットを秘めていることなどから強い反発もあるようで、署名やアンケート調査で反対の声が多く確認されたことから、計画を白紙に戻した自治体もあります。本町としても、本体工事の額を45億円として実施して前回のアンケート調査とは明らかに様子の違う今回の議会アンケートや議会カフェで確認された住民の声を無視するわけにはいかないと思いますが、町としての最終判断には影響しないのか伺います。

答弁 教育長 大島朗

ただいまの不登校に対してのということで前段は私のほうから、後段は町長のほうから答弁申し上げます。不登校の児童生徒に全ての学びの場を確保し、学びたいと思ったときに学べる環境を整えることが求められていて、国は必要な改革をちゅうちょなく進めることで従来の日本型学校教育を発展させ、令和の日本型学校教育を実現することを目指しています。また、2030年の次期学習指導要領の方針が学びの環境を含めて学校教育の大きな転換期となります。不登校に関する2024年の調査データでは、児童生徒が訴える原因のトップスリーは不安と抑鬱、体調不良です。次いで教職員との関係、その次がいじめなどの人間関係、トラブルとなっています。トップスリーの原因は、コロナ禍以降に急激に増えています。大人が経験したコロナ禍と成長発達期にコミュニケーションや体験活動を制限された児童生徒の影響は大きく、長期的なフォローが必要な世代だと言われています。最新の自殺率のデータによれば、10代の自殺率も令和に入ってから増えていますが、令和4年以降は同水準になっています。令和4年度に生徒指導提要が改訂になり、指導対処的生徒指導から発達支持予防的生徒支援へ転換し、いじめ認知方法等も変更しているため、一概に過去と数値の比較だけでははかれないものもあります。もっと急激な上昇率を示しているのは40代、50代の自殺率であり、どの世代も未来を描きにくい社会になっています。そんな時代だからこそ多世代が交流し、学び、支え合う人生100年の学びの拠点の役割は大きいと考えております。

答弁 町長 小林生吉

後段は私のほうからお答えしたいと思います。建設事業そのものに関する議会アンケートや議会カフェでのご意見は、重く受け止めなければならないと思いますし、町民説明会でのご意見や感想から将来の財政上の心配も寄せられています。一方でこの機会に人生100年の学びの拠点中頓別学園構想を進めることに対しての期待も届いています。これまでの説明で足りていなかったことを率直に認めつつも、他の選択肢よりも将来的な財政負担が少ないこと、大きな事業であることは間違いないとはいえ、これ以上削れないところまで事業費を私のつもりとしては抑えているということを踏まえ、今計画している事業を進めることが町民にとっての利益であるというふうに私は考えています。今後も説明の機会を設け、心配される声に耳を傾けて、丁寧に説明を行っていきたいというふうに考えています。

質問 5番 宮崎泰宗

間もなく時間になりますので、質問ということではなくて、1点だけこの場をお借りして、一言だけ。改めて先月にかけて事務局にもお手伝いいただいて実施をさせていただきました議会アンケートのほうでは、締切り段階で139件、町民の皆さんのお手を煩わせるような2回目のハンデという状況もあった中で、町で実施したアンケートの倍もいる結果でありました。一般の方からも大変ありがたいご協力をいただいたりというようなこともあって、また今回の回収率、回収数からすると、一般町民の方はもちろん、例えば役場職員の方々などもたくさんご回答をいただけたのではないかなと思うところです。議会答弁のほうでいうと多くの職員にとっては来づらいところもあったかもしれませんけれども、ここもまた想像を超える多くの町の方に足を運んでいただきました。改めて本町議会の取組に関わっていただいた全ての町民の皆さんに心から感謝を申し上げますということと、今回私自身もこの取組に積極的に携わることができた中での印象としては、特に建設費の増大ということで、学校建設を進めることに対してですね慎重なご意見を持つ方が今最も多い状況になっているのは間違いありません。一番大事なことは、やはりこれを多くの町民の方々に応援していただけるように進めていくことだと思います。今後も見通せないことはまだまだあるように思いますけれども、町側も議会も目的は一つということで、そのために必要なことを今後も惜しまずに取り組むことが求められているということも併せて申し上げて、私の一般質問を終了させていただきます。以上です。

出典:中頓別町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる