みんなの議会

中頓別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月13日

1つ目に、中頓別町役場のDX推進の今後

2023年12月13日、中頓別町議会の一般質問で、蓮尾純一議員が「1つ目に、中頓別町役場のDX推進の今後」について質問し、町長 小林生吉、総務課参事 小林嘉仁が答弁しました。

質問者
蓮尾純一 議員
答弁者
町長 小林生吉、総務課参事 小林嘉仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 蓮尾純一

受付番号3番、議席番号1番、蓮尾です。よろしくお願いいたします。まず、1つ目に、中頓別町役場のDX推進の今後はということでお伺いいたします。令和4年6月にデジタル社会の実現に向けた重点計画が閣議決定され、政府より将来のデジタル社会の実現に向けビジョンが示されているところですが、当町のDX推進の現在、今後についてお伺いします。例えば行政サービスにおいてDXにより利便性が向上したであるとか、行政サービスの質が向上したというような実感は今のところ感じられません。今後デジタル技術やデジタルデータを活用して住民の利便性が向上する予定はあるのでしょうか。また、役場組織内において人的ミスによる事案が大小問わず近年頻発しております。業務多忙であることや職員数の不足、職能スキル不足により人的ミスが起きても仕方ない一面もあることかと思います。このような状況がある中、デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図らなければならない局面にあると考えますが、今後についてどのようにお考えでしょうか。行政組織として頼りがない、不便であるように映ってしまう現在の中頓別町役場の組織ですが、今から体制を整えるにも相当な時間や資源を投入する必要があることは容易に想定できます。DX推進を前面に掲げ、RPAの導入などを積極的に進め、町民の期待に沿えるよう適正な事務作業の実施を行うことも町民の信頼を得るために必要だと考えますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 小林生吉

蓮尾議員の中頓別町役場のDX推進の今後についてのご質問にお答えをしたいと思います。総務省では、令和2年12月に閣議決定されましたデジタルガバメント実行計画を踏まえて、令和2年度末に自治体デジタルトランスフォーメーション推進計画、令和3年7月に自治体DX推進手順書が地方自治体に提示されました。これを受けて令和3年11月に中頓別町デジタルトランスフォーメーション推進計画を策定し、令和4年2月10日の町議会で本計画の情報提供を行ってきているところであります。令和5年12月現在での本計画での進捗につきましては、国から示されていますマイナンバーカードの作成支援、マイナポータルを利用した行政手続26事務のほか、罹災証明書及び不在者投票用紙請求をスマートフォン等を利用して電子申請が可能となっております。また、基幹系17業務につきましても国の助言の下、令和7年度末の利用開始に向けてシステムの改修の事務を進めてきております。行政内部におきましては情報セキュリティーポリシーの見直しを図るとともに、全事務職員がテレワークを実施できる機器環境を整え、新型コロナ多発時に業務の継続ができるか実践を行ってきております。住民に向けては、高速ネットワークの通信環境を整備し、中頓別町全域に高速ブロードバンドサービスが提供できる環境を整えました。また、さらなる申請書の電子化に向けて、まずは押印の廃止のため特例規則及び規程の整備を完了しているところであります。特に住民サービスにおけるDX化は既存の行政手続を前提とするのではなく、業務内容やプロセス等を根本的に見直すため、令和4年度から若手職員を中心にDX職員研修プロジェクトチームを立ち上げて、令和5年8月にDX職員研修アクションプランを策定、それに基づいて具体的なDX推進による住民サービス企画立案を当年度中にまとめる予定となっております。今定例会で補正予算に計上しております保健センターの入退室管理システムの導入及び会議等における音声文字起こし機器の導入は、DX職員研修プロジェクトから提案されましたアイデアの一つであり、住民サービスの向上や事務の軽減につながるものと考えているところであります。令和6年度におきましてはローカルアプリの作成が可能となるシステムやチャットGPT、ペーパーレス化促進のためのスキャナーの導入を検討しており、さらなる住民サービスの利便性の向上、職員の事務の軽減を図りたいと考えております。また、AIを活用した業務の自動化につきましても地方自治体で利用できるシステムの検討を行っているところであり、今後に向けましてもDXを取り入れて人的ミスや業務の軽減に向けた改革を積極的に取り組みたいというふうに考えているところであります。

再質問 1番 蓮尾純一

それでは、再質問をさせていただきます。今後DXを取り入れて積極的に取り組みたいとのこと、改革を積極的に取り組みたいとのこと、期待をしております。ただ、実はこのような答弁をいただくことはある程度予想がついておりました。といいますのも、総務省で提示されている実行計画を中心にDX推進を行っているのだろうなということが想像できていました。これは、実際私も一町民ですが、DX推進についてDX化されたことの利便性を一度も感じたことはありません。総務省より提示されている実行計画を中心にDX推進をしてDX化されたことの利便性は感じたことがありません。特に総務省が提示しているマイナンバーカードを利用した電子申請等の事業は、本当に町民に対する行政サービスの利便性の向上につながっているのか疑問が持たれるところではないのかなと考えているところでございます。総務省から提示されていることを実施、実現していくことももちろん大切なのかもしれませんが、当町には当町独自で抱える諸問題があります。それらについては行政としても存じているところかと思います。DX化を進めると利便性の向上を感じるのかという部分でイコールにならないというところは、やはり総務省の提示している実行計画を中心にDX推進を行っているからではないのかなと思っているところでございます。これに関連して、若手を中心としたDX研修が行われているとのことですが、若手に限らず全職員がDXに関わることでそれぞれが業務の中で考えている利便性の向上であったり、サービスの向上につながるようなことを考えていかなければならないのではないのかなと思っております。結構DX化は単純なことでもいいと思います。例えばデジタルトランスフォーメーションの基本的な考え方にのっとって考えていくと、今ある国保病院の予約業務のオンライン化ですとか、今発行されている広報、本紙ではなく別紙のほうのPDF化によるウェブ上での掲示、デマンドバスの予約のオンライン化など、大きな予算、時間をかけずとも既にあるライン等のアプリを活用することでできるDX化はたくさんあり、そちらのほうが町民は利便性が向上したと感じられるのではないでしょうか。今すぐに実行可能なDX化を実施年度を待たずに各課で検討していただきたいと考えております。再質問の最後ですが、旧来の紙ベースでの生活から住民はスマホなどを中心としたICTを利用した生活にさま変わりしているのは御存じかと思います。今では高齢者もメッセージアプリやSNSなどを使いこなす時代です。以上のことについてご答弁をお願いいたします。

答弁 町長 小林生吉

まず、DX化に関して町民の利便性としての実感が乏しいというところについてはご指摘のとおりのところがあるというふうに思っています。今DXの成果という以前の段階で行政のデジタル化、ガバメントクラウドという全国の自治体が同じシステムを使っていくように業務の標準化を図って統一化していくという作業に大きな労力も要するというような状況の中で、その移行に伴っても職員のリテラシー向上というか、そういったことにも取り組んでいかなければならない状況にあるというふうに考えています。全国的には先進的な事例、書かないで済む窓口申請が北見市発から今全国に広がっていたりとか、そういった様々な先行した事例もあるというふうに考えています。なかなかそれらとタイムリーというか、同時期に同じような展開をしていくというところは難しいところはありますけれども、そういったいい取組について町としても遅れないように取り入れていくというようなところが大事かなというふうに思います。また、議員がおっしゃるように今すぐできるところから取り組むというところについてもさらにこのプロジェクトのメンバーのやる気を喚起して進めていければというふうに思います。今の具体的なところについては担当課のほうから補足をさせていただきたいと思います。

答弁 総務課参事 小林嘉仁

それでは、私のほうから今現在計画がどのように進んでいるかというところを若干お知らせしたいと思います。まず、蓮尾議員の言うとおり、総務省の言われていることだけを進めるということではなく、この計画については二面性を持っているというふうに思っています。まず、基本的に国から言われたものに関してしっかりとやっていかなければならない、それが1点と、もう一点は町独自でどういったものができるか、そこの二面性があるというふうに考えております。1つの国のほうからのものにつきましては、粛々と国の助言に基づいて進めていくという体制を取っております。2点目の町民がどういうふうにDX化を感じられるかというところを今若手職員を中心とした部分でDXの職員研修というところで企画を練っているというところであります。そこの部分でいきますと、2年間やらせていただきまして今年最終年で、ある程度企画をまとめたいというふうに考えております。この中には町民アプリなどを活用した情報発信ということも考えられたり、例えば申請関係、それらを電子化したりとかといったことも出てきておりまして、次年度の当初予算等でも計上したいというふうに考えているのですが、ローカルアプリを作れるようなシステムを導入して、次年度は何とかその方向に持っていきたいとか、そういう部分も今検討中というところであります。最終的にまとめをしていきながら、議員の皆さんにも3月頃、定例会が終わった後の情報提供になろうかと思いますけれども、また改めてお知らせをしていきたいというふうに考えているのと、大変申し訳ありません。ホームページ等のほうに計画書等を載せていなかったというところもございまして、その辺も町民の皆さんに周知するような努力をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

再質問 1番 蓮尾純一

答弁いただきましたことについてですが、少し後手に回っているのかなという印象を抱いているところです。一番最初の質問の答弁でお答えいただいたとおり、職員の事務作業の軽減化につきましても、もちろん住民サービスについての向上もそうですが、事務作業の軽減化につきましてもしっかりと検討していただきたいと考えております。そして、今ご答弁いただいたのですけれども、アプリを使ったサービスを提供する、もしくは申請業務等の簡素化ももちろん行政サービスが利便性向上をしたというふうに感じる部分もあるかと思いますが、ほかに行政サービスと触れ合う機会というのは、意外と町民って役場に来てサービスを受ける機会というのは少ないと思います。例えば毎日住民票を取りに来る人はいないと思うのです。月に1回取りに来る人もいないと思います。1年に1回取りに来るか来ないかだと思うのです。それに対してDX化されたことに対して利便性を感じるかというと、いささか少し疑問も持たれるところであります。であれば、町がやっている事業、ほかの病院事業であったり、今進んでいるデマンドバスの事業であったり、常に町民が目を通し、身近に町の情報を仕入れるツールである広報のオンライン化などをまず行っていくことが利便性の向上につながると考えられます。まず、町民と行政のつながりが一番深いところからDX化を推進していただきたいというふうに考えております。最後に、世代交代が思うように進んでいない役場内の機構についてですけれども、過去の予算計画等から現在の状況は予見できるところだったのかなと思いますが、過去は変えられないというところも現実として受け入れなければならないのかなと思います。職員のスキル不足であるだとか人材不足というのは今後も続くことが予想されることは否めないと思います。この厳しい職場環境に耐えられない職員も出てきているということも耳にすることもございます。定着率が悪いということも、広く見るとDX化ができていないということにもつながっているのかなと思います。これは一朝一夕に好転するとは考えづらいものですが、行政機構の将来を明るく展望し、住民サービスを豊かなものにするために必ず必要となるDX推進を全職員で、若手と言わず全職員で全力で取り組んでいただきたいと考えております。以上、答弁をお願いします。

答弁 町長 小林生吉

今蓮尾議員がおっしゃったように、なかなか一朝一夕でいかない取組だというふうに思っています。先ほどの補足した答弁でも話をさせていただいていますけれども、まず今行政事務全体が変わろうとしています。標準化、統一化した事務に移行して、まずその1つの段階があって、さらにその中で職員が新しいシステムを使いこなしながらミスのない正確な事務をより早く、迅速にできる、そういう環境をつくっていく必要があるというふうに思います。職員がなかなか定着しない、育たないという環境というのは、これはうちに限らず今全ての市町村が抱えている大きな課題になっています。いずれにしても、職員の経験やスキルに依存しないで正確に迅速に仕事ができる、そういう仕組みを構築していくということは全体としての課題でもあり、本町としてもそこはしっかり取り組んでいかなければならないというふうに考えているところであります。職員が負荷を感じない、そういう業務環境を整えるということについて丁寧に取り組んでいきたいというふうに思います。あわせて、町民に向けてのDX化というところに関して、町民にとって身近に関わりの深いところから取り組むという考え方はおっしゃるとおりだというふうに思っています。そういったところも含めて今後の取組を掘り起こしていきながら、迅速に前に進めていくということに取り組んでいきたいというふうに思います。

再質問 1番 蓮尾純一

答弁は最後なので結構ですが、今町長がおっしゃっていただいたことが持続可能なまちづくりにつながると考えておりますので、確実にDX化の推進を行っていただきたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。次の質問のほうに移らせていただきます。長寿園の町営化の住民理解はというところで質問をさせていただきます。長寿園の町営化に関して、現在のところ長寿園とは関係の薄い一部町民に対しての説明が不足しているように感じます。開かれた行政であるのであれば来年度は年間8,000万円程度と試算されている町費負担について広く公表し、幅広い町民から意見を募る必要があると思いますが、説明する予定なく事業が進んでいると言わざるを得ない状況があると考えております。福祉観点、雇用観点から町営化はやむを得ない面もあるかとは考えますが、一方でなぜ将来性のない事業に対し赤字負担を行政がしなくてはならないのかという意見もあります。町営にすることで将来持続可能な事業として継続していくために倒産による廃業の危機は脱するかもしれませんが、行政の負担が増加し、町の持続可能性について逆に不安を感じる町民がいることも事実です。人口減少による財政危機が確実に迫っていることは町民も理解をしているところです。学園構想や病院の改築など今後財政負担が増加することが見込まれる中のさらなる負担に不安を感じることは必然かとも思います。高齢者福祉事業は安心できるまちづくりに欠かせないピースですが、この先の将来の本事業のビジョンに対して見通しが甘いように感じます。将来的に右肩上がりで増額が見込まれる人件費に対しどう対処するのか。人口が減少する中、高齢者の人口も減り、入所者が減少するであろう事態にはどう対処するのか。上がり続ける光熱費をはじめとした諸経費に対応できるのか。この先年を追うごとに町費負担がさらに増額されることはないのか。8,000万円以上に増額されることはないのか。増額が見込まれるのであればシミュレーションはされているのか。町費負担は町の財政を圧迫するほどではないのか。町民への説明機会についても含め、以上について答弁を求めます。

答弁 町長 小林生吉

長寿園の町営化の住民理解に関する質問にお答えしたいと思います。町では、今後の人口減少を見据えた上で、最後まで安心して暮らしていただくため、無床診療所やみとりができる特養、在宅での医療と介護のサービス充実を柱とした持続可能な地域医療提供体制と地域包括ケアの一体的な見直しを進めているところであります。特別養護老人ホームは当町にとって必要不可欠と位置づけているところであり、社会福祉法人南宗谷福祉会による運営が困難となった状況で特別養護老人ホーム長寿園及び養護老人ホーム長寿園の両施設について町への移管以外の選択肢はないという判断に至りました。移管後においては、これまで見込まれていた赤字に対する町負担額を踏まえつつ、その改善を目指し経営の改革に取り組んでいく考えでおります。こうした状況については、地域との懇談会でのテーマの一つとして取り上げ、参加者に説明をしてまいりました。現在病院も公立病院としての経営強化プランを策定中で、今後の医療と介護に係る改革の工程案の作成と財務に関するシミュレーションを行いたいと考えています。これらを改めて町民の皆様に説明をさせていただき、ご意見を頂戴しながら進めてまいりたいというふうに考えております。

再質問 1番 蓮尾純一

それでは、再質問をさせていただきます。まず、町への移管以外の選択肢はないという判断に至ったというところですが、経過としてどのような経過があったのかというところがまず私も新人議員に見えていないところですが、例えばなのですけれども、高齢福祉サービスについてはもちろんご承知のとおり民間事業者が多数執り行っておりまして、全国的に見ても大手の介護福祉事業者が過疎地域の施設を運営し、サービスを向上し、施設が黒字化に至ったというケースもございます。まず、こういった事実のほうは御存じだったのかというところをお伺いしたいと思っております。あと、地域との懇談会で取り上げてきたとのことなのですけれども、その懇談会に来た町民はどの程度、何名程度だったのかなというところは非常に重要かなと思います。私が知り得る限りでは多くの町民はそこには参加しておりません。それを踏まえた上で町民に説明してきたと言うには少し無理があるのではないでしょうか。しかも、本件は最初から町費負担が発生するというような案件であります。これは非常に重要な問題だと思うし、多くの町民が知っておかなければいけない事案だと思いますが、多くの町民は今の町の財務状況について正しく理解はできていない方がほとんどだということも承知していただきたいと思っております。その部分についてご答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 小林生吉

まず、長寿園をめぐるこれまでの経過でありますけれども、平成24年くらいから診療報酬改定等もあって施設の採算性について非常に厳しい、よって町に赤字負担の支援ということが要請されるようになってきたというふうに承知をしております。ただ、その当時から見ていくと、同じような規模の特別養護老人ホーム、法人で運営されているところは多くはその中で収支均衡を図って運営してきているというような状況であり、すぐ町がそれに対して赤字補填するということにはならないので、経営の改善を図ってほしいというようなことを長くやってきたということであります。実際に経営の分析などに対する支援も行って、新たな経営に関する改革に取り組む組織づくりなんかも法人のほうでなしたりしながら進めてきて、なかなか改善策が見いだし得なかったということであります。一方で、町としてもこれらの運営に関して人材の提供、確保も含めて福祉関係の人材を輩出している専門学校であったりとか、道であったりとか、幾つかの法人なんかにも状況を聞き取らせていただいたりしてきたという経緯があります。議員がおっしゃるように大手の介護事業所を運営する会社がやっている事例ももちろんありますし、道内でも札幌圏とかの法人が入って運営しているというようなところもあるというふうには認識をしています。ただ、ご承知のとおり介護の人材確保が大変困難な状況になっていて、都市部でも人材が確保できずに事業所を閉鎖せざるを得ないというような状況も生まれてきていると、さらに今後それが加速していくのではないかというような状況になっていて、運営等に関しても札幌市の法人等に対して人の派遣とかも含めて運営協力のお願いに行ったこともありますけれども、なかなか札幌圏ですらそういった人材の確保は困難な状況にあって難しいというようなお話もされてきた経緯もあるということであります。100%やり尽くしたかと言われると、まだまだできたことがあったのかもしれませんけれども、今申し上げたような情報収集や直接お会いして依頼するというようなこともやってきたという経緯はあります。そんな中、数度にわたって議会からも長寿園の問題については町営化をすべきではないかというようなお話をいただきました。私どもとしては法人が運営を続ける限り、それを応援するというスタンスでおりましたけれども、この春にもそういった議会のご意見があったことを法人のほうにもお伝えをして、その上で法人ももうこれ以上難しいという判断をされたので、町が移管するという形になりました。先ほど申し上げましたけれども、町としては地域医療提供体制と地域包括ケア、医療、介護、保健も含めて抜本的に見直しをしていかなければならないという構想を持って、今その具体的なプロセスに入ってるというところであります。特養については、規模の問題は別として、施設か、あるいは自宅かと、この町で最期を迎えられるようにというところを考えたときには残すべきものだという位置づけでなされていますので、これは町のほうで移管をした上で、ある意味医療、介護、人材も含めて一つの組織にまとまる形になるので、その中で抜本的な見直しが可能になるのかなというふうな判断に立っているというところであります。あと、この件の本旨だと思いますけれども、この件がどれだけ住民の皆さんにご理解をいただいているのかということだというふうに思います。先ほど申し上げたように、構想としては何年かかけてまとめ、その都度町民の皆様に広報も含めて情報提供して、今進めている途上にあるという、そのことを前提とした上でもこの経過等について、あるいは今後の見通しについて丁寧に伝えていく必要があるというふうに思っています。懇談会で説明したからそれで十分という認識はもちろんありません。これからこれらの運営をどのようにしていくのかということをしっかり整理をした上で情報提供をして、また町民の皆さんにご議論いただくということを基本にしていきたいというふうに思っています。当然これまでも町に移管したから新たに赤字補填が発生するということではなくて、もう既に赤字を補填しなければ運営できない状況になっていて、運営主体が町であれ法人であれ、ここの運営がこのままであれば赤字が続くというような状況であることは変わらないというふうに認識しております。ただ、では町に移管して従前と変わらないままでいいのかというふうには考えていませんので、今後の改革の道筋を明確にした上で財政的な負担等についても的確に情報提供していきたいというふうに考えています。

再質問 1番 蓮尾純一

まず、本定例会においても本件について恐らく議決されるものとは思いますけれども、であれば早急にこの事業、長寿園の赤字額を減らすためのシミュレーションというのを早急に行って、次年度に入る前に早急に説明責任を果たしてください。厳しい言い方ではございますが、膨らみ続けていくであろう赤字を負担するのは最終的には町民です。本事業を組み立てる職員並びに町長は、本件の将来について見取ることなく退任、退職されることが予想されるというか、仕方がないことだと思いますけれども、そういうふうにならざるを得ないところかと思います。将来的に必要なピース、高齢福祉は必要なピースですけれども、お荷物となるような事業には決してしていただきたくないというふうに考えております。これは、まだ何も知らない町民にとっても確実に思っている部分であると思います。町民理解が進まないまま本事業を次年度町営化することは本当に非常に危険ではないかなと思います。過去に議会においても本事業に対して町営化に対してポジティブな質問が出ていることも承知しておりますが、実際に事業化し、町営化するということになると持続可能性のために非常に綿密なシミュレーションをしなければならない、行政としての仕事ではなくて比較的民間に寄ったような仕事をしなくてはならないということも肝に銘じて事業を進めていただきたいと思っております。ご答弁のほどお願いします。

答弁 町長 小林生吉

冒頭でも話をさせていただいていますけれども、町として地域医療の提供体制と地域包括ケアの一体的な見直しを進めていると、今その過程にあると。この本旨は、これからも人口減少は続いていく中で、とりわけあと数年もすればそもそも対象となる高齢者、特に後期高齢者の人口も減少していく局面に入っていくと、その中で将来にわたって持続していける医療と介護の仕組みに整えていかなければならないと、大前提がそこにあるということをまず申し上げたいというふうに思います。例えばですけれども、平成19年から二十五、六年ぐらいまで病院の町の赤字、実質的な交付税措置を除いて一般財源から支出しなければいけなかった金額というのは1億円を超えた年もありますけれども、1億円を切っているわけです。少ないときは7,000万円ぐらい、多いときで1億2,000万円とかというような中で推移をしてきていますけれども、その後患者数の減少等もあって令和4年度でこれが2億円弱になり、今年度においては2億円を超える可能性もあるというようなところに膨らんできています。あわせて、今年の春から町営化をしました在宅のデイサービス、訪問介護、これも平成19年から赤字になって、当時は1,600万円ぐらいから赤字補填が始まって、令和2年度では3,500万円ぐらいとかというふうに増えてきていて、両方、特養、養護の赤字補填も令和3年、4年度で5,000万円超というような形で増えてきているということであります。だから、これを先ほど申し上げたように医療、介護全体としておおむね1億円程度、あるいはそれ以下になるようにしていくことが将来にわたって持続可能なものとしてやっていけるということではないかというふうな前提を持っているということであります。そこまでの道筋、先ほど申し上げましたけれども、病院の改革プランなどについても検討しているところでありますので、蓮尾議員がおっしゃるように、できるだけ早急にこれらの将来見通しというものを示せるように努力をしていきたいというふうに思っています。

再質問 1番 蓮尾純一

具体的に数字等も示していただきましたので、実行、実施できるようなシミュレーションのほうをお願いしたいと考えております。

出典:中頓別町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月13日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる