みんなの議会

中頓別町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日

情報格差解消への取組について

2022年6月7日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「情報格差解消への取組について」質問し、町長 小林生吉、教育長 相座豊、総務課参事 市本功一、総務課参事 笹原等が答弁しました。

質問者
細谷久雄 議員
答弁者
町長 小林生吉、教育長 相座豊、総務課参事 市本功一、総務課参事 笹原等

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 細谷久雄

皆さん、おはようございます。受付番号1番、議席番号7番、細谷でございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、令和4年第2回定例会に当たり、さきに通告いたしました1点の項目、デジタルディバイド、情報格差解消への取組について質問をさせていただきます。私もデジタルにはまだまだ分からないところがいっぱいですが、今日は行政側の誠意あるご答弁と町民目線での真摯な議論を求めていきたいと思います。近年多くの民間企業でデジタル活用によるDX、デジタルトランスフォーメーションが急速に進んでいます。一方で2021年9月1日にデジタル庁が発足し、それから自治体のデジタル活用及び自治体DXの取組を推進する動きが全国に活発化しています。しかし、町民の中でも携帯、スマホ、タブレット等モバイル機器を所持して適宜に情報収集をされている方もいらっしゃいますが、これらモバイル機器を持たない方や持っていても十分に操作できない方については、既にデジタルディバイド、情報格差が発生しているのではないかと想像されます。そこで、町の現状認識と情報格差解消への今後の対処方針と具体的な取組について伺います。質問要旨の中のDX、デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術を用いることで生活やビジネスが変容していくことであります。以上でございます。

答弁 町長 小林生吉

細谷議員のデジタルディバイド解消への取組についてのご質問にお答えしたいと思います。デジタル化は、国家戦略としても重要な位置づけであり、本町としてもそれに対応した施策を講じていくことが求められているとともに、これによる格差が生じないための努力も求められるというふうに認識をしております。遅れていた全町のブロードバンド環境整備も昨年度で完了して今年度から供用が始まり、地域間格差の解消が図られる見通しであります。学校でもGIGAスクール構想に基づく教育環境整備を進めてきています。町内におけるデジタル化の推進は必須の課題であり、町としても行政のデジタル化、町内におけるデジタル化への環境づくりを進めていかなければならないと考えています。しかし、モバイル機器を持たない方や持っていても十分に操作できない方もいることは確かで、令和元年度には職員研修の一環で行った事業の中で高齢者のスマホ活用とつながりづくりについて検討した経緯もあります。この時点で聞き取りした町内の70代、80代70名の方のスマホ保有率は、全国のそれを大きく下回ってもいました。スマホ教室も1度行われていますが、コロナの影響もあり、途絶えたままとなっています。今後は改めて高齢者等の現状を踏まえた上で、必要な対策を講じていけるよう検討を進めていきたいと思います。

再質問 7番 細谷久雄

それでは、ただいまのご答弁を伺いまして再質問させていただきます。我が国は、2007年に65歳以上の高齢者人口が21%を超え、国連が定義している超高齢化社会に突入しました。総務省の統計では、2021年度にはその割合は29.1%となっており、今や日本人の4人に1人以上が高齢者という時代を迎えています。2020年12月25日に内閣決定したデジタル社会の実現に向けた改革の基本方針において、目指すべきデジタル社会のビジョンとしてデジタルの活用により一人一人のニーズに合わせたサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会、誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化が示されています。また、内閣府が2020年に実施した情報通信機器の利活用調査によると、スマートフォンやタブレットの利用状況については、全体ではよく利用している、または時々利用しているという、回答の合計は77.8%であった。年齢別で見ると、18歳から19歳では98.7%と利用率がほぼ100%に近いのに対し、年齢が上がるにつれて利用率は低下し、60歳から69歳では73.4%、70歳以上では僅か40.8%にとどまっています。このように高齢者はスマートフォンやタブレットの利用率が低く、特に70歳以上の高齢者の利用率が低くなっており、情報通信機器の利用状況には世代間格差が見られているのが現状であります。さらに、スマートフォンやタブレットをほとんど利用していない、または利用していないと回答した方に対し利用していない理由について尋ねたところ、70歳以上においては自分の生活には必要ないと思っているからが52.3%、どのように使えばよいか分からないが42.4%、必要があれば家族に任せればよいと思っているが39.7%の順に多く続いて、情報漏えいや詐欺被害等のトラブルに遭うのではないかといった不安も23.2%、購入や利用に係る料金が高いと感じているからが16.6%と多かった。このようにスマートフォンやタブレットに対する必要性を感じておらず、また操作方法が分からない、必要であれば他人に任せればよいと考えている高齢者が一定数存在しているのが現状であります。私は、デジタルを必要ないと遠ざけるデジタル拒絶層を動かさなければ、真にこの社会課題の解決にはならないと思います。高齢者をはじめとするデジタル拒絶層には様々な考え方が存在すると思われます。それぞれの方々の拒絶する理由を見極め、その拒絶感を取り除いていくことが最も大きな課題だと思います。そこで、ご答弁の中から何点かお伺いしたいと思います。学校でもGIGAスクールに基づく教育環境整備を進めてきているようですが、GIGAスクール構想の実現で連絡事項や授業の内容、アンケートの回答、テストの返却、提出物の進捗状況など必要に応じて様々な情報をデータでやり取りできるようになり、従来のように口頭やプリントなどでのやり取りよりも確実で、履歴が残るため管理がしやすくなりますし、集計なども簡単に行えるようになります。しかし、学習ツールがこれまでのようなノートと鉛筆からパソコンやタブレットに変わることで、手書きで文字や絵を描く機会が減ることから、手書き学習によるメリットが得られなくなるという危惧があります。手書きには何度も繰り返し書くことで記憶に残ることや要約力、理解力などの向上が学習効果として期待できます。また、鉛筆、筆記具を使って書くことは、脳の活性化にも役立つと言われています。手書きの機会が完全に失われるわけではないでしょうが、大きく減ることが想定され、これらの効果があまり得られなくなる可能性があります。また、GIGAスクール構想の推進以前から子供たちのSNSによるいじめや性犯罪被害、スマホ依存症といったトラブルが表出しになっています。GIGAスクール構想によって学校にいる間もデジタル機器やインターネットに接することになることから、こうしたトラブルのリスクが上がるのではないかという不安もありますが、町の考え方を伺います。2点目として、町の人口も既に1,600人を割り、町民の約4割ぐらいが65歳以上の高齢者の方が占めているのが本町の現状です。そこで、本町における行政サービスに関する情報は、月1回の町の広報紙をはじめとして、近年インターネットなどを通じて多くの情報が提供されていますが、随時に表示、送信される即応性の高い情報や緊急かつ重要な情報の提供に関し、特に年配の方への情報提供の在り方の検討が必要ではないかと考えます。ご答弁要旨の中で、行政のデジタル化、町内におけるデジタル化への環境づくりを進めていくようですが、今後行政としてどのようなことをデジタル化していく考えがあるのか、具体的な計画内容とそれに対しての高齢者への対応をどのように考えているのか伺います。3点目として、スマホ教室も1度行われていたようですが、私は新型コロナウイルスの影響でオンラインサービスが拡大する中、スマホ教室などを通じて高齢者の情報格差の解消を図ることと高齢者の生活の利便性を高めるだけでなく、参加者の交流が生まれ、地域社会からの孤立を防ぐ効果も期待されると思います。宗谷管内でも新型コロナウイルス感染症が大分少なくなってきておりますので、ぜひ続行していただきたい事業だと思いますが、町の考え方を伺います。

答弁 教育長 相座豊(教育長は2024年6月まで)

ただいまの再質問1点目のGIGAスクールに関わってお話をさせていただきます。GIGAスクール構想の進展によって現在全生徒、それから全児童に対するタブレットの配付が終わっており、コロナによる休校のときにも全て持ち帰って家庭での学習を継続するというところまで至っています。これは、小学校1年生から活用できるようになっています。したがって、子供たちのタブレット等に対する抵抗感は非常に下がってきているなという印象を持っているところです。ただ、文部科学省のほうからは、タブレットを使うか、それとも黒板を使うかという二者択一ではなくて、両面のよさを活用して適宜授業を進めるようにという指導が行われており、一足飛びに文字を書かなくなる、手書きがなくなるということは想定はしておりません。もちろん手書きによるよさはあるところではあるのですけれども、現在授業の目指すところが知識や理解を重視するのではなくて、得た情報をどのように消化して応用していくかという表現のほうに重点が移ってきています。したがって、タブレット等で得たたくさんの情報をどのように活用していくかというふうに学力観も変わってきていますので、その辺りを重視した活用になっていくかと思っております。またあわせて、スマホの依存症だとかSNSによるトラブルについてもご発言がありましたけれども、学校ではそれらについてのマナーや指導については毎年必ず行っているのですが、むしろそれらをくぐっていないある程度親の世代、大人のほうがそちらのマナー等について課題があって、様々なSNSでのトラブルというのが持ち込まれているというような状況があるところです。したがって、子供たちだけではなくて、大人に対してもそのような指導というか、マナー啓発の機会は必要かと考えているところです。あわせて、スマホ教室についてもちょっと関わっているところがございますので、お話ししたいと思いますが、現在毎月1度、高齢者を対象にパソコン教室を開いております。3名から4名くらいの参加なのですけれども、多くは文字入力の練習をしているのですけれども、一部スマホの扱い方についても教えてくれないかという要望もありますので、その辺りも要望を酌みながら、町民センター、Wi―Fiも整いましたので、そういうような活用についても今後広げていきたいなというふうに思っているところです。以上です。

答弁 総務課参事 市本功一(総務課参事は2023年6月まで)

DX推進について現在どこまで進んでいるかというところを報告させていただきたいと思います。DX推進につきましては、現在のところ国の指針であります基幹系17業務及び26の手続についてオンライン化をしていくというところがはっきりしているところで、あとDXの町として何をやっていくのだというところは、昨年の11月に推進委員会を立ち上げまして、その中でどういうふうにしていくのだというところを検討する予定としています。中身的には本年度若手を中心にして研修会を実施しまして、その中で中頓別町として何をデジタル化していけばいいのだというところを話合いをし、進めていこうという考えを持っております。現在のところ進んでいる状況はそのぐらいです。

答弁 総務課参事 笹原等(総務課参事は2022年6月まで)

私のほうからは、スマホ教室に関しての答弁を一部させていただきたいと思います。答弁書の中で答弁させていただいている部分になりますけれども、平成29年度から実施いたしました役場の若手職員の研修の一環として実施した人財塾というものがございましたが、その中の平成30年の成果として、職員のほうから提言をされたものの一つとしてスマホ教室の実施というものがあったというものでございます。これを踏まえまして、その翌年に1度スマホ教室ということで実際に実施をしたという経緯でございますが、その後コロナの状況もありまして、実施できていないというような状況となっております。今後につきましては、コロナの状況も踏まえましてということになりますけれども、主体的なところは保健福祉課のほうで対応することになりますので、そちらと連携しながら、必要性については十分理解しておりますので、前向きに考えていきたいというふうに考えております。

再々質問 7番 細谷久雄

それでは、再々質問させていただきます。GIGAスクール構想についてもう少し相座教育長にお伺いしたいです。昨日6月6日月曜日の読売新聞を見まして、その調査で2020年度以降全国の小中学校に1人1台配備された学習用端末を使ったいじめが全国の主要109自治体のうち、少なくとも25自治体で47件あったことが分かったそうです。ほかの児童のIDやパスワードを勝手に使用する不正アクセスも23自治体で36件に上り、学校は端末の不適切な利用に苦労しているそうです。調査は、2月から4月の政令市、都府県庁所在地、中核市、東京23区の計109自治体を対象にインターネットで実施、97自治体が回答、回収率は89%であったそうです。まず、1つ、学習用端末導入後、その機能を使ってのいじめがあったかとの質問には、東京都、大阪府、愛知県、埼玉県など12都道府県の25自治体があったと答え、47件が確認されました。そのうち関西の中学校では、生徒3人が文書共有ソフトを担任に見られない設定にして、別の生徒の悪口を書き込んだ例もあったそうです。また、児童生徒が他の子供からの端末にログインするなどの不正アクセスはあったかとの問いには、東京都、大阪府、福岡県など計10都道府県の23自治体があったと回答、東京都内の小学校では児童1人が友人のIDパスワードを盗み見て、友人に成り済まして端末に入り、授業用ワークシートに排せつ物の絵を描いた事例もあったそうです。教員より子供のほうが端末の機能やソフトの知識が豊富など対策の難しさを指摘する声もありますが、このような結果を踏まえて、学習端末の使い方について相座教育長は今後どのように考えておられるのか伺います。また、デジタル化の推進にスマホの活用は欠かせません。高齢者がスマホを使えるようになるにはスマホ教室は重要な存在でありますので、より充実したスマホ教室の続行を私はお願いします。私は、デジタルディバイド、情報格差を解消するため、高齢者がスマートフォンを購入する際、町が独自に費用を助成する制度を考えてもらえないのか伺います。高齢化率が高まる中、購入を後押しすることで行政、災害情報などの迅速な伝達や行政の効率化、情報格差是正につながると考えます。スマホを初めて購入する65歳以上の町民に費用の一部を補助し、町が指定した店で購入した人に約2万円ぐらいを上限に補助しまして、購入後はアプリのインストール方法といった基本的な操作などをスマホ教室で受けることを条件にしたらどうでしょうか。また、今日少子高齢化社会の到来、産業、経済の構造的変化、雇用の多様化、流動化等が進む中、就職、進学を問わず子供たちの進路をめぐる環境は大きく変化しています。このような中で、子供たちが生きる力を身につけ、社会の激しい変化に流されることなくそれぞれが対応し、社会人、職業人として自立に必要な能力を育む中学生のキャリア教育の一環として、中学生にスマホ教室の講師をお願いすることも私は中頓別町の子供たちと大人の触れ合いの絆にもなるのではないかと思いますが、町の考え方をお伺いいたします。

答弁 教育長 相座豊(教育長は2024年6月まで)

ただいまのご質問に回答いたします。まず、1人1台タブレット時代を迎えて、それによるタブレットを使ったいじめの存在についてでありますが、中頓別町、幸いなことに子供の数が少ないために、何かあったときは誰がどこでというのが非常につかみやすい状況があるので、分からないところで秘密裏にということは、かなり危険性はそれは少ないなという状況があるかと思います。ただ、むしろ気をつけたいのは、子供たちの持っているゲームがゲーム自体でメールができたりする状況になっていますので、大人が把握できないところでのそういった行為が生まれることが予想されます。そういったデジタル機器を使ったマナー講座等も大変大事なのですけれども、一方で一人一人の人間を大事にするという人権の考え方をぜひ学校でも強く指導して、いじめのない学校、いじめのない社会に結びつけられるようにしていきたいなというふうに思っているところです。それらについては、学校とも連携を取ってぜひ進めていきたいと思っているところです。またあわせて、中学生等にスマホの講師をというお話もありましたけれども、それらも学校と協議しまして、可能であれば実現できればなと思っていますけれども、中学生に限らず高校生なんかもそういうような形でまちづくりに参加してもらえればうれしいなと思っているところです。各学校とも協議しながら検討させていただきたいと思います。以上です。

答弁 町長 小林生吉

デジタル化の進捗に伴って懸念される1つは、経済力の格差がそのままデジタルリテラシーの格差というか、そういうことにつながっているというようなこともあるというふうに認識をしております。スマホに関しては、購入だけではなくて、その後の通信費もやっぱり大きな負担になっていくというところがあるというふうに思います。購入を助成する考え方がいいのか、その他の方法でそういうデジタル化された情報とかデバイスにアクセスできるような仕組みを考えるのか、いろんな方法があるというふうに思います。どのような形でより多くの町民がデジタル化の恩恵を受けられるような地域にしていけるかというような視点で考えていきたいというふうに思います。あわせて、今中学生の講師の話がありましたけれども、国もデジタル化の支援推進事業ということで、地域の中で高いリテラシーを持っている方が高齢者などデジタル化のまだ遅れている方たちに支援していこうというような事業も展開しておりますので、そういった事業の活用も含めて検討してまいりたいというふうに思います。

再々質問 7番 細谷久雄

それでは最後に、ご答弁は要りませんが、デジタル化が進めば自宅にいながらスマホやパソコンで様々な行政手続やネット通販などのサービスを利用できるようになりますが、現状のままでは多くの高齢者が恩恵を受けられない可能性があります。若い世代が高齢者に教えたり、高齢者が気軽に相談したり、教え合える場を提供するなど、私は町民運動として取り組むことも重要ではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。

出典:中頓別町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月7日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる