中頓別町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月9日
初めに南宗谷福祉会に対する町の支援について
2020年3月9日、中頓別町議会の一般質問で、東海林繁幸議員が「初めに南宗谷福祉会に対する町の支援について」質問し、町長 小林生吉が答弁しました。
- 質問者
- 東海林繁幸 議員
- 答弁者
- 町長 小林生吉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 東海林繁幸
5番、東海林が質問いたします。3点ございますが、まず初めに南宗谷福祉会に対する町の支援について質問いたします。町の最大の事業所として町はあらゆる面で支援をしてきましたが、人的交流の面で最近希薄になっていないか心配をしております。町としての関わり方としてこれでよいのかということで町長に伺います。また、財政面で法人は相当な窮状を訴えていますけれども、町としてその内容を把握しているのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 町長 小林生吉
南宗谷福祉会に対する町の支援についてのご質問にお答えをしたいと思います。まず、南宗谷福祉会と町との人的交流ということでありますけれども、これまで法人からの具体的な要望や相談を受けたり協議したことはございません。南宗谷福祉会は、町唯一の福祉法人であり、地域住民を含め、一体となって地域共生社会の実現、地域包括ケアに取り組んでいかなければならない大切な存在であるというふうに認識をしております。今後克服しなければならない課題には、町としても真摯に向き合う必要があるというふうに考えております。財政面に関しては、町も法人の現状を把握しています。このため、町としては施設増改修事業のほぼ全額を補助したほか、人材確保のための支援を手厚く行ってきたと認識をしています。法人側から不採算の部門に対する助成等の要望はありますが、基本的には現状では赤字補填的な支援はすべきでないというふうに考えていますし、また一部の部門で不採算があっても法人全体では不採算でない部門や十分な資金がある中、現状では法人に対する助成ということは難しいというふうに考えております。以上です。
質問 5番 東海林繁幸
大変真面目に答えていただいて、私としては結構なのですけれども、町長はまだ若いから、できたての頃は分からなかったかもしれないけれども、もともと長寿園というのは町がつくったようなものなのです。だから、施設長も当時、初代は収入役を経験した尾崎さんが行って、そういった関わりの中で代々町のOBが施設長になっていたのです。それがここ十数年前に、長寿園の施設出身者が施設長になってきている。これは、はっきり言うと出発点から町営みたいなものであったので、誰も不思議に思わなかったのだけれども、しかし法人という形になっているわけですから、なるべく財政面や施設管理の面で、調子のいいときは法人の独立性、自主性を尊重しろという鼻息の荒い時代はそういうときがあったわけです。しかし、ともすると経営状況が悪くなったり、いろんなもので問題が出たときには町にすがりたがる。これは、考えられることですよね。ただ、今私が言っているのは、やっぱり希薄になっているのですよ。かつては、町の職員が行っていた時代は密接な関係があって、どんな小さい悩みも課題も即町に連絡があり、そこのところは早め早めに対応してきてあげた実績を私は知っております。皆さんはそういったことはもう忘れたかもしれないし、大分遠い昔になってきたので。そこで、現実には施設長が定年から5年も経過している。替わりたいと思いながら、私も度々いろいろ相談を受けることもあるのだけれども、今後施設から施設長を続けることは難しい状況にあるというのは今の理事さん方も承知していることです。私は思うのですけれども、町に対して相談もなかった、協議もなかったって町長は言っていますから、それぐらい希薄になっているからなのです。私の知らないうちに、いつの間にか管理職が1人増えて、施設長の部屋に入っている。どうしてそういうことになったのか、町に相談したのかといったら、していないという話です。そういう状況では、施設設備をほとんどが町の財源でやっている状況からして、当たり前ではない状況だと思うのです。そういったことを私も大分指摘しました。そんなことの経過もあってか、本当であればまだまだ町と綿密にやっていきたいという意向はあるようです。そこで、町長に伺いますけれども、今まで特にそういった面では協議はなかったと言っておりますけれど、このことについて法人側で真剣に町に相談したいという考えを持つとしたら、それに真摯に対応していただく考え方、ここではあると言っておりますが、改めて施設長を例えば町の職員の経験者が行くとかいうことについてきちんと対応してあげる考え方はありますかということをまず1点。あと、財政面についてです。はっきり言うと、長寿園は困っても厚生園は金があるのではないかと、そういう言い方ですけれども、しかし私がかつてやっていた社会課長時代の生活保護世帯の皆さんの苦しい状況をふと思い出したのです。状況としては生活保護世帯にしてあげたいけれども、僅かの財産があるとすれば、それをみんななくしてからでなければ該当しないという、あのやり方。これは同じでないか。厚生園も一生懸命努力して、ある程度の財源を残していますことは知っています。ただ、そこから長寿園は2,000万円を借入れしておりますし、2,000万円を繰入れしております。4,000万円あって、2,000万円は返さなければならないという状況であることも私は知っております。ただ、厚生園も計画的にいうと施設整備等のことについて、これから財政状況をよくしておかなければ対応できないという考え方を持っているようです。たまたま数字上では財源がありそうに見えても、それ全部使ってしまわなかったら町は対応してやれないよという言い方はどうも、そんな冷たいことでいいのかなと思っている。というのは、法人の両方の施設を加えると中頓別町の最大の企業であり、経済活動も一番だと思っているのです。そういった施設に対して、単なる赤字だったら一銭も出さないというような冷たいことでいいのですか。施設はみんな町がつくったのだから、そういう状況で財政運営についても相談があったとしたら、それは法人であるから中で融通せよという言い方、これも確かだとは思うのですけれども、何もなくなったときには町が全部対応してあげるという考え方があってのことなのですか。その辺をまず伺いたいと思います。以上です。
答弁 町長 小林生吉
まず、人的な交流というか、端的には施設の責任者、管理職の人材の確保というお話だと思います。かつてと違ってという言い方は適切ではないかもしれませんけれども、端的に申し上げると、今これだけ専門化して大変な福祉施設の管理運営を果たして町の職員で担うような人材がいるのか、できるのかというところから考えていかなければならないところになるかなというふうに思います。そういう意味では、町の職員ということに限定するのではなくて、法人がそういう施設運営を取り仕切れる人材を確保していくに当たって、一緒に考え、行動して、そういった人材の確保が実現できるように、そういう形でぜひ法人との協力関係をつくるということで、職員を排除しているという意味ではありませんけれども、そういう外部からの確保ということも含めて、法人から求めがあれば対応したいというふうに思います。それから、財政面でありますけれども、これは私が町長に就任してからほぼずっと同じやり取りを5年間続けてきていて、端的に言うと膠着した、ほぼその関係が変わらないという状況が続いています。改めて法人に求めていたことについて今ここで重ねて申し上げるのは避けたいと思いますけれども、まだ内部的に改善できる余地があるのではないかというようなところが本旨であります、町側として言っていることについては。あと、長期的な今後の見通しを申し上げますと、この定例会の中でもさきの補正予算の質疑の中で東海林議員からも病院の赤字補填のことについてご質問いただいて、お答えしたところでありますけれども、私が町長に就任した当時は赤字の補填分というのは1億円もなかったのです。5,000万円は超えていましたけれども、それが今2億円を超えるというような、この増えた分というのはある程度は見込みつつも、ここまでというのは、この短期間にここまでということは私も想像をはるかに超える状況ということで、この対応についても非常に苦慮していて、将来的にこれはずっと先に行くと、今長寿園も定員をある程度確保できるぐらいの高齢者がまだ地域にいらっしゃると思いますけれども、行く行くはやっぱり定員を割っていくと。そうなると、定員が実質30人とか、そういう規模になってくると、これは確実にその規模では収支均衡を図って運営していくのは難しくて、自治体としてそこに支援をしていかなければならなくなるということはそうなるだろうと、このままでいけばということです。それは、養護にしても特養にしても同じであります。そういうことを考えたときに、今は今できる最大限の努力をして、赤字をつくらないで運営できる体制を構築していかないと将来的な持続がもっと難しくなるという気持ちもあるということをご理解いただきたいというふうに思います。ただ、私は大変懸念していることがございまして、先ほど申し上げたように同じような、財政支援を町はできないということをずっと繰り返してきている中で、福祉施設のほうで働いている中間の人たち、あるいは現場で働いている形の中から、支援しないことに対して町に対する否定的なというか、ネガティブな、もっと言えば多少感情的なご批判もあって、先ほど一番最初に東海林議員がおっしゃっていたような町と法人との信頼関係というか、そこを損なうような、損ないかねない状況が生まれつつあるのかなということを大変懸念しておりまして、改めて法人の今後将来どうあるべきかという問題に対して、これは地域医療提供体制の問題も絡めて、将来どうしたら安定、持続できる、そういう仕組みをつくれるかということに対して一緒になって考えていくということに積極的に取り組んでいかなければならないかなというふうに考えているところであります。何よりも長寿園というか、法人で働いている職員の皆さんのモチベーションが、働きたいって思える働きがいのある職場をつくっていかないとこの町の福祉が崩壊するというふうに私はちょっと危機感を持つに至っておりまして、そういうために改めてしっかり法人とも向き合っていきたいと。余計なこともいっぱいしゃべってしまいましたけれども、そういうことでご理解を賜ればと思います。
再々質問 5番 東海林繁幸
再々質問になります。再質問の折の町長の答弁がちょっと歯切れが悪くなったので、もう一回確認する意味でも聞きますけれども、町長、私が言っている人事交流というのは施設長の人事をという意味で聞いてきました。数年前、2年ですか3年前、町長はそういったことを含めてか、特別職待遇で誰かを送りたいという発案がありました。私は賛成でしたけれども、結果的には実現できませんでした。特別職待遇でどういった、施設長として送るのか、または顧問的な立場で送るのかは別にしても、私はそういったことでも人事交流、いわゆるいい関係をつくっていくべきだと思っております。1つは、私は提案として、これはあくまでも法人側の意識がそうならなければいけませんけれども、私はやはり従来やっていたように施設長には町の関係職員からなるべきだと思います。例えば課長職をやった人についても、あれだけの施設管理をするといったらおいそれとできるわけではないと思います。そういう意味では、施設長のほかに顧問的な役割、または施設管理に精通した人を特別職扱いで同時に派遣する。施設長は向こうの施設長として町の職員から採用してくれるとして、別にそういった専門的な知見を持った人を特別職のような形で配置することも検討できるのでないかと思いますが、この私の考えと、それと先ほど確認いたしましたけれども、法人側からこういった問題で相談があったときに対応して相談に乗っていただけるのかどうか、もう一回確認させていただきます。これが1点。それと、もう一つは、財政問題ですけれども、町長は2月末の現在で利用者がどのくらいいるか御存じでしょうか。私が調べたのでは養護が50人、1名入院中、特養が47名ですから、13名、定員から見るといないわけです。この収入減というと大体月額で言うと五十数万円、年間600万円以上になってしまうわけです、この定員減だけで。こういった状況や、さらには厚生園が来年度に向けて新たなグループホームをつくろうとしております。これは、何か伺うと直売所というか、そういったものも含めて考えているようで、住民の人たちも期待している面があります。そういった面でも厚生園としては相当投資しなければならないだろうと思いますので、そういったことも含めて、法人の財政状況は町が知らないというほど余裕はないはずです。そこで、とことん使った挙げ句どうしようもなくなって、法人として手を上げるような、いわゆる倒産のような形になることだけは避けなければならないと思いますし、町としても当然ここまで支援してきたものとして、あの企業としての存在をなくするわけにはいかないという立場で、もう一度財政支援についての基本的な考えと、多分いろいろとこれから財政支援についての相談もあると思うので、その辺単なる赤字には補填しないという、そうはいってもあれだけの事業所ですから、新しい企業には1億円も出しているのだから、何とか財政的な支援を考えてやれるかどうか、もう一度確認したいと思います。
答弁 町長 小林生吉
人事交流の具体的なところで町の関係職員を出すという考え方、そのこと自体が法人側のお考えかどうかというところもあるのかなというふうにも思います。いずれにしても、人的面での窮状ということも理解しておりますので、その解決に当たって町も向き合って対応を考えたいというふうに思います。それから、財政支援の考え方でありますけれども、基本的には赤字補填的な支援というのはすべきでないという考え方はなお堅持すべきだというふうに私は思っております。ただ、そのために要因をしっかり分析して解消していくということに対して町もしっかり向き合いたいというふうに思います。先ほど言ったように、改めて町と施設、そこに働いている人たちの信頼関係をしっかり再構築していくということが最重要だと思いますので、今は施設一々の運営に対して批判的なことを申し上げてはいけないかなというふうに思いますけれども、その事情もしっかり分析する必要があると思いますけれども、先ほど言った定員の問題についても、直近の中で町民の中で養護、特養に町内の施設に入れずに他のまちの施設に行かざるを得なかったというような例も、私が承知しているだけでも6件ほどございます。こういう中頓別町での生活を希望されていて、そうならないという実態の解消というのは私は一番最重要なのではないかなというふうにも考えておりまして、こういう問題、これは1つでありますけれども、様々な課題にしっかり向き合って、法人と町という関係だけではなくて、施設で働いている職員の皆さんとの信頼を構築できるような、そういう対応につながるように今後しっかり対応していきたいというふうに思います。