中頓別町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月14日
町の財産倒壊の責任
2018年6月14日、中頓別町議会の一般質問で、宮崎泰宗議員が「町の財産倒壊の責任」について質問し、町長 小林生吉、総務課長 小林嘉仁が答弁しました。
- 質問者
- 宮崎泰宗 議員
- 答弁者
- 町長 小林生吉、総務課長 小林嘉仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 宮崎泰宗
2問目は、町の財産倒壊の責任はということで伺います。先月、ライダーハウス、旧カーリング場、鍾乳洞の木橋は豪雪で潰れたかのような報道がありましたが、いずれも町民の財産であり、放置すれば倒壊するおそれは十分に予見できたはずであるというふうに思います。町長は、事前に雪おろしなどの必要性を確認したが、至らず、管理が不十分で倒壊等を招いたことに対し謝罪はされましたが、誰も責任はとっていません。町民がこうむった多額の損害に対し、担当者及びトップはどのように責任をとられるのでしょうか。また、新年度を迎えた人事では防災担当を配置したようでありますが、昨年度の雪害に対し指摘を受けながら、想定せず、施設等に損害を与えた人災行政がどう変われるというのか、今回の対策等についても伺います。
答弁 町長 小林生吉
この冬における雪害で貴重な町の財産を失ったことは、深く反省しなければならないことと重く受けとめています。この冬において、職員は直接雪おろし等の除雪作業に取り組むなど精いっぱいの対応をとっていますが、結果として雪害が発生しました。所管する施設を巡視しつつも、見た目以上に雪が重みを増した状況であったことで建物等が倒壊や損壊することを予測できなかったというふうに理解しています。また、それ以前の問題として、経費節減を図った中で施設管理のために適切な体制と経費を確保して小まめに除雪をして雪害を防げる体制になっていなかったということも今回の大きな原因であったというふうに認識しています。前述のとおり、職員は努力しつつも、ことしのような大雪では対応できる限界を超えていたというふうに理解をしています。私としては、以前も答弁したとおり、全く人災の要素がなかったとは考えていませんが、これまでの経験や予想能力を超えた自然災害であったというふうに判断しています。今後に向けては、再びこのようなことがないよう、防災担当を配置した総務課を中心に全庁的に雪害等に備えた対策をしっかり構築をしていきたいというふうに考えています。
質問 4番 宮崎泰宗
ご答弁いただきましたけれども、正直内容的にはただ言いわけをしていただいているだけのご答弁ではないかなというふうに感じます。まず、予想できなかったというふうにありますけれども、町長は注意喚起をされたわけですよね。私が言う前だと思います。私が質問したときにそうおっしゃっていましたから。私は、3月定例会で指摘をさせていただきました。雪害については想定していないというお答えでしたけれども、正直言っておいてよかったなというふうに思っています。言われても動かないという現実を突きつけることができたかなというふうに思います。ですから、言われてもやらないのに、対策なんてとれるでしょうか。また、これはご答弁にもありますけれども、ことしは異常だと皆さんこれまでの経験から感じ取っていたわけですよね。正直雪が少ないときなら下手したら一回も屋根の雪おろしをしないこの私でさえ、昨年度の冬はしっかり2回やらされまして、皆さんも自分の家の屋根については対応されたのではないかなというふうに思います。限界を超えていたというふうにもありますが、例えば次の冬にさらに多く重たい雪になったら、またさらに限界を超えたというふうに言いわけをされるのでしょうか。何かそういうのが目に見えるような気がしますけれども、この点についてはいかがでしょうか。また、保険の関係なのですけれども、調査中というふうになっていましたが、損害の状況については見えてきたでしょうか。きょうの朝、テーブルの上に資料がありましたので、内容をちゃんと把握できていないのですけれども、保険のほうで何%補填されるのか。資料ではなくて事前に出されている補正予算のほうを見て、間違っているかもしれないですけれども、計算してみたのです。歳入に含まれる保険料が約1,200万円、歳出の修繕関係の項目を見て足してみたのですけれども、それだけでも保険料を、歳入のほうを既に超えているように思えますし、ライダーハウスの開設を含めると1,300万円とかということになるかなと思います。また、保険に入っていなかった鍾乳洞の木橋とライダーハウスの解体費用を含めると約2,000万円。間違っていたら指摘してください。というふうになりますので、これでいくと800万円前後の実害が出たということになると思うのですけれども、これについても確認をさせていただきたいと思います。また、今の感じで合っているかどうかわかりませんけれども、だとしたらこれははっきり言ってごめんなさいでは済まないのではないですか。正直損害賠償を求められてもおかしくはないというふうに思います。だから、私は最初の質問でどう責任をとられるのですかというふうに伺っているわけなのですけれども、それは再発防止のための対策を講ずるというのが責任のとり方なのでしょうか。だったら、簡単でいいですよねというふうに思います。何か起こっても、次は気をつけますと言えば済むわけですから。これまでも町長は、ご自身に対しても職員に対してもそのような甘い対応をとられているというふうに思います。あったとすれば、一月1割という町長、副長の減給でしたか。正直私は処分がトラウマになるぐらいでないと再発防止にはつながらないと思いますし、町長だけでも率先して本件についての責任をとられてはいかがでしょうか。これらの点を再度伺います。
答弁 町長 小林生吉
まず、今回の事故の発生を予測して体制をとれなかったかというところに1点目の質問はあるのかなというふうに思いますけれども、私としては2月の初めと、それからもう一回、2月の後半だったと思いますけれども、施設の状況の見回りについて担当課のほうには指示をしています。私は、少なくともこれに対して職員が動いていなかったというふうには聞いておりません。それぞれ状況については、巡視をしたりして把握をしたというふうに思っています。ただ、そうした中にあっても結果としては倒壊や破損が起きた。そういうところを未然に防ぐというようなことには至らなかったということであって、結果として倒壊するというふうに予測をし得なかったというふうに理解をしています。確かに甘いと言われれば、そのとおりかもしれませんけれども、今回の件はそういう意味では大きな反省として、倒れるか、倒れないかとか、そういうことではなくて、日常的に例えば年末には必ず雪おろし、1月、2月とかという時期に再度雪をおろすというようなことをしっかり仕事のルーチンとして確立しつつ、さらにその時々の気象状況だとか、そういったことも見ながら、私たちはもちろんでありますけれども、総務課の防災担当のところでも全体の状況を管理するというような体制が必要だったのではないかというふうに思っています。保険の関係は、おおむね議員がおっしゃったとおり、鍾乳洞の木橋と、それからカーリング場については保険に入っていなかったということなので、この分については完全に一般財源で対応せざるを得ないと、それと一部の施設については保険の加入率が90%であったり50%であったりということで、100%には至っていないものもあるということであります。学校施設に関してはずっと以前から、中学校については老朽化しているということもあってかなり以前から50%という加入率になっていたようです。その他の施設で90%となっているのは、行革をやっていく中で、相当な保険料を実際に掛けていますので、掛けたときの保険料と実際に損壊したときにかかる費用とを考えた場合ということで90に下げて、保険料のほうを節減するというような対応になっていたというふうに思います。改めて保険料で100%かけておく方法がいいのか、こういったことがありつつも一部抑えて、1割程度の自己負担はしたほうが、1割なのか、2割なのか、そのあたりでどっちが経費的に安く済むのかというようなことも、改めて建設課と総務課とあわせて検証し直すということで、教育委員会とかを含めて考えていますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。今回の損壊における鍾乳洞の木橋や、それからカーリング施設の倒壊については、保険の対象にもならないし、災害というような扱いにもならないというようなことが見込まれていますけれども、最終的には特殊財政需要というようなことで交付税の算定において少しでもその分を措置してもらえるように努力をしていきたいというふうに考えています。それと、損害賠償の話であります。私は、決してみずからの責任を逃れるつもりはありませんので。ただ、今回の雪害が予測し得て、それを怠った人災というふうには基本的には捉えていない認識であります。それは私の認識でありますので、改めてこの件に関して議員のご意見もいただきました。ほかの議員の皆さんからもご意見をいただくなどしながら、私自身の責任の所在ということを検証して、必要であればそういう対応をとるというふうにしたいと思います。
質問 4番 宮崎泰宗
全てご答弁をいただきまして、町長としては全くなかったということではないけれども、なかなか予測するのは結論としては難しかったという印象になるかなと思います。再度なのですけれども、最初のご答弁で職員はこの冬直接雪おろし等の除雪作業に取り組むなど精いっぱいの対応をとっていたというふうにお答えいただいているのですけれども、これは主にどこの雪おろしをされているのか、わかる範囲でお答えいただきたいなと思うのです。例えば役場庁舎であるとか、庁舎の周辺であるとか、あとは自然学校とか、こういうのは毎年のように雪おろしされているのを見たり聞いたりしますし、毎年取り組んでおられるところが大体あるのだなというふうにはわかるのですけれども、例えばライダーハウスにしても鍾乳洞にしても、今回壊れたところというのは基本的に雪投げをしていないところだというふうに思うのですけれども、この点再度確認をさせていただきたいと思います。なぜかというと、今回の冬に西団地の高齢者住宅で職員総出のような形で雪おろしをされていたことがあったかなと思います。社協からの要請でというようなお話だったかなと。大変すばらしいことだと思うのですけれども、その一方で守るべき公共施設を壊しているようでは、そんなことをやっている暇があったのかと、パフォーマンスに見られてしまうのではないかなというふうに思いますので、今の点を確認をさせてください。それと、鍾乳洞の木橋なのですけれども、もう壊れてしまいましたけれども、これをつくるときに北大の教授が設計をされたというふうに聞いたのです。正しいかどうかわからないですけれども。例えばその設計であるとか施工に関しては問題なかったのか。なかったというふうに思うのですけれども、あの橋は一体幾らの重さに耐えられるというふうな想定があったのか、そういう想定を町のほうで把握されていたのか、わかればお答えいただきたい。再度伺います。
答弁 町長 小林生吉
議員おっしゃったとおり、職員が雪おろしをしているのは庁舎であったり、それから車庫、それから自然学校とか、保健センター、基本的に例年やっているようなところだというふうに思います。西団地の高齢者住宅のところは、私からも保健福祉課と社会福祉協議会のほうに検討してもらって、社会福祉協議会のほうで呼びかけていただいたという形で実施をしています。思いのほか多くの職員が参加をしてくれたのですけれども、決してパフォーマンスとかそういうことではなくて、職員の純粋な善意だったというふうに思っています。おっしゃるとおり、職員がそういったところの雪投げをしないと倒壊するというふうに予測がつけば、そういう対応もあったと思うのですけれども、そこに至らなかったというふうに理解をしているところであります。そのことの認識を踏まえて、私はそういう認識をしているということでありますけれども、なお私自身の責任をというようなところについては、先ほども答弁したとおり、真摯に向き合いたいというふうに思います。
答弁 総務課長 小林嘉仁(総務課長は2022年3月まで)
鍾乳洞の木橋に関しまして、今の立場で答弁するのは何かと思うのですけれども、当時の担当としまして、先ほどの北大教授という話は違います。基本的には町道、林務サイドの業務というか、事業であったものですから、逆に言ったら北海道のほうが意外と提唱していたもので、ハイブリッド橋というもので、中に鋼材が入っていまして、外側は木を使うと、そういったもので施工を考えてほしいということで道のほうが提唱されていたというところでもあります。北海道で、たしか私の記憶では2社しかできなかったという部分もありまして、そこの部分で基本的な設計のほうは組んでもらっています。積雪荷重と人荷重という部分で基本的には橋の設計をすることになりますが、どちらが重いかというと、やっぱり積雪荷重のほうが重たいということで、重さは積雪上では1.5メートルのものが大丈夫というふうにされています。確かに、当初の段階といいますか、設置した初めの段階、私は担当者としまして本当に心配していた部分もございまして、当初の段階につきましては積雪深は1.5あるのだけれども、重たい雪等が載った場合について心配だということで、逆に言ったら除雪のほうをお願いしてきていたという経過も実はあります。ただ、長年の部分で全然問題がなかったというふうな安心が若干あったのかなということと、さらにことし3月に降ったのが雨まじりで相当重たい雪ということもございまして、そこの部分で設計の荷重を超えてしまったものではないかなというふうに思っているところでございます。
質問 4番 宮崎泰宗
わかりました。今回のいろんな箇所の損壊については、町長も恐らく非常に残念に思っておられるのではないかなというふうに思います。私もそうなのですけれども、オリンピックの人気なんかもあってカーリングがブームになって、町長もカーリングに興味を示していただいたりとかして、私は昔やっていたものですから、ちょっと進めばいいなということも思っていたのですけれども、遠のいたというよりは、もう今後に関しては夢と消えてしまったのかなというふうに思えて、残念でならないです。ただ、いろいろお答えはいただいておりますけれども、改めて考えてみても想定できなかったというだけであって、時間的には私は損壊を防ぐ時間はあったというふうに、タイミングはあったというふうに、それは全部ではなくても、一つでも多く守ることはできたのではないかなというふうに思っていますので、今後については間違いなく二度とこのようなことがないように気をつけていただきたいなと思います。もしボランティアで雪投げをするときとかは、声をかけていただければ私も行きますので、ぜひ今後について管理をお願いしたいと思います。この質問については以上とさせていただきます。