みんなの議会

中頓別町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月11日

貧困家庭の学力格差について

2018年3月11日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「貧困家庭の学力格差について」質問し、教育長 田邊彰宏が答弁しました。

質問者
細谷久雄 議員
答弁者
教育長 田邊彰宏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 細谷久雄

それでは、2点目の質問に移らせてもらいます。2点目の質問は、貧困家庭の学力格差についてお伺いをいたします。貧しい家庭で育っても立派な大人に成長する人もいれば、逆に裕福な家庭に育っても不幸な大人になる人もいる。しかし、現代社会では貧困家庭に育った子供が温かい幸せな家庭に恵まれ、経済的に成功する確率は少ない。日本財団は、貧困状態にある子供の学力は小学校4年生(10歳)を境に家庭の貧富の差による学力格差が急激に拡大する傾向があるという分析結果を発表したが、教育長の思いと中頓別町の子供たちの現状を伺います。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

細谷議員の質問に答弁させていただきます。貧困による学力格差は、あってはならないと私は思います。この調査では、貧困世帯でも学力の高い子供は生活習慣や学習習慣などを身につけている傾向があると分析しております。子供たちに早寝、早起き、朝御飯、それぞれの学年プラス10分をめどとした学習習慣を啓発することは大きな意義があると思います。中頓別町は、就学援助、給食費の補助、各種教育活動の支援は充実しており、給食費、PTA会費や生徒会費等の滞納はありません。中頓別町の子供たちが10歳を境に貧困による学力差が生じているとは、私は今のところは認識はしておりません。

再質問 5番 細谷久雄

それでは、ただいまのご答弁を伺いまして、再質問させていただきます。日本国内には、経済的な理由で教育を十分受けることができない子供たちがたくさんいます。生まれた環境によって子供たちの将来が左右されることがあってはなりませんし、特に郷土のあしたを担う中頓別町の子供たちにはあってはなりません。そこで、教育長のご答弁を伺いまして、3点ほど再質問させていただきます。1つ、中頓別町教育委員会として子供たちに早寝、早起き、朝御飯、それぞれの学年プラス10分をめどとした学習時間の確保の習慣が定着するように子供たちにどのような内容で啓発活動を行っているのか。2番、中頓別町は子供たちに就学援助、給食費の補助、各種教育活動の支援をして教育環境の充実を図っているようだが、各援助、補助、支援の詳しい中身をお聞きします。特に就学援助では、援助の対象となる方、現在の援助の世帯数、援助が受けることができる費用を伺います。3、教育長は中頓別町の子供たちが10歳を境に貧困による学力差が生じているとは認識していませんと述べられましたが、どのような根拠を持って貧困の学力差が生じていないと認識しているのか。世帯収入と学力の相関グラフなどをつくっておられるのか。以上、3点につきご答弁をお願いいたします。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

最初の質問ですけれども、どのように啓発するのか、非常に難しい問題でございます。町のほうでも小中連携委員会があるのですけれども、この早寝、早起き、朝御飯、そして各学年プラス10分というのはペーパーとして出ています。これは、学校のほうからも逐次その学年の中で啓発をしています。それから、私が子供たちにかかわる中で、私の話の中で毎回ではないですけれども、早寝、早起き、朝御飯は大切だということは啓発しております。それから、外で遊ぶことも大切だけれども、勉強も大切なのだぞということもやわらかく話をしています。2つ目ですけれども、援助をしている云々でございますけれども、就学援助の中身についてお話ししますけれども、これは学年によって費用が変わるので、今学年がどのぐらいなのだということについては明確に申し上げられませんけれども、就学援助ですけれども、対象の1年生、それから4年生以上、6年生というのが小学校なのですけれども、小学校1年生は学用品として1万2,970円、他の学年は学用品代として1万5,200円、小学校1年生は入学準備金として2万470円、小学校1年生と小学校4年生は体育実技用具費としてスキー用具として2万6,020円、それから小学校4年生以上はクラブ活動費として2,710円、全学年ですけれども、生徒会費、児童会費になりますけれども、小学校は児童会費ですけれども、4,570円、それからPTA会費3,380円、それから修学旅行費、これは全額補助していまして、小学校の場合は約2万5,000円ほどかかります。それから、給食費、こちらのほうは年額で小学校の場合は5万4,000円かかりますけれども、これは55%補助していますから、親が払わなければならない経費があるのですけれども、そちらのほうも全額補助をしています。中学校ですと、中学校1年生の学用品等の補助費が2万4,560円、他の学年は2万6,790円、入学準備金として中学校1年生には2万3,550円、中学校へ行ってもスキーをやりますので、このスキー用具費として3万7,340円、中学校部活動費、クラブ活動費として支給していますけれども、全学年に年間で2万9,600円、それから生徒会費として5,450円、PTA会費として4,190円、それから修学旅行費も全額補助していまして、中学校の修学旅行は約6万円以上かかると思いますけれども、こちらのほうも全額補助をしています。あわせて、給食費のほうも小学校と同じように全額補助をしています。これ年間でどのぐらいになるのかということになろうかと思いますけれども、そちらのほうの経費についてなのですけれども、今私の持っている手元の中で年間で小学校2年生の子供の場合、約7万1,350円、中学校のほうになりますと、1年生ですと年間で18万円ほど補助しているということになります。学校徴収金としては、この就学援助の中で全て賄えられますので、子供たちが学校徴収金を払っていないということは現状ではないと思います。それから、就学援助を受けている世帯数、子供の人数ですけれども、平成29年度の場合で申し上げますと、世帯数で言いますと小学校の世帯が7世帯ですか、人数は8人です。それから、中学校のほうは世帯数で言うと4世帯で4人です。この中には、小学校、中学校ともに在籍している子もいます。これが援助の状況と、それからもう一つ、基準となる云々というものもあろうかと思いますけれども、これについては上手に説明できるのが難しい部分があるのですが、基準額というのがあります。例えばこの例で申し上げますけれども、世帯主、妻、子供が2人いる、これが中学生の場合だと基準額というのが243万3,925円というのがあります。本町の場合は、この1.3倍、316万4,103円、ここまでの収入の子に対して就学援助をしています。この基準額というのが世帯主、妻、子供が中学生、小学生、小学生、幼稚園あるいは1人とかというので微妙に違ってきます。違ってくるのですけれども、全てこの1.3倍まで持っていってやっているので、かなり手厚い援助をしているというふうにお考えいただければと思います。それから、3点目でございますけれども、10歳に生じていないと私が回答しましたけれども、どのような根拠を持っているのかというと、はっきり申し上げまして親の収入と学力の相関についての調査というのは、これはありません。また、こういうことをやることはいかがなものなのかという私は思いを持っています。いろんな環境調査がありますけれども、家庭の収入まで書いているような調査というのは私は見たことがありません。ただ、いろんな状況の中で就学援助をもらっている子供たちの学力がどうかということで、単純に考えてはいけないと思うのですけれども、学力・学習状況調査を見たときには極端に学力が、これは語弊があるかもしれませんけれども、低下しているというふうに私には見えません。やっぱり勉強は、好き嫌いもありますし、いろいろなものがあると思います。単純に収入と学力が相関しているというふうに私は考えておりません。

再々質問 5番 細谷久雄

それでは、ただいまのご答弁を伺いまして、再々質問させていただきます。再々質問では、子供たちの朝御飯の大切さについて、もうちょっと教育長にお伺いしたいと思います。全国学力・学習状況調査の全国結果を見ると、小学校、中学校ともに国語、算数のどのテストにおいても学力と朝食摂取との間には明らかな相関関係が出てきています。朝食を食べている子供の正解率75%、朝食を食べていない子供の正解率53%、何と朝食を食べるか食べないかで正解率が18%も差がついた結果が出たのです。なぜ朝食を食べることが大切なのかは、人間の脳は寝ている間も活発に活動し、たくさんのエネルギーを消費していると言われています。そのために、朝起きたら寝ている間に消費した脳のエネルギーを補給する必要があります。そのエネルギーの源となるのがブドウ糖になり、このブドウ糖を補給することで脳は活発化して集中力、学習力が高まることにつながるのです。ちなみに、御飯かパン、プラスおかず2品以上を食べている子供の成績が一番よいという結果も出ています。また、朝食をとらない子供たちの理由を調べてみると、時間がない、おなかが減らない、ダイエットのためと、この3つが大半であったが、中には私の家は母子家庭で年収100万円から150万円程度で、母も朝早く仕事に行き、朝食が食べたいけれども、食べられないのが現状である子供もいたそうです。そういう全国調査の結果を踏まえ、中頓別町の子供たちの現状と教育長の考えを再度お伺いいたします。

答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)

一人一人がおかずを2品とって、御飯を食べてみそ汁を飲んでいるかというところまでは私は把握はしておりません。なぜ朝食が有用かというのは、細谷議員のご指摘のとおりでございます。やはり朝食を食べるということが炭水化物の補給になって、分解されてブドウ糖になって頭に行くと、脳は糖がないとうまくいきませんので、おっしゃるとおりです。それで、正直申し上げて、では子供たちはみんな朝食を食べてきているのかということになると、これは学校でもつかみ切れていないのではないかなと思います。ただ、子供たち、小中学校合わせて……今別な資料が参りましたけれども、養教のほうで食育で朝食の大切さというのは指導しているということです。食生活のアンケートを毎年実施しているということです。ただ、この中で……このアンケート調査によると、必ず1品程度は食べているであろうと。中には、たくさん食べている子もいると思うけれども、とっていないという子は多分いないのだろうと思います。ただ、親の状況の中で、それはサプリメントであったり、簡単なものであったりすることはあると思いますけれども、多くの子供たちは……明確に言えばこれ調査していないのですよね。朝食で何を食べているか、そこまでは私のほうとしてちょっと難しいと思うのです。答えになっていないかもしれませんけれども、朝食の重要さというのは、これはわかります。やはり養教も言っていますし、結局スポーツをやるのに御飯を食べていかないとできないのと同じ原理なのですけれども、勉強も同じです。中には、寝坊をして食べていけなかったという部分はあるかもしれないけれども、そこは家庭の教育力に頼ることになるかとは思うのですけれども、毎回校長会、教頭会で子供たちに朝御飯を食べているかというようなことも毎日ではないけれども、別な意味で啓発してもらうように私のほうから指導してまいりたいと思います。

再々質問 5番 細谷久雄

それでは最後に、ご答弁は要りません。教育長におかれましては、中頓別町の子供は未来からの留学生であり宝、この思いを忘れず、子供たちが明るく楽しく、そして元気に健やかな成長ができる教育環境の充実に今後も取り組んでいただきたいと思います。以上で私の一般質問を終わります。

出典:中頓別町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月11日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる