中頓別町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月6日
教員の多忙対策について
2017年9月6日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「教員の多忙対策について」質問し、教育長 田邊彰宏が答弁しました。
- 質問者
- 細谷久雄 議員
- 答弁者
- 教育長 田邊彰宏
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 細谷久雄
それでは、2点目の質問に移りたいと思います。2点目の質問は、教員の多忙対策についてお伺いをいたします。文科省が行った教員の勤務時間実態調査によると、小中学校の教員の勤務時間は、日々のきめ細やかな授業研究や生徒の指導に多くの時間を費やし、過労死ラインをはるかに超え、危険水位に入っている。教員が心身ともに健康であってこそ児童生徒に笑顔で接し、効果のある教育がなされると思います。熱心な教員が無理を重ねた結果、病気休養に至るというのでは、本人にとっても中頓別町の教育全体にとっても大きな損失ではないでしょうか。そこで、中頓別町での教員の勤務時間の実態は、また教員のメンタルヘルス対策にどのように取り組んでいるのか教育長に伺います。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
教員の多忙対策について答弁いたします。教職員の長時間労働について近年学校を取り巻く環境が複雑化、多様化している中、国や道では教育職員の時間外勤務等の縮減に向けた取り組み方策に基づき、長時間労働の是正に取り組んでいますが、教職員の多忙化については依然として厳しい状況にあると認識しております。文科省の調査、今年度の4月28日公表によりますと、教員の1週間当たりの勤務時間38時間45分は、小学校で57時間25分、中学校で63時間18分となっています。中頓別町の教職員の勤務時間は、個人によって異なりますが、この数値とほぼ同様と推測しています。教育委員会は、道教委からの通知に基づき、週1日程度の休養日の設定など部活動指導の見直しに係る申し合わせの徹底、変形労働時間制や週休日の振りかえ等を改正した制度の周知と有効活用、管理職員による業務管理、業務改善の取り組みの一層の充実、定時退勤日や時間外勤務等縮減強調週間などの一層の推進について小中学校に指導助言を行っています。また、学校に対する調査事務や学校からの報告、届け出事務についても簡素化、効率化に努めています。教職員のメンタルヘルス対策は、管理職員による日常的な教職員の健康管理や面談、道教委や公立学校共済組合北海道支部主催のメンタルヘルスセミナーに参加して、職場におけるメンタルヘルス不調の予防や不調の職員への早期対応などについて研修しています。今年度から教職員もストレスチェック、労働者のメンタルヘルス不調の未然防止を強化するものを実施して、心の健康の保持増進を図る所存でございます。
再質問 5番 細谷久雄
それでは、ただいまのご答弁を伺いまして再質問させていただきます。週休2日制の導入で土曜日が休みになってから教員の平日の仕事のしわ寄せが厳しくなりました。それだけではありません。ふえ続ける保護者の要望、校長や教育委員会などへの報告書の作成、生徒指導、体験学習など校外活動の調整など、教員の仕事はふえることはあっても減ることはありません。最近では、余りの多忙のため定年前にやめる教員も増加しているという話も聞きます。そこで、何点か再質問させていただきます。1つ目、中頓別小中学校における教職員の1日の業務について平均的な時間配分をお伺いいたします。2つ目、教職員の時間外勤務等における業務内容についてお伺いいたします。3つ目、中頓別町において教職員の勤務実態に関する調査等を行ったことはあるのかどうか。また、勤務記録簿などの帳簿があるのかどうか伺います。4つ目、最後にちょっとお金のことでお聞きしたいのですけれども、これだけお忙しい教職員の先生方には残業手当はあるのか。また、修学旅行、対外運動競技等の引率、学校の管理下において行われる部活動における指導といった業務に関してはどうなのか、教育長にお伺いいたします。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
まず、平均的な業務ですけれども、小学校から申し上げますと、小学校の先生の勤務時間は8時から16時30分までです。子供たちがいるときは、子供と一緒の生活をしています。学年によっても違うのですけれども、6年生であれば6時間目が終了するのが3時近くになります。それから教職員の仕事の時間ということになります。会議等がなければ、そこから16時30分まで約1時間半程度は業務する時間になるのですけれども、それだけでは足りないというのが現実的なところかなと思います。中学校のほうは、8時5分から16時間35分までが勤務時間です。中学校の先生は、教科担任制ですので、全て授業に行っているというわけではありません。自分の授業のときには教室に行きますけれども、それ以外のときには職員室でほとんどは教材研究、あるいは分掌業務等に従事していると思います。小学校と中学校の大きな違いがあるのは、小学校には部活動がありません。中学校は部活動があります。文化部は、吹奏楽を中心とする文化部、それから体育系はバスケットと卓球というふうになっています。顧問はそれぞれついていまして、複数顧問制をとっていますので、2人から3人ついています。全員がそこで部活動の指導に当たるかというとそういうわけではなくて、最低1人は指導に当たっていると思います。部活動の時間もスクールバスの時間に合わせていますので、17時50分まで、この時間で終了しています。大体平均2時間近くやっているかなというふうに思います。これが1日の平均業務です。その後、中学校の先生も部活動が終わって帰ってきて、それぞれやり残した業務を行うということになります。それから、何をどういうことにやっているかということなのですけれども、具体的に簡単に言いますと分掌業務です。分掌というのは、教務でありますとか研修、生徒指導、保健、それから総務というようなものがあります。小中学校によって違うのですけれども、おおむねこの教務、研修、生徒指導というのは小中学校にあります。保健はどこかに入っていたり、総務もどこかで担当していたりするのですけれども、この分掌業務、それから中学校の場合は教科担任制ですけれども、学年会というものがあります。いわゆる学年における業務。小学校は、単学年で1つしかないので、学年の打ち合わせはないのですけれども、いつもではないのですけれども、低学年、中学年、高学年、いわゆる1年、2年、3年、4年、5年、6年、これを1つの枠組みとした打ち合わせ、そして担任業務、それから教材研究、これが大体1日の流れということになります。それから、3点目ですけれども、調査をしたことがあるのかということなのですが、文科省の調査はこれは抽出調査なのです。中頓別町はこの中に入っていません。この正式な調査というものはしていませんし、先生がいつまで残っているかという記録簿もありません。それで、概要でお話をしますと、小学校のほうは大体遅い先生で9時には帰る。中学校は、遅い先生は10時に帰る。ただ、毎日全員ここまで残っているというわけではありません。やはりその業務が多忙になったときにはこのぐらいまで残っている。多くの場合、教頭がその時間までいるわけですが、全ているわけでもなくて、鍵を渡して、あと頼むねという形で帰っている場合もあります。タイムカード云々ということもあるかもしれませんけれども、今のところはそこまでの措置はしておりません。それから、4点目、お金なのですけれども、一番わかりやすいのは中学校の部活動手当だと思うのですけれども、休業日、土曜日、日曜日、祭日、4時間以上部活動に従事しますと1回3,000円の手当が支給されます。小学校はありませんので、この手当は出ていません。それから、宿泊を伴う業務、これについては1泊につき幾らというふうに支給されます。たしか四千二百何がしだったというふうに思います。小学校は1泊ですから、これが翌月の手当として入ってくるはずです。中学校の場合は3泊4日ですから、その手当は3回分として入ってきます。これしかないのです。あと残業手当というものはありません。教員調整手当というのが4%ありますので、この4%で多少のといいますか、語弊があるかもしれませんが、勤務時間外でも会議であるとか自分の業務をしているというのが状況です。それから、部活動の引率なのですけれども、これは基本的には手当というものはその部活動手当で賄っている。泊を伴う場合は、学校等によっては日当等を出しているかもしれませんけれども、ほとんどないという状況です。4点について回答といたします。
再々質問 5番 細谷久雄
それでは、再質問のご答弁をお聞きし、再々質問させていただきます。1点目は、中学校における部活動についてお伺いをいたします。教員の労働問題の観点から、教員の多忙化、過重労働の大きな要因として部活動があります。教員の本来の職務でないのに大半の教員に部活動の顧問が割り振られ、教員の最も重要な仕事である授業の準備や学級経営へ影響が出ていると私は思います。すなわち、やらなければいけないものでないのに教員に大きな負担がのしかかっています。こうした部活動の負担を大幅に軽減するためにも、部活動専門の外部指導者の導入が一つの手段であると私は考えますが、教育長の考えを伺います。2点目は、スクールサポートスタッフの配置について伺います。文部科学省は、先月8月23日、長時間労働が深刻な教員の負担軽減に向け、配布物の印刷や会議の準備などの事務作業を代行するスクールサポートスタッフを全国の公立小中学校に配置する方針を決めました。文科省によると、2016年度の公立校教員の勤務時間実態調査で、授業準備や事務に関する時間が2006年度の前回調査よりも大幅にふえており、緊急な対応が図られるべき課題であったそうで、文科省はサポートスタッフの導入によりこうした教員の勤務時間短縮につながるメリットが見込まれると考えておられますが、中頓別町のような小さな町の小中学校においても反映されるのか、教育長にお伺いいたします。
答弁 教育長 田邊彰宏(教育長は2022年3月まで)
ただいまの再質問に回答させていただきます。まず、中学校の部活動についてなのですけれども、部活動は学習意欲の向上、責任感、連帯感への涵養などに資するもの、十分教育活動として大きな位置を占めていると私は思っています。それから、先ほども申し上げましたけれども、中学校の部活動は文化部と体育系の部活動が2つです。これを先生がどのように思っているかということなのですけれども、必ずしもこの部活動をやることが先生にとって重荷になっているかどうか、それは個人の考え方にもよるのですけれども、私はそうは思っていません。自分の経験の中で、部活動をやって子供たちと接しているとき、これほど楽しいことはなかった。試合に行って、負けても勝ってもそれまでやってきたものをお互いに教師と生徒との愛情というか、そういうものをしっかりとつかんだことがある。そういう意味では、私は部活動をやりたくないという教員については、逆な立場で言えばそう思わないで協力してやってくれと、あなたがそこにいることによって教室の中では見えないものも見えてくるから、そういうためにも部活動は必要なのだという思いは今でも強くあります。それから、外部指導者ですけれども、なかなか本町で外部指導者を見つけるというのは至難のわざです。それを考えますと、現状卓球、それからバスケット、文化部にしてもそれぞれ専門家、エキスパートではと言ったら先生に失礼ですけれども、専門家ではない中にも子供たちと一生懸命部活動を通して自分の資質を磨いてくれていると思っています。ですから、今の段階で外部指導者を本町で導入するということは考えていません。それから、私は外部指導者の方と一緒に部活動をやったことがありますけれども、理解のある外部指導者となかなかそうではない外部指導者がいるわけです。なかなか言いにくい部分があるのですけれども、学校という教育活動の中で部活動をやるときには、やはり学校の考えというのはその外部指導者に理解してもらわなければなりません。勝つためにこれやってもいいのだ、あれやってもいいのだとはならないのです。やっぱり教育というものの範疇があると思います。そこを私は仮に導入するとすれば、しっかりとその辺は指導してまいりたいと思います。それから、2点目、スクールスタッフの配置についてなのですが、これは大きな学校では意味があると思いますが、小学校は全校生徒が66、中学校は42です。この中で先生方が印刷するプリントはどのぐらいあるか。ほとんど印刷機というのは使わないで、全部コピーでやっていると思うのです。そこに1人入っても、恐らくはそこで打ち合わせしたりなんかするほうがかえって業務多忙になるのではないかと思います。本町の場合でこのスクールスタッフの導入するような学校の教職員であれば、あなたたち自分の仕事はどう思っているのだと、私は逆にこう言いたいというふうに思います。それよりは、合理的に短時間のうちに仕事を終わらせ、成果を上げるような方策を考えてくれと逆に返したいという思いがあります。ちょっと教育長熱くなりましたけれども、こういうようなところでございます。
再々質問 5番 細谷久雄
それでは最後に、教育長に、近年子供たちを取り巻く環境は、多様化、複雑化、困難化しています。子供たちにはこの時代を生き抜いていく力が必要だが、教育の現場は多忙化し、生き抜く環境がまだまだ整っていない。現在の業務を大胆に見直し、教員が本来担うべき業務に専念できるよう環境に努めていただきたいと思います。以上で私の質問を終わらせていただきます。