みんなの議会

中頓別町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月18日

命のバトンの導入をという質問事項につきまして

2012年12月18日、中頓別町議会の一般質問で、細谷久雄議員が「命のバトンの導入をという質問事項につきまして」について質問し、町長 野邑智雄、保健福祉課長 小林生吉、教育長 米屋彰一が答弁しました。

質問者
細谷久雄 議員
答弁者
町長 野邑智雄、保健福祉課長 小林生吉、教育長 米屋彰一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 細谷久雄

それでは、2点目の質問に移りたいと思います。2点目の質問は、救急医療情報キット、命のバトンの導入をという質問事項につきましてお伺いをいたします。高齢化社会が進む中、ひとり暮らしの高齢者や障害者などが急病になったとき、駆けつけた救急隊員がその患者の医療情報や家族の連絡先を把握することが難しいケースがあります。迅速で適切な救命措置ができるように、本人の持病や服用している薬、かかりつけの病院、緊急連絡先、診察券、健康保険証のコピーなどの情報を入れた保管容器を冷蔵庫に保管しておく救急医療情報キットの取り組みが全国各地で導入されている。当町においても町民全体の命と健康を守り、ひとり暮らしの高齢者の安全確保、災害時にも効果的であることを考えても、こうしたユニークなシステムの導入に取り組む必要があると考えるが、いかがか。

答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)

救急医療情報キットの導入については、保健福祉課長に答弁をいたさせます。

答弁 保健福祉課長 小林生吉(保健福祉課長は2014年12月まで)

ご答弁申し上げます。救急医療情報キットについては、現在保健福祉課と消防で協議を始めており、取り組む方向で作業を進めております。心配される高齢者などについては、かかりつけ医の多くは国保病院の医師であり、日ごろから消防と病院の間で緊密な連携がとれる体制がつくられております。問題となるのは、そこで把握できない人などが中心になるというふうに考えておりますので、ご提案の情報キットを含めどのような対象者に対してどのような方法で対策を講じる必要があるのかを検証し、取り組んでいきたいというふうに考えております。

再質問 2番 細谷久雄

それでは、ただいまのご答弁を伺いまして再質問させていただきます。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本では2030年におよそ5人に1人の高齢者がひとり暮らしになる予想になっており、地域で安心して暮らせる支援体制の強化が急務となっております。また、宗谷総合振興局ではことし10月1日現在の管内の高齢者、65歳以上人口などを発表した。それによると、管内の総人口7万327人に対し、高齢者人口は1万9,458人、高齢者の割合は27.7%で、前年に比べ0.8%上昇しております。全道平均を2.0ポイント上回った、10年前と比較すると6.1%上昇するなど、管内の高齢者は急速に進行しています。要因として挙げられるのは、少子化と若者らの都会への流出だと言っております。ちなみに、管内で高齢者率が最も高いのは利尻町で36.8%、全道28位、続いて我が町の中頓別町の35.8%、全道37位、あと利尻富士町、礼文町の順になっており、4町は町の人口の3分の1以上を高齢者が占めているのが現況であります。そこで、高齢者や障害者の方が急病などのため自宅で倒れ、救急で医療機関へ行く場所や災害時などに駆けつけた救急隊の迅速な対応に役立つものとして、救急医療情報キットの導入を提案いたします。きょうは、この現物を持ってきましたので、これがキットです。これなのですけれども、皆様には一応パンフレットを説明資料として提出いたしました。これは、私がちょっと行って保健福祉課の保健係から雄武町でもらってきました。町では、これを命のバトン、命のカプセルと呼んでいます。このキットの中には、救急医療情報シート、診察券のコピー、保険証のコピー、本人確認のための写真などを入れておきます。そして、この中にこういうものが2つ入っているのです。それで、一つのこれが玄関のところに張るというやつで、これシール状になっています。もう一つがこれがマグネット式になっていて、冷蔵庫に張ってくれと。そういうことで救急隊が駆けつけたときにステッカーが張ってあれば、この家にはキットがあるということで確認できるということになっております。これが大体ワンセットですか、なっています。写真で本人確認し、患者さん、時には被災者の医療情報がその場でわかります。また、救急医療情報キットの容器1個当たりの値段も300円から500円ぐらいと言われており、そんなにお金のかかる事業ではないと思います。昨年8月4日の産経新聞にもこのキットについて、冷蔵庫ならどこの家庭にもあるし、すぐ目につく。外部に事前に個人情報を知らせる必要もないので、プライバシーを守る極めてよい方法だと思いますと。また、急病時など自宅に駆けつけた際に持病やかかりつけ医の情報があれば迅速に救命措置や搬送先選びに役立つ。災害時にも有用な画期的な取り組みと絶賛しています。救急医療情報キットは、人と人とのつながりをつくり、かかりつけ医を持たせる上でも全ての方に活用していただける画期的な商品であると思います。また、救急医療情報キットを備えた全国各地の市町村の現場からの声は、お年寄りの皆さんからは通報できても薬のことまでしゃべれるかどうかわからないので、これがあれば安心、また家族の皆さんからは同居でも昼間はおばあちゃん1人になるので、これがあると安心して働ける。さらに、救急隊員の皆さんからは、ひとり暮らしの人の場合、診察券や薬の袋を家中探し回ったこともあるので、これがあれば素早く対応できますという現場からの声が入っています。そこで、とりあえず再質問でお伺いしたいことは、今現在中頓別町にはひとり暮らしの高齢者世帯と高齢者のみの世帯は何人ぐらいいるのかということと、去年からことしにかけての中頓別消防署の救急出動件数の中に65歳以上の高齢者の割合が何%ぐらいあったのかをお伺いいたします。

答弁 保健福祉課長 小林生吉(保健福祉課長は2014年12月まで)

大変申しわけありません。今手元に数字としてはありませんので、後ほど報告をさせていただければと思います。独居の高齢者世帯については190世帯ぐらいだということでありますけれども、正確な数字は後で報告させていただきたいと思います。

再々質問 2番 細谷久雄

それでは、後ほどということで、私からそれなら再々質問させていただきます。私は、町民協働の観点やみんなで弱者を支えていくことの大切さを理解してもらうということで、この救急医療情報キットを町民みんなで手軽に安い費用で用意できないものかと思い、手づくりのキットを作成してみました。これがそのものなのですけれども、私がちょっと名寄市へ行って百円均一の商品を使用して、容器がこれかたくり粉入れと書いてあるのです。これ100円です。を使用。あとマグネットシートとか、光沢のあるシートについてもこれ100円で売っているのです。この光沢ラベルシートもマグネットも売っています。それで、こういうものを使うと、そしてあとインターネットでこういう医療情報シート、これ全部出てくるのです。こういうものを使えば大体全部で150円ぐらい、これぐらいでつくることは可能です。さらに、私考えまして、救急医療情報シートの入れる容器ですか、これ100円かかるのですけれども、この容器を500ミリリットルのペットボトルを使用してみるとどうかということで、もう一つ出しますけれども、このペットボトルでも光沢シールつければこのようにできるのです。大体これで100円ぐらいでできます。今後中頓別町においてもひとり暮らしの高齢者がふえていくのは間違いありません。そのためにも救急医療情報キットの存在を知ってもらうため、さまざまな方にご協力をお願いするということで、私は町内の小中学生にペットボトルを集めて持ち寄ってもらい、保健福祉課と協働で手づくりの救急医療情報キットを作成してもらうことはできないものかと。ことし10月23日に中頓別中学校の総合的な学習として、1年生14人が町役場を訪れ、野邑町長や担当課長の講話を受け、町の福祉について学んだということを町の広報で知りました。私は、この手づくり情報キットの作成も町がさまざまな福祉事業に取り組んでいることを学ぶことと中頓別町の小中学校の総合的な学習の高齢化福祉に対する勉強の場になるのではないかと思うのですが、教育長と保健福祉課長の考え方を伺いたいです。

答弁 保健福祉課長 小林生吉(保健福祉課長は2014年12月まで)

その前に先ほどのご質問についてお答えさせていただきたいと思います。町内の独居世帯が121戸、夫婦世帯が126戸ということであります。それと、緊急の搬送でありますけれども、年齢別で申し上げますと、23年度なのですけれども、60代が23名で25%、70代が20名で21%、80代が23名で25%、90歳以上の方が7名で76%ということでありますので、ほぼ4分の3を超えるところがそういう世代になっているということであります。それと、再々質問の関係でありますけれども、大変ご丁寧に取り進め方についてもご提案をいただいたということで、本当に感謝を申し上げたいと思います。ご提案いただいたことにつきましては真摯に検討し、取り組んでいきたいというふうに思っておりますけれども、この事業の取り組みについては近隣の浜頓別町や枝幸町でも既に取り組まれているということであります。ただ、課題をお伺いすると、始めるのはできてもその後の中に入っている情報の更新ということがなかなか行き届かないというような課題を挙げられているということかなというふうに思います。今私どものほうでも緊急時の必要な情報につきましては、要援護者の台帳というような形で整備をしていこうということで取り組みを進めようとしております。こういったものが消防にあることで、家に着く前、出発する前に既にこういう方たちの情報がすぐ手元に入るというような体制がより望ましいかなというふうに考えているところがあります。それと、あわせてそういったところで、先ほども最初の答弁でも申し上げましたけれども、全ての方に行き届くわけではありませんので、みずからこういう情報をつくって冷蔵庫に保管するというようなことができる方について、ぜひそういった形をとるのが望ましいというふうに思っています。議員おっしゃったように、私どもで見積もりをとってもやはり市販のキットですと300円から500円ぐらいかかるということでありまして、今ご提案いただいた手づくりの方法など、十分検討して取り組みをさせていただきたいというふうに考えております。

答弁 教育長 米屋彰一(教育長は2014年3月まで)

総合的な学習の時間等で手づくりのキット、これをつくることができないかというご質問だと思うのですが、実は総合的学習の時間というのは教育課程の中で行われておりまして、授業時数等の関係がございますので、こちらからできます、しなさいということはなかなか言いがたいのですが、強いて言いますと社会教育、学校教育とは離れた部分の社会教育の中では可能なのかなと考えております。しかしながら、今保健福祉課長も言ったように手づくりキットにするか、もしくはこちらで用意するのかも含めて、流れを見ながら今後両方で検討していかなければならない問題なのかなと考えるところでございます。

再々質問 2番 細谷久雄

それでは、最後に一言、高齢化が進む地域住民の命を守るためにも、また高齢者や障害者の方々の不安を少しでも軽減してあげることは重要な施策であるし、購入するか、手づくりにせよ、そんなにお金のかかる事業ではないと思います。命を守る、一刻も早くその状況を知ってもらうということで、私としては大変やってほしい事業だと思います。また、町長の平成24年度の執行方針の中にも安全、安心な町民生活を支える体制、対策の確立を訴える施策の一環としても、高齢者世帯や障害者の方への救急医療情報キットをぜひとも本町でも導入していただきたいと思うということで、私の一般質問の全てを終わりたいと思います。

出典:中頓別町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月18日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる