中頓別町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月10日
口蹄疫対策について
2010年6月10日、中頓別町議会の一般質問で、藤田首健議員が「口蹄疫対策について」質問し、町長 野邑智雄、産業建設課参事 小林嘉仁が答弁しました。
- 質問者
- 藤田首健 議員
- 答弁者
- 町長 野邑智雄、産業建設課参事 小林嘉仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 藤田首健
私は、1点に絞って質問したいというふうに思っております。口蹄疫対策についてということでお伺いしたいと思うのですけれども、宮崎県内では3月下旬、同県家畜保健衛生所が口蹄疫に感染した水牛を診察しながら発生を見逃していたことが判明。この水牛農家から南東に600メートル離れた繁殖牛農家では4月9日、口の中がただれた牛が1頭見つかった。同衛生所はこのときも口蹄疫と見抜けず、20日に最初の感染事例として発表した。口蹄疫の検査結果は、通常1日か2日で判明するため、もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとられたと見られるとの新聞報道がありました。口蹄疫発生後、宮崎県の家畜農家は存亡の脅威にさらされておりますが、一向に終息の気配を見せておりません。道内においても、道を初め各自治体や農協、獣医師会などを中心に既に防疫対策がとられていますが、家畜の伝染病の中では最も伝染力の強い疾病でもあり、感染動物からの体液、分泌物、ふん便との接触だけでなく、病原体が付着したちりにより空気感染も起こり得ます。過去には、イギリスからドーバー海峡を越えてフランスでの空気感染の例も報告されております。付着した口蹄疫ウイルスは夏では4週間、冬では9週間、これは口蹄疫の生きるための栄養があるということを想定してでございますけれども、生存すると言われております。今後夏の物流、観光時期を迎え、全国のいずこで発生するか全く予断を許さない、そういった状態であります。本町の酪農家も消毒体制を強化して、侵入阻止に精いっぱい努めておりますが、万が一口蹄疫が発生した場合、町としてどのような対策をとる用意があるのか町長に伺います。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
口蹄疫対策についてお答えをいたします。本町としましては、口蹄疫の感染対策は国、北海道の指導を受け、防疫に最大限の準備を進めてまいりました。なお、当町の防疫体制は、現在中頓別町家畜自衛防疫組合を中心として進めており、宮崎県での発症を受け、4月26日の総会にて農家全戸に対し塩素系消毒薬の無料配付を決定し、また5月20日に消石灰3袋を全農家に無料配付することを決定し、配付を完了したところです。さらに、情報提供として各農家個々での予防方法や口蹄疫の感染情報を広報等で提供しているところであります。今後も現在より段階を引き上げ、平成13年度に設置した中頓別町家畜法定伝染病等対策本部の本部会議を招集し、その中で今後の防疫体制の強化を図るとともに、さらなる感染防止に対する意識を住民一体として高めるよう進めてまいりたいと考えており、現在は口蹄疫を町内で発生させない対策に万全を期したいと考えているところでございます。
質問 7番 藤田首健
とにかく口蹄疫を町内に発生させない、これは言うまでもありませんが、私が伺いたいのは、最初にも申し上げたとおり、万が一口蹄疫が発生した場合にどのような対策をとるのかということで、これはいわば危機管理についての質問であります。酪農家は、今から11年前、宮崎県及び北海道で実に92年ぶりに口蹄疫が発生したこと、これは忘れてはおりません。2000年3月には宮崎県で、5月には北海道で口蹄疫が発生したこと、よもや町長はお忘れではないと思いますが、あのときは宮崎県で3戸、道内では本別町での1戸の農家の発生にとどまったというふうに記憶しております。早期発見と対策が功を奏し、本別町では一月余りで移動制限が解除されましたが、それでも2頭の患畜と同居牛703頭が類似患畜となり、殺処分されました。原因ウイルスの病原性や伝播力が弱かったことが不幸中の幸いでしたが、問題は感染源だと思います。侵入経路として稲わらや麦わら、輸入粗飼料、中国大陸からの黄砂等による空気伝播、輸入畜産物による伝播などが候補に挙がりましたが、可能性の最も高いのが輸入粗飼料と言われておりました。輸入粗飼料は、道内各地、町内でも使用されております。私が全国いずこで発生するかわからないと質問しましたのは、まさに過去の発生例を教訓とするところからであります。そこで、お聞きしたいのは、もし発生した場合、防疫対策はもちろんでありますが、殺処分等の補償に関して町がどのような方策をとるかであります。本町の牛の総数は何頭なのか、また個体の時価相場換算は幾らになるのか、甚大な経済的損失に備えての調査研究を担当課は行っているのでしょうか。本町で口蹄疫が発生し、全町規模にもし及んだ場合は、酪農業は壊滅的な打撃を受けると思います。酪農関連産業を含む税収の落ち込みは長期間続くと思いますし、離農も加速されると危惧しております。酪農の復興策も含め、口蹄疫発生時の危機管理対策について再度町長の所見をお伺いします。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
再度私からお答えをいたしますけれども、今は私は口蹄疫の発生をしたときの対策よりも口蹄疫を中頓別町内または北海道で発生させない、その対策に万全を期すと、こういうようなことのお話をさっき申し上げました。特に北海道町村会もそれぞれ北海道や国のほうに口蹄疫対策についての要望をしておりますし、またそれぞれ農業関係機関も北海道や国のほうにこの口蹄疫の対策について国や道に要望しているところでございます。北海道も今挙げて口蹄疫の北海道侵入を防ぐ、その対策に万全を期している実態でございまして、私どもは今藤田議員さんから話があったとおり、その発生をした後の対策よりも、まず発生をさせないということに最重点課題として取り組んでいる最中でありますから、そういうことでご承知おきをいただきたい、このように思います。また、私も今22日に北海道町村会の農政常任委員会として農水省のほうに出向いて、この口蹄疫の対策と、それからシカ対策を申し出てくることにしておりますし、また12日の土曜日に民主党の政策懇談会が稚内市であります。そのときも口蹄疫の対策とシカ対策について要望をすることにしております。そういうあらゆる機会を通じて北海道での口蹄疫の侵入を防ぐ対策に万全を期して、こういう状況を起こさない、それに邁進をすると、こういうことでご理解をいただければなと思います。
質問 7番 藤田首健
町長の申すことは十分わかるのです。もっともであります。ただ、もし中頓別だけが危機対策云々でやってもどうにもならぬというふうに思うかもしれませんけれども、これは各地域でのそれぞれの積み上げが最終的には上がっていくということもありますし、そういった意味では危機管理意識というか、そういった部分でただいま申し上げたようなことをやはり検討していっていただきたいというふうに私は思うのであります。きのうでしたか、鹿児島県に近い都城市ですね、あそこでも発生して、直ちに9頭だかの家畜を24時間以内に処分するというようなことも言っておりました。ということは、今言ったように確かに来なくてもいいということで、来ないように万全を期す。ところが、どういうふうにして来るかわからないというところに恐ろしさがあって、そんなに取り越し苦労する必要はないというふうに思うかもしれませんけれども、私はそこまでやっぱり考えておく必要があるのではないかというふうに思いますので、これは答弁要りませんけれども、ぜひそういう方向で町としても検討していただきたいというふうに思います。
答弁 町長 野邑智雄(町長は2015年3月まで)
再々質問について、藤田議員の趣旨、意味は十分承知をいたしております。そういう意味で、担当の小林参事のほうから何かそれについて答弁をさせます。
答弁 産業建設課参事 小林嘉仁(産業建設課参事は2012年3月まで)
藤田議員のおっしゃるとおり、危機管理というものに対しましては十分に検討していかなければならない課題だというふうに思っております。今現在国のほうでも特別措置法が成立しまして、殺処分に関しましては国のほうで責任を持っていくという形になっております。あと今後の対策としましては、平成13年度に設立しています中頓別町家畜法定伝染病等対策本部の会議を招集しまして、改めて農業関係団体あるいは町長を先頭にしましてどういう対策をとっていくかということを検討していきたい。あと、今町の防災計画がございまして、その中で人員等の配置等を今検討していきたいというふうに考えておりまして、緊急措置の部分につきましては今後ちょっと検討していきたいというふうに考えております。